うちのカルデアに星5の鯖がようやく来たんだけど、全クラス揃えるとか夢物語だよね?   作:四季燦々

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世間はすっかり冷え込み、年末へのカウントダウンが始まっていますが水着回のお話です。
はい、毎度毎度更新が遅くて申し訳ないありません……。

しかし、今回の結果は間違いなく過去最高のものになりました。どんな召喚結果になったのかどうぞ本編で確認してみてください!

ちなみに今回の水着で誰の水着が一番良かったか皆さんはありますか?僕はやっぱりジャンヌさんです。特に第2再臨。色々あれはヤバいぜ……(語彙力)

あっ、ちなみにジャンヌさん召喚は都合によりカットしてます。というか、今回は色々書きたいことがあり過ぎて削りまくった内容になりました。

では、本編をどうぞ!


南国の島で水着を堪能する予定だったんだけど、いつの間にか同人誌で世界を救うことになってるとか意味不明だよね?

心地の良い波の音がする。押しては返す水の音は今だ微睡みに抱かれるオレにとってこれ以上ない子守歌だった。高級ホテルの名に相応しい上質なベッドに身体を沈ませ、一度だけ寝返りをうつ。

 

「――――ッ!!――ッ!!――ッ!!――――ッ!!」

 

「……う……ん?」

 

不意に子守歌の中にノイズが走る。先程まで聞こえていた音が柔らかいと例えるならば、聞こえたノイズは刺々しい。同時にガクガクと揺らされるのを感じるも、この心休まる時間を手放したくないと身体を縮こませ抵抗する。

 

「――な――いッ!!―――よ!!――――来―ッ!!」

 

「んん……」

 

だが、抵抗すればするほど聞こえるノイズと揺らしは激しくなってくる。もはや波の音などかき消すような勢いで聞こえてくるそれは、徐々に覚醒していく意識で認識するに怒声のようだ。

 

「さっ――きな――さいッ!!――くし――と!!――っ!!」」

 

昨日は色々あって疲れたんだし頼むからもう少し眠らせてくれよ……と耳に手を当て怒声をカットしようとするもそんなものは無駄だとばかりにとんでもない力で引き剥がされる。くっ、何が何でもオレの安眠を妨害するのか。いいだろう、そこまで言うのならこっちだって手加減してやんねえ。全力で寝てやる、そう決意を固めた時だった。

 

「――さっさと起きなさい!!あの馬鹿聖女が今日こそ弟にするって部屋の前まで来てるわよッ!!」

 

「おい何してんだオルタッ!!さっさと逃げるぞ!!」

 

コンマ1秒で起床した。もうそりゃリミッターを外させてもらった空気王の如く全力で。

が――

 

「おはようございます!オルタにマスターもとい弟君!今日こそは2人にお姉ちゃんって呼ばせてみせますよ!」

 

「おいいい!!オルタお前部屋の鍵かけ忘れてんじゃねえよ!普通に入って来ちゃってるじゃねえか!!」

 

「ちょっ!誤解よ!私はちゃんと鍵かけたわよ!」

 

「あっ、ごめんなさい。ドアノブ回したら鍵壊れちゃいました」

 

「何してんのッ!?」

「何してんのよッ!?」

 

ちょっとツッコミが追い付かねえよ!こちとら寝起きだぞ!?頼むから普通に起床させてくれよ!300BB$あげるから!

 

「まあまあ、そんな些細なことは置いといて。2人共おはようございます!朝ごはん食べに行きましょう!」

 

「器物破損を堂々と些細な事と言い切ったぞこの聖女」

 

「クラスチェンジしてそこらへんだいぶ適当になったわね。いえ、元々こんな感じだったかしら?」

 

起床したばかりなのに1日の体力をゴッソリと持っていかれたオレとオルタ――バーサーカーとなり水着姿となったジャンヌ・ダルク[オルタ]は、目の前で楽しそうにニコニコと笑う水着姿のジャンヌ・ダルク(第2再臨ver)にため息を吐く。

 

こうしてオレとオルタは自称姉を主張する女性の勢いに押されるがままに連行されるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、突然のシチュエーションに戸惑っている人もいるだろう。何故オレがWジャンヌとラブコメの波動が感じられそうなやり取りをしているのかというと、つい昨日解決した特異点事案に関連する。

 

世界有数の観光名所であるハワイ諸島で観測されたフォーリナー反応。それと同時期にサーヴァントがカルデアから続々と姿を消す異常事態が発生した。

 

こりゃ絶対なんかあるだろと考えたオレ達はハワイ諸島――に行くはずだったのに何故かハワイ島とホノルルが合体したルルハワへ来てしまう。そこで見たものはカルデアから姿を消したはずのサーヴァント達がサマー・フェスティバルという名の夏コミを楽しんでいる姿だった。何それと思うだろう、オレもだ。

 

それから色々と省略するが、特異点を修正するにはフェスでサークルとして売上トップにならなければならないという状況になった。しかし、オレを含め護衛として一緒に来たサーヴァント達はサークル活動なんて素人も素人。当然トップなど取れるわけもなく呆気なくドンケツ。すわ絶体絶命かと思ったのだがその瞬間何とルルハワに訪れた時まで時間がループ。この事態の説明役の小悪魔系後輩という名のBB曰く、修正できるまで何度でもやり直してもらうとのことだった。エンドレスエイトかな?

 

しかし、やり直しが利くからと侮ることなかれ。オレ達は同人誌を作ることになったのだがこれがまた血反吐吐きそうになるほどきついのなんの。楽しくなかったのかって言われると否定はするが、考えることややることが多すぎて肉体も精神もダメージも凄まじく、日本で行われる夏コミと冬コミに毎年参加するサークルの方々へのリスペクトが天元突破した。文字通り命懸けの作業だったぞ同人誌づくり……。

 

それから何冊もの同人誌を書いてはトップになれずループを繰り返しまくったオレ達はつい昨日、ようやく売上トップになり起点となっていた聖杯を回収し、そして全ての黒幕であるラスボス系後輩(やはりお前か)説教(鉄拳制裁)をかましこの事態に終止符を打ったのだ。

 

「――ったく、何で私がこの女と朝食を食べなきゃいけないのよ」

 

「こらオルタ、ちゃんとお姉ちゃんと呼びなさい。この女なんてそんな他人行儀はお姉ちゃん悲しくなっちゃいますよ」

 

「誰が姉よ誰が!この際だからハッキリ言うけど、アンタのことは姉だなんてこれっぽっちも思ってないわよ!」

 

「あっ、弟君。おかわりいりますか?朝ごはんは1日の元気の源ですし、しっかり食べてくださいね」

 

「聞きなさいよこの脳内バカンス聖女ッ!!」

 

「オルタ、ご飯を食べる時は静かにしなさい。お行儀が悪いですよ」

 

「こ、この女……!!」

 

「あっ、あははは……ありがとうございますジャンヌさん。あと弟じゃないです」

 

「もう、弟君ったら。恥ずかしがらずにお姉ちゃんと呼んでくれていいですよ?」

 

「やっべえ、この聖女様全然話聞いてくれねえ」

 

夏の島国に来ているからだろうか(そうだと信じたい)、いつの間にかアーチャーになっていたジャンヌさんのテンションがヤバい。ルルハワに来ていつの間にかクラスチェンジして水着になっていたことにも驚いたのだが、それ以上に性格が御転婆+姉属性になっていたことに驚愕した。

 

本来のルーラーのジャンヌさんだったらこういうことは決してしないのだがこの水着ジャンヌさん。意地でもオレを弟に、オルタ(+リリィ)を妹にしたいらしい。というか1回話し合い(殴り合い)によりさせられた。次の日には正気に戻れたが、あれはもう洗脳レベル。

 

一応言っておくが、ジャンヌさんの弟が嫌と言うわけではない。流石はオルレアンの聖女と呼ばれるだけあってものすごい美人だし、性格だっていいし、器量も申し分ない。彼女が本当の姉だったらオレはシスコンになっていた自信がある。彼氏なんか連れてきた日には血の雨が降る(圧制)だろう。

 

しかしだ。なんというかこのジャンヌさん。さっきから述べているようにブレーキがないのだ。御転婆と姉にステータス極振りしてるのだ。自分の弟妹にするために容赦なくファミパンし、聖杯への願いは何かと聞けば世界中を海で満たすと宣言し、クリスマスも水着で過ごしましょうとか言い出すなど夏に浮かれまくっていてぶっちゃけ危ない人になってしまってる。

 

……まあ、彼女の人生を考えると海への憧れは仕方がないのは分かっているんだ。流石にリアル弟は無理だが、偶にならお姉ちゃんと呼んでもいいかもしれない。

 

「ちょっとマスターちゃん。あんた今『偶にならお姉ちゃんと呼んでもいい』とか考えたでしょ」

 

「何故分かったし!?」

 

「顔に出てんのよ馬鹿。やめときなさい、この女のことだから一度認めたら逃げられないわよ。マシュや他の皆の前でも平気で呼ばされる羽目になるわ、絶対」

 

「……やっぱ止めときます」

 

そうしなさいな、と食後のアイスティーを飲むオルタ。こちらはバーサーカークラスチェンジしているもののいたっていつも通りだ。どちらかと言うとジャンヌさんの方がバーサーカーしてる。

まあ服装が如何にも中学2年生が発症するアレ的な意味でバーサクしているが。だって宝具見ました奥さん、アレどう見ても邪王なんちゃらでしょ。ちなみにオレは最初見た時メッチャ興奮しました。しょうがねえよ、あれは男のロマンだもん。オルタ女の子だけど。

 

「それで弟君、今日の予定はありますか?良かったらお姉ちゃんと一緒に遊びませんか?」

 

眼鏡の下で輝くサファイアの様な綺麗な瞳がオレを見つめてくる。僅かに顔を傾けつつ微笑を浮かべながら誘ってくる姿はまさに聖女と呼ばれるにふさわしい美しさだった。

うっ……この人本当に美人だな……。おまけに今は眼鏡というダブルコンボ付き。オレへのときめき破壊力も2倍だ。

 

「お生憎様。マスターちゃんは私と一緒に用事があるのよ。アンタに付き合ってる暇なんてないわ」

 

思わず赤面してしまってしどろもどろになってしまっているオレに業を煮やしたのか、オルタが間に割り込んできた。助け船に感謝しつつ、続けてオレも謝りつつ言葉を続けた。

 

「すみませんがそうなんです、ジャンヌさん。あと弟じゃないです」

 

「用事?まだ何かするんですか?一応この特異点の修復は終わったと聞きましたけど……」

 

用事と言っても特別どこかに出向くと言うわけではない。というか、聡明な方々ならもう何をするかお気づきだろう。特異点の修復が終わったらやることと言えば恒例の()()しかない。

 

「この後は英霊召喚に挑戦します。オルタには今回の護衛をお願いしています。場所は先日と同じ場所をダ・ヴィンチちゃんに確保してもらっているのでそこで行おうかと」

 

「ああ!私が()()()()()()と同じ場所ですね!」

 

パンと軽く手を合わせて笑うジャンヌさん。彼女の言う『時』とは、まだルルハワで特異点修復に挑んでいる頃に何となく召喚にチャレンジした時のことを言っているのだろう。あの時はまあ記念にという感じで単発で3回ほど回したのだがなんとその時に目の前の彼女、星5アーチャーであるジャンヌさんが来てしまったのだ。

 

いやーあれは本気でビビった。初めての星5アーチャーが思わぬ形できてしまったから冗談抜きで数分間思考停止した。そして我に返った後にとんでもねえお姉ちゃんムーブに別ベクトルで思考が停止した。

 

「そういうことなら私もご一緒します!いいですか弟君?」

 

「はあ?何言ってんのよ。アンタなんか必要ないわ。こいつのお守りは私一人で十分だっての」

 

「えー、そんな冷たいこと言わないでくださいよー。お姉ちゃん寂しいです。ほら、リースだって寂しいーって言ってますよ」

 

「キューキュー!!」

 

「ちょっ!そいつを正面から見せるな!歯並び怖いのよ!そんなことしたってダメだから!こいつは今日は私と過ごすの!アンタは邪魔なのよ!!」

 

わっちゃわっちゃと騒ぐWジャンヌ(+1イルカ)の何だかんだで仲がよろしいやり取りにマスターは癒されつつ傍観する。結局このやり取りはオルタが折れるまでの数分間続き、最終的に今回の護衛はWジャンヌということになった。

あと、ジャンヌさん?さっきから言ってますけど弟じゃないです。お願いですから話聞いてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ということで訪れた召喚ポイント。今回もマシュの盾を使わせてもらっているのだが、肝心の彼女はというと他の女性サーヴァント達とルルハワ観光に朝から出向いている。お土産を沢山買って来ると言っていたので楽しみだ。

 

えっ?ナンパの心配は良いのかって?それについては問題ないと思うぞ。牛若丸とロビンとあとホテル従業員のモーさんを買収して護衛につけてるのでもし何かあっても彼ら彼女らが話し合い(物理)してくれるから大丈夫だろう(過保護)

 

「それじゃさっさと終わらせなさい。私だって早くルルハワ巡りしたいんだから」

 

「あれ?オルタは護衛は嫌だったんですか?それならこの場はお姉ちゃんに任せて遊びに行ってきてもいいですよ?」

 

「嘘、マジで?もしそうならゴメンなオルタ。遊びに行きたかったのに連れてきちゃって……」

 

「べ、別に嫌だなんて言ってないわよ!憶測で物を言わないでくれる!?私は結果なんてどうせ爆死だって分かってるんだからさっさと終わらせなさいって言ってるの!」

 

うっ……それを言われると何も言い返せない。そうだよなぁ、この前弓ジャンヌさんが来てくれたわけだしそう立て続けにレアサーヴァントが来てくれるわけないよなぁ……。今回だって40連分用意したけど、この前のスカディさんピックアップじゃ見事にやらかしたもんなあ……。

 

「こら、オルタそんなこと言っちゃいけません。彼だって頑張ってるんですよ」

 

「いいんだジャンヌさん。悪いのはオレの召喚運なんだ……」

 

「そ、そんなに本気で落ち込むんじゃないわよ!ああもう!悪かったわよ爆死なんて言って!」

 

なかなか辛辣な言葉にネガティブホロウを受けた並に落ち込んでいると慌てたようにオルタは素直に謝ってきてくれた。なんか、こんなことで謝らせてしまった自分が情けない……。

 

彼女の謝罪を無駄にしないためにも今回はしっかりと召喚にチャレンジしよう。さっきはああいったが、逆に弓ジャンヌさんを引けたということは運気が向いてきているとも考えられるしな!

あっ、ちなみにジャンヌさんにはマスター呼びするように説得した。本人すごく不満そうだったけど。

 

「よーし!じゃあ見てろよオルタ!お前のマスターはやる時はやるって所を見せてやるぜ!」

 

「はいはい、期待しないで待っててあげるわ」

 

「頑張ってくださいね!」

 

最初の10連分の聖晶石を召喚サークルへと放り込むといくつか礼装を召喚し始める。ウィンドサーフィンを楽しむ武蔵ちゃんと柳生のお爺ちゃん、胤舜さんが描かれた『疾風怒濤』、夜にダンスを踊っている褐色女性サーヴァントが描かれた『オールナイト・フィーバー』、そして星5礼装である超イケメン王子様が描かれた『ヒーロー・オン・ザ・ビーチ』等々。

 

どのサーヴァントも夏の海ということで非常に開放的になっており、特に女性陣はヤバい。英霊は美少女美女ぞろいでナイスバディが多いから見るところに困るというかすっごく綺麗ですねというかぶっちゃけエロいですねというかありがとうございます!!

 

「マスターちゃん?何をニヤニヤしてるのかしら?ものすごく不快なんだけど」

 

「マスター?そういうのはお姉ちゃんいけないと思います。嫌われちゃいますよ?」」

 

「ごめんなさい……」

 

いや、だってこればっかりはしょうがないじゃない。皆開放的なのが悪いん――あっ、はい。本当にごめんなさい。お願いですからマシュに密告するのだけはやめてください。ランスロットみたいな目で見られたくないです。

 

――2人の聖女に土下座をかまして懇願している時だった。召喚サークルが一際大きな金色の輝きを見せる。つい先日も見た高レアサーヴァント反応の兆しを確認したオレはクラスを見極めるために出現したクラスカードに目を凝らす。刻まれているのは――暗殺者の刻印。

こらそこ!!『またか(前回も見た)』とか言わない!!

 

 

 

 

 

 

 

「水着に着替えたら、不思議なことに修業時代の私に近付いてしまったようです……。鞍馬の山では、遊びこそが修行である、と教えられました。故にこれが今の正道。主殿、牛若といっぱい遊んでくださいますよう、お願いします!」

 

ピョンと光の中から飛び出したのは今朝も見かけたサーヴァント。サイドテール風にまとめた長髪を揺らし、子犬のようなニッコリ笑顔を浮かべる水着姿の少女。程よくついた筋肉は健康的で山で遊びながら修業をした彼女らしい肉体。

星4アサシンとなった牛若丸参上である。

 

「主殿主殿!召喚してくださりありがとうございます!」

 

「おおー!牛若丸か!召喚に応じてくれてありがとな」

 

「いえいえ!主殿がいるところならこの牛若が行かない道理はございませぬ!いつもと霊基が変わってしまっていますがこれからよろしくお願いしますね!」

 

ニコニコで近寄ってくる大変可愛らしい少女。水着姿だがこれでも普段のライダークラスよりも露出が減っているとまで言われているから驚きだ。金時さんがアレはやべえじゃんという気持ちも分かる。

 

「相変わらず謎の原理よね英霊召喚って。普通に考えて同じサーヴァントが1つの地に2人いるって相当おかしいでしょ」

 

「カルデアの召喚式が特別ということもありますよ。それに厳密にいえば元々マスターと一緒に来た牛若丸さんは元々ライダークラスの彼女がクラスチェンジした結果ですから、正確には違うのでしょう」

 

まあ、深く考えてもよく分からないしそういうのはダ・ヴィンチちゃんにお任せだ。

 

「それで主殿!早速私と遊びませんか?」

 

「あー、ごめんな牛若丸。まだ召喚が残ってるから今すぐは無理なんだ」

 

「あう……そうですか。残念です」

 

明らかにショボンと落ち込む牛若丸。彼女に尻尾でも付いていたら間違いなく垂れ下がっていただろう。

あの、そんなに落ち込まれると反応に困るんですが……。というか、これ完全に遊んでもらえないって捉えてないか?彼女に伝えたことに誤解があると分かったオレはそれを訂正しようとするが、それよりも先にオルタが口を開いた。

 

「ほら、元気出しなさいよ。別にマスターはあんたとは遊ばないって言ったわけじゃないでしょ。今すぐは無理って言ってるの。後で時間ができた時にでも遊んでもらえばいいじゃない」

 

「えっ?い、いいのですか主殿!」

 

「お、おう。もうちょっと後なら大丈夫だと思う。その時にいっぱい遊ぼうか」

 

「や、やりました!ありがとうございます主殿!この牛若丸、一日千秋の思いでお待ちしています!」

 

「まったく、遊び程度で大げさね」

 

一気に元気になった牛若丸はそのままマシュの護衛へと参加することになり、その場を後にした。これによりW牛若にロビンにモーさんという護衛どころじゃない戦力が少女の下に集うことに。ナンパ野郎の命は間違いなく南の海に沈むことになるだろう。

 

「ふふふっ」

 

「どうしたんですかジャンヌさん?」

 

「ちょっと嬉しくなってしまいまして」

 

「嬉しく?」

 

「ええ。オルタのああいうところが見れたのは姉として微笑ましいです」

 

ぶんぶんと身体全体で手を振る牛若丸を見送りつつ小さく手を振るオルタの背を見ながらジャンヌさんは呟く。

オルタはジャンヌさんの別側面、それも復讐者としての側面を持って生まれた存在だ。憎しみや恨みの炎を燃やし、敵を傷つけることしかできなかった少女。そんな少女が他人を思いやる気持ちを見せてくれた、そのことが嬉しいのだと。

 

「そう、ですね。オレはこれまでの旅でオルタの色々な面を見てきましたけど、やっぱり彼女は貴方と同じ優しい人ですよ」

 

「ええ。そして、あの子は私とは『違う存在』です。あの子にはあの子の生き方がある。私はその先を見てみたいと思います」

 

聖母のように微笑む女性。もしかしたら、彼女が姉というものに拘るのはもっと一緒に居たいという願望の表れなのかもしれない。英霊と言う特別でしかし不安定な存在。いつ終わりを迎えると知らないその身だけど、それでも最後まで共に居たいと、そういう願い。そんなことをふと考えた。

 

「あら?どうかしましたかマスター?」

 

どうやら知らぬ間にジャンヌさんを見つめてしまっていたらしい。

 

「いえ。ただ、貴方に想われる人達はきっと幸せなんだろうなと思いまして」

 

「…………」」

 

「ジャンヌさん?」

 

「――その言葉はついに弟になってくれるということでOKですね!!お姉ちゃんと最高の姉弟ライフを送りましょう!」

 

「ノーセンキューだよ」

 

色々台無しじゃねえか。

 

「ったく、人が見送りしてるってのになに後ろで騒いでんのよ」

 

「気にしないでくれ。夏のテンションって怖いなって痛感してただけだから」

 

「はあ?頭大丈夫?熱中症とかじゃないでしょうね」

 

大丈夫大丈夫とオルタにヒラヒラと手を振りつつ次の召喚へとチャレンジする。ジャンヌさんは再度弟化を拒否されたせいでむくれていたが2分もあれば機嫌を直してくれるだろう。

さて、次は20連目になるのわけなんだけどどんな結果になるかな?できれば他の水着サーヴァントも来てほしいな。特に気になっているのは謎のヒロインXX。あの女性は(衣食住的な意味で)救わねばならぬ。

 

グルグルと回る召喚光。しかし、特に目ぼしい礼装はなく、当然のように星4以上のサーヴァントも召喚されなかった。うむ、安定。

 

結果が振るわなかったことをオルタにからかわれ、ジャンヌさんに慰められたところで30連目に突入。今回はこの召喚の為に石は蓄えてきたから使い切っていくつもりで召喚する。必死になって集めたんだよ……あのスカディ事件に負けずに……(遠い目

 

「さあ、次こそは良い結果を見せてくれるのかしらマスター」

 

「それはオレの運気に聞いてくれ。なんなら『頑張れー!』って応援してくれ」

 

「はっ?嫌に決まってんでしょ。誰がそんな恥辱に塗れたことするのよ」

 

「頑張れ頑張れマスター!フレッ!フレッ!マスター!!」

 

「キュイ!キュイ!キューイ!!」

 

「……自分で提案しといてなんだけどめっちゃ恥ずかしい」

 

「この馬鹿聖女!!もっと恥じらいを持ちなさいよ!!そしてあんたはあんたでなにデレデレしてんのよ!?」

 

デ、デレデレとかしてねーし!!冗談でエールを要望するとオルタではなくジャンヌさんとリースがピョンピョン跳ねながら応援してくれる。その際豊満な二つの果実がリズミカルに揺れてるのを見てしまい思わず赤面してしまったのは仕方がないと思う。あれはアカンて……。

 

「あっ!マスターマスター!召喚サークルがさっきと同じ色で光ってますよ!」

 

「ん?」

 

「あら、また金色?やるじゃないマスターちゃん」

 

ピョンピョンと跳ねていたジャンヌさんが突然止まったかと思うと何気なく召喚サークルを指さす。金色反応でもきたかーと思い目を移すと、案の定そこでは高レア確定の金色の光が溢れていた。

 

「おー、この夏は随分と調子が良いな」

 

「まあ、私のマスターだしこれくらいできて当然よ」

 

「オルタ、素直にすごい!って言ったらどうなんですか?本当は嬉しいくせに。お姉ちゃん、ツンツンしてる妹の将来が心配です」

 

「う、うううるさいわね!余計なお世話よ!というか、いい加減姉と言い張るのやめなさいよ!」

 

ぎゃーぎゃーと騒いでいるうちに金色の光の中からクラスカードが現れる。さてさてどのクラスかなーと思って確認してみると刻まれていたのは――魔術師の刻印。できればひとつ前のピックアップで見たかったキャスタークラスのカード。やがて、そのカードが消失するとともに召喚されたサーヴァントが姿を現した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カランカランと女性用の下駄で軽い音を奏でながら彼女は現れた。日本伝統の和服を軽く着崩しつつも上品さを損なわない所作。その背後ではフリフリと一本だけ生えたふさふさの尾が揺れ、頭部ではピコピコと耳が動いている。オレは彼女を知っている。度重なる旅路の中で幾度となく出会った、日本における三大妖怪の一柱。神霊の領域にまで到達している()()()()()の大妖怪。

 

「ご用とあらば即参上!貴方の頼れる巫女狐、キャスター降臨っ!です!」

 

白面金毛九尾の妖狐にして天照大神の分御霊。その際限ない美しさで国すら滅ぼした反英霊。()5()()()()()()、『玉藻の前』その人だった。

 

「「ええええええええええええええええっ!!!!!!!」」

 

「あら?どなたかと思えば玉藻さんじゃないですか!」

 

「おやおや、そちらこそいつぞやの聖女様じゃないですか。なかなかアダルティックなイメチェンですね」

 

「夏ですので!」

 

「わーお、この聖女様開放的過ぎィ!でも、そう季節に身を任せるのタマモ嫌いじゃないですよ!」

 

アンタら好き勝手に話し過ぎィ!!

そもそも完全に星4のキャスターだと思ってたわ!!いくらなんでも不意打ち過ぎてビックリだよ!!?というかそっち!?そっちなの!?ランサーの方じゃなくて普通にキャスター!?えっ!?スカディさんはこれの前フリだったの!?

 

オレとオルタが絶叫する中、ジャンヌさんがゆる~い感じで玉藻さんに対応する。冷静かよお姉ちゃん!?あっ、言っちまった。

 

「それにしてもまったく、なんで呼び出す霊基がこれなんですかー。自分で言うのも何ですけど南の島でするような恰好じゃないですよね。タマモちゃん、汗だくになりたくないでーす」

 

「いや、そんなこと言われても無理だから。召喚なんてランダムだから。というか、マジで玉藻さんですか?」

 

「こーんな良妻賢母な狐が私以外にいると思いますか?貴方様が召喚したのは間違いなく『玉藻の前』さんですよー。というか、疑われると私寂しくなっちゃいます」

 

「あっ、いやすんません!完全に予想外だったんでテンパってました!もちろん、信じますから!」

 

「ふふふっ、冗談です。慌てふためくマスターもなかなか可愛げがあるじゃないですか。ではでは、私のことよろしくお願いますね!いざという時はミコッとお力になります!あっ、でも私紙装甲なので物理的な力添えは期待しないでくださいね!」

 

去勢拳使うサーヴァントが物理に期待しないでくださいねとかただのギャグなんだよなぁ。

 

ということで完全に予想外の召喚となってしまった玉藻さんは他の方々にも挨拶してきますーと言い残してその場を後にした。神霊クラスの大妖怪でもその辺はしっかりしているらしい。流石、自分で良妻賢母と言うだけもあって基本的には礼儀正しいな。元も子もない発言して空気ぶち壊すこともよくやるがな!

 

「それで、あの女狐を召喚できたわけだけどまだ続けるの?」

 

「石が余ってるしできればあと10連だけしておきたいんだけど……いいか?」

 

「何で私に聞くのよ。ここまで来たらきちんと最後まで付き合うから勝手にしなさいな」

 

「ありがとう、オルタ」

 

なんとなくオルタに確認を取ると呆れたような返事が返ってきた。ここで玉藻さんを召喚できた以上、これ以降に高レアサーヴァントを召喚できるとは到底思っていない。だってほら。オレだぜ?(説得力)

でも、このために貯めてきた聖晶石だしどうせなら使ってしまおう。こんな機会滅多にないからな。

 

「弟君と妹が仲良さそうでお姉ちゃん大満足です!」

 

「はい、この馬鹿聖女の妄言は無視してさっさと終わらせなさい」

 

「はーい、りょーかーい」

 

「むぅ、とうとうマスターもオルタが全然反応してくれなくなりました。これはこれでつまらないです」

 

知りません。

 

「じゃあ最後の10連分ほーい」

 

最後の聖晶石を召喚サークルへと放り込む。まあ、良い感じの礼装でも来てくれれば御の字、出なくても別にいっかぐらいの気持ちで召喚へとオレは赴いた。そう、本当にそれぐらい軽い気持ちだったんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――召喚サークルが虹色の反応を示すまでは。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

現れたのは見たことがない金色のクラスカード――いや、正確には口頭で聞いた情報だけは持っていた。刻まれるのは1人の少女の刻印。長髪にリボンを結び、一見制服のような服装の上にロングコートを纏った、月の海を支配して溺れる夜が始まるきっかけとなった人物。

ビリビリと令呪から伝わる高魔力と目の前の光景に目を見開いていると、光の中から少女は現れた。

 

「私を呼びつけるなんて身の程知らずの人間もいたものですねぇ。もしかして、自分からブタさんライフ志望の困ったちゃんなんですかぁ?なーんて、ご褒美めいたトークはこのヘンで。ムーンキャンサー、BB、アナタの願いを聞き届けてやってまいりました☆観念して私のオモチャになってくださいね、セ・ン・パ・イ?」

 

ラスボス系後輩、黒幕、邪神の接触者と言った異名を持つ黒を黒で塗りつぶしたようなまっくろくろすけ後輩。いつもの衣装とは違い、露出度高めの水着を身に纏い、パーカー、帽子、スニーカーといったパリピっぽい服装をしている少女。何故か星5のムーンキャンサークラスとして顕現した傍迷惑なサーヴァント(シンプルにヤバい奴)。BBの登場だった。

 

「はーい、センパイ。まさか私を召喚してしまうなんて本当にセンパイは私のことが大好きなんですねー。でもーお気持ち自体は嬉しんですけどー?やっぱり私には心に決めた人がいる――「はあっ!!」――ってきゃあ!!?い、いきなり何するんですか!?」

 

「ちっ、外したか」

 

「外したか、じゃないですよ!?今避けなかったら本気で斬り捨ててましたよね!?」

 

「当たり前じゃない。目の前に敵の親玉が来たら悪・即・斬。こんなの常識でしょ?」

 

「それ幕末の常識じゃないですか!!えーん、センパイこの野蛮な人に殺されるー」

 

「もしもし、マシュ?大至急マルタさん(殴ルーラー)連れてきてくれない?激しくいって(全力で殴って)もらわないといけない人がいるんだ」

 

「あっれー!?もしかしてセンパイまでそっちですかー?きゃー!BBちゃん野蛮な人達に襲われるー!エロ同人みたいに!エロ同人みたいに!」

 

パタパタと腕を振り回し、ふざけた態度でキャーキャー騒ぐBB。しかし、オレ達は騙されない。このどこか人を食ったような態度も全て演技。一見するとただの可愛らしい少女が実は邪神を身に宿し、簡単に世界を滅ぼせる力を持っていることを。

……前回のキアラさんといい、うちのカルデア、世界壊せそうな超危険人物増えてきたなあ(白目)

 

「すんまっせーん!サーヴァントのクーリングオフってどうやればいいんですかー?」

 

「残念あらぬ光栄ながら返品は受け付けておりませーん!ほーら、両手を上げて絶叫しながら豚のように鼻を鳴らして喜んでくださーい」

 

「ガッデム!!」

 

おいおいマジかよ。こいつは本気でシャレにならんぞ。

 

「あのー、マスター?とりあえず召喚してしまったのは仕方がありませんし、ひとまずきちんと契約を結んではどうですか?」

 

「いや、しかしジャンヌさん……」

 

「カルデアには沢山の人達が溢れかえっているんですから巨大隕石級の人が増えたって今更ですよ。それよりもしっかりと手綱を握っておいた方がまだ安心というものじゃないですか?」

 

「ほらほらセンパイ、そこの聖女さん……聖女さん?の言う通りですよ。観念して契約を結んでください。――ってあれ?私今遠回しに危ない人って言われました?」

 

「まあ、確かに……」

 

「流石センパイ!そこは否定してくれないんですね!」

 

いつものより更にテンションが高いBBと正式な契約を結ぶ。その際オルタがものすごく渋い顔をしていたが、この契約の必要性を理解したのか1度大きくため息を吐いただけで止めはしなかった。

 

「これで契約完了です!じゃあ、センパイ遊びに行きましょう!あっ、もちろんセンパイの奢りですよ?」

 

「だが断る」

 

「そのセンパイの断るを断ります」

 

「何それ卑怯」

 

この後滅茶苦茶奢らされた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―月光が照らす浜辺にて―

 

「ここにいたのか、オルタ」

 

「……なによ」

 

昼間散々BBに付き合わされ、そのことで合流したマシュに機嫌をそこなわれ、牛若を含めた年少サーヴァント達と遊びまくったその日の夜。オレは夜の浜辺へと来ていた。

 

「よくここが分かったわね」

 

「ジャンヌさんが教えてくれた」

 

「ったく、アイツ勝手なことを……」

 

「『お姉ちゃんは妹のことなら何でも分かるのです!』ってドヤ顔で言ってたぞ」

 

「普通にストーカーじゃない、それ」

 

砂浜で三角座りをしている彼女の隣に片膝を立てて座る。夜の海の波に耳を傾けると、今朝聞いた波の音とはどこか違った感じがした。海は昼間と夜とでは表情を変えると聞くが、これもそういうことなのだろうか?

 

「それで、わざわざ私を探して何の用よ」

 

「いやその……なんか召喚が終わってから元気がなかったように思ったからさ」

 

「……気のせいよ」

 

「今一瞬間があった。何かあるんだろ?」

 

「うっ……」

 

図星だったらしい。これくらいのことは既にお手の物だ。何度ループを繰り返して同人誌を書き続けていたと思うんだ。互いに意思の疎通ができていなければ最後のあの同人誌は決して作れなかっただろう。

 

「なあ、何かあるなら言ってくれないか?そりゃ、言いたくないことだってあるかもしれないけどさ、今回の特異点で1番頑張ったのはオルタなんだ。そんな君が元気がないのを見るのは心配になる。オレに出来ることなら多少の我儘だって聞くぞ?」

 

「アンタね……」

 

お前はいきなり何を言っているんだと言わんばかりにオルタは呆れた表情をする。

 

「本当にいいの?」

 

「おう」

 

「私が誰だか分かってる?復讐の炎にその身を委ねた竜の魔女よ?」

 

「だからなんだっつーの」

 

「自分に害する要求をされるとか思わないの?」

 

「オルタはそんなことするやつじゃないってことぐらい知ってる」

 

「何でそこまで私を信用してんのよ」

 

「信用じゃない、信頼だ。オルタは大事な仲間だから。だから信じられる」

 

矢継ぎ早に交わされていく問答。やがて諦めたように彼女はもう1度大きくため息を吐いた。

 

「――じゃあ、明日私に1日付き合いなさい」

 

「えっ?」

 

「だから!明日1日私に付き合いなさいっ!買い物の荷物持ち!」

 

「えっ……と、そんなことでいいのか?」

 

「我儘聞くんでしょ?これでいいわよ」

 

そりゃ、それぐらいならいくらでも付き合ってやるけどよ。もっと贅沢なこととか言っていいんだぞ?とオルタに言うと、そんなもの趣味じゃないわと拒否られた。

 

「大体、本当だったら今日――――あっ!」

 

「今日?――ん?もしかしてオルタが召喚を早く終わらせたかったのって……」

 

「う、うううるさいうるさいうるさーい!!その変な妄想今すぐ頭の中から消去しなさい!鼻から脳みそ引きずり出して燃やすわよ!」

 

「こええよっ!?何ミイラ作りにアレンジ加えてんだよ!?」

 

「アンタがつまんないこと考えるからでしょ!ほら!そうと決まればさっさと部屋に戻って寝るわよ!」

 

「あっ、ちょっ待てよ!」

 

「グズグズしないの!!」

 

「おいっ!ったく、なんだよいきなり元気になりやがって……」

 

パパッと立ち上がりホテルへと歩きだしてしまったオルタを急いで追いかける。

 

――もしこの時彼女に追いつけていたらオレは見ただろう。

言葉では乱暴なことを言いながら足早に去る彼女。その口元が僅かに弧を描き、どこか嬉しそうに破顔していたことを。




『それじゃさっさと終わらせなさい。私だって早く(アンタと)ルルハワ巡りしたいんだから』

という感じに脳内で補完すると幸せになれます。

ということで今回はまさかの星5ラッシュ。カットしたジャンヌさんを含めると3人の星5が召喚されました。正直僕が一番驚いています。いや、この前のスカディピックアップなんだったんだ……。

まずはジャンヌさん。イベント開始と同時に召喚され、最前線で活躍してくれました。NPチャージ、無敵、全体バフとサポートしてもアタッカーとしても非常に優秀です。ですが、それも大事ですがもっと大事なことがあります。そう、お姉ちゃん属性。ジャンヌさんみたいなお姉ちゃんがいたら間違いなくシスコンになる自身があります。ファミパンどんとこいです。

次に玉藻さん。我がカルデアに初の星5キャスターが来てくれました。ええ、間違いなくスカディさんは前フリでしたね。何故このタイミング?
皆さんご存知のとおり、優秀キャスターのアーツ枠。回復して良し、アーツ強化して良し、チャージ削って良しの良妻賢母。ミコッと登場しててくれたので速攻でスキルマにしました。QP溶けたけど。

そして最後に、我らが(ヤバい方の)後輩BBちゃん。いや、XXさん目当てで回したらまさか来てしまいました。かなりトリッキーなスキルをもち、これが非常に強い。コマンド固定は使いどころによってはかなり強力になります。自前バフでクリティカルの鬼になります。
ところで本編では触れなかったのですが、BBちゃんは邪神と接触したのにムーンキャンサーとなっています。北斎ちゃんの体験クエでの中でBBちゃん自身が『深淵の邪神に接触しながらその狂気に呑まれなかった者がフォーリナーの資格を得る』と述べています。邪神と接触していながらフォーリナークラスではない、おまけに『人型』がない代わりに『超巨大』特性を持っているという点から、このBBちゃんは……。

そんな感じで色々と大盛り上がりした水着イベ。とっても楽しかったです。来年はどうなるのか今のうちから楽しみですね。

星5キャスターが来たことでサポート欄を全て星5で埋めるために必要なのはランサーのみとなりました。この小説も結末に近づいていますね。まあ終わらせたくはないので気長にやっていく所存ですが(笑)

ではでは、今回はこれぐらいで!正直年末なので年内に投稿できるか自信はありませんが頑張ります!内容もまだ未定です!

次回もお楽しみに!

PS 近いうちに活動報告で所持サーヴァントをまとめたいなと思います。結構数が増えてきたので時間がかかってしまうと思いますが……

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