おいでなさいませ、血霧の里へ!   作:真昼

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大変遅くなりました。


アカデミー編 第七話

 実習という名の初任務。色々とトラブルがあり、敵の忍者と戦闘することにもなった。今回の任務はユキト達にとって忘れられないものになった。

 任務から帰ってきたユキト達三人は、今まで以上に修行に励んだ。初任務の以後、ユキト達は次々と新たに任務を受け渡されるが、渡される任務は特に問題の無いものばかりであった。あの初任務は霧隠れの里の上層部でも予想外のトラブルだったのだろう。戦線が呆気なく突破されるなんてことは。

 ユキト達三人の修行は各自で術を覚え、それを組手や模擬試合をする時に試すといった形に落ち着いた。ユキトの場合はマッドから医療忍術の他にも色々な術を教えてもらったり、水遁系の術を巻物を借りて修行をしたりしている。満月は鬼灯一族の秘伝の術を覚え、さらに水遁系の術を強化しようとして、地力を付けているようだ。他にも二代目水影の秘術を真似て再現しようとしているが、どうやら上手くいってないようだ。ムズミは体術とチャクラコントロールといった基礎力の向上に、感知の術や水遁系の術を鍛えようとしている。

 

 そう、三人の修行を見て分かる通り、水の国の忍者の里なだけあって水遁系の術はアカデミーでもかなり調べることができるのだ。それに対して、他の性質変化の術の巻物は少ない。もしくは、アカデミー生では中々手に入れることができない。そもそも、アカデミー側はアカデミー生が性質変化の術なんてものを覚えることを想定していなかったと言うべきか。元々、一般人であるユキトの場合はツテも少ない。鬼灯一族のような名門や旧家は閉鎖的で他者に秘術を公開することはない。満月もユキトに教えてくれるのはいずれ知ることになるだろう基本の術までだ。

 ムズミの片親も忍者である。感知タイプなのが共通している為、感知の術は親から習う事が出来る。しかし、ムズミの親の性質は土なので、性質変化の術は教えられることが無いそうだ。また忍術の巻物関連は取扱いが危険なため親から持ち出すことは禁止されてるらしい。

 

 結局、ユキトの術の修行は現時点で知り得る範囲、もしくは教えてもらえれる範囲での術に留まった。後は組手などで体術の向上や滝登りの修行でチャクラコントロールの修行、そして医療忍術の向上を目指すしかなった。

 

 ユキトはどうしようもない焦りに襲われる。初任務の最後に見た、木ノ葉隠れの金髪の忍者の強さが目に焼き付いて離れないからだ。正式に忍者となってから向かった戦場にあいつがいたら。もしくは、似たような強さのやつがいたら。そんな考えに煩悶を重ねる。

 あの金髪の忍者はまだ若いようにユキトからは見えた。もしかしたら、あの強さのレベルが戦争では何人も居るかもしれない。あの胴体に風穴を開けるような術をもった敵が沢山居たとしたら。

 負の思考の無限ループに落ちそうになる。

 もしかしたら、あの金髪の忍者はこの世界の中でも別格に強いだけかもしれない。実際、霧隠れの里では通り名がつけられていた。そんなに深刻に考えることはないのかもしれない。しかし、それでもユキトはあの出来事のインパクトが強すぎた。どうしても、そう簡単に楽観視できないのだ。

 

 初任務から帰ってきてからというもの、ユキトが焦っていることをマッドに当然のように見抜かれた。そしてマッドは嘲りのような忠告のような助言のような、よくわからないことをユキトに伝える。

 内容を要約すると、人間は死ぬときは死ぬ。あがいても死ぬときは死ぬ。死ぬほど努力している最中に文字通りそのまま死ぬこともある。死ぬときに後悔しないのは自殺志願者と運のいいやつだけだ。とのことだ。

 実際言われて、ユキトもだからどうした!? という気分になった。

 

 しかし、最後にマッドはちゃんとした助言をする。

 

「君はチャクラコントロールはヨく出来ているヨ。センスモ悪くない器用だトモ思う。巻物ヲ読みこめば、性質変化ノ術もできてしまうだロうね」

 

 ―――おぉ、マッドから褒められるって珍しいな。だけど、その巻物がないから困っているのだがな。まぁ隠匿しないとテロなどに使われる可能性があるってのはわかるけども。

 

 言葉はそこで終わらずに、マッドは続ける。

 

「だけド、君は感覚型じゃなくて理論型。下手にチャクラコントロールがいいせいで、気づかないうちにチャクラが性質変化を起こすトいうコトがないだロう?術モ教えた通り、巻物通りに行ってしまう。ソのせいで性質変化ノ感覚ヲ掴めていないノモ事実」

 

 マッドの言う言葉が正しければ下手にコントロールがあるせいで、逆に性質変化の感覚を掴みきれてないということになる。確かに今のユキトはマニュアル通りにやってるという感じであり、本質を理解しているとは言い難い。

 

「術ヲ巻物通り使えるのト、術ヲ使いこなすノはまったく違うヨ」

 

 ―――つまり、術に振り回されるなってことか……。ただ強い術を使えただけでは、戦場では生き残れないってことか。確かに、あの金髪忍者は瞬間移動の術を使いこなせていたからあそこまで強かったんだろう。

 

「今は術ヲ覚えるノではなく、チャクラヲただ性質変化させるコトから初めたらドうだね?」

 

 ユキトは珍しく心からマッドに感謝した。そして、普段滝登りの修行を行っている所まで来るとチャクラの性質変化の修行を始める。今までは巻物の通りやれば性質変化の術はできた。だから、ただ単にチャクラの性質変化だけを行う修行はしていなかった。

 これから行うのは、単にチャクラを性質変化させるそれだけの修行だ。本来なら、性質変化の術を覚える際にやるべき事。順序が逆になったものの今更ながらに行う事にしたのだ。本質を理解し、性質変化をちゃんと使いこなせることが出来るようになれば、新しい忍術が書かれた巻物を手に入れた時にもスムーズに術を覚えられるはずだ。

 

 ユキトはうろ覚えの原作を必至に思い出そうとしていた。主人公も確か性質変化の修行をしていたはずだ。

 

 ―――手に丸の印をつけてする修行だったか……? いや、あれは違う気がする。確か、この前の金髪忍者が使ってた、丸い玉を作り出す術の修行だったはずだ……。

 

 結局、時間を掛けても思い出せなかったユキトは影分身には滝登りの修行をさせつつ組手をさせる。本体は、川からコップに水を汲み、ハンター×ハンターの水見式のような修行を始める。水が入ったコップをチャクラで包んで性質変化をさせる修行だ。性質変化と言われて思いついたのがこれだったのだ。まずは、氷に変化させるように修行を開始する。

 

 

 

 あの衝撃的な初任務から4ヶ月がたった。

 

 ユキト達は修行を行ったり、任務をこなしたりして過ごしている。たまにユキトはムズミに拉致同然に歌舞伎を一緒に見に行くことになったりもしている。歌舞伎の入場料も安くは無い。子供が払える金額ではなかった。しかし、ユキト達三人は任務を順調にこなしているので、給料が入りアカデミー生にしてはお金がそこそこ貯まっている。忍具はまだアカデミー生ということもあり、申請すれば補助金が出る。個人の用事で使う目的も少ないので、増える一方だ。せいぜい、茶菓子代に消えるか、歌舞伎に使うぐらいだ。

 

 ユキトの性質変化の修行に関しては、あまり順調に進んでいない。仕方がないので、かなり大変だったりするのだが影分身をもう一体増やし、性質変化の修行をさせることにした。おかげで、ユキトにとって懐かしのベッドに入るとすぐに意識を失う生活が再び始まった。

 

 ―――原作の主人公はこんなのを短時間で学習したのか。ああ……、クソッ。そんな風に考えると少し鬱になりそうだ。原作キャラと俺との才能の違いに嫉妬するなんて……、分かってた事だろうに!

 

 体術に関してはきっちりと伸びている実感を持っていた。今のユキトなら初任務の際に戦った木ノ葉隠れの下忍たちにも勝てるかもしれない。ただ、中忍や上忍たちと比べるとまだまだ甘い所がある。

 最近は幻術の修行も行っている。ユキトと相性がいいのか、他の二人に比べると習得が早く、効果も高いようだ。ユキトは幻術と体術を組み合わせることが出来るように、素早い発動の訓練している。いずれは、ワンアクションで幻術を使えるようにしたい。幻術を一動作で発動出来るようになると、相手の隙を作りやすくなると考えている為だ。

 

 ―――……それを考えると原作の写輪眼は羨ましいな。目を合わせるだけで幻術を掛ける事が出来た筈だし。

 

 うろ覚えの原作だが写輪眼は格好よかったのでよく覚えている。主人公のライバルが使っていた瞳術だ。条件があったはずだが、さらに強力な瞳術にも進化をしていく等、ユキトにとって本当に羨ましい術だった。敵として現れたらどうしようかと、どうしようもない不安が纏わりつく。

 

 

 

 任務を着々とこなすユキト達青4の班は、アカデミーや霧隠れの里の上層部からも高評価を受けているとのことらしい。ユキトをアカデミーに勧誘した忍者、青からの言葉だ。青はユキトを忍者に勧誘したためか、たまに、本当にたまにだが、ユキトに会いに来る。会いに来ると、心構えや任務の行動について何故か説教する。その時、青にユキトは今まで疑問だった事をぶつける事にした。

 

「青さん、この里って水の性質を持つ人が多いですよね。火の性質を持っている忍者はいないんですか?」

 

 ユキトは霧隠れの里の性質があまりにも偏りすぎだと思っていたのだ。

 

「ああ、この里の忍びは基本的に水の性質が多い。この水の国は立地的に水遁系が強化されやすいためだろうな。……噂の域だが、一時期この里では水の性質を持たない忍びは他の国のスパイ扱いされた時期があったそうだ」

 

 ―――水の性質持たないとスパイ扱いって……。昔からこの里はこの里だったんだな。まぁ噂かもしれないけど。

 

「火の性質は特に少ないだろう。水場が近くにあると、どうしても火の忍術の効果が小さくなりやすい。第二次忍界大戦時には木ノ葉隠れの里の忍びの火の性質を持つやつらに対して、そうやって地の利を生かしたものだ。そもそも私がお前ぐらいの時には…………」

 

 どうやら説教へと切り替わってしまったようだ。ユキトは説教を聞き流しながら、今青から聞いた話を再考する。

 

 ―――やっぱり、この里には火の性質を使える忍者はほとんどいないのか。この里で火の忍術を覚えるのは大変そうだな。隣は火の国なんだけどなぁ……。流出とかしないのかね。

 

「……そういや、アイツは確か火の性質も持っていると言っていたな」

 

 説教が終わり、青がボソっと小さい声で呟く。ユキトはその小さな呟き声を聞き逃さなかった。

 どうやら青は火の性質をもつ忍者について、心当たりがあるそうだ。ユキトは目の前に落ちてきたチャンスを必死に掴み取ろうとする。

 

「青さん!その人をよろしければ、紹介してもらえませんか」

 

 ユキトはすぐさま、紹介して欲しいと青に頼み込む。頼み込む姿勢、それは見事な土下座だった。余りにも素早い動作で行った為、ダイビング土下座のようだった。

 青は両目を瞑って考え始め、答えが出たのか少し時間置いてから口を開く。そして、ユキトに尋ねる。

 

「ふむ、ユキト。性質変化はマスターしているのか?」

 

「いえ、どうしてもコツがつかめず……」

 

 ユキトは性質変化のコツがつかめないことを正直に話す。

 その瞬間、青の目がクワッと見開いた。そして、チャクラの性質変化も満足にできない小僧に紹介なんてもっての外だ、と再び長い説教が始まってしまった。

 

 「もし、完全に性質変化を使いこなせるようになったら、火の性質を持つ忍びを紹介してやる」

 

 本日二度目の長い説教が終わり、最後に青はそう言って去って行った。なんだかんだで、面倒を見てくれる青にユキトは感謝した。そして、少しでも早く紹介して貰えるように修行に励む。

 

 

 

 あれから滝登りの修行は十分だろう考え、影分身一体を性質変化の修行に混ぜ、もう一体はムズミの影分身と組手をさせている。ムズミも基礎と並行して性質変化の修行に入ったらしく、最近は二人で修行を行っていた。

 ユキトは基本の性質を三つ、複合の性質を一つの計四つ持っている。ローテーションで修行を行っているのだが、その為か進み具合が非常に遅い。水の性質変化もムズミにすぐに追い抜かれてしまった。

 ムズミに抜かれた事に焦ったユキトはさらに、修行を激しく行う。今までも時間を無理やり作っていたのだが、さらに睡眠時間も削っていくユキト。ユキトは意識していなかったが、無理な修行のおかげで疲労がとんでもない事になってきていた。

 

 そして、ついに限界がくる。

 

「知らない天井だ」

 

 前世の知識から、このセリフが思わず出てしまった。

 

「何言ってんのよ。ここはアカデミーの救護室よ」

 

 隣にはムズミが居た。ユキトは最後に覚えている記憶を辿ると、どうやらムズミとの修行中に倒れたようだった。

 

「いきなり倒れるから、びっくりしたわよ。原因は極度の疲労だそうよ。最近、少し無理しすぎなんじゃない? ……まぁ、気持ちはわかるけど、ね」

 

 話の流れを見るに、どうやらムズミが医務室まで運んで来てくれたらしい。

 

 ―――無理か……、確かに無理して倒れたら本末転倒だな。そういや、マッドもそんなこと言ってたし。

 

「ああ。……ごめん、ムズミ姉さん。迷惑かけた」

 

「敬語」

 

「ご迷惑おかけしました」

 

「はぁ、その調子だと大丈夫そうね。でも今日は一日安静ね。いいわね!」

 

 ―――修行出来ないなんて、……一日分勿体ないことしたな。しかし、倒れるとは……ね。少しメニューを考え直すか。こんなんことで死んだら、化けて出そうだ。

 

「分かった。この事を他の人は伝えてる?」

 

「満月と教官には伝えといたわよ。後から、満月に相当馬鹿にされるかもね」

 

 ―――予想が出来そうな回答ありがとうございます。間違いなく馬鹿にされるだろうなぁ。ニヤニヤしながら馬鹿にしてくる満月が目に浮かぶな。

 

 次の日、ユキトが部屋に戻ると案の定満月はユキトを馬鹿にしてきた。

 

 それからは焦りつつも倒れない程度の修行メニューを組み始める。しかし、一回倒れて一日安静したせいだろうか、前よりチャクラの量が増えてる気がした。倒れるまでチャクラを使うと増えるのだろうか、超回復と言われる奴だろうかと考えもした。しかし、そんなことを考えてもユキトに正解が思いつくわけでもなかったので、素直にマッドに相談することにした。

 

 結果、理由は非常に簡単だった。マッドがユキトに飲ましている毒入り丸薬に、チャクラの経絡系を強化する試験薬を混ぜていたらしかった。余りにも淡々と述べられた事実に怒りが湧いた。

 

 ―――この人は俺の体をなんだと思っているんだ? もしかして、一度何されているか徹底的に調べた方がいいのか??

 

 その試験薬は忍者でもかなりの毒耐性をつけてないと死ぬような猛毒らしい。そもそも、耐えきったとしてもチャクラの経絡系が確実に強化されるかは解らなかったそうだ。まさに実験というべきだろう。マッドは笑いながら教えてくれた。

 つまり、ユキトは気づいたら実験台にされてたそうだ。一年に一回ぐらいのペースでその試験薬を飲むとチャクラが増える『かもしれない』、とのことだ。説明をされた後、マッドから「君ノオ陰で臨床実験モ済んだ。コれからも頼むヨ」と言われた。思わず殴りかかろうとしたユキトに非は無いだろう。むしろ、寸前で止めた理性を誰かに褒めて欲しかった。

 

 ―――……これは、これからも実験台になれということか。しかし、常人なら絶対死ぬような毒にも気づいたら耐性がついてきたとは……。マッドからも良いペースだよと言われたが……。あまり嬉しくないな。

 

 ただ、しっかり毒耐性がついてきたと分かった。その為、マッドから毒に関する医療忍術を教えてもらえるようになったのは唯一のメリットだ。おかげで、リアルにプロレスの毒霧のような術が出来るようになった。名前もそのまま一緒だ。最初は毒の効力は低いが、徐々に高く出来るそうだ。最終的には猛毒を吐けるようになるらしい。

 

 あの初任務から8ヶ月。ユキトはとうとうコップ一杯の水を凍らすことに成功する。性質変化についても少しコツが見えてきた。ユキトからすれば悔しいことに、満月とムズミの二人もユキトより性質変化は扱えるようになって来ている。逆に形態変化については、二人とも苦労してるそうだ。ユキトは医療忍術で形態変化を扱う術があるため普通に使うことが出来る。そもそも、マッドは人体解剖する時に形態変化でできたメスを使うのだ。それを真似しなければマッドの助手としてやって居られない。必死で真似するようにしていたら出来るようになっていた、それだけだった。

 

 そして、今日も性質変化の修行をしている時に満月とムズミがやってきた。

 

「どうやら、教官がボクらをお呼びだそうだよ」

 

「任務か?」

 

「いや、任務ではないみたいだよ」

 

「じゃあなんだ?」

 

「とりあえずアタシたち三人に集まれってことしか伝えてもらってないのよ。任務ですか? って聞いたところ違うって言ってたし」

 

 二人とも本当に知らないようだ。せっかくの修行の時間だがアカデミーの教官に呼ばれたなら行くしかないだろう。もし、これを無視してわざわざペナルティを貰うことは無い。

 

 ユキト達三人が呼び出された場所に行くと、そこには1班分の人数だがユキト達共に実地研修を行っている先輩たちがいた。

 

「これって、……やっぱり任務じゃないのか?」

 

「さぁ、どうなんだろね」

 

「アンタ達、話さないでよ」

 

 小声で会話するユキト達。

 そこでアカデミーの校長が入ってきた。そして、今から説明が始まるようだ。呼ばれたのはどうやら二班だけのようだ。

 これが任務だとしたらそこまで時間が掛からないものであるように、と祈っているユキト。最近は戦いのある任務が無いな、任務ならもう少し歯ごたえのある楽しめる任務だと良いなと考えている満月。危険な任務じゃありませんように、特に死の危険があるようなのは論外でありますように、とユキトより切羽詰った祈りをするムズミ。

 そんな中、教官が口を開いた。

 

「貴様たち、赤2の班と青4の班の2班にはアカデミーを繰り上げ卒業してもらうこととなった」

 

 ―――は……? 

 

 集まったアカデミー生全員が口を開けて、ポカンとした面白い表情を浮かべる。勿論ユキトも例外ではない。

 

 ありえない言葉が聞こえてくる。それはそのまま続いていく。

 

 そのまま、ユキト達は急遽アカデミーを卒業することとなった。

 

 その余りにも急な突然さは、この里の……この大陸の状況を表しているようだった。




これにてアカデミー編終了です。

主人公はなまじ小さい頃からチャクラコントロールの修行を行い、しかも風呂の上でやっていたため。氷の性質に気づきませんでした。ちなみに白は感覚型の天才です。センスだけでいうなら主人公より上です。

一応裏設定として、主人公の年は原作第一部開始時点で20歳。第二部開始時点では24歳を想定してます。
白とは5歳差。イタチとは3歳差になります。ハクとイタチって二歳しか年変わらないことにかなりビックリしました。


次回でにじファンの頃になかった話を入れようとか考えていました……が、まだ単行本になってない所にだったんですよね。ここまで、書けばジャンプを読んでる人は大体わかるんじゃなかろうか。そう、あの話です。

でも普通に考えれば単行本には未収録の部分を二次創作するのはネタバレ以前にアウトですね。無念OTL

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