五文字事件   作:ふらみか

4 / 5
四日目

四日目

 

 なんてことのない……とはいかない木曜日の朝だ。

 姉貴に朝食を作れと起こされ無ければ、いつもの通りの朝だった。朝からさっそく疲れてしまった。今日の体育は辛そうである。

「ねむ……」

 寝足りない。なぜにこんなに寝足りないんだろう。昨日あれだけ女子記者もどきたちから逃げ回ったからか。部室であれだけ喋ったからか。それとも、朝起こされたからか。

「つか、朝飯ぐらい自分で作れるだろ……」

 振り回されるのは千反田だけで勘弁願いたい人生だ。が、血縁がある以上、仕方ないのだろう。姉に逆らえる弟はこの世に存在しない。

「はぁ」

 溜め息は見えない。冬だと見えてしまうが、こんなの見えない方がいいに決まっている。ただ俺は、姉貴には見せてやりたいと思った。

 高校に到着する。ざわつきはさらに増していた。

 ここ最近、こういう騒ぎが無かったから盛り上がっているんだろう。しかも、十文字事件に似ている事件だ。思い出話に花を咲かせる水になっているんだろうな、この事件は。

 なんてことを考えながら、下駄箱を覗く。

 スリッパを落とし、足を突っ込む。

「……やっぱり上履きの方が落ち着くな」

 これもなにかのメッセージなのだろうか。……ああ、分かった。これで逃げ回ったから疲れたんだ。怨むぞ怪盗五文字。

 ぺたりぺたりとスリッパの音を聞きながら、俺は教室へと向かう。

 途中の掲示板に、でかでかと俺の写真が載った壁新聞が掲示されていた気がしたが、きっと気のせいだろう。そういうことにしてほしい。覚えてろ、壁新聞部。とくに女子記者もどき共。

 

 

 

 四時間目の移動教室が終わり、教室へ戻ってきてすぐ、俺は十文字に呼び出された。

 廊下の隅、人気の少ないところで、十文字は俯きながら、見覚えのあるカードを見せる。

「これ。戻ってきたら机に入ってた」

『十文字かほより、「永劫のカード」は奪われた。怪盗五文字』

 今日も無事に(?)怪盗五文字は犯行を成立させたようだった。

 永劫のカード、というのはタロットカードの一つだろうか。十文字は前も……そう、十文字事件でも、運命の輪というカードを奪われた経験があるはずだ。なんとも災難だと思う。不幸体質……ではないだろうな。神社の娘だし。

「折木くん、どう?」

「どうって?」

「怪盗五文字、誰か分かった?」

「……大体な」

「そっか」

 十文字は、俺の答えに対して複雑な表情を見せた。……いや、十文字は表情の起伏が乏しいから、気のせいだろう。いつもと変わらない。

「なぁ、十文字。一つ聞きたい」

「なに?」

 今度は嬉しそうに見えるが、やはり気のせいだろうか。

「これ以外にカードは無かったか?」

「あったよ。はい、これ」

 あるなら最初から見せてくれ。初夏の省エネキャンペーン中だぞ。

 で、なになに……。

『折木奉太郎君へ。明日卯の刻、荒楠神社にて君を待つ。例え、友のものだとしても、「お」を奪わせてもらう。せいぜいあがいてみろ。君の舞台に上がれない私を許せ。怪盗五文字』

「……」

 分からない。

 どうしても分からない。

 俺は、推論を導き出せても、相手の考えまでは導けない。相手の心、細かい修正、分厚すぎる知識の補足をできるのはあいつらで、俺はただ推論を出すことしかできない。

 一体何を考えているんだ、怪盗五文字。

「何か分かった?」

「……いや、すまん。分からん」

「そっか」

 十文字の表情はやはり、嬉しそうで悲しそうな、そんな複雑な表情に見える。俺の気のせいだろうか。これも分からない。

「もう一つ聞いていいか?」

「いいよ。なんでも聞いて」

「移動教室前に盗まれたのか、移動教室中に盗まれたのか、分かるか?」

「うーん……」

 きょろきょろした後、十文字は左手で俺を仰いだ。招き猫を思い浮かべる。

「耳貸して。みみ」

「おう」

「……あのね、ずっと鞄の中だったし、誰でも盗めると思う」

 耳がこそばゆい。

 じゃない。

 これやらなくて良かったろ。何の意味があるんだ、これ。なんだか恥ずかしいのだが。

 つまりは。

「分からないってことか?」

「うん」

 どうも十文字は掴み辛いな。

「なるほど……。サンキューな」

「あれ? もういいの?」

「ああ……あいや、まだあった。まぁこれは頼みみたいなものなんだが。これ、他人に見せてもいいか?」

「んー……恥ずかしいけど、いいよ。一つは折木くん宛だし。折木くんの自由でいいと思う。そもそも見せちゃダメって書いてなかった」

 確かに、そうとは書いていない。

「じゃあ、念のために貰っていいか? 必要になったら使いたい」

「元からあげる予定だったから、いいよ。それじゃあ、私はご飯食べてくる」

「ん」

 凛とした所作で遠ざかる十文字を眺めながら、俺はゆっくりと思考の海へ舟を漕ぎ出した。

「分からん……」

 なぜ、こんなことをするのだろうか。

 まだ手にしていない情報を手にすれば、分かることなのだろうか。

「分からない……ああ、くそっ!」

 答えのその先へ、不器用な俺では辿り着けないということなのだろうか。

 ううむ……。

 ……。

「珍しいね、ホータロー」

「うおぁ!」

 いつの間に居たんだ、お前は。

「脅かすな里志……」

「イライラするホータローで満足してたら驚くホータローを見られた。全く、ホータローは期待以上だね! 僕は大満足だよ!」

「俺は不満だらけだ」

 人を置き物みたいに認識している里志は、俺と十文字が話しているところを見ていたのだろうか。十文字が歩いて行った方を見ながら、話しかけてくる。

「そう拗ねないでよ。それよりも、何かわかったかい?」

「……分かるも何も、なぁ。お前も気が付いてるんだろ?」

「その人、入須先輩の欠席日程、知ってるの?」

「ああ。俺、言わなかったか?」

「言ってないよ。けど、やっぱりそうなんだ……ちょっと意外かな」

 やはり里志は犯人に辿り着いているか。なら伊原もこいつと同じだろう。

「千反田さんは、多分、無意識に除外してるんだろうね。親友だから」

「かもしれんな……」

 そのままで終わればいいんだが、そうもいかないだろう。俺が推論を導いている以上、千反田を止めることはできん。

「なぁ里志。お前、壁新聞部の情報、何か持ってないか? 否定材料が欲しい」

 千反田を止められないのであれば、せめて、少しでも千反田が安心する様な要素を入れたいと思った。一番手っ取り早いのは、別の犯人を見つけることだろう。

 俺の言葉を聞いた里志は不気味な笑みを張り付けながら、俺に詰め寄った。気持ち悪い。

「おやおや、ホータローらしくないね。今までのホータローなら、否定材料を探そうとしないはずだ。否定する必要がないからね、こういうのは。なのにどうして否定したがるのかな。それは千反田さんのため?」

「お前は俺の何を知ってるんだ」

 実は図星だが、肯定したくない。

「いいから。持ってるのか、持ってないのか早く言え。飯を食う時間が無くなる」

「はいはい。持ってるよ」

 里志は巾着袋から、一冊のメモ帳を取り出した。

「壁新聞部から『赤いサインペン』が盗まれたのは、日曜の正午前後。お昼を部員全員で外で食べに行っていた間だってさ。で、その時に活動していた部活で、そのうち『十文字事件で被害にあった部活』っていうのが、これになる」

 里志がメモ帳を見せながら、赤いボールペンで丸を付けていく。

「囲碁部、占い研究会、園芸部、お料理研、壁新聞部、軽音部」

 一気に数が減った。が、消えて欲しい部活が消えなかったのは残念だ。

「……一応聞くが、そのうち、入須と仲がいいやつがいる部活は、どれだ」

「気心の知れた、っていう意味で考えると、やっぱり一つしかないんじゃないかなぁ。あ、でも入須先輩、去年は奇術部の公演を見に来てたから、もしかしたらそこに仲良しな人が……」

「仮にいたとしてもだ。奇術部は、ここのリストに入っていない」

「でも学校には来れるよね」

「それを言い出したら学外の人間まで可能性は広がるぞ。そうなったらお手上げだ。だから、それは考えないようにしてる。目の前にある条件で、推論を組み立てないと、俺の意味がないだろう」

「さっき否定したがってたじゃん……」

 俺の範囲で上手いこと犯人を特定しようとすると、やはり辿り着くのは一人だ。否定材料を求めたが、これではむしろ怪盗五文字を特定する方向に動いてしまったな。

「さて、これをどう説明するか……」

「結局のところ、怪盗五文字の目的はなんなのかな? 単純に、五文字を完成させたいだけ?」

「いや、さっきメッセージカードを貰ったんだがな……」

 十文字から貰ったカードを見せる。

「なになに? ……ふむふむ。友のものだとしても『お』を奪う、か……じゃあ、この『お』が目的かな?」

「多分な。意気込むくらいだからな、目的なんだろう。ただその『お』が何かは分からんが……」

 ふぅ。どうしてこうも難解なんだ。明らかに十文字事件よりも単純なのに、どうしてこうも……いろいろと読み取れない。俺には無理なのか。

「……ホータロー」

「なんだ」

「僕さ、今日は摩耶花と約束があるんだ。あと、さっき大日向さんに今日は部活に行けないって言われたから、そのつもりでよろしく」

 逃げるのか、里志よ。お前もか、ブルータス。いや、関係ないか。

「その目、僕が逃げるって思ってるね? 残念だけど、前もって約束してたんだ。大日向さんのは、まぁ、運が悪いと思ってさ」

 あの好奇心の猛獣相手に、俺一人か……。帰りたいな。もうほとんど事件も終わってるし。ダメだろうか。

「ダメだよホータロー。それじゃあ先延ばしにするだけだ。ホータローの主義、『やらなくていいことはやらない。やらなければならないことなら、手短に』に反する」

 お前は俺の心が分かるのか。テレパスか。実に腹立たしい。

「たまには反したくなるもんだ」

「ってことは、それだけ千反田さんの存在はホータローの中で大きいってことだね」

「なっ、誰もそんなことは言ってないだろう!」

「はいはい」

 俺の反論も虚しく、里志は笑顔を張り付けたまま「そういうところが証明してるんだよ。怪盗五文字の事、よろしくね」と言って去っていった。丸投げするつもりだ。

 ……はぁ。

「俺が主義に反すれば千反田がどうたらと言われ、主義を守ろうとすると千反田と相対せねばならない、と……袋の鼠だな」

 怪盗五文字も同じ袋の鼠のはずなのに、なんで俺だけがここまで追い詰められなきゃいけないんだ。おのれ怪盗五文字。

 しかし文句を言っても何も変わらない。

 今日の放課後は、だいぶ考えないとダメなようだ。

 

 

 

 部室に入る。既に千反田はいつもの席に座っていた。予告どおり、他に誰も居ない。

「こんにちは、折木さん」

「ああ」

 自分の席に着き、文庫を取り出した。逃げられるのなら、逃げたい。

「折木さん」

 まずい声音が部室に響く。

「五文字事件、今日は動きがありませんでしたね」

 千反田の声音は、興味津津という感じだ。宥めるには、エサを置くしかない。

「いや、犯行は行われたらしい。ほら」

 十文字から渡された二枚のカードを千反田の前に置く。二枚を手にとった千反田の表情が、曇っていく。あまりそういう表情は見たくない。

「そんな……また、かほさんが……」

 親友が被害に遭って心を痛めているのだろうか。千反田からは、興味だけでなく悲しみの色も伺えた。

 ……。

 いい加減、俺も正直に話すか。嘘はもう吐かないと決めている以上、それしか方法が無いのだが。その代わり、見たくない表情を見なければならないだろう。俺はこういう時のために、器用な人間になりたかった。難しい。

「なぁ千反田。今から話すことは、俺の推論だ。だから、もしかしたら間違っている可能性もある。落ち着いて聞いて欲しい」

「何か分かったんですね! ぜひ、お聞かせください!」

 やめてくれ、お前の期待には答えられん。ともすれば、怒られてしまうかもしれないというのに。

「……はぁ。念を押すが、推論だからな。いいか、今回の五文字事件なんだが――

 

 

 

 

 

 夕日の橙が色濃くなるころ、ようやく俺の話が終わる。

 

 

 

 

 

 ――。以上だ」

 長かった。思っている以上に、五文字事件は長かった。

 途中、口を挟まなかった千反田に「聞いているのか」と確認したくなるほど、黙って聞かれた。こんなのは初めてだ。

「……折木さんは、その『お』が何なのか、分かりますか?」

「はっきりと言わせてもらう。分からない」

「そう、ですか……」

「千反田。これは推論だ。確証はない。目の前にある条件で当て嵌まる人物を述べただけだ」

「……」

「俺だって間違えることはある。だからあまり気にするな」

「……なぜ」

 俯く千反田の幽かな声が、俺の耳に届く。

「なぜ、このような事をしたのでしょう」

「……お前は俺のわからないところを突いて来るな……。これは推論でもなんでもなく、俺個人の予感だが、おそらくはややこしい理由があるんだと思う。騒ぎたいだけの奴とは思えない。お前も知っているように」

「……でしたら、どうか、お願いします」

 突然、千反田は立ち上がり、

「この事件に込められた想いを解き明かしてください。親友からの、心からの頼みです」

 思い切り頭を下げた。

「おい、頭を上げろ」

「……」

 ある意味身内が関わっているからか、千反田は責任を感じているのだろう。こいつの責任感の強さ、感受性の高さは、この間のバレンタインで思い知ったばかりだ。

「……明日の朝、そこに記された場所に行ってみようと思う。今の俺では事件に込められた意味を紐解くことはできんが……。一晩眠れば、頭もすっきりするだろう。だから、その、頭を上げてくれ」

 なんとも確証のない返事だと、我ながら思う。酷いったらありゃしない。

 千反田が俺の言葉を聞いて十秒程してからようやく頭を上げた。

「親友の私に何も伝えてないということは、きっと、伝えにくいことなんだと思います」

 だろうな……。

「もう折木さんしか頼れないんです。どうか、よろしくお願いします」

 再び千反田は頭を下げた。

 俺しか頼れない、というのは言い過ぎだろう。が、怪盗五文字は、現に、俺に向けてメッセージカードを渡してきている。俺に何かを解かせたいのか、あるいは考えてほしいのか。そう想像するのが自然だ。

「だから承ったと言っているだろう。頼むから頭を下げないでくれ」

 二回も頭を下げられるほど、俺は優れた人間ではない。

 さすがにこの後、ここで本を開いて読む、なんていう余裕は無かった。そのまま俺たちは一緒に帰ることになったが、終始重い空気が漂っていたのは、気のせいではないはずだ。

 

 

 

 就寝前、俺はリビングで今までのメッセージカードを広げた。

『折木奉太郎より、「上履き」は奪われた。怪盗五文字』

『折木奉太郎君へ。この内容は他者に口外しないで欲しい。まずは君に礼を言おう。十文字事件の時はありがとう。ささやかだが、君のために舞台を用意した。だから君も舞台に上がれ。会える日を楽しみに待つ。怪盗五文字』

『十文字かほより、「永劫のカード」は奪われた。怪盗五文字』

『折木奉太郎君へ。明日卯の刻、荒楠神社にて君を待つ。例え、友のものだとしても、「お」を奪わせてもらう。せいぜいあがいてみろ。君の舞台に上がれない私を許せ。怪盗五文字』

 二枚の犯行声明と、二枚のメッセージ。

 たびたび出てくる「舞台」は、事件の事を指しているのだろうが、それだと二枚目のメッセージカードがよく分からなくなる。

「分からん……」

「なーに見てんの」

 突如、視界が真暗になった。後ろから聞こえた声と、視界を塞いだぬくもりから、姉貴が俺の目を両手で後ろから隠したことは、すぐに分かった。こんなことが分かりたいんじゃないんだ。

「これじゃ何も見えんが」

「なになにー……また何か面白いことが起きてんのねぇ」

「姉貴には関係ないだろ」

 いいながら俺は、姉貴の手をどかそうとする。残念ながら、力は姉貴の方が上だ。状況は何一つ変わらない。

「あんたの姉なんだから、この世に全く関係しないなんてことはないのよ」

 そりゃ暴論だ。と言おうとしたところで、視界がリビングを取り戻した。おかげで抗議の言葉をいう機会を逃した。

「上履き無くなって大変だったでしょ?」

「いや、スリッパが代わりに置かれてたから、特には」

「あらあら。お優しい怪盗さんだこと」

 たしかに、あいつは優しい、と思う。俺はまだあいつの事をよく知らないが、酷い奴だとは思えない。

「じゃ、頑張りなさいよー。おやすみ、奉太郎」

「……待て姉貴、ついでだ。タロットで『永劫』って、どういう意味がある?」

 この事件に込められたメッセージを読みとるには、もっと細かく見なければいけないんだろうと思って、俺は問いかける。

「あんたの部屋にタロットの本置いてあげたでしょ? それくらい自分で調べな」

 やはりあれは姉貴の仕業だったか。

「いいだろ別に、ここで教えてくれたって」

「……仕方ないわねぇ。いい、奉太郎。意味は一つじゃないし、解釈次第だけど……あたしなら、永劫は『世界の変化』と捉えるわ」

「世界の変化……」

 それが奪われた、と書かれているのだから、変化はしなかった、と考えるべきか? これは考えようによっては、良くも悪くもなるな……。関係ないことだっただろうか。

「じゃ、あたしはもう寝るから。あんたも早く寝なさいよ。明日早いんでしょ」

 ああそうだった、明日は早いんだ。怪盗五文字め。睡眠時間まで奪うのか、お前は。怨むぞ。

「奉太郎」

 怪盗五文字への文句の一つでも愚痴ろうかと思っていると、姉貴が静かに俺を呼んだ。

「間違ってもその怪盗さん、あんたが慰めちゃダメだからね」

「はぁ?」

「じゃおやすみー」

「あ、おい待て姉貴! ……いろいろと抜け過ぎだろう」

 まぁ、姉貴の言葉は今考えても仕方ない。気が付くともう十一時を過ぎている。姉貴の言う通り、俺の明日は早いのだから、そろそろ寝ないといけないな。

 明日はいよいよ、怪盗五文字と相対するのだ。


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。