「うう・・・・すごく頭が痛いわ」
「そりゃ、あれだけ飲んだら当然だよ」
辛そうに呻き声を上げる母を父が苦笑いを浮かべながら背中を摩る。
話を聞いた限りでは魅音達の母と相当飲んでいたようだ。
普段家ではお酒を飲まない母が二日酔いで苦しんでいる姿はなんだか新鮮だ。
「みぃ、お母さん大丈夫なのですか?」
「ありがとう梨花。ちょっと無理をしちゃったわ」
私が声をかけると母は顔を青くさせながらも優しく私の頭を撫でる。
そしてその後申し訳なさそうに私に頭を下げた。
「梨花ごめんなさい。私がもう少し頑張っていれば園崎さんに勝つことが出来たのに。こんなことなら普段からもう少し飲んでおくんだったわ」
悔しそうに唇を噛む母に私は何とも言えない表情で答える。
もしその場で勝っていても灯火自身が頷かないだろうからあまり意味はなかっただろう。
床に倒れている母と魅音達の母を見て、さすがの灯火も少し引いていたみたいだし。
まぁ宴会の時に聞こえてきた話には若干イラついたけど。
まったく、胸は関係ないでしょ!確かに母はぺったんこかもしれないけど、私は違うわ!
昭和58年の6月を乗り越えて大人になりさえすれば魅音達よりも胸だって成長するに決まってるわ!!
「君がこんなに酔うなんて珍しいこともあったもんだ。園崎さんに何を言われたんだい?灯火君の話は聞いたけど、それ以外にも何かあったんじゃないのかい?」
父は母の背中を摩りながら心配そうに口を開く。
その言葉に母は若干気まずそうに口を開いた。
「・・・・まぁ正直私情が7割くらいだったわね。園崎さんが胸の話で挑発してきたからつい。なんなのよ、ちょっと胸があるからって言っていいことと悪いことがあるわ!」
「・・・・そうだね」
昨日のことを思い出したのか目に怒りを宿す母を父は何とも言えない顔で同意する。
「えーと、気にすることなんてないと思うよ?身体なんて人それぞれ違った魅力があるんだし」
「男のあなたにこの屈辱はわからないわ!」
「・・・・梨花、後は頼んでいいかい?お父さんでは今のお母さんを宥められる自信がない」
慰めの言葉を一蹴された父は困った様子で私へとバトンを渡す。
正直私に振られても困るのだけど。
「お母さんは十分綺麗なのですよ。胸なんて気にすることないのです」
「梨花・・・・」
私の言葉を聞いて母は目を潤ませながら私を抱き締める。
もしかしてまだお酒の影響が残ってるのかしら?
いつもとは違いすぎる母の態度に少し困惑してしまう。
「みぃ?お母さんどうしたのですか?」
「・・・・梨花、私はあなたに謝らないといけないの」
「・・・・どうしてお母さんが僕に謝らないといけないのですか?」
なに?一体母は何を言おうとしているの?
母からの言葉に内心で眉を顰める。
記憶を掘り起こして心当たりを探すけど何も見つからない。
母の深刻そうな声からただ事ではないのだろう。
古手家に関わることかしら?今までのループでは聞いたことないわね。
しかもどうしてこのタイミングで?
「・・・・これは古出家の女に代々伝わる呪いなの。私も、私の母もその呪いからは逃れることが出来なかった」
「・・・・古手家の呪い、なのですか?」
私の予想通り、母の口から飛び出したのは古手家に関する内容だった。
今までのループでは聞いたことがない内容。
灯火の影響で今まで黙っていた秘密を言う気になったってこと?
それとも単に酔っ払ってるから口が軽くなったとかかしら?
私がそう推測していると、母が若干躊躇いながらもゆっくりと口を開いていく。
そして母から古手家の呪いについて語られる。
「・・・・古手家の女は代々貧乳なの!!私も私の母も、それに祖母もみんな貧乳だったわ!!だからごめんなさい!きっと梨花も!」
「・・・・みぃ?????」
母の口から語られた古手家の呪いに脳内の動きが全て止まる。
は?何を言ってるのかしら?
言っている意味がよくわからないわ。
「これは古手家の呪い、私達は生まれた時から貧乳になる運命なのよ!!ごめんなさい!あなたにこんな辛い運命を背負わせてしまって、本当にごめんなさい!!」
ふざけんじゃないわよ!!
なに深刻そうな表情でとんでもないこと口走ってんのよ!
古手家の呪いっていうか、それただの遺伝じゃないの!!
それで私も母のようにこのまま胸が成長しないっていうわけ!?
昭和58年6月を越えれば私のこの止まった身体もどんどん成長する!
なのに胸だけ成長しないってどういう了見よ!!
こんな運命、私は絶対に認めない!
これまで散々運命に屈してきた私だけど、こればかりは絶対に屈しないわ!!
かかってきなさいよ運命!返り討ちにしてやる!!
信じる力はどんな運命だって変える力を持つ!
だから信じて行動し続ければきっと応えてくれるんだから!!
「・・・・今あなたにこれを伝えたのは灯火ちゃんが原因なの。これさえなければ私はずっと自身の胸の内にしまっていたでしょうね」
「・・・・灯火がどうかしたのですか?」
素の感情が出そうになるのを必死に抑えながら母へと尋ねる。
静まるのよ私の心!
この程度の揺さぶり、今まで耐えてきた惨劇に比べたら大したことない!
頬を引きつらせながらも表情を子供のまま保つ。
かかってきなさい!どんなことを言われようが私は屈しないわ!
「灯火ちゃんは
そんなことは最初からわかってるわよ!!
私が何回あの男が鷹野の胸を邪な目で見てたのを目撃したと思ってんのよ!!
鷹野だけじゃない、学校の先生の知恵にだってたまに胸に目線を向けてるし、何回殺してやろうかと思ったことか!!
「2人とも落ち着くんだ。顔がすごいことになってるから」
母の言葉で感情を表に出てしまった私と母を見た父が慌てて私達を宥めるようと動く。
父の言葉で少しだけ冷静さを取り戻す。
落ち着くのよ私、灯火が最低なことは最初からわかってることよ。
今度会った時にこの怒りをぶつけてやればいいわ。
「お母さんは二日酔いと寝不足でおかしくなってしまってるみたいだね。お母さんは僕が介抱するから梨花は悪いけどゆっくりしててくれ」
父はそう言いながら母を別の部屋へと連れて行った。
母は気持ち悪そうに口を抑えながら抵抗なく連れていかれる。
「はぁ・・・・ほんとなんだってのよ」
両親が完全にいなくなった私はため息を吐く。
私がため息を吐くと同時に羽入が姿を現す。
「あはは、なんだか梨花のお母さんが賑やかだったのですよ」
「あんなお母さんは100年生きて初めて見たわよ」
これも灯火の影響?
いえ、きっともともと母にはああいう一面があったのかもしれない。
私がそれを見ようとしていなかっただけ。
「・・・・梨花、わかっていますか?来年の綿流しで今まで亡くなっていたのは」
「・・・・わかってるわ」
来年の綿流しの日。
亡くなるのは私の両親だ。
「させないわ。私の両親を殺すなんてことは絶対にさせない。私は両親と一緒にこれからの未来を生きてみせる」
胸の宿した決意を口に出す。
今までは灯火に頼りっぱなしだったけど、これからは違うわ。
自分の両親くらい、私自身の力で救ってみせる。
「・・・・あまり喜ぶべきではないのだけど、沙都子達の母が雛見沢症候群を発症したことで私の両親は積極的に入江たちに協力する姿勢を見せているわ」
この前の綿流しの日に雛見沢症候群の末期症状を発症した沙都子達の母。
彼女と仲の良かった私の両親は彼女を救うために積極的に入江たちの協力を始めた。
この前だって母は自身の脳を入江たちに協力するために検査させたのだ。
本来私がやるべきことなのだけど、今回はそれを母が行ってる。
私の脳を検査するほどの成果は出ていないだろうけど、それでも治療薬の研究は飛躍的に進んでいるらしい。
この調子なら沙都子達の母が末期症状を脱する日もそう遠くはないかもしれない。
沙都子達の母は今も入江診療所の特別治療室で眠っていて、退院した父と沙都子と悟史は毎日のように顔を見に行っているようだ。
「このまま私と母が入江たちに協力していれば来年の綿流しは何も起こらないわ・・・・何か不測の事態でも起きない限り」
「・・・・不測の事態ですか」
私の言葉を聞いた羽入は考え込むように黙り込む。
きっと私と同じことを考えているのでしょうね。
「あなたが悩んでいることを当ててあげましょうか。詩音のことでしょう」
「・・・・はい。今の詩音はなんだかとても怖いのですよ。それこそ悟史がいなくなってしまった時のような」
「・・・・」
羽入の言いたいことはよくわかる。
今の詩音はとても危うく感じる。
灯火と茜が魅音との結婚について話をしていた時、詩音もあの場にいた。
そして彼女の後を羽入へ付けさせて魅音と詩音が言い合いをしているのを知った。
そして昨晩の出来事だ。
正直あのまま灯火を詩音と二人っきりにさせていたらどうなっていたことか。
魅音と詩音の仲も険悪になっていってたし、あの時は無理やりにでも私が介入して場をさらに混沌とさせることで誰も迂闊に灯火に手を出せないようにするしかなかった。
うん、そう。だから私が彼女達の邪魔をしたのはあくまでも灯火を、そしてみんなの仲を守るためだったの。決して私情で動いていたわけではないわ。
「・・・・あの時に灯火が僕の名前を言おうとしたのを邪魔したのもみんなを守るためだったって言いたいのですか?」
「ええ、とても辛かったけど仕方がなかったわ。みんなを守るためだったんだから」
「嘘なのです!梨花は灯火が好きな人を僕だって言うのが嫌だっただけなのです!!」
私の言葉を聞いた羽入は顔を真っ赤にさせて騒ぎ始める。
まったくうるさいわね。昨晩のことは後でちゃんと謝ったじゃないの。
「とにかくあんたは詩音が灯火に何かしていないか監視をしてなさい。いいわね」
「わかってますよ。昨晩のお詫びのシュークリーム!はやくしてくださいなのですよ!!」
羽入は私にそう言った後に部屋から姿を消す。
心配しなくても今日のおやつにちゃんと用意してるわよ。
「・・・・はぁ、鷹野といい詩音といい、あんたは厄介な女に目を付けられるわね」
「梨花、その厄介な女に自分が入ってるって気付いてますか?」
「うっさいわね!はやく行きなさい!トウガラシ食うわよ!」
「・・・・今日はわざわざ集まっていただいてありがとうございます」
場所は興宮にある、ありふれた喫茶店。
そこに俺と俺が呼んだ三人がテーブルを囲んで座っている。
「いえいえ構いませんよ。ちょうど診療所から出て気分転換をしたかったところです」
「ありがとうございます入江さん」
俺の言葉に人の良さそうな笑みで応えてくれる入江さんに頭を下げる。
それに続くかのように入江さんの横に座っていた人も口を開く。
「僕もちょうど雛見沢で一通り撮りたい写真は撮れたからね。時間は全く問題ないよ」
「富竹さん、ありがとうございます」
入江さんの隣でコーヒーを飲む富竹さんに今度は頭を下げる。
そして俺が呼んだ最後の1人が笑みを浮かべながら口を開く。
「んっふっふっふ!灯火さんが私に相談とは珍しいですねぇ。また何か悪いことでも考えているんですか?」
最後の1人、大石さんが面白気に俺を見ながら笑う。
俺は大石さんにも頭を下げて、この場に集まってもらった理由を説明する。
「今日この場に集まってもらったのは、大人な三人の意見を聞きたかったからなんです」
「「「ほほう?」」」
俺の言葉に三人が同時に興味深そうな表情で口を揃える。
三人の視線が俺に集中したのを確認した俺は本題へと移る。
「相談というのは、まぁ簡単には言えば恋愛相談みたいなものです。昨晩園崎家の魅音と詩音と古手家の梨花ちゃん、そして妹の礼奈からその、色々言い寄られてですね」
俺は昨晩のことを三人へと説明し始める。
その時に魅音や梨花ちゃんとの婚約紛いのことも適当に説明する。
あまり言わないほうがいいかもしれないが、相談するならもう全部説明してしまったほうがいいだろうと判断したのだ。
「恋愛において酸いも甘いも知っているであろう三人に聞きます!俺はこれからどうすればいいんでしょうか!?」
「「「・・・・」」」
説明を終えた俺は改めて三人へと向き直る。
みんなが納得する方法、それを今回で見つけたい。
いや、見つけられなくもせめて今後のヒントになるようなものがわかれば十分だ。
俺の説明聞いた三人は俯いたまま黙ったまま動かない。
「・・・・あの、どうかしましたか?」
俺が不思議に思い三人へ声をかけた瞬間。
「ぶべらっ!!?」
横に座っていた大石さんに思いっきり首に回された腕で首を絞められる。
「ふん!!」
そしてテーブルを超えて伸びてきた富竹さんの手が俺の両頬をアイアンクロウをするように掴み、入江さんの足がテーブル下の俺の足を絡めて関節を決めてくる。
「にゃ、にゃにをしゅるんですか!?」
富竹さんで手でおちょぼ口になりながらもなんとか口を開く。
そんな俺を三人は怒りを宿した目で見つめる。
「何をするかって?そんなの制裁に決まってるじゃないか!」
「ええそうです!恋愛相談だと言われて聞いていれば、内容はただの惚気!いえ、ただの自慢話!」
「いくら大人の私達でもですねぇ、そんな羨ましいことを聞かされて、黙っているわけにはいきませんねぇ!」
三人の嫉妬に燃えた目と言葉にようやく自分の失策に気付く。
言われてみれば今俺が言ったのって第三者から見たら、『いやー俺めっちゃくちゃ女の子に言い寄られて困ってるんですよねー。どうすればいいっすか?』って言ってるようなものじゃん!!?
そりゃ死ねってなるわ!!俺でも余裕でなるもん!!
「す、すいません!調子に乗ってました!土下座するので制裁は勘弁してください!!」
「「「言い訳無用!!」」」
俺の言葉を一言で切り捨てて三人は各々の制裁を始める。
いや、やっぱり小学生の恋愛に嫉妬して制裁ってさすがに大人げないと思う。
「・・・・とりあえずさっきの話は迂闊に他の男には言わないほうがいいことがわかりました」
鈍く痛む身体を摩りながら三人からの貴重な意見の結果を口にする。
実際あの時はモテモテとかそんな羨ましい状況ではなかった気がするけど。
「・・・・そういえば富竹さんは鷹野さんと今どうなんですか?」
一旦俺から話題を逸らそうと富竹さんへと話を振る。
富竹さんと鷹野さんの関係は正直のところ俺達にとって非常に大事なことだったりする。
ラスボス的位置にいる鷹野さんを何とかできるのは富竹さんしかないと俺は思っているからだ。
「え、ええ!?どうして灯火君がそんなことを知ってるんだい!?」
「この前悟史から聞きました。綿流しの日に富竹さんが鷹野さんを狙ってるのかもって」
「おやおや?あの富竹さんはあの鷹野さんにお熱なんですか?それは気になりますねぇ。んっふっふっふ!」
俺の話で大石さん入江さんが興味深そうに富竹さんへ視線を向ける。
それに気付いた富竹さんが慌てながら口を開く。
「いや!鷹野さんと僕は全然そんな関係じゃ!たまに一緒に野鳥の撮影に行くくらいで!鷹野さんは僕のことを友達としか見てないでしょうし!!」
ふむ、どうやらまだ鷹野さんとは付き合っていないみたいだ。
ていうかそもそも富竹さんと鷹野さんって付き合うんだっけ?
大人な関係だったっていうのは何となくわかってるけど。
「ほほう!じゃあ、いつ告白するんですか!?ていうか鷹野さんのどこが好きなんですか!?」
「んっふっふっふ!そりゃ鷹野さんはお綺麗ですからねぇ、早くしないと誰かに取られちゃうかもしれませんよ?ちょうどあなたの隣に同僚さんもいらっしゃいますしねぇ」
「私ですか?いやいや私は鷹野さんに女性としての興味はありません。私は沙都子ちゃんのような愛らしいメイド服が似合う子をお嫁さんにするのですから!!」
トリップした入江さんは置いて俺と大石さんで富竹さんに質問をぶつけまくる。
富竹さんと鷹野さんを早いうちにくっつければ、もしかしたら鷹野さんが凶行に走るのを未然に防ぐことが出来るかもしれない!
そうとわかれば富竹さんを全力支援だ!!
俺の話から富竹さんの話へと移行して話を続ける。
やはりおっさんが集まるとエロの話になることが多く、鷹野さんのどこがいいとかを存分に語り合う結果になる。
気が付いたら数時間以上が経過していた。
ほとんどエロ談議で終わったが、それでも一応の成果として富竹さんも鷹野さんの攻略のモチベーションが上がったようで頑張ると言っていた。
これは今後も定期的のこのメンバーで集まって話し合ったほうがいいかもしれない。
「あ、そういえば大石さん」
「なんですか?」
話が一段落して飲み物を口にしている大石さんに質問する。
機会があれば聞いておこうと思ったことだ。
「ふと気になったんですが、赤坂さんと連絡とってたりするんですか?あの人が今どうしてるのか気になって」
赤坂さん。
ダム戦争時に起きた大臣の孫の誘拐事件を調査するために派遣された警察官。
とても強く、優しい人で物語では非常に頼りになる存在だった。
出来ることなら彼には雛見沢に居てほしいのだが、今はどうしているのだろうか?
「ごく偶にですが連絡を取っていますよ。元気に仕事をしているようです」
大石さんは煙草に火を付けながら少し懐かしむようにそう口にする。
そしてこちらを見て意味深に笑いながら口を開く。
「なんでも来年から私のいる警察署に異動になるらしいですよ?んっふっふっふ、不思議なこともあるものですねぇ、ねぇ?灯火さん?」
「ですね、不思議な巡り合わせがありますね」
赤坂さんの異動にこちらが関わっているのかを探りにくる大石さんに笑みで返す。
実際俺が園崎家に頼んで異動してもらったのは事実だ。
「んっふっふっふ!まぁ私としてはなんであれ大歓迎ですけどねぇ!また彼と麻雀卓を囲むのが今から楽しみです」
本当に嬉しそうに笑う大石さんを見て俺もつられて笑う。
どうやら赤坂さんはこちらへとやってくるようだ。
次の布石も戦力確保も着々と進んでいる。
物語の終わりまであと二年半。
だんだんと終わりが近づく。
今は言うならば準備期間だ。
次の運命を乗り越えるために考え、協力し、準備しておく期間。
今の内にどんな小さなことでも出来ることはやっておきたい。
秋が終わり冬を越え、春を迎え、そして夏、再びやってくるひぐらしのなく頃に。
物語はまた大きく進むのだから。
今回は平和回ですね。
詩音が出ないとすごく平和を感じます。
そして次話は詩音視点から始めると思います。