B級の比企谷くん【ワートリ×俺ガイル】 作:あなたのハートにイオナズン!
「ボーダーって悪の組織みたいだよな」
「はっ?」
投げかけられても済まないが、独り言なので続きは無い。
屋根の上を飛ぶように走るスピードを上げて、ブレードを顕現、勢いをつける。
「――ダッシャォラァッッッ!」
単独専行で犠牲となった誰かさんには悪いが、居場所特定した
トーフみたいにすぱすぱ切れる驚きの切れ味を誇る支給武器で、手足胴体と8分割に切り分ける。
続けて2点目、傍に居た別個体を串刺しにしその胴体へと貼りつくようにライダーキック。
やはりニチアサは至高、進行方向に
纏めてドボン、3点目。
なんか今日爆釣じゃね? なに俺、明日死ぬの?
「――うぉ、もう片付けてる……相変わらずスゲーな、油虫」
遅れてやってきた男子が不本意なあだ名でそう呟く。
聴こえてないわけじゃねーけど聞いて堪るか。
最初誰のことを言ってるのかわからんかったが、本部で俺がポイント稼ぐたびに囁かれるからハチマンもうわかっちゃったよ。
走り方が不評のよう、黒くて素早くて捕まえられないと。
戦い方それだけじゃねーし。
誰だ、最初に言い出した奴、賠償金払え。
「お仕事しゅーりょー、帰る」
通信機に返事も待たずに連絡。
時間帯はさておき、仕事した分だけキチンと手取りがあるから問題は無いが、せっかく緊急脱出という手段があるのだから俺も自宅に緊急脱出したい。
やられそうになったら逃げられるんだから、やっぱボーダーって悪の組織なんじゃね? それもプリキュアから見た感じの。
シュインッ、って消えるやつ、アレふつーに瞬間移動だし。
シュインッ、って俺も手早く帰りたいなー。
女子中学生と戦わせられるのは御免だけどさぁ。
☆ ★ ☆
詳細を語れるほど詳しくないのでモノローグ語る気も無く『ググれ』と下すが、見習い多いな!と正規扱いされないC級を抜けるとようやく稼ぎを増やせる立場へと居座れる。
それでもポイントを失えば都落ちも容易いらしいが、鎖乍ら天空闘技場の各区切り階層で居座る選手らと同じように其処らへしがみ付くB級の執着心は侮れない。
まあいつまでもしがみ付いていられるわけでもない立ち位置だし、才能がある奴は飛び越えて精鋭扱いされるわけですけどね。
俺? チームに誘われず自分から誘っても付いてくる者も居らず、もはや血族と呼んでも過言ではないボッチを極めたような俺が、自分からそんな立場を目指せると思うてか。
まるで血に呪われたかのように呪詛を発する、この腐った眼球が目に入らぬか。
まーさーに血族、此処から犬神家宜しく一代限りの血統が続くんですね! 断絶しちゃってんじゃねーかよフザケンナ。
まあ俺の血眼はさておき、今日も今日とて即席チーム。
数が足りなかったり、
気分は日本昔話エンディング。
あったかいお家で小町が待ってる。
これで嫁ならば云うことなしなんだけど、妹だしなぁ……。
なにはともあれ、でんでんでんぐりがえってばいば(以下自粛。
……何やら嫌な予感がひしひしと感じる。
なんだろう、やっぱり明日死ぬのかしら。
~主人公:比企谷 八幡
タイトル:ボッチ級の比企谷君
云うほど強くないというよりは己の弱さを自覚しているタイプ
無双とかするんじゃなくて生き残る方優先
なおボーダー内部なら友人出来る、みたいな内弁慶にはしないつもりの今後の展開
他人からの評価は色々と闇鍋
というわけで、高2病拗らせた私の考えるアレな八幡でお送りいたします
こんなの八幡じゃないわ!タダのオリ主よ!と仰る方には、残念ですが私の知る二次の八幡はどいつもこいつもこんなんでしたから悪しからず
まだマシな方を目指してみる(宣言
トリガイルなので総武高アンチになりそうですけど、もともとツッコミ処多い高校ですし問題ないですよね
なるたけアンチヘイトへは向かわせない…っ!
ツッコミはセルフサービスとなっておりますので、ご意見・ご感想お待ちしております