「やっと見つけた!」
悟空が瞬間移動してきた。氣は隠していたのに何故……。
「今地球に破壊神ビルスって奴が来てるんだけどよ、スーパーサイヤ人ゴッドってのにならないと地球を破壊しちまうらしくて、それでスーパーサイヤ人ゴッドになるには6人のサイヤ人の力が必要なんだ」
知らんがな。
逃げる間もなく悟空に捕まれて瞬間移動させられる。
「おや……?」
「どもー、お久ッス。ビルス様」
小さい頃にベジータ王がいじめられてる時に会ったことあるわ。当時、周囲で初めて殺せないって思った人だから覚えてる。今は知らない。
「なんだ、生きていたのか。……ん? ならどうして惑星ベジータがあのフリーザに破壊されたんだい?」
「あんまりやり過ぎると王子が拗ねるんで。後はフリーザ軍のが職場環境良かったですし」
「性格は相変わらずか。でもしばらく見ないうちにまた強くなったようだね。うん、ならスーパーサイヤ人ゴッドはいいや。君が代わりにボクと戦えば」
帰りまーす。
王子を含めたブルマの誕生日パーティー参加者にまとわりつかれて逃亡に失敗。
「待ってくれよビルス様! パセリはスーパーサイヤ人ゴッドどころか、スーパーサイヤ人にもなれねぇぞ」
「君は何を言ってるんだい。本当に強い奴は変身なんてしなくても強いんだよ」
そッスね。自分は天井ぶっ壊れてるみたいで氣の総量が未だにぐんぐん伸びてるし。バグかよ。
「もし君が戦わないというなら仕方ない。地球を破壊しよう」
「それは困りますよー。ここまでいい感じの環境で平和な星は滅多にないのに」
でも自分が死ぬくらいなら地球は諦めよう。
お付の人にビルス様と自分、どっちの氣が多いか聞いてみよう。
「氣を比べる? 構いませんよ。ここではせっかくの料理が飛んでしまいますし、こちらへどうぞ」
杖に封印された。辛い。
ここで氣を解放したらいいのかね。おっしゃ、全力は惑星ベジータの時以来だから上手くやれるか心配。
杖ぶっ壊れた。やべぇ。
外に出る瞬間に慌てて氣を引っ込めた。ビルス様が驚いてるとこ初めて見るわ。
「おやおやまあまあ。まさかあの空間から自力で出てくるとは思いませんでした。これはビルス様と言えど覚悟しなければならないかもしれませんね」
「いいじゃないか。ウイス以外でそれだけの相手と戦うのは久しぶりだ」
やめてくださいしんでしまいます。
神様助け……、目の前のが神様でした。ふざけろ。
「ちょっと待ってくれよビルス様! これでスーパーサイヤ人ゴッドにオラがなるからパセリとは後にしてくんねぇかな」
ナイスだクズロット。今はその脳筋に感謝してあげよう。
そのまま悟空にサイヤ人の力を集めて……、
「ちょっ、パセリ! オメェから力が来すぎて耐えられねぇ!」
知らん、そんなことは俺の管轄外だ。一応抑える。
そのまま悟空がゴッドに。何で赤くなるんですかね。
地球がやばいことになったけど、何とかビルス様のお気に召したようで。
結局悟空は負けました。不甲斐ない。
「さぁパセリ、次は君だ」
ビルス様まだピンピンしてるりゅ。本当に不甲斐ない。
「あの、ビルス様? ホントに見掛け倒しなんで期待に添えないと思うんですけど」
「それでも孫悟空よりは強いだろう?」
「いや、正直どうだか……」
「じゃあ、始めるよ」
ビルス様の先制攻撃。とりあえず逃げる。
しかし回り込まれてしまった。割りと氣を込めたエネルギー弾で攻撃。しかし躱されてしまった。
ビルス様が唖然としてるけど関係ない。大量の気円斬で追撃する。
ビルス様は半ギレで文句を言いながら破壊神の特権を使用して気円斬を打ち消す。それやめろ。
「何だ今の攻撃は。ボクを殺す気かァ!」
殺そうと思っても死なない人が何を言っているのか。
螺〇丸モドキを作ってぶん投げる。
作品が違うけど出来たんだ、螺旋〇。螺旋手〇剣も出来ます。
ビルスもエネルギー弾を打ち出してこれを相殺。爆風やべぇ。
肉弾戦が無理なんで遠くからころころする技しか持ってないんですよ。すまんな。
というか、割りと戦えてる件についてどうなのさ。
氣で身体能力を上げればスピードは何とかなるっぽいし、グミ撃ちとかアホなことしなければ殴られなくて済みそう。
とか思ってたら、ビルス様がマジな顔でエネルギー弾を作ってる。デカいし強そう。
流石にやばそうなんでこっちも溜め撃ちしよう。余波で地球が消し飛んでもウイスさんいるしへーきへーき。
……でもさぁ、本当に消し飛ぶとか思わないじゃん?
なんでみんなすぐ死んでしまうん。宇宙空間に自分とビルス様とウイスさんと、ウイスさんに守ってもらってたいつもの面子が放り出される。
流石に苦しいんでなんとかなりませんかね。
ウイスさんが時間戻してエネルギー弾を作る前に。
もうやだおうち帰る。ビルス様は不機嫌そうで。
ウイスさんがなんかにこにこしてんなー、って思ってたらふざけろ。
「そうだビルス様、パセリさんを次期破壊神としてお迎えするのはどうでしょうか」
やめろ。