東方project × ONE PIECE ~狂気の吸血鬼と鮮血の記憶~ 作:すずひら
・大戦争、苦渋の超ダイジェスト版
・ジョイボーイの謝罪
私、もとい私の率いた勢力は戦争に勝ったはずなのに、私の心情的には完膚なきまでの敗北で――私がやっていることは後始末、とでも呼ぶべきものでした。
そんなわけで私、紅美鈴は今、フラン様と共に“大戦争”の後片付けに奔走しているのです。
まず最初に取りかかったのは、天竜連合の生き残りの世話でした。
戦争の当事者であり戦火をここまで拡大させてしまったのは彼らのせいであるとも言えますが、それでも彼らは私と志を同じくして世界と戦ってくれた仲間なのです。
実際、世界を支配しようとした統一王国の目論見は完全に打ち砕いてしまった訳ですし。
ただまあ問題は打ち砕いたどころか跡形もなく粉砕してしまったことで、彼らのほとんどは自身が守るべき国を失ってしまった王族と化してしまったことでした。
彼らの治める国が多くあった東の海は海王類による徹底的な破壊によって見る影もありませんから。
さらに彼らはその海王類の破壊行動がトラウマになってしまったようで、海の近くを極度に怖がるようになってしまいました。
そこで私は
多分月を除けば世界で一番海から遠い場所で、安全性も抜群です。
あと、最初は高地での低酸素状態に慣れないでしょうから、いつかの船のコーティングの要領でシャボンディ諸島のヤルキマンマングローブのシャボンを使って服も作ることにしました。
見た目は宇宙服みたいになってしまいましたが、まあ高地に適応するまでの間だけです。
このあたりはフラン様も協力してくださいました。
彼らもまた、私たちの喧嘩に巻き込まれた被害者だということで随分と我儘を聞いてもらったような気がします。
結局、彼らの中で地上に残ったのはネフェルタリ家くらいでした。
彼らの国は砂漠にあり、海王類の侵攻を免れた数少ない地域だったのです。
さて、こうして天竜連合の元統治者達が皆去ってしまったことで、残されたのは国の残骸と国民です。
もっとも、すべてが破壊し尽くされ国民総難民状態のようなものなので元統治者達に「国民を見捨てて逃げるな」とは言えません。
流石にこの状況はどんな名君がいても建て直せないでしょうし、恨まれて反乱か暗殺でもされて終わりを迎えるでしょう。
そこで、次に何とかしなければならなかったのは統治機構の設立でした。
私たちは国主を失った国々をまとめるため、巨大な統治機構――世界政府を作りました。
アイデア元はフラン様が仰った国連なる組織です。
いわば、世界中の国々が寄り集まって様々な問題に対して共同で解決を図るのです。
天竜連合と近しいものがありますが、あちらは戦争に際して敵勢力に対抗するために組んだ同盟のようなものなので、本質は全く異なります。
とはいえ世界政府を作ったよ! と言っても、誰が加入している訳でもありません。
実績がなければついてくる人もいませんものね。
そこで、最初はやはり統治のノウハウがある人たちに、ということでレッドラインへと住処を変えた天竜の生き残り達にお願いすることになりました。
彼らも全てを見ないことにして放置するのは気が引けたのか、これについては了承してくれました。
執務はあくまでもレッドライン上で行い、下界もとい下海には降りない、というのも安全性の面で大きな後押しになったかのかもしれません。
ただし、一つだけ条件が出されました。
それは、「魚人族及び人魚族並びにそれらに類する存在の根絶」というものでした。
彼らは、海王類を操るポセイドン――全てを破壊し尽くした兵器のことを恐れ、次代のポセイドンが生まれることを心底恐れていたのです。
しかし、流石にこんな条件を呑むわけにはいきません。
こればっかりは、先の大戦の引き金になった奴隷問題とは訳が違います。
勿論、フラン様も首を横に振りました。
しかし、彼らの協力を得ないとにっちもさっちも行かないのもまた現実です。
それほどに、世界はしっちゃかめっちゃかで、手の打ちようがなかったのでした。
いくらフラン様が万能で、私が強いといっても、流石に世界中を治めるには人手も知識も、何もかもが足りなさすぎました。
こと統治に関する実務という面だけに限るなら、彼らは私達の何倍もの能力を持っていたのです。
そこで私達は激しい話し合いの末、彼らの世界政府内での権利を大きく保証することで、条件を「魚人族及び人魚族に関しては、世界政府はこれを認知しない」というところまで引き下げさせました。
これは、ある意味では奴隷売買の認可のようなものでもありました。
なにせ存在を認知しないということは、魚人族と人魚族には権利などは一切認めず、いわば魚類の一種として扱うようなもの、ということなのですから。
非常に大きな葛藤がありました。
しかし、裏を返せばこれは、世界政府は積極的に魚人族・人魚族に関わりを持たないということでもあります。
建前はどうあれ、事実として魚人族と人魚族の姫であるポセイドンが天竜連合と敵対し、世界を滅ぼしかけた一因であることは否定できません。
何も取り決めがなければ魚人島は天竜連合の生き残りの手によってすぐに火の海に包まれる可能性が高く、だから多分、ここらが妥協点だったのでしょう。
私も現実を思い知り、ちょびっとだけ大人になったということなんでしょうか。
こうして私達は、彼ら天竜連合の生き残り――いつしか天竜人と呼ばれるようになった――に対して権利を保証する代わりに、世界政府内での実務を執らせることに落ち着いたのです。
王権神授説というか、王権龍授説というか。
ええ、一度約束したからには全力で保証しますとも。
そんな彼らは私達の想定以上に、熱心に働き、大いに助けとなってくれました。
こんなことなら、利権の保証などしなくとも勝手に大きな影響力を得ていたことでしょう。
手前味噌ながらやはり彼らは大戦前に私が見込んだだけあり、数多いる王らの中でも時機に敏く聡明で、実力のある王たちでした。
戦争だってなんだかんだ超劣勢の状況から五分、そして辛勝とはいえ勝利に持っていき、なおかつ全ての王家が戦争を生き残りここに血を残しているのですから。
そんな頭のいい彼らだったからこそ、ポセイドンの脅威は人一倍鮮明に感じられ、あそこまで恐怖したのかもしれません。
こうして世界政府が軌道に乗る傍ら、また別の計画も進んでいました。
それが、海軍の設立です。
位置付けとしては世界政府の下部組織、治安維持のための軍隊です。
実務は世界政府がこなしてくれるとしても、やはり実力がなければ統治などできませんからね。
それに、海王類などの脅威に立ち向かうにもある程度の軍隊は必須でしょう。
世界政府の方で登用された人材が元天竜連合所属勢力の人物が多かったのに対して、海軍では元統一王国の人間を多く呼び込みました。
これは、将来的な禍根を取り除くための一歩でもありました。
勿論、いがみ合わないように表向きだけでも大戦の話は禁句としました。
これは世界政府側もです。
世界がこんな状況で今更争いあう訳にもいきませんし、彼らも大戦のことは思い出したくもないことのようで、
これに関してはあっさり過ぎるほど受け入れられ誰も大戦のことを持ち出そうとはしませんでした。
そのお陰か、世界政府の実力組織としての海軍も順調な滑り出しを決め、世界中で治安維持活動を行い始めました。
やはり世界中が荒れ果ててしまったせいで治安の悪化は著しく、犯罪や紛争が絶えないもので……海軍は非常に良い働きをしてくれました。
私も海兵諸君に厳しい訓練を付けた甲斐があったというものです。
★
そんなこんなで忙しなく働くうちに、あっという間に十年二十年と時は流れていきました。
その間、月の技術を流出させたにとりを妹様が叱りに行ったり、そこで見ることになった小悪魔さんが作り上げていた巨大な図書館に驚いたり、何故かいた月の二人に挨拶をしたりと様々なことがありました。
そうそう、その月の二人が拾ったペットだというミンクの少女がどうもとんでもない悪戯をかましてくれたようで、妹様が随分と身悶えていました。
ポーネグリフとやらが関係しているらしいのですが、私は詳細を聞こうとしたところ妹様に止められてしまったのでよく知りません。
実物もちらっと見ましたが、私は月の言語はわかりませんしね。
あとは……そう、また空島に行くことになりましたっけ。
なんとあのマロン副船長の子孫と出会い、彼と共に空島へと向かうという出来事があったのです。
いやあ、何代後の子孫かも分かりませんが、“気”を探るどころか髪型で一発でしたね。
マロンさんはあの特徴的な癖毛が嫌で短髪にしていましたが、罰ゲームでよく妹様印の急速育毛剤で遊ばれていましたからよく覚えています。
彼はなんと処刑されかかっており、世界政府の諜報機関が情報を持ってきていなかったら、私達はなにも知らないまま彼を殺されてしまっているところでした。
サイファーポールは実にいい仕事をしてくれたと言えるでしょう。
★
時間というのは偉大なもので、あれだけの災禍に見舞われ到底復旧不可能に見えた世界の爪痕も、百年もすればすっかり目に見えなくなりました。
二百年もすれば、自然環境すら元に戻り始めました。
戦争を直接知る世代も、それを裏で聞いていたであろう子の世代も、伝え聞いていたかどうかの孫の世代も、みな時の奔流に流され、あの戦争から既に七百年以上も経った今では、当時のことを語る人間はすでになく。
葬り去りたい、忌まわしい負の歴史であるとして世界政府が書物に書き記すことなども禁止したために、現在ではそんな戦争があったことを知る人物すら早々いません。
「美鈴さん、こんにちは!」
「おや、こんにちは、コング君。今日はお昼からですか?」
「いえ、非番だったのですが緊急召集で。どうもまた例の海賊がこの近くで騒いでいるみたいでして」
「それはそれは、ご苦労様です」
「では、失礼します!」
元気な声で挨拶をして去っていったのは海軍本部少尉のコング君です。
彼は軍閥の名門エイプ家の期待のホープで、史上最年少で本部少尉、つまりは海軍将校に上り詰めた俊英です。
性格も真面目で爽やか、私なんかにもちゃんと挨拶をしてくれるくらい礼儀正しい青年少年です。
他の人たちはだいたいが無視か会釈程度で通りすぎていきますので。
はい、私は“海軍門番”紅美鈴としてお仕事中です。
この700余年ほどは教導隊で訓練教官をやったり海軍大将をやったり特別顧問をやったりと色々な役職を経験しましたが、200年ほど前からは海軍本部があるここ、マリンフォードの門番として主に働いています。
別に大将とかを降りたわけでもないので複数の役職を兼務という形なのですが、海軍樹立からずっと働き詰めだったので休暇を兼ねての役職です。
休みをくれた五老星の方々には感謝ですね。
近々、久しぶりに妹様と旅行に出かける予定もたてられましたし。
さて、門番と言っても海軍本部の門に襲撃をかけてくるお馬鹿さんは流石にいないので実質閑職です。
そのせいか少尉未満の方は私のことを「いつも門のところに立ってる変な服装のお姉さん」としか認識していないでしょう。
海兵と思われているかも怪しいですね、私制服や制帽、コートも着ていませんし。
ただ少尉以上、つまり将校になった際には私から海軍のトレードマークとも言える正義コートを贈っているので、そこで私については正確に把握することになります。
コートの授与式で挨拶する元帥が「紅美鈴が海軍大将“虹龍”も兼任していること」をばらしてびっくりさせるというドッキリはやり始めてからここ数十年外したことがない鉄板ネタです。
そのせいか今では「少尉未満に私の正体をばらすのはやっちゃいけないこと」みたいな不文律がありますし。
多分みんな、自分がやられたドッキリを後輩にもやらせて鬱憤を晴らしたい的なあれだと思いますけど。
ちなみにその海軍正義コートは私が贈っていることからも分かるように全て私の手作りです。
その年の昇進が決まった人、一人ずつの体に合わせてオーダーメイドなんですよ。
気が込めてあるので生地も丈夫ですし、汚れにも強く、肩にかけたまま戦闘をしてもずり落ちないという優れものです。
あの背中の正義の文字もひとつずつ手書きなので、よく見比べると違いに気がつくかもしれません。
何百着と手作りするのは一見大変に思われるかもしれませんが、服飾は武術と料理の次に熟練している趣味なので、今ではパパッと作れちゃいます。
長生きしていると色々出来るようになるものですよ。
ちなみに最近の趣味は花壇の手入れです。
海軍は男所帯なので、もっと華やかさがあるといいと思うんですよね。
女の子なんて全然入ってきませんし、設備だって女子トイレとか女子更衣室すらないほど劣悪なのですぐに辞めちゃうんですよね。
そして人がいないから整備とかにもお金がかけられないという悪循環。
でもでも最近ようやく一人、つるちゃんという可愛らしい女の子の三等兵が入隊してきたので、今度こそ辞めちゃわないように最大限フォローしてあげるつもりです。
妹様と旅行に行くつもりですから分身を残していく予定なので、そっちの私に任せることにはなりそうですが。
「だからガープ、お前はちゃんと課題をやってこいといっているんだ。そんなんじゃそのうち俺ら同期のなかでお前だけ留年することになるぞ」
「あー、まあ、気が向いたらな。明日提出の奴は見せてくれよなー、なー頼むよセンゴクー」
「全く、今回だけだぞ。次からちゃんとやって来るんだぞ!」
「センゴク、あんた甘すぎだよ。そんなんだから仏のセンゴクなんて呼ばれるんだ」
「実質パシりみたいにいいように使われてますもんねえ、センゴクさん……人がいいというか」
お、噂をすればそのつるちゃんと、同期のセンゴク君、ガープ君、ゼファー君です。
海軍に入るには基本的には地方で三等兵、つまり新兵として入隊するか、ここマリンフォード本部にある海軍学校に入学するかになります。
海軍学校に入学した際にも一応三等兵相当として扱われるのですが、やはり中央の学校卒業済みのエリートと地方の叩き上げでは実力が違うため、だいたい三階級ほど差があります。
具体的には本部での大尉は支部での大佐相当、のような感じなので、彼らは三等兵と言っても地方に行けば伍長相当です。
まあ厳しい入学試験をパスしていますしね。
「あ、こんにちは美鈴さん!」
「こんにちは、おつるちゃん」
輝くような笑顔で挨拶してくれたのはつるちゃん。
名前の通り、男臭い海軍に舞い降りた掃溜めの鶴です。
海軍に女性が少ないこともあって私のことを慕ってくれています。
仲間には割と怜悧な印象を与えるクール系な彼女ですが、私にはこうして甘えたり頼ってくれたりするので、ついつい面倒をみてあげたくなってしまいます。
「こんにちは、美鈴さん」
「おう美鈴。今度また稽古つけてくれ!」
「この馬鹿! 目上には敬語を使えと何度言ったら……!」
「む、やったなこの!」
「……こんにちは」
「はい、こんにちは、センゴク君、ガープ君、ゼファー君」
みなコング君と同様、ちゃんと挨拶をしてくれるいい子ですね。
海軍は民衆の模範になる存在ですから、こういうところで礼儀正しさを見せられるのは学校での評価も上がります。
センゴク君とガープ君は挨拶もそこそこに殴り合いの喧嘩を始めてしまったので、私はつるちゃんとゼファー君に話しかけることにしました。
「あなたたちもお昼からですか?」
「いえ、今日は休みだったのですが、呼び出されまして。何の用件かは分からないんですが」
「あー、なるほど。それじゃあ今日がみなさんの初実戦になるかもしれませんね」
「えっ、それはどういうことですか!?」
おや、喧嘩をしていたはずのセンゴク君が話に入ってきました。
まあ、今までは学校での座学と訓練の日々でしたでしょうし、気になりますよね。
「最近この辺りで騒いでいるルンバー海賊団は知っていますか?」
「ええ、団長“キャラコのヨーキ”率いる、楽器を鳴らしまくる変な海賊団ですよね?」
「あ、私も昨日文々。新聞で見た」
「ええ、そのルンバー海賊団です。今日もまたこの近くで騒いでいるそうで、住民から騒音被害が届けられたんでしょうねぇ。いい加減本部も重い腰を上げたようでコング少尉が先ほど召集されていましたし、彼の指揮の下出動することになるでしょうね」
私がそう言うとガープ君とゼファー君は少し渋い顔をしました。
「ルンバー海賊団、かぁ」
「なんか初実戦なのに小物っぽいというか……」
まぁ、気持ちは分からなくもありません。
ルンバー海賊団は名前こそ海賊団ですが、住民を襲ったりはしませんし、お宝を略奪したり好き勝手に音楽をかき鳴らす迷惑なだけの集団なのです。
中には彼らの音楽のファンだっていますから。
だからこそいままで放置されてきましたし、たいした懸賞額でもありません。
捕まえたところでインペルダウンに送ったりなどもちろんなく、厳重注意で終わる可能性すらあります。
100年前に大暴れした巨兵海賊団なんかと比べれば子供のお遊びのようなものです。
しかし……。
「最初から大物と戦ったりでは身が持ちませんよ。皆さんは海兵とはいえまだまだ見習いの三等兵なのですから」
「むっ……」
私の物言いに、ゼファー君はどうやらカチンと来たようです。
まぁ、よく立ったままお昼寝してたりするただの門番にこんなことを言われたらそうなるのも当然かもしれませんが。
「まぁこういうのは経験ですけどね。おつるちゃんは文々。新聞を読んだんですよね。鼻唄のブルックについても書いてありましたが読みましたか?」
「あ、ええと……確か西の海にある王国で護衛戦団団長だか奇襲部隊だかを務めていたって……」
つるちゃんの言葉にゼファー君がピクリと反応しました。
「ええ、結構強いらしいですよ。特に奇襲部隊仕込みの仕込み杖でサクッと暗殺でもされそうですね、油断してると」
「俺はそんな奴に負けやしねぇ……!」
お、普段の敬語が取れて素が出ました。
これじゃ簡単な煽りで隙を見せてぶすっといかれてしまいますね。
「まぁそのあたりはコング君がしっかり教えてくれるでしょうから彼に任せますよ。どうぞ頑張ってきてください」
私はそう言って彼らを門の向こうへ送り出しました。
うーん、ちょっとお節介が過ぎましたかね。
さて、お昼の陽気も気持ちよくなってきましたし、シエスタと洒落込むとしましょうか。
美鈴のフランに対する呼称
痴話喧嘩後は仲直りしたあともやっぱりちょっと距離があってフラン様呼び。
百年二百年経って妹様呼びに戻った。
前よりも仲は良くなったらしい。
ちょびっとだけ大人に
なお大戦終了時の年齢は3700歳程度。
空島編
いつかルフィ達がいったときに語られるかもしれない。
やさしいせかい。
この世界には『うそつきノーランド』という本はなく、代わりに『ノーランド探検記』というベストセラーがあります。
コング元帥の家名
確か原作では不明だったはず。
一線は退いちゃったけど、主人公家系のモンキーをやや彷彿とさせる猿系の名前なのが今後何か関わってくるのだろうか。
エイプは類人猿の意。
正義コート
肩からずり落ちないのは、尾田先生が「あれは『正義』を背中に刻むコート。なぜ落ちないのかと言うと、彼らにとって『正義』は、不落の物だからです!! その心意気ある限り、コートは落ちません!!!」と回答していますが、本作でも気が込められて云々というのは一応部外秘なので、海軍としての公式回答はこれです。
美鈴の分身
天津飯の分身みたいなもので、力は半減する。
意識は別々だが、再度合体したときに経験や記憶は還元されるので影分身みたいな修行が可能。
なお、そのときにどちらがより修練を積んだか対決してから合体しないと気が済まないとはた迷惑極まりないのでフランから多用を禁じられている。
ゼロ世代
いわゆるゼロ世代であるセンゴク、ガープ、つる、ゼファー。
年齢的にはゼファーが14で海軍学校に入学している(原作60年前)ので、同期はセンゴク19歳、ガープ18歳、つる16歳、ゼファー14歳。
ゼファーがセンゴクと五歳も差がある。
ちなみにこの時点で他の原作キャラはブルック30歳、レイリー18歳、ロジャー17歳、白ひげ14歳(白ひげが若い……)
なお三大将のボルサリーノやサカズキなんかはまだ生まれてもいません。
文々。新聞
読み方はぶんぶんまるしんぶん。
射命丸文及び犬走椛が所属するサイファーポール新聞部が発行している海軍広報紙。
サイファーポールは諜報機関だが表向きは海軍の広報として認識されている。
ちなみに射命丸は編集長、犬走は校正として名前が載っているが実態は二人とも記者。
購読料は月5000ベリー。
しかし! なんと海軍に所属している方には半額の2500ベリーでお届け! お安い!
割と重要な情報から海軍の裏情報、上司の秘密が暴露されていたり面白情報まで載っているので実際安いしだいたいの海兵は購読している。
(参考までに、新聞は朝日読売毎日日経どれも朝夕でだいたい4000円くらい、安いとこで3000円)
ルンバー海賊団
彼らの道のり(マリンフォードの近くということはフロリアントライアングル辺りの海域は抜けていなければならない)とか時間軸(ヨーキの疫病離脱など)を考えると若干の矛盾が生じますが、わざわざオリ海賊団を出すよりはいいかなと思って採用。
大目に見てください。
ブルックとラブーン好き、泣ける。
シエスタ
お昼休憩のことなので別にお昼寝をするとは限らないが、別に寝ないとも言っていない。
原作60年前!
ついにこれからは見知ったキャラがたくさん出せる!なんてことだ!
ようやくここまで来た(なお過程で挫折して端折った模様)