奇跡のなく頃に   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
前回の続きになります。
視点は前回の予告通り、
梨花ちゃんになります。

「楽しんでくださいなのです。にぱ~☆」

それではどうぞ。



第4話 もう1人の敵

私と羽入は、

さっきの出来事に

ついて話していた・・・

 

「さっきの光景はやっぱり・・・」

「穹の夢の中での世界(カケラ)ですね」

 

でもどうして

私と羽入だけが干渉出来たかは

現時点では分からない・・・

 

「あれ?、僕寝ちゃってたか・・・」

 

すると穹が起きた。

 

「穹、おはよう」

「おはようなのです、穹」

「おはよー・・・」

 

まだ眠そうね。

実際に穹がボーっとして

黙っている時は、

完全に目が覚めてないのよね・・・

大丈夫かしら・・・?

 

「2人共、早いね?」

「「そ、それは・・・///」」

 

・・・言えない。

穹に早く会いたくて

2人で早く起きれたなんて

本人がいる目の前で言えるわけがない・・・

 

「僕もね?、梨花ちゃん達が来てくれるんじゃ

ないかなって思ってたの・・・」

「あう?、そうなのですか?」

「ちょっとした願望・・・?」

「なんで疑問形なのよ・・・」

「なんでだろうね?」

 

たまに、本当にたまになんだけど

穹って天然なんじゃないかって思う時が

あるのよね・・・

 

「・・・さっきまで死の直前の夢を見てた」

「え、そうなの?」

「それで分かった事があってさ・・・」

 

穹の表情は、

これからの運命に何かが介入してくる・・・

そんな顔だった・・・

 

()()()()()()()()()()()()()()が、ね・・・」

「気まぐれな・・・」

「敵・・・」

 

私と羽入は穹の一言には

信じられない内容だった・・・

もし穹の言ってる内容が事実ならば

これまでの舞台にいなかった、

つまり存在しなかった未知の敵が

現れるという事になる・・・

 

「・・・」

「穹?」

「どうしたのですか・・・?」

 

穹に声をかけても

返事がないので

一体どうしたのかと思い

穹が向いてる方を私達は見た。

 

「・・・いる」

「「えっ?」」

 

穹が何かを観察するように

見ていた場所は祭具殿の屋根だった・・・

しかし私には何も見えない。

 

「羽入ちゃん、あそこには何もない?」

「僕には何も・・・、穹の勘違いじゃないですか?」

「梨花ちゃんは?」

「何も見えないけど・・・?」

「2人が見えないとなると僕だけが感知できる訳か・・・」

 

すると穹は懐から

ビー玉を1つ取り出し・・・

 

「せいっ!!」

 

祭具殿の屋根に向かって

ビー玉を投げつけた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーガキンッ!!ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

すると、

あり得ない光景を目にした。

いや、そう表現するしかできなかった。

何故なら穹が投げた筈のビー玉は・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あーあー。バレちゃったー♪」

 

何処からか声がしたので

私と羽入は辺りを見回してみるが、

声の主は見つからない・・・

 

「なんで羅奈(ラナ)がいるの?」

「私がこの世界(カケラ)にいたら変かしら?」

「道理でおかしいと思った・・・」

 

声の正体は祭具殿の屋根に座っていた。

その少女の特徴は身長は私と羽入、

そして穹と同じ・・・

何より真意を読ませない雰囲気が漂っていた。

ていうか、同い年の割に発育がいいのは

気のせいかしら?

特に、む、胸とか・・・

 

「あうあう、だ、誰なのですか・・・?」

 

羽入が呟く声が聞こえたのか・・・

その少女は・・・

 

緋未月羅奈(ひみつきラナ)、穹の()()

「梨花ちゃん達に変な事を吹き込まないでくれない?」

「「あ、愛人!?」」

「2人も真に受けないで!?」

「反応が面白いわねー♪」

「羅奈もそれくらいにしてくれない?」

「だって、面白いんだもん♪」

 

なんなの!?、あの女!!

絶対に私に向かって喧嘩を売ってるわ!!

何故か分からないけど勘が告げてる!!

 

「で、なにか用?」

「・・・穹、私に対して冷たくない?」

「普通でしょ?」

「・・・絶対に根に持ってるわね」

 

羅奈という少女は

溜息を吐き、

私達3人を見る・・・

そして・・・

 

()()()()()()()()()()()ね・・・」

「・・・本当に見届けに来ただけ?」

「何せ終わらせなきゃいけないんでしょ?」

「・・・」

 

この女は一体、

穹の事を何処まで知ってるというの・・・?

 

「まぁ()()()()()()()()()()()もいるし」

「あんた一体なんなのよ・・・!!」

「あら、素の表情が出てるわよ?、こっわーい♪」

 

どういう事?

私の事や羽入の正体まで

知ってるなんて・・・

 

「私はただの傍観者、()()()・・・」

 

すると羅奈は指を鳴らした。

そして背後にドアが出現した。

 

「今日は、そこの2人に挨拶。

桜花の母親、そして古手家の末裔にね?

それと先に言っておくけど

私、あなた達2人には手を出す気はないから」

 

微笑みながら言ってる為

彼女の真意が掴めなかった・・・

 

「あぁ、言い忘れてた・・・」

 

空間に構築された

ドアに手をかけようとした時、

羅奈は穹の方を振り返り・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「気が向いたら会いに来るわね、穹♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それだけを

言い残し消えていった・・・

穹が言ってた気まぐれな敵の正体、

それが・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋未月羅奈(ひみつきラナ)という少女だった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回、新しいオリキャラを
登場させてみました。

緋未月羅奈(ひみつきラナ)プロフィール

容姿イメージ:『アカメが斬る!』のチェルシー

誕生日:9月2日

血液型:O型、おとめ座

一人称:私

今回登場させた羅奈は、
『うみねこのなく頃に』編や
その後のオリジナルストーリーでの
もう1人の主人公兼ヒロイン枠を担って
おります。
次回もよろしくお願いします。

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