奇跡のなく頃に   作:ゆるポメラ

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ゆるポメラです。
初めての方は、初めまして。
ご存知の方は、こんにちは。
この度、新しい小説を執筆する事になりました。
至らない点もあるかもしれませんが
読んでいただければ嬉しいです。
初回は、『皆殺し編』のラストでの梨花達の
やりとりになります。

それではどうぞ。


第0話 始まり・・・

あの光景は・・・

 

「そうか、私は死んだのか・・・」

 

私達は、あと1歩というところで

全員、殺された・・・

 

「俺たちは結局奇跡を起こせなかった」

「ごめんなさいですわ梨花・・・」

 

圭一の言葉に続き、

沙都子が私に謝る。

私は首を横に振り・・・

 

「みんなで力を合わせてダメだったのなら

仕方のないことだわ・・・」

 

こう言うしかなかった。

だがそれを遮ったのは・・・

 

「違うよ、梨花ちゃん」

 

レナだった。

 

「奇跡が起こらなかったのは、奇跡を信じなかった

人がいたからだよ。

ねぇ、名前も知らないあなた・・・」

 

レナは私の後ろにいた

オヤシロ様・・・

羽入に向かって言った。

 

「ぼ、僕が信じて何か変わったのでしょうか?

僕は何も出来ない非力な存在なのです・・・」

 

羽入はただ傍観している事しか

出来ず、何度も期待を裏切られ続けた。

そして今回も・・・

 

()()()なら絶対そんな事を言わねぇぞ」

「圭一?」

 

圭一が言っている()()()とは

一体、誰の事なんだろうか・・・

 

「梨花ちゃん、その子の名前は

()()で合ってるよな?」

 

私は驚くしかなかった。

正確には、圭一以外のみんなが驚いてた。

何故なら羽入の姿を見るのは初めての筈だ・・・

 

「圭一、どうして羽入の事を・・・」

「コレをいつか渡してくれって預かったんだ」

 

圭一がポケットから出したのは

手紙だった・・・

この空間が三途の川だというのに

手紙を持ってこれたのは奇跡的に近かった。

その手紙を羽入に渡す・・・

 

「こ、この字はもしかして()の・・・」

 

羽入の声は震えていた。

その名前には私も聞き覚えがある。

ううん、忘れる筈がない。

だって穹は・・・

 

「ど、どうして穹は・・・?」

 

混乱している

私と羽入に圭一が

静かに説明する・・・

 

「アイツ、ずっと嫌な夢を見てきたって言ってたんだ。

梨花ちゃんが死んでしまった時は自分も

死んでるからってな・・・」

 

つまり穹も私と同じような経験を

100年以上も・・・!?

 

「じゃあ、この手紙はもしかして・・・」

「今回の結末を観た事と、穹の目覚めが近いって事だろうな」

 

幾多の世界を渡り歩いた私と羽入は

穹は眠ったままという事しか知らない・・・

どの世界でも、穹が起きる気配がないと言った記憶しか

なかった・・・

でも私は何より嬉しかった。

 

「また会えるのね・・・」

 

それは私だけじゃなく

今、この場にいる

みんな同じだった・・・

特に羽入は泣きそうだった・・・

 

「そ、穹はバカです。昔から・・・」

「そうよ、穹のバカ・・・」

 

穹の手紙によれば、

次の世界が最後だと言う。

ならば出す答えは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

次の世界で奇跡を・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ーー同時刻、とある世界(カケラ)ーー

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「梨、花ちゃん、羽、入ちゃん・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




こんな感じですが
よろしくお願いします。
次回から本格的に開始します。

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