ゲーム住民達が現実世界に入り込んだようです 作:死神 零@8928
作者「まぁな、あと今日から仕事始まるから投稿ペースが遅くなるな」
アルカニス「タダでさえ亀さん速度なのにもっと遅くなるんですか。これは厄介極まりないですね」
作者「ちょっ、酷す( ´・ω・`)」
アルカニス「それでは、本編へどうぞ♪」
作者「(´・ω・`)」
海竜・ラギアクルス。
モンスターハンタートライにて初登場。
看板モンスターであるが故に、キモ納品クエストに出現する。
海が初登場となるトライをプレイした初見ハンターをなぎ倒して行った海竜だ。
それなのに……。
「川に出現……だと!?」
「いや、そこ!?驚くところそこ!?」
これじゃあ海竜じゃなくて川竜になっちまうよ!!
あ、でも水没林にも出てきてるからセーフか。
「でもどうする!?あの川はこの街の川だよ!?」
「いや、どうするって言われても……俺達は一般人だ。どうすることも出来ない」
「そ、そんな……」
確かに、ニュースで写っている川はこの街の川。
このまま放置していればいずれ陸に上がって暴れる可能性だってある。
現に、クロスから地上戦についてすんげぇ特化されてるから尚更だ。
かと言って、警察とかには任せられない。
相手は人外、いくら特殊部隊としても勝てっこない?
……EDF?知らんな。
あれは人間じゃない。
人の形をした何かだ。
「でも!!私は守りたい!!ここは私達の街だよ!!」
「けれど……どうすれば……!!」
あー、やべぇ。
シリアスになってる。
ギャグを補給しなくては……。
「あー、シリアスになってるところ、悪いが俺に提案がある」
「何!?本当か!?」
いや、提案というよりもテンプレ的な展開なんだがな。
「いつから俺らは一般人だ?こいつらがいる時点でもう巻き込まれてるんだ。あの川r……じゃなかった。海竜もどういう意図でここに来たか知らん。けど、こいつらが元の世界に戻る手がかりがあるのなら行く価値があると思う」
「た、確かに……」
「なら、決まりだ。悪いが、力を貸してくれないか?」
あ、やべ。
普通にシリアスになってる。
やめてくれぇ!!
俺はこういう湿った空気は嫌いなんだァ!!
「……正直面倒いわ」
「へぶぅっ!?」ズコーッ!!
思わずズッコケた。
えぇ!?
普通そこはいいよ的な感じじゃないの!?
まぁギャグがあるから良かったには良かったけども!!
「でも」
「で、でも?」
「アンタには借りた恩がある。返す事として力ぐらい貸してあげるわ。ドラゴンとは何度か戦ったことあるし、大丈夫よ」
と、ヴァルキリーは笑う。
……初めて笑うところ見た。
「ありがとうな、ヴァルキリー」
「お安い御用よ」
「じゃ、うちもやるわ。信也君にも助けてもらってるし」
ここでミドリちゃんも棍棒を持って立ち上がった。
「ミドリちゃん……いや、嫁!!」
「で、出来ればその呼び方はやめて欲しいかな……」
相変わらず、ミドリちゃんラブなんだなこいつ。
ミドリちゃん苦笑いして顔引きつってるよ。
「アマ公。ここまで来ちゃオイラ達も黙っていられねぇなぁ?」
「ワン!!」
「アマちゃん……ありがとう」
どうやら、大神メンバーも決まったようだ。
「どうだい?これならいいだろ?」
「あぁ、文句ない!行こうか!!」
「「「オォー!!」」」
あー、ギャグが欲しいぃ……。
ところ変わって川にて。
『グオォォォォォォォ!!!』
うわっ、暴れてらっしゃるよ。
背中の甲殻が青く光ってるし。
しかも警察官とか自衛隊とかみんなボロボロになって倒れてるし。
どうしてこうなった。
「ひ、酷い……」
それを見た楓は言葉を漏らし……。
「許さない……荒らしやがって……!!」
怒りを表に出す信也。
「( 。∀ ゚)シラス」
で、俺はシリアスが嫌いなのでぶち壊す。
「……いや、そこは空気読んでなんか言おうよ?一応シリアス回だからさ?」
「メタいこと言うなよwww俺はシリアスが嫌いだwwwもっと軽く逝こうぜ」
「ちょっwww字がwww」
そうそう、これが一番いi「先手必勝!!」あっ!?
ちょっ!!おまっ!!ヴァルキリーさん!?
勝手に出るのもどうかと思うよ!?
『!!』
突然の奇襲に気付いたラギアは頭上に「!」マークを立て、振り返る。
あれ、現実でもそうなるのか。
『グオォォォォォォォォォォッ!!!!』
そして水面から顔を出して咆哮を放つ。
「くっ!?うるさーい!!!」
その咆哮を食らったヴァルキリーは両手を耳に当て、かがみ込む。
わぁ、リアルなハンターだこりゃ。
「ヴァルキリーちゃん!!私達も!!」
「バカヤロゥ!!一人で突っ込むんじゃねぇぜぇ!?」
やや遅れてミドリちゃんとアマ公が飛び出す。
俺らは後ろでそれを観察。
いや、だって戦えないし……。
あ、でもナビゲーションは出来そう。
ラギアなんて何百回倒してるし、攻撃パターンは知ってる。
「いいか!!よく聞け!!奴は咆哮した後に高確率で全体放電を仕掛けてくる!!奴から離れろ!!」
「!!」
クロスの個体なら高確率で放電してくる。
あれ耳栓ないとギリギリで回避することになるから一回一回ビックリするんだよな。
『グオォォォォォォォォォォッ!!!!』
で、予想通り全体に放電を開始したラギアクルス。
三人の足元が青く光出した後に上から雷が落ちてくる。
「危なっ!!」
「よっと!!」
ヴァルキリーとミドリちゃんは回避し……。
「ワン!!」
アマ公は風を呼び起こし、雷を弾いた。
あれが筆技という物だろうけど雷を弾くのか。
流石神様だ。
『グオォォォォォォォォォォッ!!!!』
次にラギアクルスは水面から顔を出して雷球を発射。
「あわわっ!!」
狙いはミドリちゃん。
回避した先に雷球が迫ってくる。
「はぁっ!!」
しかし、雷球はミドリちゃんに直撃せず、代わりにヴァルキリーが装備している盾に直撃。
盾は雷を弾いた。
……普通は鉄で出来てるから感電するんじゃね?って思ったが、よく考えればあの人達(ハンター)も問答無用でガード出来るからまぁいいのか。うん。
「ヴァルキリーちゃん!ありがとう、助かったよ!」
「礼は後よ。今は目の前の相手に集中しなさい」
と、ヴァルキリーはかっこよく言ってるが……礼を言われるのに慣れてないのか頬を少し赤くしていた。
俺はそれを見逃さないと写真を……。
「撮らせるかぁ!!」
「ぷべらっ!?」
上から信也のチョップが来る。
直撃。
明さんに1ダメージ。
「痛ぇじゃねぇか!何しやがる!?」
「それはこっちのセリフだ!!お前……
何一人で女神様の照れ顔を拝む気かぁ!!」
「そっち!?予想はしてたけどそっち!?撮るならショタとBLしか認めない!!」
ダメだこいつら、早く何とかしないと……。
「おいおぃ!!茶番してねぇでサポートしてくれぃ!!奴は川から出る気ないぜぇ!?」
はっ!!
そうだ。俺らはサポートしないと……。
というか川から出ないだと!?
まさかトライ個体か!?
なら、疲労するまで待つしかない……!!
けども、2人+1匹の体力が持つかどうか心配だ。
「くっ!!これじゃ一方的だわ!!」
まぁ、ラギアもラギアで出てはブレス、出てはブレスの繰り返しでシュールな光景だ。
これじゃあまるで空の王者(笑)ならぬ海の王者(笑)になっちまうな。
いや、今は川だけどさ。
「どうする!?これじゃ攻撃できないよ!!」
確かにこれじゃ一方的だ。
遠距離攻撃出来る奴はアマ公。
でも明らかに火力不足。
どうしたもんだか……。
「爆弾……( ゚д゚)ハッ!」
ここで馬鹿(信也)がなにか思いついたようだ。
「ハンバーガー爆弾!!」
「バカヤロゥ!!そんなのねぇよ!!」
うん、やっぱ馬鹿は馬鹿だった。
「いや、それも一つ。アマちゃん!!爆神の力を!!」
「ワン!!」
今度は腐女子(楓)は爆弾のワードに引っかかり、アマ公に指示を出す。
爆神の力?
……あ、あの猪のやつか。
「ガウゥ!!」
アマ公は空中に丸を描き、線を入れる。
するとそれが具現化して一つの爆弾となった。
爆弾の導火線には火を灯してあり、川の中へと落ちていった。
そしてその数秒後。
《ボオォンッ!!》
『!!?』
花火と共に爆発が起きた。
水中でも爆発するのか、あれ。
というかそういう事か。
忘れてたわ、水中のラギアに爆弾当てると怯むんだったわ。
まぁ、その後……。
『グオォォォォォォォォォォッ!!!!』
怒り出すけどね。
「おいおぃ!!楓の姉ちゃんよぉ!!相手は完全にキレちまってるぜぃ!?」
相手が怒り出した事に焦りを感じる一寸法師。
けど、楓はそれを見てニヤリと笑っていた。
「いいや、これが狙いだよ」
《ザバアァッ!!》
あ、ラギアが陸に上がった。
口元に電撃が……ありゃ相当怒ってんな。
カルシウムが足りてないぞ?魚食えよ。
……あ、こいつ魚食べるわ、確か。
「なるほど、相手を怒らせて冷静さを失いさせ、おびき寄せる作戦か。やるな楓」
「えっへん!!こう見えて頭脳派のBL女子って言われてるからね」
「それは初耳だわ」
なんだよ頭脳派のBLって。
「それはさておき!!反撃だよ!!これなら攻撃出来る!!」
「だが焦んなよ。陸上のラギアも充分強いからな」
初見で地上大放電の威力はマジでビビったわ。
「よし!!行くわよ!!攻撃態勢・闇!!」
あ、お前それは確か効果が無いんじゃ……。
《シャキンッ!!》
「( ゚д゚)」
いや、あの。
なんで今になって出せてるの?
なんで今になって剣からオーラ放ってんの?
なんで今になって周りに紫色の刃が囲むように浮いてるの?
あなたはバー〇ル様の幻〇剣なのか?そうなのか?
「あ、あれ?発動した?」
「いや、俺が一番驚きだわ。やった本人が驚いてどーすんの?」
「う、うるさいわね!!とにかく!!行くわよ!!」
あ、顔赤くなってる。
可愛いのぅ。
「闇よ!!行きなさい!!」
うわっ、見る限り中二病みたいになってるけどあっちの世界では普通なんだろう。
この小説も中二病に侵食されて行くのか。
おぉ、怖い怖い。
《ザクッ!!ザクッ!!》
『ゴオォォォッ!?』
なんか生々しい音が聞こえたと思えば、闇の剣はラギアの胴体を貫いていた。
流血しちゃってるんだが……これがリアルハンターか。
俺ら何もしてないけど。
「よし!!次はうちだね!!風よ!!」
今度はミドリちゃんの番。
棍棒を上に上げ、回すと風が吹き荒れる。
「いっけぇ!!!」
そしてそのまま風はラギアの頭を狙いつける。
『グオォォォォォォォォォォッ!!!!』
けど、ラギアも負けずに抵抗。
口からブレスを吐く。
しかし、ブレスは風に弾かれ、別の場所に着弾。無意味に終わった。
……雷を弾く風っていうのもどうかと思う。
『グオォォォォ!!』
風は直撃。
大きな風圧とダメージを受けたラギアは少し後退する。
「最後はオイラだぜぃ!!アマ公!!派手にやるぜぃ!!」
「ワオオォォォンッ!!」
最後にアマ公の攻撃。
ラギアを中心に∞の文字を描く。
すると「紅」という文字が浮かび上がり、∞の形で炎が炎上する。
おぉ、これはナイス判断。
ラギアは炎が弱点だからな。
……あ、これ先に伝えておけばよかった。
『ゴオォォォォァッ!!!』
ラギアに大ダメージ。
大きく後退する。
「よし!!追い詰めた!!次で最後よ!!」
「うん!!」
「ワン!!」
おいおい、こいつら本当に初対面か?
チームワークがいいぞ?
「はぁっ!!」
「いけぇ!!」
「ガウゥ!!」
2人と1匹はラギアを囲むように陣形を作り、そのまま突っ込む。
……しかし、ラギアの動きがおかしい。
……首を背中に……あっ!!
「馬鹿野郎!!!今すぐ離れろ!!!」
あの動きは……不味い!!
『グオォォォォォォォォォォッ!!!!』
《バチィ!!!》
……地上大放電。
それはラギアの中で最大最強の攻撃。
トライGから導入された攻撃だが、クロスから改善。
ラギアを中心に大きな雷爆を三方向三つに放つ攻撃。
これを食らったら……一溜りもない。
「なっ!?」
「うわっ!!」
「ギャンッ!!!」
見事に2人と1匹が直撃。
全員吹っ飛ばされる。
「ヴァルキリー!!!」
「嫁えぇぇぇ!!!!」
「アマちゃんんんん!!!」
……多分まともに叫んでるのは俺しかいないと思う。
ってそんな事はどうでもいい!!
あれは雷属性の攻撃。
そして気絶値も高い攻撃。
つまりは……。
「あ、あれ?目が眩む……」
「う、動けない……」
高確率で気絶状態になる。
全員見事に頭上に星が回ってる。
『……』
ラギアはそれをチャンスだと思って近付いていく。
最悪なことに、狙いは……ヴァルキリー。
「くそっ!!」
「待て!!明!!何する気だ!!」
「アホか!!あのままだと死んじまう!!」
「アホはお前だ!!死ぬぞ!!」
「でも!!見てられない!!」
ゲームキャラが死ぬのもあれだと思う!!
「だからといって出るのか!!やめろ!!俺はお前を失いたくない!!」
「……今回だけ信也に賛成だよ。私も明を失いたくないから」
「ぐっ……!!」
でも……でも……!!
『…………!!』クオォォォッ!!
クソッ、よりによって溜めブレスか!!
「私は……あっ」
ヴァルキリーは気絶から解放されたが、もう遅い。
ラギアはチャージを終え、放とうとしてる。
「……終わり、ね」
『グオォォォォォォォォォォッ!!!!』
「ヴァルキリイィィィィィ!!!!!」
「ストライクショット!!!」
「「「!!?」」」
《ドゴオォォォンッ!!》
な、なんだ!?
ヴァルキリーの前に……バリアが?
い、いや違う。あれはバリアじゃない。
それにあの名セリフ。
もしや……。
「我、堕天の王なり」
……ヴァルキリーと俺の目の前にそいつは佇んでいた。
一人は見知らぬ少年だが、もう一人は知っている。
紫色の触覚のような角、幻想な黒い羽、金髪にフード。
あれは……。
「ルシ……ファー?」
そこには堕天の王(ルシファー)が佇んでいた。
ー続くー
作者「▂▅▇█▓▒ (’ω’) ▒▓█▇▅▂うわぁぁぁ!!」
アルカニス「うわっ!?どうしたんですか!?」
作者「嫌な予想はしてたが、戦闘シーン書くとどうしてもシリアスになっちまう!!!」
アルカニス「え?いやシリアスがないと物語も成り立たない気がするんですが……」
作者「馬鹿野郎!!俺はシリアスよりギャグ派なんだよぉ!!!」
アルカニス「ま、まぁそれはさておき、また新キャラ出てきましたね。今度はモンストですか」
作者「まぁね、ルシファー様が出てきました」
アルカニス「うわっ、切り替え早っ」
作者「アニメ版のルシファーは敵役だけど……この作品のルシファーはどんな立場だろうね」
アルカニス「いや、もう大体分かってるんじゃないんですか?」
作者「……反論できません、ハイ」
アルカニス「素直でよろしい」
作者「さて、いよいよ後半戦。投稿がいつになるかが怖い」
アルカニス「3日に1ページは目指してるみたいです」
作者「まぁな。一応コメント来てらっしゃるし。これからも頑張るぜよ」
アルカニス「褒めると伸びるタイプですね、マスターは」
作者「そう褒めるなよぉ」
アルカニス「褒めてません!!」
作者「知ってた」
アルカニス(こ、こいつ……)
作者「では、次回もお楽しみに〜」