GATE;「扉ガバガバじゃねえか!」と叫ぶ転生者   作:水の水割り

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失踪していたので初投稿です


ドラゴンってなんだよ(直球)

デュラハン(首なし騎士)、というお化けを私は知っている。

私がまだ幼い頃、お父さんに読み聞かせてもらった童話に登場した主人公だ。

 

その童話の内容はうっかりものだけど優しいデュラハン(首なし騎士)がいく先々で困った人を助けながらも自分の首を探すというもの。

当時の私はその優しいデュラハンの童話が大好きで、よくお父さんに何度も聞かせてとせがったものだった

 

 

何故今、デュラハン(首なし騎士)の話になるのかですって?

 

 

ただ━━━━━

 

 

『ふう......。 ところでドラゴンって食べられるのでしょうか.........』

 

 

━━━━━今目の前で力尽きている、頭部から胴体がすっぱり離れている首なしの炎龍を見て、そういえばなーって思い出しただけよ......。

 

 

 

 

 

♦♦♦♦♦

 

 

 

 

 

龍は、この地上における生物の頂点に立つものだった。

 

 

実際強かった。

 

 

その羽ばたきは全てを吹き飛ばし

 

その爪は全てを引き裂き

 

その顎は全てを噛み砕き

 

ドバーッと吐き出す炎はけっこうよく燃えた。

 

 

だから実際強かった、エルフとか人間とかを蹴散らせるぐらいには強かった。

 

自身でも"俺tueeeee!"と感じていたし、周りも勝手に自分が最強にして頂点だと恐れていた。

 

そんな炎龍くんだったが、"今回は"いつもよりちょっと早く目覚めた。

そう、炎龍くんは活動期間が大体決まっておりそれ以外の時期は大人しく火山に引きこもっているのだ。

 

 

"もうこんな時期かーまだ眠いのになー"。と、火山口からもぞもぞと這い出てくる炎龍くん。

 

グゥゥ......と、お腹が鳴るのを聞き

 

 

"そういえば最後に食べたのはちっこい肉だったなぁ"

 

 

......しみじみ思い出す。

眠りにつく前、最後にむしゃむしゃしたのはちっこいウサギだった。

 

"腹八分目ぐらいにしておこうかな、最近の龍はスタイリッシュでキリッとしたフォルムが人気みたいだし、健康に気を使わないとすぐ太っちゃう...ヤバイヤバイ"

 

そんなよかれと思ってむしゃむしゃを控えめにして眠りについたのだが、どうやらそれが原因で空腹になり、起きてしまったのである。

 

 

"いやあ失敗失敗。じゃあちょっとむしゃむしゃしにいこうかな、そしたら後50年ぐらい寝よっと"

 

 

ふるふると頭を振って砂利を落とし猛々しい翼をにょーんと、固まった筋肉をほぐすように伸ばす。

 

軽いストレッチをし終え。炎龍くんは翼をばっさばっさと羽ばたかせた。

その巨体に合った翼はばっさばっさするだけで辺りにぶわっと旋風を巻き起こす。

そしてふわり、と吹き上がりどっか行った。

 

 

"せっかくだから森とかでむしゃむしゃしようかなぁ、行ってないとこがあったからそこでむしゃむしゃしよう"

 

 

説明しよう!

炎龍くんはなんとマッハ5ぐらいのスピードで空を飛べるぞ! 遠いところでもあっという間だ!

 

 

空を隕石の如く駆け抜ける赤い一筋、炎龍くん。

ぐんぐんとスピードを上げていく。

 

目的の森の上空へ近づいてきたところで、あるものを炎龍くんは捉えた。

 

ヒトである。

 

エルフの女が一人に、ヒトが一人。

どちらも薄着で、武器は持っていない。

散歩か何かだろう、近くに見える森にはよく見ると村もあった。

 

 

"あっ、ヒトだ!そういえば......"

 

 

炎龍くんはその場で急停止し、考える。

 

 

"ヒトってまだ食べた事なかったなぁ、美味しいのかなあ?"

 

 

今まで動物等を捕食してきた炎龍くんだが、"ヒト"だけはもぐもぐした事はなかった。

炎龍くんにとって"ヒト"は炎龍くんをみるなり慌てて逃げ出したり、姑息にも集団で歯向かってくる、"愉快だけどウザいやつ"なのだ。

 

弱いくせにわざわざもぐもぐ中に歯向かってくる。

大人しく逃げればいいのに。

 

とにかく炎龍くんにとって"ヒト"はそんな分類だった。

カとかハエぐらいである、後ノミとか。

 

 

"とりあえず食べてみよう!不味かったらペッてすればいいし!"

 

 

ばっさばっさと翼を羽ばたき、上空で待機しながら結論を出す。

 

結論が出た途端、炎龍くんの目が光る。

 

まずは、隼の如く獲物(ヒト)まっしぐらに急下降し始めた。

体を折り畳んだ巨体が落下するスピードはぐんぐんと上がり、どんどん地上へと近づいていく。

 

と、この辺りで女二人の内一人、エルフの方が炎龍くんに気づいた。

慌てたエルフはもう一人の女の手を取り、逃げ始めたがもう遅い。

炎龍くんの方がヒトが走るよりずっとずっと速いのだ。

 

間もなく追い付き、炎龍くんは口をあんぐりと開ける、先ずはエルフじゃない方をもぐもぐする気らしい。

 

 

"いただきまーす!!"

 

 

獲物を見定め、開けられた炎龍くんの口は━━━━━━

 

 

 

「デートの邪魔をするんじゃねぇぇぇぇぇぇエェェェェェェェェェェェェックス!! カリバァァァァァァァァァァァァァァァァァァ↗↗↗↑!!!!!」

 

 

 

━━━━━もう閉じることはなかったとさ

 

 

 

 

 

 

◆◆◆◆◆

 

 

 

 

び、ビビった...。

マジでビビった!

 

エルフの村に住み着いてから早三日。

元々こういう環境の変化に強い()は村のエルフ達の狩りやら何やらを手伝う事ですっかり馴染んでいた。

大体いい人だよねエルフって、精霊と共生しているからかな?

 

 

そんなある日の事。

テュカと二人でフレンドリーに散歩中、いきなり血相を変えたテュカが錯乱したかの如く()の手を引いてガチに走り出したと思ったら後ろにはドラゴンがいたのだ。

 

めっちゃ来てた来てた! なんで()気づかなかったん!? ヒロインXって直感スキルCぐらいだったけどいくらなんでも鈍感過ぎるだろ!

確かにテュカに気をとられていたのはあるが鈍過ギィ!!

 

 

......と、まぁそんな事はさておき。

 

 

 

『えっと......。 これ、どうします?テュカ』

 

『えっ、私に振るの?』

 

 

 

折角テュカと二人きりの散歩 (いつもは大体テュカの父やら友達が付いてくる)

 

を邪魔した......レウス? レウスでいいか。

 

レウスを死刑にした訳だが、死体がグロい。

首がポーンって飛んでて首根っこからまだケチャップがドクドク垂れている。

 

テュカは興味津々に首がぴょんぴょんしたレウスを見たり触ったりしてるけど()には無理だよ......平然としてるのがやっとだ。 下手したらゲロゲロしそう、ゲロゲロゲロッピ!!(snro感)。

 

とはいえ見た目は美少女(ヒロインX)がゲロゲロなんて色々とヤバイわけであることには間違いないわけである。

 

 

『うーん。成体の炎龍ってやっぱり大きいんだね......うん、うん.........。』

 

 

あっ、全然興味津々そうじゃなかった!

目が死んでる!死んでる!

 

 




今回は皆様に、お詫びをしてあげようかなと思います


フレームアームガールズを組み立てたり塗装したり改造したりしていたら、いつの間にか換気不足による軽い塗料の中毒で寝込んでいたので、僕は悪くありません

又、「今回やっつけなんとちゃうん?」という意見も出てくるかもしれませんが、僕は悪くありません

何故、僕が謝らなければならないのでしょうか?何故、僕がお詫びをする必要があるんですかね? (喧嘩腰)
むしろ皆様が僕に謝罪し、悔い改める必要があr


次回→台風が消え去ったら

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