俺の一族がレアモンスターなんだが。   作:鰹ふりかけ

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だいぶ物語が進んだ後のカルデアの休日を書いてみました


閑話 ローマが休日

人理修復のため日夜戦うカルデアのマスターとそのサーヴァント。そんな彼等にも休息は必要である。

これはある日のカルデア

 

カルデア ロマニ自室

 

「カンカン、カン、バリ、ガンガン!」

「なんだい!何事だい!所長かい?寝坊した…………今日は休みじゃないか…」

彼は久しぶりの休みを惰眠を貪ることで満喫していたはずだった。

しかし、高い騒音によりそれは妨げられる

 

「全く誰だい?こんな朝から……ん?」

たまらず部屋から飛び出すと

「うぇえええええーーーー!カルデアの通路がローマ風の壁画にーーーー」

目に飛びこんできたのは壁一面に広がる壁画。オリーブを収穫する人びとや漁に出かける人びと、戦車に乗り戦う男などさまざまな壁画が描かれている

 

「誰がこんなことを………彼等か……」

ロマニの脳裏にある人物達が浮かびあがる。世界広しといってもこんな突拍子もないことを始めるのは決まっている。

「所長にどやされても知らないからね…」

ロマニはまず空きっ腹を満たすために食堂へと向かう

 

「よし!」

「「いい仕上がりだ。兄弟よ!」」

さっそく犯人を見つけてしまった

「君達!何をしてるんだい!」

 

「おお、これはDr.ロマン。何って彫刻だが……」

「この通路にはローマが足りない!」

「その通り!もっと華やかでなければ!」

こうなってしまったが最後、彼等の主である彼にも止められないだろう

ロマニは身につけたスルースキルを使って彼等を受け流して食堂へと向かう

 

「なんだい!これは?」

食堂についたロマニだが出された食事に驚愕する。

そこには、大麦粥(味付け用の魚醤あり)とイチジクのみしかなかった。

「今日の食事当番は誰だい?」

「私だ!」

厨房から出てきたのはまたしても竜牙兵

「………へ?」

「何か食事に不具合でも?これは古の軍団兵がとっていた食事。実にローマではないか!」

「そうですか………」

こいつら相手だと半永久的に終わらない、しょうがない早く帰ってケーキでも食べようと思い文句を言わずに食べる。

 

「今日は変だな?なんかいつもよりも暴走している気がするんだけど」

こう朝から竜牙兵ばかり会うのも変である。そして総じてなんだか別のベクトルでテンションが高いのだ

 

「ん?なんだ?」

帰える途中にカルデアスの確認をしておこうと思い中央区画に近づくが騒がしい

 

「無料のパンだよーーーーー」

「ワイバーンの血で染めた布地だよーーーーここでしか手にはいらない一品だ!」

「ボルドー産ワインだぞ!旨いぞーーーー今なら一杯牙三つだ!」

「竜の鱗の細工だよーーーー」

「さあ、見ていった!ロムルス様が刻まれた食器だよーーこれを買えれば貴方の食卓がローマだ!」

「先生が作ったえうりゅあれたんのフィギアでござるーーしかも木から「女神の視線!」ああ、勝手に腕がーーーーー」

「さあ、アタランテがこの頭に乗せたリンゴを撃ち抜くよーーーーー「おじさんこんなの苦手なんだけど……」

 

「なんだい、これはーーーーー」

中央区画の通路は色とりどりの天幕が立ち上ぼりあちこちで竜牙兵やサーヴァントそして職員がまざって物品を売り買いしている。一部変なの混じってるけど

 

「まるで、市場だな……」

「あれ、ドクター?」

「マシュじゃないか!なにをしてるんだい?」

「えっと……筋肉さん達のお店にダ・ウィンチさんの作ったとんでも発明や先輩製の強力な魔道具が混ざっていたらしくその確認を」

「そうか……大変だね」

「はい……」

「所で彼は?」

「先程、所長の部屋に引きずり込まれました……」

「そっか…」

ついに捕まったか………前みたいになってなきゃいいけど。

「ぐだ男君は?」

「マスターなら筋肉さんに連れていかれました」

ぐだ男くん……無事を祈るよ

 

「どうやらサーヴァントも店を出しているみたいだね」

竜牙兵に混じって召喚されたサーヴァントも市場に参加しているようだ

 

「やあ、ドクター!」

「エミヤ!君もかい……」

「いや、少しうかれてしまってな…それよりもドクターもどうだいワンプレート牙五つだ」

エミヤの手には孔雀のソテーや豚肉の蜂蜜焼きなどが乗ったプレートがある。

「牙って?」

「ああ、竜の牙のことさ。ここではそれが通貨になっているそうだ」

「そうなのかい!」

 

ちょうど物足りなかったので良かった孔雀の肉はジューシーで豚肉も美味しかった

 

「屋台というのも新鮮でいいね」

「おう魔術師!何か見ていかないか?」

「クーフーリン!君は何を売ってるんだい?」

「見ての通りルーン石さ、そこまで効果はないがお守りにはなるぜ!」

「そうか……じゃあひとつ」

「ありがとよ」

その後もロマニはメディア竜牙兵の黒海産岩塩を使ったマッシュポテトや呪腕のハサンの病みつきになるお香、フィンのスモークサーモンなど休日を満喫する。

 

 

そして

「ローーーーマ!」

「ローマ!」

「ローマ!」

 

「な、なんだ!」

 

「讃えよ勇士を!」

「人類の敵と殴りあった戦士を!」

通路を歩いていると前から異様な集団が行進してくる

彼等はいつもの裸ではなく珍しく鎧をきた竜牙兵でその先頭には、

「あれは……レフの……」

そこには棒にくくりつけられたレフのシルクハットとコートが掲げられてていた。

 

「「「「スポーリア!」」」

「いざいかん!カピトリヌスの丘へ!」

………

「なんだったんだ今のは……」

「ああ、彼等は戦利品を神に捧げようとしているのさ」

「カエサル!」

「ローマでは敵から奪った戦利品はそのまま勲章になるそれをカピトリヌスの丘にある神殿に納めるのが名誉なことなのさ!」

「そうなのか?」

「ああ、しかも彼の掲げているのは敵の司令官の衣服興奮するには充分に価する物だよ」

「そっか」

それにしてあんなことまでするのか竜牙兵は……

「おおっと、これから神祖様の握手イベントがあるのでな。ではこれにて!」

「そんなのもあるのか………」

 

 

「さあ、見ものだよ!戦いは決勝に差しかかったどちらが勝つか今すぐ賭けよう!」

訓練室の中から威勢のいい声が響いてくる。

「何をやってるんだい?」

「おお、ドクター君もどうだい?一番人気はスパルクタス!二番目は聖女マルタのタラスク!三番は竜牙兵一の筋肉!竜牙兵fだ!四番はカルデアのマスター具田修だ!」

「ぐだ男くーーん!」

「助けてドクタ「試合開始ーーー!!」

「「「「オオオオーーー」」」

「ちょっま「ギャオオオオオ」

「ああ、ぐだ男くんが……」

「反骨こそ我が人生!」「勝ちなさい!タラスク今夜は御馳走よ!」「我が筋肉の力見せようぞ!」

「ウウオオオオオーーーーーーー」

「ああ、興奮したアステリオスが乱入したぞ!」

 

 

「………無事だったらうちにくるか……」

さてと部屋に戻りますか……

 

その途中

「んーーーーーん、ん、ん!んん」

地面に転がる彼を見かける。

「ど、どうしたんだい?」

ご丁寧に足枷と手錠に猿轡までもされている

どうやら所長の部屋から逃げ出したようだ

「んーん!ん、ん!」

どうやら外して欲しいようだ……でもね……

「ごめんね……」

「んーーーん!」

僕の身のためにもそれは出来ないんだ……

「所長ーーーーーーー!」

向こうから所長が走ってくる音が聞こえる。

「よくやったわ!ロマニ!」

やって来た所長に彼は引きずられていく………

 

さて、今日は楽しかった……明日の為に早く寝るとしようか………zzz

 

 

 

 

 

「さて、兄弟よ!どれだけ竜の牙は集まった?」

「500近くだ兄弟!」

「カタカタ、カタ」

「うむ、概ね成功と言うわけか…」

「これをマスターに加工してもらって………」

「ますます兄弟が増えるな!」

「カタカタ!」

カルデアに危機が訪れる………

 

近日公開イベント「熱血、カルデア筋肉の変」

おたのしみに(嘘)

 

 

 

 

 

 

 




カルデアを埋め尽くす筋肉!室温も大上昇
彼等を倒して牙に戻せ!
彼等は全てを筋肉にしようとするぞ!このままではフォウがムキムキになってしまう。
竜牙兵を倒せ!!

ピックアップ筋肉ガチャ開催!!


………嘘です


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