俺の一族がレアモンスターなんだが。   作:鰹ふりかけ

4 / 23
はあ、ノリノリで書いたら変なのが生まれた
………どうしよう  
消すかも…………


ドキ!骨と筋肉のマッスルカーニバル

「諸君!ついにこの時が来た!!」

 

「今日恐らく人類は滅んでしまうだろう」

 

「ならば、それを受け入れるか?」

 

「答えは否だ!!」

 

「もう死を怖れるのは嫌だ!我々は生きる!」

 

「しかし、相手は強敵だ!なら、諦めるか?」

 

「そんなことはありえない!我々は戦う!!」

 

「全ては未来のために!!」

 

「「「「「「オオオーーーーーーーーーー」」」」」

 

さて、質問を受け付けようか?

何をしているかって?演説さ!理由は彼等が喜ぶから

 

誰にだって?

 

竜牙兵にだよ

 

何?竜牙兵に見えないだって?

 

大丈夫、僕にも筋肉ムキムキのおっさんに見える

君は正常さ!

 

 

こうなった原因は今から5日前だ…………

 

 

 

 

 

魔術の中には竜牙兵と言うものがある

 

それは名が表すように簡単に言えば竜の牙から生まれた兵士で一種のゴーレムのような存在であり簡単に戦力が増やせる。魔女メディアが使っていたあれである。

しかし、多くは骨が組み合わさったような姿でサーヴァントはびこる戦場では耐久に難があってあまり役にたたないと思っていた

 

 

思っていたのだ…………

5日前、自分が寝ているとまたしても夢に先祖が現れたのだ。その祖先はトーガを纏っておりローマで石工をしていた人物で彼は自分に竜牙兵の作り方を教えてくれた。

 

翌日、彼の教え通りに試しに竜牙兵を作ってみた

 

竜の牙にbel l issimoと彫りこんで………工房の地面に投げた

 

すると

 

工房の地面から筋肉ムキムキのローマ風のおっさんが生えてきたのだ………………

うん、何かがおかしい

 

竜牙兵ってスケルトンみたい「おはようございますマスター」 うん?

 

「……………喋った?」

 

「はい」

 

自分には手に負えなかった。なので………

 

「助けてダ・ヴィンチちゃん!」

専門家の出番だ

 

「今度はどうした!何をやらかしたんだい……」

「こいつなんだけど……」

そう言って床から出てきた竜牙兵(仮)を見せる

「美しい!なんと言う筋肉と骨格の調和だ!筋肉も堅くもあり柔軟さがあり、なんてい「ていっ!」痛っ」

長くなりそうなのでカットする

「で、彼は誰なんだい?見ない顔だけど……」

「たぶん竜牙兵」

 

 

「…………はい?」

 

 

「竜牙兵?」

ダ・ヴィンチちゃんは竜牙兵(仮)を指差す

「たぶん……」

「詳しく話したまえ!!」

ここでダ・ヴィンチちゃんに先祖の事を抜いて今朝の出来事を話す。

 

 

「君の話が本当ならば彼は竜牙兵だ。検査によると彼は工房の床と同じ材質で構成されている。言わばゴーレムの一種と言って大丈夫だろう」

そうなのか

 

「でも人間っぽいのは?」

「竜牙兵の伝説では牙を投げられた地面から人間と同じような存在が生じている別に不思議ではないだろう」

「何でこうなったか分かる?」

「正直わからない………どうせ君の魔力の量がおかしいせいだとだと思うよ」

なんだかなげやりになってきたなダ・ヴィンチちゃん

「わかったありがとう」

「気を付けたまえ…………」

 

自室へと帰る途中

「意味がわからないよ!あんなの魔法に近い何かだ!どうやったらあんな風になるんだい………」

誰かの悩む声が聞こえたが気にしないでおいた。

誰にでも人生悩むこともあるのだろう

 

そして残り4日はずっと竜牙兵を作っていた。

 

 

こうして時間軸は現在に繋がる

 

 

 

マシュによると今日、カルデアに最後のマスター候補の新人が到着するそうだ勿論一般枠の募集だ

そして、大きな実験があるらしい………

 

「今日が決戦だ!」

オルガマリーにも自分が傑作だと思う火避けと守護の護符を渡しておいた。

造った時にダ・ヴィンチちゃんの顔がひきつっていたが何かあったんだろう

 

「よし!」

背中にクロスボウを背負い腰にはナイフとボルトと竜牙兵を入れたポーチを着ける。

 

「今頃、ぐだ男とロマンがあっているはずだ……」

そのあとに奴が行動を起こす。

結局奴……レフを止める手だては見つからず仕舞い

無理に突撃して犬死にするよりはオルガマリーを助けてぐだ男をサポートする方がいいだろう。

 

すまない………名も知らぬ魔師達よ自分の力では君たちを救うことはできない。

本当にすまない………

だが、最善は尽くそう

 

 

「ーーー!」

電気が切れた!

 

(緊急事態発生!中央管制室及び中央発電所で火災発生)

 

「いくぞ!待ってろ所長自分が必ず助ける」

退避を警告するアナウンスを無視してどんどんカルデアを進んでいく。目指すは中央管制室だ!

 

 

 

 

 

…………熱い………

……息もできない…………

…………体も動かない……………

………何が起きたの?このまま私は死んでしまの………

………御父様ふがいない娘で申し訳ありません……

 

「居たぞ!瓦礫の下敷きになっている!竜牙兵手伝ってくれ!」

 

あれ?体が楽に……誰かに抱き抱えられている………

 

「出血もないし呼吸も正常だ!良かった………護符が効いたみたいだ」

 

目が霞む………あなたは誰?……………

 

「畜生!もう隔壁が閉まってやがる!」

 

……………あなたは…………

 

「せめてでもオルガマリーだけでも………」

 

………あれ?何処かに入れられた………狭い………

 

「空いているコフィンはここだけか………」

 

………ここはコフィンの中の?…………

 

「はぁ、自分が一番って思っておきながらこのざまか………お互い無事ならまた会えますよ」

 

………待って!……………

 

(レイシフト開始まで3、2、1…全行程完了)

(ファーストオーダー 実証を開始します)

 

 

 

 

 

 

 

特異点F

炎上汚染都市冬木

 

 

 

頬を伝う風が熱い………

「何とか無事だったか…………」

回りを見ると炎に包まれた都市、そこには人の営みはなくただ死のみが溢れていた。

無事にレイシフトが成功したようである

 

「今日の自分は運がいいらしいな」

本来コフィンを使用せずにレイシフトを行うと高い確率で意味消失という現象が起きてしまう。

今回無事だったのは奇跡と言ってもいいだろう

 

「オルガマリーがいない?」

ここは物語性や運命というルールが存在しうる世界なのだ。

本来オルガマリーはレイシフトの才能がない。だが、なんとでもなってしまうのが型月の怖い所でもある。

例えば幽体離脱とか……ないよな?

 

もし仮にレイシフトに成功しても意味消失とか起こされてたら堪らないからコフィンに入れたが……来てないが一番なんだけどな

 

だが、余計な介入で原作みたいにバッドエンドの罠が機雷原のようにしかけられている可能性もある

 

ここは来ていると考えて行動しよう

 

ならばここにいない原因は……恐らく座標がずれてしまったのだろう。

そうなると、なるべく早く保護しなくてはいけない。

今までの苦労が水の泡にはしたくないからな

 

「グルルッ」

「その前にこいつらを何とかしないと」

気がつくと自分の回りにスケルトンが集まって来ている

彼はポーチから竜牙兵をばら蒔きクロスボウを構えた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「先輩、あれはなんでしょうか?」

「さあ?」

具田修とマシュはレイシフトした地点から他の生存者の探索をスケルトンと戦いながら行っていた。

その途中で戦闘音が聞こえたので近づいてきたのだが…

 

「唸れ私の右ストレート!」

バコン!

「オオオラーーー私の上腕二頭筋を見よ!ラリアットーーーーーー」

ガコン!

「スケルトンから武器と服を奪えーーーーーー」

 

妙な白人の筋肉達がスケルトンを襲撃していたのだ

 

 

その筋肉の集団の中にマシュは見知った顔を見つける

 

「先輩!」

「俺?」

「違います先輩の先輩です」

マシュはそう言って筋肉に近づいていく

 

「ああ……マシュか」

「先輩どうしてここに?」

「なあにちょっと巻き込まれただけさ」

「どうしてそうなったかわかりませんが、彼等はなんなんですか?」

「竜牙兵」

 

「はい?先輩何を言っているかわからないのですが…」

「マシュ!世の中にはわからない方が良いこともあるんだよ」

「わかりました、今はそうします。その代わりに落ち着いたらキチンと話してもらいます」

「そうしてくれるとうれしい」

「先輩は何をしているんですか?」

「所長の捜索だよ」

「所長がここにいるのですか?」

「たぶん、けど全然見つからないんだ……マシュは見なかった?」

「こちらも所長どころか生存者一人すらも発見できていません」

「そうかい。ところで彼は?」

「あっ紹介します。私のマスターの具田修さんです」

「はじめまして」

「君がマシュのマスターかい?なら、もしマシュを悲しませる事が有ったらあの中にほうり込んでやる!」

 

そう言って筋肉を見せ合っている竜牙兵を指差す

 

「肝に命じます」

「ならばよし!」

 

 

 

それにしても所長は何処なんだ…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




おまけ
ローマ帝国石工の祖先
ローマ帝国で石像を作っていた先祖
当時のローマでは石像とは神を彫るためのものであり死後に神となった指導者ぐらいしか作られなかった。
しかし、例外として古代オリンピックの優勝者は石像として残された。
まあ、ダ・ヴィンチちゃんの同類
ひたすらオリンピック優勝者の肉体美を再現することに人生を捧げたらしい
ちなみにbel l issimoとはギリシャ語で最も美しい男
竜牙兵の元凶

一度大衆が石像に魅了され過ぎて婚姻率の著しい低下を引き起こし都市が機能不能寸前まで追い込んだ事がある



竜牙兵(筋肉)
主人公に宿る先祖の執念と契約者である主人公の魔力の多さによって肉付きがよくなった…魔法に近いなにか
牙の投げられた地面の素材で構成されて生えてくる
現在はローマ風
かってに喋る主人公のsan値も下がる(君達は全裸の筋肉ムキムキの男をずっと見てて楽しいかい?)
生えてくるときは基本的に全裸




サーバントヒント
ローマ
天性の肉体(石工(^^)d
男性
サーバント召喚には縁も関係します

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。