俺の一族がレアモンスターなんだが。   作:鰹ふりかけ

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本作品最大の被害者はサーヴァント
カーミラ・ブラドファンの皆様ごめんなさい


オルレアンの戦い(前編)

さて、場面は変わりまして。

 

こちらオルレアン敵の本拠地の囚われのヒロインならぬ囚われの主人公death

 

「戻しなさいよ!今すぐに!」

只今……あれ、もし特異を点全て片付けたとしても自分住所不定無職になるんじゃ?と思いつつ邪ンヌに襟首持たれてシェイクされています

 

何故こうなったかと言われますと

 

テレテッテーーーー魔弾山崩しーーーーーーーー

 

某ロボット風に言ったわけだがこの魔弾……いや術式をありったけ彫りこんだ魔力結晶か

 

そもそもはこんな状態に無理やり放り込んだオルガマリーへの怒り・恨みからの報復グッズなのだがばれたら後が怖いのでパラメーターを隠蔽に全振りしてるのだ!

 

効果は幻術を見せ寒イボ・お肌かさかさ・シミ・そばかす・シワ・ほうれい線が見えるようになることと

 

………胸が平らに見えるようになる(周囲含む

 

原理は簡単

発射された魔弾が対象に命中すると同時に半液状化し付着し相手の魔術回路に寄生する。

その後相手の魔術回路からの魔力供給を受けて幻術を展開し本術式を隠蔽した後に効果を発現させるというわけなのだ

 

欠点としては相手の素肌に命中させる必要があり難易度が高いことと本職のキャスターに検査されるとバレることぐらいだな

 

これを追い詰められた時に至近距離から撃ち込んだのだ

 

……邪ンヌに

 

この時サーヴァントに自分の術式がかなうはずがないと思いつつ野郎ぶっ殺してやるののりでやってしまったのだが………効いたしかも胸だけ

 

身体が魔力で構成されているせいか?アベンジャーだからとか理由はわからないが効いてしまい

 

御山が平原になった

 

更に幸か不幸か相手側にまともなキャスターがいなかったのだ。

結果邪陣営は原因を特定することができなかった

 

こうしてサーヴァントに意味のわからんことをする警戒すべき魔術師が誕生し

 

「毎日拷問されております!」

「何訳の分からないこと言ってるの!」

現在進行で骨を折られかけております

 

「ところであんた本当に人間?切り傷とか翌日に治ってるし。骨折っても二日後にはくっついてるし」

魔力が多い=生命力が強いであり我が一族は異常な回復力と復帰力を持っている

 

一瞬便利だなと思った貴方。

言い換えれば拷問しても直ぐ治るから拷問し放題なんだぞふざけんな

 

「マスター!血液検査の結果が出たぞ」

「結果はサンソン?」

「出るわ出るわワイバーンの毒に毒にんじん・トリカブト後毒キノコの毒が数種類。コイツ人間か?」

「自信がなくなってきたわ………」

歴史的に毒とか薬とか盛られ続けてるからな大抵のものには耐性がある

 

というよりやっぱりか竜牙兵の摘んできた野草のなかに混ざっていたか毒草

 

 

「というよりなんか目が達観してるのよね………」

「何者だ?コイツ」

「ハア、何度目よ………あんた名前は?」

 

「ナマエガアリマセンアナタガナズケテクダサイ」

「こいつ!サンソン、ナイフ!」

サンソンからナイフを受け取った邪ンヌはそれを主人公のけつにぶっ刺した

 

「………」

「悲鳴ぐらいあげなさい!調子が狂うわね」

「もう血が止まってるぞ………興味深い。マスター解剖していいか?」

「さすがにやめなさい!半分になって喋りだしたらトラウマものよ!」

あっ無理、それ死にます。

 

邪ンヌは目の前にいる意味のわからない存在をどうすべきか思案する。

まずは目の前の魔術師を見つめる……綺麗な魚の眼をしている。

次に自分の胸を見るフランス平原である。

いらっとして再びナイフの柄を握ろうとするが

 

「おお、ジャンヌ!ついについに完成しましたぞ」

「ジルできたの?」

「ええ、カーミラの協力の元完成しました」

そう言ってジル・ド・レはシールのような物を邪ンヌに手渡す

 

そしてニヤリと笑い

「ねえ、これが見えるかしら?これはね令呪擬きみたいなものなのこれを貴方に付けるわ………さあどんな記憶が観れるのかしら?楽しみだわ。ああ、もちろんあんたからは何もできないわよ。残・念・ね!」

「それやめたほうが………」

あわてて止めようとするが邪ンヌはそれを嫌がっているとみて笑いながらシールを張り付けた

 

 

______________________________________________

 

(ねえ?赤ちゃん返して?私の赤ちゃん?)

(やめろおおおおおおお眼をくりぬかないでえええええええええええええええ)

(痛い、苦しいいいいいいいいい)(もう殺してえええ)

(娘をかエセえええ)(もう産みたくないの………)

(いやああああ熱いの嫌痛いのも嫌ああああああああああああああああ)

(僕の手………手………手………手手手手手手手

(向こうは嫌!嫌!嫌だああああああああああああ)

(死にたくない!死にたくない!死にぎゃhstdbjdbdhdっsんbsっgsjdkfjfjfjf)

 

_______________________________________________

 

「………キャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!」

「ジャンヌ!」

「マスター!」

あ~あもう知らん

 

「貴様何をした!」

何もしていません邪ンヌの自爆です

 

時たま見る先祖の記憶の中に子孫への魔術師がどれだけヤバいのか戒めとして自身の体験を色濃く残す場合がある。

まあ、拷問や実験等の非道を子孫に見せ生存率をあげるのが目的だろうが………内容がね

 

人呼んでホラゲバットエンドオールスターズ

 

おかげでグロ耐性やsan値が鍛えられたわけだがな

 

人間の記憶はほとんどが圧縮された情報というのをどこかで聞いたことがある。

元祖オールスターズは先祖の術式か数年かけて見るのが定石となっているが………今のはいったな十年分ぐらい一気に

 

さすがのサーヴァントとはいえあれはきついはずだ

 

「ジャンヌ!しっかりしてください!」

「何が起きたんだ?」

白目剥いて動かなくなった邪ンヌをジル・ド・レとサンソンが運んでいく

 

 

 

翌日

 

「貴方、復讐者にならない?才能あると思うの」

勧誘されました

 

翌々日

「ねえ、魔術師なんてこちら側にこれば何人でも殺り放題なのよ!さあ!私と一緒にいきましょう!」

 

「なあ?もしそれを終えたらなにが残る?」

 

「何も残らないわよ。でも何もできないで自分を滅茶苦茶にした奴等がのうのうと生きてるよりもいいじゃない

そう思わない?」

 

「確かにそうだよな………でも一瞬で今までの行いが死という代償で終わるのもな」

 

「じゃあ貴方が望む復讐は何よ?」

 

「そうだな………奴等より偉大なことを考えることかな?」

 

「なによそれ」

 

「いいかたを変えれば奴等を殺すことを考えるよりもどうやれば奴等が悔しがるか考えること」

 

「ハア?バカじゃない?」

 

「例えば遠い未来に残る魔術師達がどうにもできないような巨大な像を造るとか」

 

「………は?」

 

「ロマンじゃないか………まあ、君の場合は受肉して子供を産んでドヤ顔で教会に行くとか面白いと思う」

 

「何言ってるの?」

 

「復讐には観客が必要なんだよ。誰も残らない復讐程悲しいものはない、こうして現界したんだ楽しまないと」

 

「何言ってるのか分からないわ」

 

「ローマだよジャンヌ……分からないとしても自分の思いを見つけそれを望む限り私は貴女を否定しないことを誓おう」

 

「…………」

 

「ジャンヌ君は何がしたい?」

 

「私は私チュドオオオオオオオオオオオオン!何!」

 

「大変ですジャンヌ!筋肉どもが!」

 

___________________________________________

 

オルレアン郊外

 

「竜牙兵300推参しました!」

「やはり数が…………」

「大丈夫ですドクター。サーヴァント的に戦力は同じです」

 

「だがなあ、これだけの数の差があるんだよ」

ドクターの言うとおりオルレアン城周辺の大地はおびただしい数のスケルトンに覆われ空もワイバーンで真っ黒サーヴァントの数が同じとはいえあそこには魔竜もいる

のだ敵の本拠地に届くのか?

 

「我等が必ずや送り届けようぞ!」

「筋肉の前にワイバーンやスケルトン等敵ではない!」

「他の兄弟達もこちらに向かっているはず」

「もう何も怖くない!」

一人すごい死亡フラグをぶったてているが士気は高くやる気に満ちている

 

 

「よし、最終確認だ!まず竜牙兵護衛のもと敵軍勢の中に突入。各サーヴァントに出会い次第こちらもサーヴァントをぶつけるような形で足止めする。そしてマシュ達本隊が城内へ突入した後に城門を閉鎖し敵の侵入を防ぐ

最後にジークフリートは魔竜を頼む」

ぐだおが作戦内容を確認すると共に竜牙兵の編成が完了する

 

「隊を3つに分ける!支援スキルがある兄弟は三軍に、我こそはというもの………全員だな、よし!フランスの兄弟に先陣を任そう」

「装甲歩兵と古参は亀甲隊列を編成!絶対にサーヴァントを守り抜けええええ」

 

竜牙兵は先陣をきり道を開く一軍、サーヴァントを護衛しつつ城門への突入とサーヴァントの援護を行う二軍

そして指揮・投石機やバリスタによる援護を任務とする三軍にわかれ陣形を形成する

 

 

そして

 

「いざ!ローマへ!」

「「「「「「「ローマへ!」」」」」」」」

ロムルスの掛け声と共に第一軍が突撃を開始する

 

雄叫びと共に兵士達は走りだす。

全員が一寸の乱れもなく盾を繋ぎながらかなりの速さで

走り続ける。

 

同時に戦太鼓が鳴らされ軍勢の中からカルデアとローマの旗がたてられる

 

そして、

「抜刀おおおおおおお!」

「「「「「「オオオオオオオオオオ!」」」」」」」

剣が抜き出され盾の間から剣の林が生える

 

抜かれた剣は日光を反射して輝く

それは竜牙兵にっとっては先頭部隊が敵に接敵することを示し

敵側には竜牙兵がスケルトンの弓の射程に入ったことを示した

 

 

次に動いたのは邪ンヌ側だった。

 

「弓兵つがえええええ!一斉射撃射てえええええ!」

スケルトン弓兵から矢が放たれ雨のように降りそそぐ

 

「矢がくるぞおおおお!盾を上に向けて防ぎつつ相手陣地へ流れこめ」

竜牙兵は盾を上にあげて矢を防ぎつつ敵の弓兵の死角である敵の中に入り込もうとする。

 

それに対しスケルトンは槍の密集運用を行い切っ先を揃え迎撃しようと構える

 

「抜刀を確認!」

「前方掃射!兄弟たちの道を開けろ!」

そこに後方に控えていた投石機から一斉に炸裂弾が射出される。

 

弾はまっすぐに飛翔しスケルトンの直上で爆発そして弾から高速でワイバーンの鱗がスケルトンにふりそそぐ

 

それにより隊列がバラバラになり

 

そこに全力疾走する竜牙兵が激突した

「進め!進めめえええ」

「振り返るな前だけを

見ろ」

 

盾と骨がぶつかり金属音とならしながら盾の壁は骨の海を凪ぎ払っていく

スケルトンはどうにかそれを止めようとするが勢いは止まらない

 

「gyaaaaaa!」

「ワイバーンが来たぞ!上方確保おおおお!」

みかねたワイバーンが上空から襲いかかる

それに対し前列の竜牙兵を守るべく後ろの竜牙兵が盾を屋根のように重ねる

 

盾の屋根にワイバーンが群がり竜牙兵は盾の間から必死に迎撃しつつ走る

そこらかしこで飛来するエアーカッターとワイバーンの爪により竜牙兵が倒れるがそれを乗り越えて進み続ける

 

「ワイバーンを打ち落とせ」

「早く組み立てろ!」

「撃ちもらしたスケルトンがいるぞ」

「護衛は迎撃!他は組み立てを急げ」

 

ワイバーンを倒すべく後方から分解されたバリスタの部品を担ぎ前線に向かうが第一軍の突撃を逃れたスケルトンが群がってくる

これにより前線への援護が大幅に遅延することになる

 

前線の竜牙兵は進撃を続け第二軍共にオルレアン城目前まで迫るが

 

「なかなか良い兵を持っているな」

「ええ、スケルトン程度では歯がたたないようね」

ヴラドとカーミラが行く手を遮る

 

「サーヴァントか!」

「五十人程ついてこい!止めるぞ!」

側面の遊兵が二人のサーヴァントを止めるべく取り囲む

 

「なかなか硬いな」

ブラドは地面から槍を形成し竜牙兵を串刺しにする。

正面に盾を構えていた竜牙兵はなすすべなく空中へと吹き飛ばされる

 

「兄弟!大丈夫か?」

「外郭が半分やられた……当たりどころが悪いとやられるぞ」

初手を打たれた竜牙兵は警戒しつつ包囲の輪を縮めていく

 

「怯まないか………良きことだ」

「ヴラド。次、私にやらして」

そう言ってカーミラは杖をこちらに向ける

 

直後、おびただしい数の光弾が竜牙兵を襲う。それを盾で防ぎつつ投げ槍を投擲するが

全方位から投げられた槍は掠りもせずかえって味方にあたる始末

 

 

 

 

「さて、どうするのかね?」

ヴラドが不適な笑みを浮かべつつこちらを観察する

 

「しかたがない……本気を出すぞ」

「応!」

 

 

そう言って竜牙兵は鎧・兜・具足を全て脱ぎ捨て全裸になった

 

 

全裸である

 

 

 

「ぬ?」

「はい?」

呆然とし固まるサーヴァント達

 

「いくぞ!」

「「「「「「ワアアアアアアア」」」」」」

迫る肉の壁、衝撃的な出来事に初動が遅れ気づけば見渡せば筋肉・筋肉というような形相を呈してくる

あわてて槍を振るおうとするが全方位が筋肉まみれ(しかもかなりの重量あり)である

 

「槍に筋肉が絡みついているだと!」

当然の如く槍は多くの手に掴まれ。更に次第に体の方へと延びていく

必死になって振りほどこうとするが重くて抜けない

 

そして

「幻想の鉄処女!」

「血塗れ王鬼!」

「不味い!皆さがれえええええ!」

状況打開のために宝具が発動され

 

「「ぐあああああああああああ」」

二人の竜牙兵がそれぞれ宝具の餌食になった

 

やがて、ボロボロになった竜牙兵が吐き出され回りの竜牙兵に助けられる

「無事か?」

「衛生兵来てくれ!」

「盾で兄弟を囲め!絶対に死なせるな!」

セメントを持った竜牙兵がかけよりヒビの入った箇所にセメントを塗り込んでいく

だが、それを制止してボロボロの竜牙兵は起き上がる

 

「兄弟達よ聞いてくれ………「喋るんじゃない!しっかりするんだ」いや!聞い………てくれ」

 

「「俺達二人以外に宝具で…やられた奴はいるか?」」

「いや!いない」

「「だったら……」」

サーヴァントにバレないように目配せをする。

 

しばらくして衛生兵を除いた全員がとびきりの笑顔で立ち上がり

 

「カーミラよ様子が変だぞ……」

「ええ、なんだか嫌な予感がするわ」

空気が変わった事を感じとりサーヴァント達は撤退しようとするが

 

「まあ、待つんだ!紳士淑女の皆様」ダブルバイセプス

 

「もう少し」サイドチェスト

 

「遊んで」モストマスキュラー

 

「いかれては?」オリバーポーズ

 

しかし、回り込まれてしまった

 

 

「「「「こいつら対人宝具しか持ってないぞおおおおおおお!囲んで殴れええええええ」」」」」

笑顔で飛びかかってくるのだった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




長いので折りました後半も頑張って早く仕上げます

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