いろんな方からお気に入りしてもらえるのはうれしいのですがどうも自分自身でもほかの方とのレベルの差を感じてしまいます。
みなさまの方でもなにか思うことがあれば感想やご意見をください。
待っています。
34層のイタリアによく似た建物が並ぶイレッツァー街に俺はマイホームを建てた。
理由はいくつかあるが、1番の理由は近くにレベリングがしやすい場所があるからだ。
「ふあぁぁあ。今日もまた行くか。」
眠い体をむりやり起こした俺は地味に上げている料理スキルを使い朝食を作った。
トースト、目玉焼き、サラダと言った定番の品だ。自分では朝はこれで充分だろと思う。これ以上豪華なものを作ったら晩飯が豪華に感じなくなるからな。
「あぁぁ、小町が作ったらもっとうまいのになぁ・・・・・・」
どうも食事をしているときにいつも小町のことを思い出してしまう。こんなんじゃだめなのにな。小町、俺やっぱり小町がいないとだめなゴミ兄ちゃんだったみたいだ。
「朝から何言ってんだろうおれ。」
どうも今日は気分が乗らないらしい。いつも以上に独り言が多いし、目がいつも以上に腐ってる。今の俺を食べたモンスターは視力が限界を超えるんじゃないかと言うほどDHCが豊富そうだ。
こんなときには下の層でとれた調理すればコーヒーになる数少ないこの実を使ってコーヒーでも淹れるか・・・・・・
飲むときにはしっかり砂糖も入れることは忘れない。ちゃんとした砂糖ではないがこの世界でお菓子を作る際に甘みをつける調味料として使われているから役割は砂糖と変わらないだろう。
「・・・・・・ふぅ。これでもマッカンの甘さに届かないとは。あのコーヒーどんだけ甘いんだよ。」
これでも充分甘いがおれの求めるマックスコーヒーとはほど遠かった。あぁマッカンが恋しい・・・・・・
そんなこんなで朝の支度を整えた俺は久しぶりにレベリングではなく、街に出かけることにした。たまには息抜きしないとな。でないと専業主夫の名が泣くぜ。
「しかし、この町も鮮やかになってきたな。前見たときはこんなんじゃなかったはずだがな。・・・・・・ん? 」
おれはふ、と壁に貼ってある新聞に目を向けた。SAO唯一の新聞だ。そこには
「消えた最速プレイヤーのなぞ」
「最強プレイヤー今回の41層の攻略も不在!」
「見かけなくなったあの腐眼はなにを見ているのか!」
などなど俺らしきことを書いてある新聞ばかりがあった。確かにここ5層ぐらいボス戦に出てなかったがここまで気にするか? 普通。ましてやぼっちの俺なのに。
「はやくあれを完成させたほうがいいのかもな・・・・・・」
ぼそりと独り言をつぶやくがだれも気にも留めない。
そこから俺は今日は出ないと決めていた街を出てフィールドで向かった。腰にはそれなりにレアな刀を携えて・・・・・・。
「ごめんな、アスナ、キリト。戻るのにはもう少しかかりそうだ。それまで大変だろうががんばってくれ。」
俺以外いるはずもないフィールドでそうつぶやき、目の前の敵モンスターをにらみつけた。
おれは隠蔽スキルを発動させた。これで、このモンスターには見えなくなったはず。
急に目の前からプレイヤーがいなくなったことに戸惑っているのか辺りをキョロキョロ見回す3体のモンスターたち。
そうしてようやく俺は腰の短剣に手を掛ける。と同時に駆け出し相手の首を掻ききった。
戦闘が終わったフィールドにはもうなにもなかった。
ちなみにおれは武器を片手剣から短剣に変えた。
理由は片手剣ならキリトがいるし細剣ならアスナがいるので俺が片手剣を極める必要はない。
それに俺のプレイスタイルには短剣が合っていたただ、それだけだ。
おれは熟練度を上げるためににこの数ヶ月間1人でオーバーワークともいえる速さでレベリングつづけている。
俺には誰も頼ることは許されない。みんなからの期待に応えるしかない。それが俺のいまやるべきことだ