俺はSAOでは間違わない   作:サージン

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ちょっとここからハチマンが力を求め始めます。



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みんなは気を遣うがおれにとっては関係ない。俺は信念をもつ

26階層

 

26階層の洞窟で俺はソロでレベリングをしていた。今のレベルは40だ。安全マージンは階層プラス10とされているから今でも充分余裕がある。

 

 

「今日はこれぐらいにしておくか。」

 

アイアントの巣をソロで一日中狩り回っていた俺は精神的にはクタクタだ。

 

 

「しかし巣というだけあって数が尋常じゃないな。余裕で100体超えてたろ。」

 

 

巣から足を引きずるかのような感じで俺は出てきた。なぜ俺はこんなにも追いこんでいるのかと聞かれれば上手く答えることができないだろう。なんたっていろんなプレイヤーたちに慢心するな、と言ってきたのに。そう言っていた俺が1番慢心していた。

クウォーターポイントと言われた25層では犠牲者を2人出してしまった。

俺がなんとか助けようとしたがさすがにあの人数をすべて助けることは出来なかった。

 

 

俺に力がなかったせいで・・・・・・

 

 

 

町に着いて俺はエギルの店に行った。ドロップ品を売るために行ったがそんなに金にはならないだろう。

 

「おう、ハチマン。この間のボス戦以来だな。どうだそれかの調子は? 」

 

 

「おお、エギル。まぁまぁだな。」

 

 

俺らは世間話をしながら品を売る手続きをした。アイアントの牙や甲殻がほとんどだったがその中にはアイアントの使命のカケラがあって思った以上に値がついた。

 

「ハチマン、この間のことは気にするなよ。」

 

 

「・・・・・・わかってる。」

 

 

「ならいい。」

 

 

いろいろ気をつかってくれてるんだな。まぁそういわれても気にするけどな。

 

 

 

俺はそのあとブラブラと町を歩いていた。26層にもなると出ている品が豪華になるもんだなと思いつつ、俺は人混みの中にまぎれていった。

 

 

俺は町外れのところにたどり着いた。ここにはちょうどいい休み場所があるからなんだが……

 

 

 

「なんでいんだよ・・・・・・」

 

 

俺が休もうとしていたベストプレイスにはキリトがすでに寝転がっていた。

 

「ん? ハチマンか。」

 

 

「レベリングしろよ。暇人が。」

 

 

「暇人とはなんだよ。今日は最高の昼寝日和なんだよ。」

 

 

「昼寝日和って言う方がおかしいだろ。」

 

 

 

それでもこいつとは気が合わない気がしなくもない。

なんだかんだでソロを貫き通してるしな。まぁコミュ障なだけなんだろうが。

 

 

「ハチマンこの間のことは気にするなよ。あれはだれでも無理だろ。」

 

 

「おまえまでそれか。うるさいんだよ。どいつもこいつも。ただ単純に俺の力がなかったからだろ。それがすべてだ。」

 

 

「いやほかのプレイヤーのせいでもあるだろ。しかも25層ごとにあんな強くなるなんて想像してなかったしな。」

 

 

「それこそただの責任のなすりあいいだ。他がやらなければ自分がやるだけだ。」

 

 

「そんなこと言うなよ。ハチマン。」

 

 

こいつはこういうやつだ。なんでもないように言ってくるがこいつもなにか思っているはずだ。ビーターとも言われているやつだからな。だからこそ、おれが支えられようにしなければならない。

 

俺はもう答えずこの場を去った。もう後ろは見ずに・・・・・・

 

 

 

 

問題です。

 

みんなでゲームをやるときに1番テンションが上がり、勝てるような気がする状況はどんなときでしょう? 

 

 

 

 

正解

絶対的な力をもった仲間がいること。それだけでまわりは気が楽になり、もっているもの以上の力が出せる。

 

この世界にはユーニクスキルというものが存在するらしい。俺はその中の1つを絶対に獲得する。

 

 

 

なぜって?

 

 

それは…

 

俺はこのSAOにおいてその絶対的な力の象徴になる。

それが俺の求める信念だ。

 


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