いろいろ話を飛ばしてきていますが少しでもはやくメインストーリーに入れるようにしてたいのでもう少しお待ちください。予定では20話ぐらいには盛り上がってくると思います。
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12階層の攻略会議
「だからなんでこんなやつをまだ攻略戦に参加させんねん! こんな最低なやつここには要らんわ。」
「だから何度も言っているでしょう! ハチマン君はここのだれよりも強いんです。ハチマン君なしでは攻略はありえません!」
「なんやと、俺らがこんなだらだらしたやつより弱い言うんか!」
「そこまではっきり言ってませんが事実です。」
・・・・・・
なぜこんなことになっているのか説明してやろう。まずあれは攻略会議が始まってからがまずかった。
ーーー1時間前ーーー
12階層攻略会議場所の町の中央広場
ここには攻略組と言われるプレイヤーが集まった。
「それでは今から12階層の攻略会議を始めます。」
今となっては攻略の中心を担っているアスナは最高指揮官としてここに立っている。
今ではみんなが認めている最高のプレイヤーの数少ない一人だ。
「では情報屋のアルゴ、ボスについての説明お願い。」
「あいヨ。12階層のボスはレッドドラゴンという名のドラゴンだ。ドラゴンだから飛ぶ可能性もあるし、火もたぶん吐く。」
こんな風に大抵アルゴがボスの情報を言っていく。注意するべき点はアルゴが言ってくれるし、対策はアスナが立ててくれるしな。俺たちは聞くだけでいいからすごい楽だ。
このまま終わってくれればいいな。
「といわけで、パーティーはいつもと同じでいきます。ただ、範囲攻撃があるため私とキリト君、そしてハチマン君が中心となって戦います。」
「ちょまてや、最初の二人はいいがなんでハチマンがそこに入んねん。いつもそれなりにしか働かないんやで。」
まさかのここでキバオウが出てきたよ。俺が出てくるといつもなにかと突っかかってくる。べつにいいだろ、この作戦で。俺もこの作戦が良いと思うし。
「待ってください、なぜそう言い切れるんですか。ハチマン君はここでは最強のプレイヤーなんですよ。」
「だからそれが気に食わんゆうねん! そもそもボス戦はレイドで戦うもんやろ。あんたらは今までみたいにラストアタックボーナスが欲しいだけやろ。」
「そ、そんなことありません! これが最善の策なんです。」
「はっ、どうだか。そんなことばっかり言ってるが肝心のパーティーに関してはほぼノータッチやろ。ここにいるやつの何人かは俺みたいに不満もってるやつだっているんやで。」
まぁこんな風に言い争っていて最初に戻るわけだ。別に俺としてはどっちでもいいんだけどね。
「わかった、じゃあ俺は最低限の仕事だけやるわ。二人と他のパーティー中心でやれや。」
「おうおう、よう自分の立ち位置が分かっとるやないか。」
「ちょっと、ハチマン君!」
「いいんだアスナ。こっちの方がみんな納得する。」
「で、でも・・・・・・」
「まーそういうわけや。ハチマンは俺らより弱いから後ろでやっている方がお似やいやで。」
カッカッカッと笑っているキバオウとその仲間を見て苛立ちはしなかったが、不愉快にはなった。だって自分より下のやつに笑われてもそんなにプライド傷つかないしな。
「キバオウさん! あなたねっ! 」
「止めろ! アスナ。」
「別にこんなこと言われても俺は大丈夫だ。むしろこんな空気にさせるなら当分参加しないぞ。
「それは困るわ。・・・・・・分かったわよ。」
不満気味のアスナを押さえてどうにかこの会議は終わりを迎えた。
キリトはなにも言ってこなかったがあいつも何か思っているんだろうか。でもまぁ。あいつとはなんだかんだ考えることが同じなんだよな。コミュ障らしいし・・・・・・
キバオウに関してはうざいとしか思ってないんだろうしな。
みんなが広場からいなくなって一人で椅子に座っていた俺は今日一日分貯めておいたため息を爆発させた。
「はぁぁぁ・・・・・・。明日なんも起こらなければいいけどな。」
これがフラグではないと祈りながら防具と武器の最終調整するためにゆっくりと広場から出ていった。