俺はSAOでは間違わない   作:サージン

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やはり一日二回が平均なのかなと思います。最大で四回かな。
描写とかほとんどなくて申し訳ないと思っています。もっと上手くなれるようがんばりたいと思います。

 また、感想もお待ちしています! 


俺の強さは危なっかしいことを理解しろ

「うそよ・・・・・・あんなに強いなんて。」

 

さっきの戦闘終了後からこんな風に独り言を言っているアスナは俺の強さに本気で驚いているらしい。

 

 

「おい、アスナ。気にするな。おまえ達が弱いんじゃなくて俺が強いだけだ。」

 

 

「それにしてもよ。なんなのあの強さは! 反則じゃない! 」

 

 

「いや、あんなに速いとは思ってなかったよ、ハチマン。そんなに動けるならボス戦でも動けば良いのに。」

 

 

「アスナ気付け。俺の強さはあの速さに依存してるだけだ。そこの筋力バカとはちがうんだよ。それに俺が動いたら意味がないだろう。」

 

 

俺の言っていることが片方ずつわかっていないキリトとアスナに分かりやすく教えてやるか。この話をしたらスキルとかバレるがこいつらなら広めたりする心配はないだろう。

 

「いいか、敏捷値が高いことでそもそも相手より速く攻撃を当てられるうえに回避確率も上がるしな。そして、速度が速いほど攻撃力も比例して強くなるんだよ。」

 

「な、なるほど。じゃあ私も敏捷値を上げれば君みたいなれるのね。」

 

納得したような顔をしたアスナだったが、敏捷値だけを上げることのデメリットを完全に理解していない。

 

「それは間違えだ。敏捷値を上げれば速くはなるが筋力は増えない。それは単純は力勝負では負けを意味する。それに、アジリティ型は攻撃をまともにくらえばおわりだ。俺みたいに観察眼が良ければいいが、たいていのやつは俺ほどよくない。だからアスナが敏捷値を最大限に上げたとしても俺みたいに強くなれる保証はない。」

 

 

「そうなの・・・・・・」

 

 

「だけど、アスナは敏捷値優先で上げた方が強くなれると思うぞ。細剣との相性もいいしな。」

 

「わかった。ありがとう、ハチマン君。」

 

 

 

すこし言い過ぎたかもしれないが命には代えられないからな。まぁアドバイスもしておいたしいいだろう。

 

「で、なんでハチマンがボス戦で動くとだめなんだ? 」

 

 

「それはな、ほかのプレイヤーの経験を与えられないだろ。序盤はそれでもいいかもしれないが中盤終盤になれば必ずきつくなる。そうならないために、普通より少し速いぐらいで動いてんだよ。」

 

 

「そっか、確かにそうだな。」

 

 

「まぁそのうち全速でやるさ。キリトはそんなとこ気にせず火力ごり押しでいってくれればいいさ。」

 

 

「ハチマンももっと筋力値を上げればいいのに。」

 

 

「ばっかおまえ、おまえみたいに火力ごり押しタイプじゃないし、そもそも俺は片手直剣じゃないんだからな。」

 

「そういえば、ハチマン君って刀なんだね。どうして? 」

 

「まぁエクストラスキルで刀が出現したのもあるし、自分の戦い方に合っているしな。」

 

「たしかに、ハチマンの速度を考えればそうなるか。」

 

「刀は基本的に速度がある人が使うと有利になるものね。それに1発で倒せるのも魅力的だし。」

 

この二人は頭が回るらしくて助かる。いちいち説明せずに済むからな。

こいつらには俺の考えを言ってもいいかもな。

 

「おまえらはなにか自分自身のゲーム理論をもっているのか? 」

 

 

「いやとにかく火力でおすことしかないな。」

 

「私もそんなにないわ。」

 

やはりな。何層かきて分かったことがあるがほとんどのプレイヤーは考えなしに動きすぎている。安全マージンはとっているがそれ以外はまったくのやつがほとんどだ。

そんなやつほどピンチになったときに脆い。なにか信念や理論があれば立ち向かえる。こいつらにはクリアするまで死んでもらっては困るからな。

 

 

「いいか、二人とも。戦うときになにか信念を持て。キリトなら今のようなゴリ押しでもいいし、アスナは速度と正確性を自信にしてやればいい。強敵と会ったときほどその信念や自信にしていることを思い出せ。それがあるのとないのでは天と地ほど差が出るからな。」

 

「信念・・・・・・」

 

俺にはハチマンのように精神的に強いわけでもない。だからこそ、ハチマンがもっていないこの火力を生かす戦い方を見つけないとな。

 

 

「自信・・・・・・」

 

私には自信がない。この世界に来た直後はまったくなにも出来ないようなきがしたし、今だって二人と比べたら自信はない。速さで勝てなくてももっと他のことで勝てるようにならなくちゃ。

 

 

「まぁがんばれ。2人とも。おまえ達は強くなれるよ。そして俺をはやく安心させて隠居させてくれ。ずっと前線にいたら疲れちまうだろ。」

 

 

「隠居しちゃうのかよ。」

 

 

「いままで良いこと言ってたのにだいなしね。まぁ今さらだけどね。」

 

じゃ、帰ろうか。といってアスナは町に向かって歩き始めた。俺もキリトもアスナの後ろについて行った。

 

そんな後ろ姿を見ながら俺は思った。

 ひねくれたことを言ってもこの2人もしっかり返事を返してくれる。今までだってそんなに返してくれるような人はいなかったしな。小町に平塚先生、天使という名の戸塚、材なんちゃら・・・・・・あいつは知らん。

あとは雪ノ下と由比ヶ浜か・・・・・・

 

本当に大切なものは失ってから気付くんだな。あぁはやくクリアしてあいつらに会いたいな。

 

 


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