おっぱいドラゴンに柱間ァ……!大好きクレイジーサイコホモがinしました(休載中)   作:ふくちか

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モバゲーの黒歌って何であんなにエロいの…………うっ





第三十七話「無限と夢幻?知るかそんな事より体育祭だ」

 

 

「………やはり、こんな程度か」

 

まぁ、そこまで期待していたわけではなかったが……所詮は雑魚に産毛が生えた程度か。

俺は須佐能乎を解除して地に降り立った。

 

「お前ら、無事だったか」

 

そして後から現れた……アンドレとティア、そして龍王タンニーン。

 

「えぇ、と言っても殆どイッセーが片付けたのだけど……」

「何を言っている。よく粘っていた方だ」

 

俺がそう言うと、全員が驚いた顔を見せた。

 

「…何だ」

「イッセー、お前何処か体調が悪いのか?」

「至って健康体なのだが」

 

まったく失礼な奴だ。

と、何やら複数の気配を感じたのでそちらを振り向く。

 

「やぁ、兵藤一誠」

 

そう俺に語り掛けてきたのは――――何処かで見た覚えのある男だった。

 

「……誰だ」

「おいおいおーい!流石にそれは酷いんじゃねぇのか?!」

「黙れ猿。さっさと野生に帰れ」

「ひでぇ!!」

「ヴァーリ・ルシファー。以前君に負けた、弱っちい白龍皇だよ」

「悪いが記憶にないな。取るに足らない雑魚など、どれも顔が同じだからな。……で、何をしに来た」

「あるものを見に来たのさ……君も見たらどうだ?損にはならないと約束しよう」

 

興味はなかったが、一応は空を仰ぐ。

すると、虚空に穴が開いた。

 

 

他の奴等は全員仰天している。

それもそうか。

 

 

今、俺達の目の前にいるのは、空をも覆いかねないほどの巨躯を誇る、赤い龍。

 

 

「『赤い龍』と呼ばれるドラゴンは二体いる。一体は君に宿るヴェールズの古のドラゴン。そしてもう一体は――――」

「黙示録に記されし、終末の獣と並ぶ赤い龍……『真なる赤龍神帝(アポカリュプス・ドラゴン)』・グレートレッド」

 

この世界の伝承は暗記出来る程度には覚えているが、実際には見たのは初めてだ。

 

「――――そう、通称『D×D』と呼ばれる、この世で最も偉大なドラゴン。そして奴はあの次元の狭間に住み着き、永遠にそこを飛んでいる」

「御大層な肩書の割に、引き籠りか。なら、たかが知れてると言うものだな」

「流石だね。そんな事を言えるのは君だけだろう。グレートレッドは、オーフィスの目標でもあり、俺が倒したい相手でもある」

「お前程度、奴にとっては蠅以下だろう」

「あぁ、分かっているとも。だからこそ、俺は今以上に強くなる。そして――――真なる白龍神皇になる。赤だけ上位が存在しているのに、白だけ存在しないのは、解せないからね」

 

…本気か。

 

「随分と青臭い夢だな――――だが、悪くはない」

「!」

「それは兎も角、そこにいるのは誰だ」

『!!』

 

全員が驚いた様子で俺が見ている方を振り返ると、そこには全身黒ずくめの少女がいた。

 

「彼女がオーフィス。『禍の団』のトップだよ」

「…我、必ず静寂を手に入れる」

 

そう呟くと、オーフィスは指鉄砲でグレートレッドを撃ち抜いた。

そして何を思ったか、俺の方へと振り向いた。

 

「その為には赤龍帝。お前の力が必要」

「何が言いたい?」

「我の仲間になってほしい」

『――――!』

 

思いがけない発言に全員が驚いた顔を見せる。

 

「……何を言い出すかと思えば。下らん戯言だな」

「何故?」

「俺は誰の足に就くつもりもない。ましてや……ホームシックを患った奴の言うことなど、誰が聞くか。さっさと失せろ」

 

俺が周囲に魔力を展開すると、オーフィスは僅かに後退った。

 

「…その状態でも、我に少し劣る程度。でも全力出せば、どうなるか分からない。……グレートレッドを倒す為には、なんっ……!」

 

ぼそぼそと喋る奴の首めがけてアスカロンを振るうが、寸での所で躱された。

 

「三度目は言わん。――――疾くと、失せろ。孤独な龍神」

「………我は、帰る」

 

何処か寂しそうに呟くと、オーフィスは消えていった。

 

 

 

「――――哀れだな」

 

 

俺は奴の姿を見て、そう呟いた。

 

 

本当に――――哀れな子供だ。

 

 

 

 

ーーーー

 

 

さて、時は流れて体育祭当日。

俺は騎馬戦に参加する直前、アーシアに呼ばれてグラウンドの端へと来ていた。

 

「あ、イッセーさん」

「何か用か」

「……先日は、本当にありがとうございました!」

 

……まだ言っているのか。

俺は溜め息を吐いて、アーシアの頭に手を置いた。

 

「何度も言わせるな。俺はお前を助けたつもりはない、ただ自然の成り行きでそうなっただけだ」

「それでも、何度だって言いますから!――――イッセーさん」

「なん――――」

 

気付けば、俺の口は塞がれていた。

 

 

アーシアの、唇で。

 

 

「大好きです、イッセーさん。ずっと、ずっと傍にいますから!」

 

そう顔を赤らめて告げるアーシア。

 

 

 

「…………そうか。なら、勝手にしろ」

「へ?え…?」

 

俺が一切動じてない姿を見てか、アーシアは羞恥で顔を震わせていた。

なけなしの勇気を振り絞ったは覚悟はいいが――――

 

 

 

「まだまだ、小娘だな」

「っ!!///」

 

そう耳元で囁いてやると、蒸気機関車のように顔中から湯気を出して固まるアーシア。

 

俺はその様に笑うと、アーシアを放ってグラウンドへと戻った。

 

 

 

 

 

リアス達と言い、アーシアと言い―――――本当に、飽きない小娘共だ。

 

 

 

 

 

 




なお、騎馬戦はイッセー君の圧勝だった模様。

そして次章では、遂に――――



ロキ「貴殿は……貴様はっ!下等な人間の分際で、侵されざる神々の領域をも侵し!!尚且つ神をも滅ぼそうと言うのか!!?」

イッセー「神の領域……悪いが一度は踏み荒らした場所だ。何ら問題はあるまい」




「お前が滅びるべき理由は――――俺の仲間に、家族に手を上げんとした。それだけで充分だ」


兵藤一誠の、真なる力が明かされる―――――かもしれない


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