蒼魔「本当にな」
フレイヤ「前回よりは速いですよ!」
ゲームしたり、仕事したりで暇が多くないんです……。
蒼魔「ゲームの時間を更新にしろよ……」
ゲームは生きがい!やらずにいられない!
フレイヤ「あ、アハハ……それでは、最新話、どうぞです!」
翌朝、目を覚まして記憶を確認する。
キメラの妖怪を倒して、八意永琳を結果的に助け、拠点を確保した。
たったこれだけだが、確認はできた。さて、今日からは警備でもするのか?
永琳「おはよう……。早いのね」
蒼魔「おはよう。どんな時に寝て、どんな時に起きるのかは身体に染み付いてるからな」
転生前からの生きる為の、生き抜く為に身に付けた必須技能だったからな。鍛えてくれた『彼ら』も、
赤弓「君に不意打ちを仕掛けるのはアサシンでも難しいだろうな」
緑茶「不意打ちを事前に察知して離れるって、おたく、本当に人間だったの?」
もやし「なるほど、大体分かった」
指輪ドーナツ「真後ろと正面の同時攻撃を反応出来るのか。左右も加えてみるか?」
などと散々な程に言われるくらいには、睡眠と起床の際の反応は高いと自負している。
その後は身支度を整える。当然俺は部屋から出る。
永琳「さて、今日は都市の姫のもとへ行くわ。貴方の紹介と稽古をつけるためにね」
蒼魔「姫?どんな奴だ?」
永琳「姉妹ね。姉はおっとりしてて、妹はキリッとしてるわ。けれど仲はいい。人気もある姫姉妹って感じね」
んー、よく分からんな。姉妹であること、人気があること、仲はいいが性格は反対に近いのか。おそらく家も相当デカいんだろうな。
〜綿月邸〜
門番「これは八意様。ご足労頂き、ありがとうございます。本日も、姫様方の修練を御願い致します」
永琳「ええ。ついでだけれど、此方の男性も紹介させていただくわ」
門番「此方の……?見覚えのない方……、何者ですか?失礼ですが、私はこの綿月の門番にして記録を違えぬ者。この街の人々は誰一人として記憶し、記録しております。故に、貴方を私が存じ上げぬということは、警戒しなければなりませぬ。新生児であれば役所に届けがあり、そこから私へ連絡が来られます。しかし貴方は新生児ということはあり得ません。私より身長が大きいのですから(身長175cm)。
故に貴方に、そしてお連れ致した八意様へ問わせていただきます。どういった者ですか?」
ですよねー。ていうか凄いなこの門番。都市の住人全てを記録し記憶してるんだろ?新生児含めて。俺もやろうと思えばやれるけど、疲れるんだよな。尊敬するよ。
永琳「まあ、貴方はそうよね。彼は街の外、つまり、妖怪蔓延る世界にその身を置いていたのよ」
蒼魔「紅神蒼魔という。この度、こちらの永琳が妖怪に襲われていたところを救出し、恩返しとして身を置かせて頂いている。本日、こちらに住まわれている姫方に、紹介をさせていただくため永琳と共に参った」
門番「……。青がかった髪に紅の瞳、そして紅と蒼の服。確かに八意様を救出された方と外見も一致しています。そして、八意様がお許しを出されているならば、問題はありません。お通り下さいませ」
永琳「お邪魔するわ」
蒼魔「失礼する」
門番「蒼魔殿、少々よろしいですか?」
おろ?永琳に続いて入ろうとしたら門番に待ったをかけられた。一体なんぞ?と振り向く。
門番「八意様を救って頂いた貴殿に、無礼をはたらき申し訳ございません」
蒼魔「……いや、気にすることはない。門番さんも、姫様達を守る為にやったんだろう?なら、それでいい」
門番「……ありがとうございます!」
これだけの会話だが、門番は悪くない。俺だって見知らぬ奴だとこれより酷い会話になるだろうし。
取り敢えず中へ入ろう。
永琳「これから2人に貴方を紹介するけど、決して変なことはしないこと。いいわね?」
蒼魔「アッハイ(とは言っても、特に喋ることも無いですしおすし)」
変なことといっても、面識も無い相手に何をどうすればいいのか分からないって。
永琳「豊姫、依姫、修練の前に話があるわ。いいわね?」
???1「師匠?修練の前に話とは一体……?」
???2「師匠が連れている男性の事ですわね。見慣れぬ身なりをしていますもの」
永琳「ええ。ほら、挨拶」
蒼魔「紅神蒼魔という。よろしく頼む」
特に話すことも今は無いし、この程度でいい。
豊姫「貴方が師匠を救って下さった外の人ね。私は『
依姫「貴方が……。私は『
なるほど、豊姫が姉で、依姫が妹なのかこの姉妹姫は。しかし、妹は帯刀していて訓練の武器であることが分かるが、姉はどういった武器を使うのか?目に見えないところ……、服の中か、ポケットか?
しかしポケットや服の中では取り出すのに時間がかかる。手首の裾ならばすぐさま取り出せるから、そこに仕込んであるのか?だとしたら武器としては取り回しの良い短刀やナイフが代表的だ。
しかし、それはないと勘が告げる。とすれば転生前の特訓で見た鉄扇か?俺でも扱いが難しい武器なんだが……。
依姫「……何を姉様をジロジロと見ているんですか?」
蒼魔「……短刀?いや、鉄扇か?」
永琳「あら、見ただけで分かるの?」
蒼魔「自信はないがな。妹の方は帯刀してるから分かるが、姉も訓練するからには武器を持つ。見えるところにないなら、隙が少なく、すぐに取り出せる短刀、鉄扇を仕込んでいると睨んでるだけだ」
豊姫「あらあら、随分と察しがいいのですね。私の武器はこの鉄扇。結構痛いですよ?蒼魔さんは、両腰の刀が武器なんですね」
依姫「なるほど。凄い力を秘めているのが、抜刀していなくても分かります。一体どこで調達されたのですか?」
蒼魔「自作した」
永琳・依姫・豊姫「はい?」
蒼魔「この二刀は俺が素材から調達し、鍛造した。何本もの失敗の果てに成功した傑作だ。やらんぞ?」
永琳「いや、いらないわよ……。研究したいけど、それは後回し。蒼魔の実力と2人の実力を確認する為、今日の訓練は互いに戦ってもらうわ。
ルールは単純。武器が手元から離れる、降参する、続行不可と判断したらそこで終了よ。いいわね?」
豊姫「異存はありません」
依姫「私もです」
蒼魔「オイ待て永琳お前俺の武器を研究とかマジ辞めろマジで」
俺の武器は俺に馴染み過ぎて、他の奴が持つと拒絶反応でバカみたいに重くなるから。研究とか不可能だから。マジで。
永琳「異存なしね。それじゃ、訓練部屋で始めましょう」
こうして俺は、初対面の姫姉妹と戦闘することになった。
どれくらい抑えようか……?
最新話、如何でしょうか?まだまだ至らぬ点が多く、未熟さを痛感していますが、これを読んでくれる読者様が楽しめるよう、少しずつ改善して行きたいです。
蒼魔「ギャグ路線を入れるのか?」
読者様からの要望があれば、組み込みたいとは思いますね。
蒼魔「まあ読者様が楽しんでくれれば、それが励みになるけどな」
後書きで特に語ることがない為、今回はここまで!次回をお楽しみに!
蒼魔「もしかしたら、これが今年最後の更新かもしれないので、ここでこの言葉を読者のみなさまに贈らせていただきます」
それではみなさま!良いお年を!来年はもう少し更新を早めたいです!