東方魔神伝   作:紅蒼の魔神

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初めまして!紅蒼の魔神と言うものです!
ハーメルン自体は結構前から読んでいましたが、投稿するのは初めてです!初心者なので、多めにみてください!

それでは、記念すべき第1話、どぞ(っ´∀`)っ


0章〜転生
邂逅〜青年は名前を得る


 俺の名は○○○○……。え?分からない?ちょっとしたことで名前無いんだ。それはおいおい話すとして、俺は今あたり上が真っ白な空間にいる。なのに地面には草花が咲いている。ここがどういった場所なのか……。

 

???「ここは所謂『転生の間』『天国と地獄の狭間』、あるいは『死後の世界』と言われておる場所じゃよ。名もなき青年」

 

???「アンタは一体……?」

 そんなテンプレの名前を出したということは、いきなり現れたこの爺さん、神なのか?

 

???→神?「まぁ神じゃの。儂は輪廻転生を司る『バルマディオス』と言う。普通に神様でよい。お主は不幸すぎる人生に自ら幕を閉じ、名前を捨てた。じゃが、それを儂は見ていたのじゃ。じゃから、お主の魂をここへ運んだのじゃ」

 

???「見ていただと?」

 つまり俺が死んだ……いや、()()()()理由も知っているということか。

 

神「儂ら神が不必要に人間に干渉しないのは知っておるか?人間の可能性を信じていることと、干渉による二次被害などを起こさないためなのじゃが、お主は、お主だけは全宇宙、全平行世界でも特に干渉できなかったのじゃ」

 

 流石に神頼みとかはしなかったから、神なんていないと思っていたが、可能性を見ることと、被害を恐れるからとは……。

???「俺は異常だってのか?」

 

神「言い方はアレだが、お主が死んでしまったことでようやく分かった。お主は胎児の段階で邪神による悪意の加護が深く深く、儂らにすら察知出来んほど巧妙に仕込まれておったのじゃ。それは呪いの類で、お主があらゆる存在から嫌悪され、儂らが重要な時でも干渉できなかった原因じゃ。お主の魂がここにある間はそれを跳ね除けていられるが、ここにいられる時間も今のお主には少ない。お主自身が名前の無い、つまり自身の存在を証明するものが何もない存在となってしまっているからじゃ。じゃから、ここでお主には、自身の名前を決めてもらう。お主が後悔せぬ名前を、自分で付けるのじゃ。因みにここで名前を付けても、付ける前よりここにいる時間が伸びるだけじゃ。ずっとはいられんぞい」

 

 なるほど、俺が『ああ』なったのは『邪神』の『呪い』で、ここにいる間はその呪いは無効で、しかしここに留まるためには名前を決めると。その後はどうするんだ?(適当)

 

神「別世界、アニメの世界とかに転生するのじゃ。元々ここは転生することと、その際の特典を付けるための場じゃからの。ただし、転生の際の絶対の掟としてどんな願いでも、特典でも『5つ』が限度じゃ。また、『ニコポ』『ナデポ』は別々じゃし、『最強の肉体』『無限の魔力』なんてのも別々にすることが絶対じゃ。『王の財宝』?中身は空じゃ。『無限の剣製』?見た目だけじゃ。で、名前は決まったのか?」

 

 転生するのか。アニメの世界とかに。

 っとと、名前な。実は名乗りたい名前があったんだ。俺にはしっくり来てる。厨二病?知らんな。

 

 神も悪魔も魔神も織り込んで、紅と蒼、二つの色で染め続け、『俺』という存在を確固たるものに。

 

 ――『紅神 蒼魔(あかがみ そうま)』。

 それが、これからの俺という存在だ。

 

神「紅神蒼魔(あかがみそうま)……。紅き神、蒼き悪魔、紅と蒼の魔神……かの?」

 

 蒼魔「ああ。これで、俺はここに暫くいられるんだろ?」

 俺の問いに神は不思議そうな顔をする。

 

神「ふむ……。ところで、お主は呪いを弾くためだけにここにとどまる気かの?流石にそれは無理じゃ。名前を決めたとて、さっきよりここにいられる時間が伸びただけじゃ。一応、オーディンとかに連絡してお主の呪いを解呪するよう頼んだが、向こう(邪神ども)がいつ気づくとも分からん。今のうちに転生特典を決めておくれ」

 

 蒼魔「なぁ、その転生特典って、ここでも使えるのか?使えるよな?」

 

神「そりゃここで魂に定着させ、その人物専用の力になるわけじゃが、よほど特殊な条件でなければ使えんこともない。ワシの許可がいるが……お主、何を考えておる?」

 

 何って……。俺も俺で自己中な奴なんで、俺自身が望む力に決まってんだろ?

 

蒼魔「『身体を書き換える程度の能力』と、『()()()()()()()()()()()()()()()()()1()0()0()()()()()()()()()()()()』。それが、転生する際に願う特典だ!」

 神「…………。まさか、転生特典に特訓を願うやつがいたとは……。これまでの転生者にはおらんかったな。しかし、『身体を書き換える程度の能力』か……。具体的に、どうなるんじゃ?」

 

蒼魔「まあ、文字通り身体を書き換える能力だな。見た目、筋力、記憶力などを書き換える。デメリットとして、持ち主にしか影響が無いのと、実力に合わない変化はとてつもない激痛や、本来の能力、性能を発揮できなくなるといった具合だな」

 

神「実力に合わねば破滅ということかの?では、二つ目の『100万年分の特訓』とは?」

蒼魔「人の身に過ぎた力を制御するとか、転生先に戦いが無いなんてあり得なさそうだから、戦闘に慣れるとか、色んな理由があるし、死ぬ気でなければやり遂げられないこともあるだろうから。あと、俺の体に細工した害悪共(邪神)から隠れつつ鍛えるためだ。だが、俺の記憶にはアニメも、特撮だってない。せいぜいが、アニメ、特撮を知ってるってだけだ。だから俺の記憶でなく、アニメ、特撮全てにしたんだ」

 

神「じゃが、それだと過去未来関係なく戦士を呼び出してしまうぞ。それに、本物じゃと百万年分も特訓をみるのは不可能じゃ。過去のアニメ、特撮の中から一部の戦士に、本物に限りなく近い偽物で代用させてもらう。それでええかの?」

蒼魔「分かった。さぁ、早速始めようぜ」

 

 どの世界に転生するかなんて分かるはずもないからな。説明されてないし。だからこそ、確実に生き残るため、鍛えてもらうのだ。

 

神「魂だけの存在じゃが、転生した後に肉体に結果を反映させるサービスもつけてやろう。筋肉痛でしばらく動けなくなるがの」

 

 ……ゑ?




というわけで、第1話でした。

蒼魔「よう作者」
ん?おや、蒼魔くん。後書きに何用かな?
蒼魔「いやなに、折角俺たちの物語が始まったからな。あとがきで読書様達に感謝をと」

それはそれは。しかし油売ってて良いのか?直ぐに特訓始まるんだろ?

蒼魔「本編は本編。あとがきはあとがき」
さいですか……。
では早いですが、締めましょうか?
蒼魔「おう。読書の皆様。このような駄文ですが、前書きに書いたように生暖かく見守ってくれると幸いです。また、感想をくれると、俺も作者も感激します」

逆に、誹謗中傷、罵倒などされると酷く落ち込んだり、更新が遅れてしまうかも知れません。ですが、原作開始までは頑張ります。

2人「それでは、次回をお楽しみに!」

蒼魔「ところで作者。最後の「ゑ?」ってなんだ?俺の心情だろうけど、誰も分からないだろ?」
最後の「ゑ?」は、転生した際に動けなくなることと、本来なら肉体に反映されなかったことに、二重で驚いたんだ。

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