東方魔神伝   作:紅蒼の魔神

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蒼魔「……」
……
蒼魔「今回は戦闘描写ありか?」
……はい。イメージなので、難産でした……。
蒼魔「……まぁ見逃してやる」
デジマ!?


魔神伝14

蒼魔「さて、いよいよ今日か……。長いような、短いような……」

 

俺は今、街と外を隔てる防壁の上に立っている。理由は簡単だ。今日が移住計画実行日であり、もうひとつの計画も同時に実行する日でもある。そして、外に見える大量の……もう万とか億とかいっちまってんじゃねえの?って位にぞろぞろ見える妖怪どもの姿を捉えている。その妖怪どもの殲滅およびロケット発射までの時間稼ぎを行うためだ。

 

因みに、計画完遂と同時に俺も都市を離れ、都市を跡形もなく、存在した痕跡も、欠片もチリもなく消滅させる。これは既に月詠、永琳、豊姫、依姫から承諾を得ているし、手段もある。

 

月詠『蒼魔さん。こちら月詠です。前日より住人をロケットへ案内している為、当初の予定より数段早く発射出来ます。あと、老害どもの専用ロケットも燃料を予め抜いており、今から注入しても問題なくアレを実行出来ますが……。守備隊も都市の護衛に回さなくて良かったのですか?』

 

月詠から来た特殊な念話ーー神と転生者の間のみ使えるらしいーーの通り、守備隊はロケット付近にのみ回しており、実際に都市の防衛を担うのは俺1人のみ。

 

蒼魔『むしろ邪魔になる。それに、守備隊にも家族っていうのがあるんだろう?俺には分からんが、それは欠けてはならないものらしいからな。俺の撃ち漏らしを倒してくれりゃいいし、何人かはロケットに乗ってるだろ』

月詠『確かにロケット一つに守備隊何人かが配備されており、裏切り者にも対応出来ますが……(やはり、家族を知ることが出来なかったのですね……。特訓は戦闘や自身の生存に特化したものだから、どうしようも無いですが)』

蒼魔『それに、昨日のうちに作戦は決まってんだ。今更変更なんてお断りだ。まだ実戦でやってないこともあるからな』

 

そう言いながら、腰に携えた刀……極蓮架と永神羅を鞘から引き抜く。黒の刀身と白銀の刀身が太陽の光を帯び、妖怪どもに俺の居場所を教える。

 

『イタゾ!』

『イッピキダケカ!?』

『ウホッイイオトコッ!』

『コロセ!』

『ツブセ!』

『ナズェミデルンディス!!』

『クラウ!』

『ウマイ?マズイ?』

『オレハノンケデモクッチマウゼ!』

『オマエ↑、コッチクルナ……』

 

……何体か変なの混じってないか?まあいいか。では…………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

殺戮を始めるとしよう。

 

 

 

 

 

俺は刀を両手に握り、上に振りかぶりながら腰から上半身も仰け反らせる。四力を練り込ませ、二つの刀身がブレ始める。

 

蒼魔「極永流・蓮神斬波(れんしんざんぱ)!」

 

振りかぶった上半身ごとその場で斬る動作をする。すると、眼前から交差した斬撃の軌跡が一直線に飛ぶ。目の前というか、その先には当然妖怪の群れ。

 

 

 

今の一撃は、妖怪全体の1〜2割を消滅させた。

 

蒼魔「行くぞ。どんな妖怪とて、この先へは進ません!」

 

 

『イヤダー!』

『アジャパッ!?』

『アァァァンッ!』

 

無視無視。変な悲鳴も、変な視線も全部無視だゴラァ!

 

蒼魔「極永流、地獄回転輪!」

 

地獄回転輪。身体を横に倒し、飛びながら刀を使い車輪のように回転しながら斬りつける技だ。ただその場で回転するのではなく、回転を利用して移動もするためにその場に留まることはない。

 

『クソウ!ヤツハバケモノカ!?』

『オレタチノホウガバケモノジャナイノカ?』

『ソレヲイウナ』

 

こいつら、何でこんなにボケてられるんだ?とにかくある程度回転輪で斬り進んだ後に、背中をインフィニティの翼に書き換えて飛行。翼部プラズマカノン、ボリヴァスを構え、発射。

 

『イワーーーーーク!!』

『アイボォォォォォ!!』

『アニジャァァァァ!!』

 

これでもまだ(ボケも)減らないのか……!

 

 

〜都市のクズside〜

高官「ええぃ!まだ燃料は積み込めんのか!」

整備士「現在、67%ほどです!」

 

くっ!ここで急がせたところで、システムが速くなるわけでもない……。今はあの生贄が食い止めているが、どうせ1人だけ。しかし、奴は八意や綿月の姉妹と懇意だったか……。奴がいなければ、今頃は小娘どもを好きに出来たものを!

 

待て。奴は月に来ないと情報があったな。ならば、月にて小娘どもに奴は死んだと嘯き、心を壊して儂等の奴隷にするも良いかもな……?

 

グフフ、今から滾るわい!欲望が止まらんのう!

 

門番「…………」|ω・´)

 

side out

 

〜月詠side〜

月詠「そうですか。分かりました。門番さんは戻って来てください。後は私から蒼魔さんへ連絡を送ります。周囲に用心するのを忘れずに」

 

全く。予想よりかなりゲスい上に分かりやすいですね。蒼魔さんが死んだと嘯き、彼女達を壊そうとしていたなんて。門番さんを見張りに行かせた私、ナイスです!

 

永琳「月夜見様、出発されないのですか?」

月詠「まだ門番さんが戻ってきてません。それに、まだ空も安全という訳ではありませんから」

 

空も妖怪の姿が見られる。バリアのお陰で入ってきたり、攻撃されることはありませんが、ロケットが大気圏を離脱する瞬間に攻撃されれば、人間である彼女たちは一瞬でお陀仏です。なので、門番さんが戻ってきてから、蒼魔さんに空の一掃と処理を頼み、一斉に離脱します。因みに、ロケットの形状はガンダムシリーズで複数の人が座ったり出来るロケットです。00やSEEDシリーズのロケットが分かりやすいですかね?

 

豊姫「私が迎えに行きましょうか?」

月詠「それはいけません。あのブタどもに確保され、能力を封じられ終わりです。そもそも、ブタどものロケットの場所を知らないのでは、能力で迎えに行こうにも行けませんよ」

豊姫「そ、そうでした…」

依姫「しかし、随分と遅いですね。聞いた話では我々のロケットとそう離れてはいないハズです。何かしらの失敗でもーー」

 

門番「帰還致しました。待たせてしまい、申し訳ありません」

月詠「いえ、ご苦労様です。貴方のおかげで、向こうの思惑を知ることが出来ました。これより、発進準備を!蒼魔さんへは私が伝えます!」

全員「了解です!」

月詠『蒼魔さん、応答願います』

 

〜月詠side out〜

 

蒼魔「でぇぇいやぁぁぁぁ!」

『チクショウメェェイ!』

『コナ…バナナ…!?』

 

これで何体目だ?もう数万は斬り捨てたり、撃ち抜いたぞ?

俺は極蓮架と永神羅に着いた返り血を振り払い、周囲を確認する。地上の妖怪も、空中の妖怪も、最初の半分以下にまで減っているが、空中の妖怪がまだ邪魔でロケットが発進出来ていない。このままじゃ、俺のもう一つの狙いが外れる…!まだか、月詠…!

 

月詠『蒼魔さん、応答願います』

蒼魔『準備できたか!』

月詠『はい。後は上空の妖怪を一掃し、飛び立つのみです。蒼魔さん、上空の一掃をお願い出来ますか?』

蒼魔『ああ。上空にビームが通過したら、バリアを切りながら発進しろ。インフィニティで薙ぎ払う!』

月詠『少し出番早くありませんか?』

蒼魔『そろそろ使わないと最強存在(さくしゃ)が勝手に使いそうでな……』

月詠『メタ発言ですよ!とにかく、お願いします!』

 

月詠からの通信が来た!会話を終えた俺は(その間も斬り伏せてた)、すぐさま跳躍しながらインフィニティガンダムへと変化する。

『トンダ!?』

『ナニヲスルキダ!?』

『ナンダアリャ!?』

『ヤツガアアナッタノハワタシノセキニンダ。ダガワタシハアヤマラナイ』

『オマエカンケイナイダロ!』

『ジョウクウダロ?……ア』

 

インフィニティガンダムとなったことで、俺は空を無限に駆ける。

ボリヴァスを撃ち、真上の妖怪を消滅させる。

 

『ゲエッ!?コッチキタ!?』

『ザンゲキトバシテ、カタチカワッテ、ナンナンダヨ!?』

『アイエエエエエ!?』

 

視界にロックオンカーソルが出現し、複数の妖怪をロックオンしながら位置取りをする。同時にクスィフィアス0レール砲とエリファルビームライフル、ボリヴァスとカリドゥス改を展開しつつ発射体制へ変えていく。

 

蒼魔「ターゲット、マルチロック・オン……!そのままドラグーン射出!」

 

背中に広げた翼からドラグーンが射出され、その左右から小さめのドラグーンが二基ずつ、計30基のドラグーンが妖怪を更にロックオンする。因みにドラグーンは内部に小型のGNコンデンサを積んでるため、大気圏内外関係なく射出☆できる。

 

『ヱ?』

 

蒼魔「撃ち抜け!インフィニティ・フルバースト!」

 

30基のドラグーン、両手のエリファルビームライフル、翼のボリヴァス、腰のクスィフィアス0レール砲、腹のカリドゥス改を同時に撃ち放つ。因みにこのフルバースト、『収束型』と『広範囲型』が存在し、今回は『広範囲型』である。よって、大量の妖怪に直撃し、断末魔を発する間もなく消滅していく。

 

『ソラノドウホウガ!?』

『ガラアキダ!?』

 

蒼魔(月詠!空いたぞ!突き抜けろ!)

月詠『全機発進!衝撃に注意しながら大気圏を突破してください!』

 

次の瞬間、街を覆っていたシールドが消えると全く同時に多数のシャトルロケットが宇宙へ突き上がっていく。

 

『シマッタ!』

『トベルヤツハオエ!』

『アンタ、トベルノネ!キライジャナイワ!』

『モウオマエダマレヨ!』

 

ロケットが宇宙へ向かうのを阻止しようと飛び立つ妖怪達だが、それ不可能って分からないか?俺がいるんだぞ?

 

蒼魔「悪いがこの先には行かせねえ。覚悟はしているな?」

 

まだ、この戦争(一方的な蹂躙)は終わらない……。




バルマ「なぁにこれぇ?」
フレイヤ「ネタ満載でしたね……。分かる人いますか?」
え?結構分かりやすいでしょ?
バルマ「ここでアクセル全開かのう?」
インド人を右に!
フレイヤ「本当に分かるのでしょうか…?」
蒼魔「フレイヤ、諦めよう……。俺もたまにコイツラが分からない時がある。放置がベストだ」

こんな駄文に、今回も付き合っていただきありがとうございます。最近は新作アプリが多くて悩みどころが沢山ですw

マシュの水着戦闘の為に種火ががが…

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