腐れテンパ様、Qooオレンジ様の感想のお陰でやる気が出たんだ。まこと、ありがとうございます!
フレイヤ「……」
蒼魔「フレイヤ?なに膨れてんだ?」
フレイヤ「いえ……、何か(私にとって)嫌な予感が凄くするんですよ……」
蒼魔「オイ作者、答えろ」
詳しくは本編へ、どうぞ。
蒼魔「つまりここで話すとネタバレになるということか。分かった」
昨日は疲れた……。永琳のせいでダブルに変身するハメになったからな……。幸い、基本の9フォーム(サイクロン、ジョーカー、ヒート、メタル、ルナ、トリガーを使用したフォーム)のみにしたが、魔力やらを結構使うんだよな……。
まず、四力(霊力、魔力、妖力、神力を一纏めにした総称)でベルトとバックル、アイテムを作り、変身の動作と同時に四力で変身の演出を行う。最後にその演出の最中に身体を書き換えて変身完了するからな。
そんな俺は今日も姉妹の訓練をさせられています。はい。
依姫「これなら!」
依姫は、刀を振るう速度を上げつつこちらに接近するがそれは悪手としか言えないな。
蒼魔「それじゃダメだ。すぐに力尽きる」
豊姫「ならこれでどうかしら?」
正面から斬りかかる依姫が消えるが、俺は右手の極蓮架を後ろに、左手の永神羅を前に構える。同時に後ろの依姫、前の豊姫の攻撃を同時に防ぎ、続いて2人の武器に合わせるように刀を振るっていなす。
2人の能力は帰ってから永琳に聞いた。
豊姫は『山と川を繋ぐ程度の能力』、依姫は『神霊の依代となる程度の能力』で、『山と川を繋ぐ程度の能力』は対象指定なしの瞬間移動、他の移動能力に割込みをかけられるだとか、『神霊の依代となる程度の能力』は神降ろしを行う能力だとか。
まぁ、『身体を書き換える程度の能力』に比べてしまうとどうしようも無いけど……。
依姫「そんな!?」
豊姫「今のは不意をついた筈なのに……」
蒼魔「今のは惜しかった。永琳相手なら完全に一撃入れられてたぞ。
俺は対処が出来るほどに戦闘を積んできたからな」
依姫「納得いかない……」
蒼魔「そうは言ってもな……。っと、今回の訓練はここまで。時間を過ぎたからな。2人とも汗拭いておけよ」ナデナデ
攻撃をいなしながらの会話中にブザーが鳴った為、訓練は終了。2人の頭を撫で、永琳のところへ戻る。
永琳「まだ手加減してるのね」
蒼魔「手加減しなきゃいろいろ吹っ飛ぶぞ?屋敷とかここら一帯とか。それで?この後になんか予定でもあるのか?」
予定があるか聞いたのは、永琳が手元の手帳に目を通しているからだ。今日は移動中に予定を話してなかったからな。
永琳「貴方に会いたい方がいるのよ」
俺に会いたい奴?俺の事を知るのは永琳とこの屋敷の使用人含む綿月の人だけだぞ?因みに姉妹の親は親バカだった。
……家族、か……。
いかんいかん。何を考えてるんだ俺は。
思考を
蒼魔「俺を知るのはこの屋敷の人だけだろう?なんだ?
永琳「っ……。いつから?」
蒼魔「この街に入った瞬間から。建物の中にいる時は視えて無かったのが幸いだが、覗き見みたいなものだから、気分が良いもんじゃねえ。
で、今からか?普通向こうから出向くもんだろ?」
永琳「確かに今からだけど、立場上こちらから行くしかないのよ。向こうはこの街に置いて私より上の力を持つ、文字通りトップの存在なのよ。向こうから招待されただけで末代まで誇れるものよ?」
蒼魔「生憎、元々街の外で生活してたんでな。そんなの関係ない。が、まあ出向いてやるか。どうせあのデカい塔に引きこもってんだろ」
そう言いながら、都市で一番デカい塔に目を向ける。その視線の先に何か動いたように視えたが、一瞬の事だった為、よく分からなかった。
そして俺は永琳案内のもと、その塔に足を向ける。
デカい塔
永琳「ここは月輪塔。街を興した月夜見様が住まう場所よ。月夜見様はここから街を見渡しているわ」
大きさとしては東○スカ○ツ○ーほどの大きさと思われる。他の建物がデカくて10m〜20mそこらなのに、この塔だけが600m程の大きさな為よく目立つ。
蒼魔「外から見えなかったが……なにか結界の類か?」
永琳「他の建物より大きいから。街の中に入らないと視えない程度のバリアよ。八意永琳です。ご要望の客人を連れて参りました」
入口横のパネルに話しかける永琳。マイクの下に手を置いていることから指紋か静脈と、声紋認証でもしているのか?これで幻想郷の出来る三億年前って……。月で発達した技術力じゃなく、こいつらの地上にいた頃からの技術力って事になるよな……。
???『こちらでも確認した。八意、客人を連れて最上階に来なさい。あぁ、傷付けたりはしない。私の名において、約束しよう』
永琳「かしこまりました。直ぐに参ります」
塔の真下にいるのに、何で確認出来るんだろうな?モニターも無いし。俺なら書き換えを使えば出来るけど。
永琳「行くわよ。なるべく私から離れ……ても問題無いわね。蒼魔なら」
蒼魔「どういう意味だ」
永琳「私より強い貴方が、ここのトラップを切り抜ける姿しか見えないからよ。私の頭脳をフル活用して、侵入者撃退用のトラップを設置しているけれど、何故か貴方なら完全に、どんなトラップも無効化して来れそうだからよ」
こんな話もしたが、別に離れることも、トラップが作動する事もなく普通にエレベーターで最上階にたどり着く。エレベーターまでの道が一本道でしか無い上、永琳の姿を見失うことも無かったし。
テンテンテロリン♪
蒼魔「何故にポケ○ンセ○ター!?」
最上階に到着した音がまさかのミュージックに突っ込んでしまった。永琳は分からないという顔をしているが、明らかにオカシイ。綿月の門番と話した時に、『娯楽も少ないので鍛錬に集中出来るが、やはり娯楽という癒しも必要』と聞いているため、ポ○モンを知るのは俺くらい……いや、まだいたな。
月夜見「ようこそ。私がこの都市を統括し、見守る神『月夜見』と言います。歓迎しますよ。盛大にね。(ヒャッホォォォウ!!久しぶりに蒼魔さんのお姿を見られたァァァ!!ロキやフレイヤに自慢しよー!)」
俺が転生する際に関わった
って、何でいるんだ!?しかも月夜見にまで名前ちょいと変えてるんじゃねえよ月詠ェ…。
フレイヤ「あぁぁぁぁぁぁぁ!!!抜け駆けぇぇぇ!!アテナ!アテナは何処ですか!殴り込みです!今直ぐ月詠をボコりますよ!」
バルマ「落ち着け。アテナは神話勢とこれからの神話の準備中じゃ。無理じゃよ」
フレイヤ「うわぁぁぁぁぁん!!」
蒼魔「つまりどういうことだ?」
あー、うん。蒼魔には分からないことさ。次回予告、頼むわ。
蒼魔「俺に分からないこと……?まあいいか。次回もまたお楽しみに!作者もそろそろ《身体を書き換える程度の能力》を本格的に使いたいらしい」
なお、本来は月夜見、月夜見命ですが、この作品では月詠となります。ご了承下さい。容姿については、次回の前書きに出しますので、そこもご了承下さいm(_ _)m