やはり俺の福引旅行はまちがっている。   作:EPIPHANEIA

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俺ガイル二次小説第11話です。

折本かおりと再会した八幡は果たしてどうなるのでしょうか?

宜しかったら、是非閲覧のほうお願い申し上げます。

また、私がこちらとは別に書いている短編集『俺ガイル 特別編』にて、ガハマさん誕生日SSを書いてみました。そちらの方も合わせて、宜しくお願い致します。

では、どうぞ!


第11話

~同時刻・ホテル・フロント~

 

結衣「最高だったね!プールと温泉!!」

 

沙希「そうだね、由比ヶ浜。アタシも今日歩き回った疲れが取れたし。」

 

小町「小町も初めてですよ!こんなに気持ちいい温泉とプールに入ったの!留美ちゃんも楽しかったでしょ?」

 

留美「うん。楽しかった。八幡も来れば良かったのに……。」

 

めぐり「比企谷君は、何だかんだで疲れてると思うよ。だから、ゆっくり休ませてあげようよ。」

 

いろは「めぐり先輩?そう言って、先輩へのポイントを稼ぐ作戦ですか?」

 

雪乃「やめなさい、一色さん。城廻先輩がそんな打算で言うはずないでしょう?」

 

陽乃「そうだよ、いろはちゃん。めぐりは天然だから、本心で言ってる筈だよ。」

 

めぐり「そ、そんなつもりないよ~。いろはちゃん。それに、褒められてるのか、馬鹿にされてるのか分からないですよ~。雪ノ下さんもはるさんもいろはちゃんも酷~い。」

 

八幡がかおりと再会していた頃、女性陣がプールと温泉を終えて、談笑しながら部屋へと戻ろうとしていた。

 

雪ノ下姉妹といろはに弄られてめぐりが困惑しているのを、他のメンツが笑っていたりと、和気あいあいな雰囲気だった。もし、八幡絡みの事がなければ、彼女達は仲良しグループになれるかもしれないと思うくらい。

 

?「ちょっと、いいかしら?」

 

雪乃・結衣・いろは・陽乃・めぐり・沙希・小町・留美『えっ?』

 

そんな彼女達に対して、突然謎の美女4人組が現れ、彼女達に声をかける。

 

?「突然で悪いんだけど、この男を見かけなかった?」

 

美女達のリーダー格らしき、茶色の髪の女が『ある男』の写真を見せつけて、彼女達に尋ねていた。

 

結衣「えっ?あたしは見かけてませんけど……。みんなは?」

 

めぐり「私も見かけてませんね~。」

 

留美「私も見かけてないよ。」

 

沙希「右に同じく。」

 

いろは「以下同文ですね。」

 

小町「小町も見かけてないですね。」

 

雪乃「私も存じませんね。」

 

陽乃「他のみんなが見かけてないって事は、私達は見かけてませんよ。私も見ていないし。」

 

????「そうですか……。ごめんなさい、突然尋ねてたりしちゃって。」

 

青い髪の優しそうな女性が彼女達に対して、申し訳なさそうに謝る。

 

結衣「あっ、いえ、いいんですよ。それより、その人がどうかしたんですか?」

 

???「この人……さっきから行方不明なのよ。ホテル内ずっと探しているんだけど……。」

 

雪乃・結衣・いろは・陽乃・めぐり・沙希・小町・留美『えっ!?』

 

金色の髪のクールそうな女性が、『写真の男』の現状を話して、彼女達を驚かせる。

 

??「誠に一生の不覚でござる……!拙者がついていながら、先生を……!」

 

雪乃・結衣・いろは・陽乃・めぐり・沙希・小町・留美『(せ、拙者!?ござる!?)』

 

前が赤色、後ろが白い髪の女性の口調に、ドン引きする一同。

 

?「……貴女達を疑っている訳じゃないのだけれど、念の為に貴女達の部屋を調べてもいいかしら?」

 

いろは「えっ!?ど、どうしてですか!?」

 

?「あくまでも私の勘だけど、貴女達が知らないうちに、『この男』が貴女達に関係しているような気がするのよ。貴女達本人じゃなくても、例えば『貴女達の関係者』とか。」

 

雪乃・結衣・いろは・陽乃・めぐり・沙希・小町・留美『えっ……!?』

 

茶色の髪の女の言葉に、彼女達は唖然となる。『彼女達の関係者』、このホテルの中では、該当するのは1人しかいない為だ。

 

?「貴女達は8人で旅行に来たの?それとも、他に誰か一緒に来ているの?」

 

小町「は、はい。おにいちゃんが一緒です。おにいちゃんは『もう寝る』とか言って、部屋にいるはずですけど……。因みに、おにいちゃんは別の部屋です。」

 

?「おにいちゃんね……。一応、貴女達の部屋を調べてから、そのおにいちゃんの部屋も最後に調べたいんだけど、宜しいかしら?『この男』に関する手掛りがあるかもしれないから。」

 

小町「は、はい。分かりました。ところで貴女達は一体……?」

 

美○「自己紹介が遅れたわね。私は美○令子。美○探偵事務所の所長よ。」

 

おキ○「私は氷室キ○と言います。美○さんの助手です。」

 

シ○「拙者は犬塚シ○と申す。同じく美○殿の助手で、写真に写っている横○先生の弟子でござる。」

 

タ○モ「私はタ○モ。同じく美○さんの助手よ。」

 

小町「た、探偵さんなんですか?なんか変わった名前ですね……。」

 

こうして彼女達は、4人の美女達―――美○達と共に自分達の部屋へと戻る事になる。

 

それが後に、八幡と『写真の男』―――横○にとっての、更なる悲劇(喜劇?)を生む事になるのであった。

 

 

 

 

 

 

 

~すすきの・ラーメン横丁付近~

 

かおり「ゴメンね、ダーリン!待ったー!?」ギュッ

 

八幡「お、折本!?お前……!」

 

俺を見つけたと思った刹那、折本は俺が勘違いしてしまうかもしれない言葉を言いながら、俺に抱きついてくる。しかし、次には

 

かおり「……比企谷、ゴメン。アイツらを何とかしたいから、その間だけ、私の恋人を演じて欲しいの。お願い……!」ヒソヒソ

 

八幡「あっ……!」

 

折本は俺と隣にいる横○だけにしか聞こえないような話し声で、俺にお願いをしてくる。

 

成程、つまり『ニセコイ』を演じろって事か……!確かにあんなヤツらと遊ぶ折本なんて、見たくないしな……!

 

八幡「分かった……。アンタも良いな、横○さん?」ヒソヒソ

 

横○「お、おう。任せとけ。」ヒソヒソ

 

その数秒間のやり取りで、俺達の『ニセコイ』が始まる。

 

八幡「やあ、ハニー。俺を待たせるなんて、随分罪深い事をしてくれるじゃないか。」

 

かおり「ブッ!!」

 

俺の臭すぎる台詞に、折本が吹き出す。

 

おい、笑うなよ、折本。お前の為にやってんじゃねぇか。

 

かおり「ゴ、ゴメンね。ダーリン。ククク……。お、お兄さんもお久しぶりですね……。フフフ……。」

 

横○「おう!久しぶりだな、折ちゃん!いつもコイツが折ちゃんの話ばっかしてくるから、こっちまで嫉妬しちまうぜ!」

 

八幡「あ、兄貴。それは言わねぇ約束だろ!それに『折ちゃん』じゃなくて、『かおり』って呼んでくれって、いつも言ってるじゃねぇか!」

 

横○「あー!そう言えば、そうだった!!悪いな、『かおりん』!」

 

かおり「か、『かおりん』って……!それに『折ちゃん』って……!マジウケるんですけど……!ククク……!」

 

駄目だ、コイツ……。笑いの沸点が低すぎる……。

 

って言うか横○さん、アンタもコイツを笑わせようとしてるんじゃない。

 

もう、アイツらにバレちまったんじゃねぇか……。そんな不安を抱いていた。

 

「何だ!?お前ら!?」

 

「突然、でしゃばってくんじゃねぇよ!」

 

「おい、コラ!テメェ、何なんだよ!?その子の彼氏か!?」

 

良かった。コイツら馬鹿で……。

 

まだ騙せていたのを確信した俺は、ヤツらに啖呵を切る。

 

八幡「……そ、そうだよ!コイツは俺の彼女だよ!!何か文句あんのか!?」

 

「生意気な野郎だなぁ!そんな腐った魚の目をしやがって!!」

 

「お前みてぇな目付きの悪いのヤツが、何でこんな可愛い子の彼氏なんだよ!?」

 

「テメェもその目みたいに死んだ魚のようにしてやろうか!?」

 

おい、テメェら……。俺の目の事ばっかり言うなよ。マジで泣くぞ。

 

横○「まあまあまあ、皆さん!ここは1つ、穏便に行きましょうよ!ね?痛い目遭いたくないでしょ!?ね?かおりん?」

 

そんな俺とヤツらの口論中、横○が仲裁に入る。まあ確かに、穏便に済ませられたら、俺としても助かるのだが……。

 

「ああ!?うるせえよ!すっこんでろ、オッサン!」バキッ‼

 

八幡・かおり『あっ!?』

 

しかし、その仲裁も空しく、横○は男の1人に殴られてしまう。

 

このままじゃマズイ……!!俺が本気で危機を感じた時だった。

 

横○「……あ~あ。これで正当防衛成立だな。」

 

八幡「えっ!?」ビクッ

 

殴られた横○から、ただならぬ気配を感じる。まるで、雪ノ下姉妹や川崎辺りが真面目に怒った時、いや、それ以上の気配だった。

 

「何言ってんだよ!?そんなに痛い目に遭いてぇのか!?」

 

そう言いながら、別の男が横○に襲いかかる。しかし、

 

バキィッ‼

 

横○「……そう言えば、1つ言い忘れてたわ。」

 

「がっ……!あっ……!」ドサッ

 

横○「痛い目に遭うのは……お前らのほうだってな!」

 

横○はそう言いながら、襲いかかってきた男を一撃で殴り倒していた。

 

八幡「へっ……!?」

 

あまりの突然の出来事に呆然とする。自分はおろか、横○よりもガタイのいい男が、横○の一撃で倒されるなんて、我が目を疑ってしまっていた。

 

「な、何だ、この野郎!!」

 

「テメェ、調子こいてんじゃねぇぞ、コラァ!!」

 

残りの2人が一斉に横○に襲いかかる。しかし、

 

ドゴォッ‼ドガァッ‼

 

横○「……あと、もう1つ言い忘れてた。」

 

「テ……テメェ……!」ドサッ

 

「ち……畜生……!」ドサッ

 

横○「俺は女には優しいんだが……男と悪いヤツには容赦しない主義なんだよ……!」

 

その2人もまた、横○の一撃で倒される事となった。

 

八幡「…………」

 

かおり「えー!何、何!?凄いんだけど!超ウケる!!」

 

横○の強さに唖然となる俺、そして、折本ははしゃいでいる。

 

横○……アンタこんなに強いのに、アンタが逃げ出す『あの人達』って、一体何者なんだよ……?

 

「ふ、ふざけんじゃねぇぞ……!テメェ……!」

 

その時、最初に倒された男が再び立ち上がり、横○と対峙する。

 

横○「おいおい、まだやるってのか?止めといた方がいいぞ。」

 

「うるせえ!!テメェみてぇなオッサンに負けてたまっかよ!!」

 

男が啖呵を切りながら、横○に襲いかかろうとした、その刹那

 

「そこまでだよ!!」

 

俺の聞き覚えのある声が、男を制止させたのだった。

 

八幡「あっ……!」

 

俺がその声に反応して振り向くと、そこにはやはり、『俺の知っている人達』がいた。

 

「ゲッ!ア、アンタらは……!」

 

「なっ……!?」

 

「ケゲッ!!」

 

それに対し、ガタイのいい男3人組は、『その人達』を見て怯えた表情を見せる。

 

かおり「あっ……!あの人達……!」

 

横○「ん?誰だ?」

 

そして、折本は『その人達』の事が心辺りあるような表情、横○は見たことないと言った顔をする。

 

璃夢「もう!貴方達、また女の子が嫌がるような事をしているの!?そんなに私達にお仕置きされたいのね!!」

 

奈呼「予め言っておきますけど、嘘ついても無駄ですからね。私達、一部始終を見ていましたから。それに私達の知っている方もいらっしゃいますから、その方々を傷付ける事は許しませんよ。」

 

八幡「奈呼さん、璃夢さん……!」

 

『その人達』――――奈呼さんと璃夢さんが、この現場に介入してきたのだ。しかも、この3人組と何故か知りあいのようであった。

 

「い、いや!すまねぇ!まさか、アンタ達の知りあいだとは知らなくて……!」

 

奈呼「言い訳は結構です。」

 

「ひっ!ど、どうかお許しを!!」

 

璃夢「今なら、特別に許してあげるよ。さっさとお家に帰りなさい!」

 

「ひぃぃぃぃ!!す、すいませんでした~~~~!!!!」タッタッタッタ…………

 

奈呼さんと璃夢さんに詰問されて、涙目になりながら逃げていった3人組。

 

えっ、どういう事……!?あんなガタイのいい連中が、あんなに涙目になるくらい怯えるなんて、奈呼さんと璃夢さんって、実は結構凄い人達なのかよ……!?

 

奈呼「大丈夫ですか?八幡さん。お怪我とか御座いませんか?」

 

璃夢「アイツらに殴られたりとかしませんでした!?もし、されていたら、遠慮なく言ってくださいね!」

 

八幡「い、いえ、お陰様で何も無いですよ。こちらこそ、助けてくれてありがとうございます。」

 

しかし、あの男達を追い返した次には、俺の体の心配をしてくれた。嗚呼、やっぱりこの人達は、癒しの女神様達だ。

 

横○「へぇー、お前、随分モテるんだな、兄弟。こんな綺麗な年上の美女達にも愛されるなんて。」

 

八幡「はあ!?な、何言ってんだよ、アンタ!?」

 

かおり「…………」

 

八幡「ん?どうしたんだよ?折本?」

 

かおり「別に!!」プイッ

 

奈呼「そう言えば貴女も大丈夫ですか?」

 

かおり「あっ、はい。比企谷が助けてくれたから。」

 

璃夢「もしかして、八幡君の彼女さんなんですか?八幡君もそう言ってたし。」

 

八幡「ブッ!!」

 

ちょっ、ちょっ、ちょっ、ちょっと待ってくれ!璃夢さん!もしかして、アイツらにそう言ってた場面見てたんですか!?

 

八幡「そ、そう言えば、一部始終見ていたって言ってましたけど……?まさか、奈呼さんも……!?」

 

奈呼「えっ、ええ……。私も八幡さんがそう言ってたのを、見ていました……。」

 

……何か某大晦日番組の『テデーン!』という効果音が聴こえたような気がする。

 

マ、マ、マ、マジッスか~~~~~!!!?よりによって、あの場面をこの2人に見られてしまうなんて~~~~~!!!!

 

『それでも俺は―――』に並ぶくらいの黒歴史になりそうだぞ!!

 

何て事だ……。折本と再会するわ、あんな恥ずかしい台詞を奈呼さんと璃夢さんに見られてしまうわ……マジで最悪な夜じゃねぇか……。

 

横○「あっ、そろそろ時間がヤバイ……!」

 

俺が心の中で悶えている中、横○が時計の時刻を見て、焦り出す。

 

八幡「……あん?どうしたんだよ?横○さん。」

 

横○「いや、悪いな、兄弟!俺、そろそろ行かなくちゃいけないから!!とりあえず、これ渡すわ!」

 

八幡「えっ……!?」

 

横○はそう言いながら、俺に1万円を渡していた。

 

横○「これでみんなで美味しい物でも食べてこいよ!それじゃなー!!」タッタッタッタ……

 

横○は足早に立ち去っていった。まるで、閉店間際のタイムセールに行く主婦のように。

 

八幡「あっ、おい!行っちまった……!」

 

かおり「ねえ、比企谷。あの人、アンタのお兄さん?」

 

八幡「ち、違う!ちょっとした偶然で知り合った男で……!」

 

奈呼「あの、八幡さん……。」

 

八幡「うん?どうしたんですか?奈呼さん。」

 

璃夢「私達もそろそろ行きますね。元々、晩御飯食べに来ただけですから。彼女さんとのデート、楽しんできてくださいよ。」

 

そう言って、奈呼さんと璃夢さんも立ち去ろうとする。

 

八幡「ま、待ってください!」

 

奈呼・璃夢『えっ?』

 

八幡「奈呼さんと璃夢さんに、お願いがあります。」

 

しかし、俺は2人に引き留めて、『あるお願い』をしたのであった。その『お願い』とは―――――

 

 

 

 

 

 

 

 

――――おまけ・第9話――――

 

折本母「……遅いわね、かおり。『コンビニ行ってくるだけ』って言ってたのに……。」

 

かおりの母親は、コンビニに行ったかおりの帰りが遅い事を心配していた。

 

折本母「探しに行きたいのだけれど……、旅行先で地理も疎いし、お父さんもこんな状態だし……。」

 

折本父「Zzzzzz……」

 

探しに行こうとも考えているが、勝手が違う土地である旅行先の札幌、そして、かおりの父親も酔って寝ている為に、躊躇していたのだ。

 

折本母「あっ……!そうよ、電話すれば良いじゃない!」

 

かおりの母親は、電話で連絡する事を思いつき、携帯を取り出してかおりに連絡しようとする。その刹那だった。

 

ピッ ガチャ

 

かおり「たっだいまー!!」

 

かおりがニコニコしながら、ホテルの部屋に戻ってきた。その様子を見て、かおりの母親は安心したと同時に、かおりに問い詰める。

 

折本母「かおり、どうしたの!?随分遅いから、心配したのよ!?」

 

かおり「ああ、ゴメンね、母さん。コンビニ行ったら、偶然知り合いと会っちゃって。」

 

折本母「知り合い?旅行に来ているのに、知り合いなんて……。」

 

かおり「いやー、それがいたんだよ。同中の同級生が、偶然旅行に来ててね。私もビックリしたんだけど。」

 

折本母「えっ!?そうなの!?」

 

かおり「そうなんだ。それで、久しぶりに会ったから、少しソイツと遊んできちゃって、ね……。」

 

そう言いながら、かおりは顔を少し赤くしながら、自分の唇を意味ありげに指でなぞっていた。

 

折本母「そうだったのね。それならそうと、携帯で連絡してくれればいいのに。」

 

かおり「あっ、そうだったね。ゴメンね、母さん。」

 

折本母「別にいいわよ。ちゃんと帰ってきたんだから。」

 

かおり「っ……!そうだ!母さんに1つ『お願い』があるんだ!」

 

かおりが何かを思い出したかのように、母親に『お願い』をする。

 

折本母「『お願い』?」

 

かおり「そう。明日、父さんにも私から言うから。」

 

折本母「何なの?その『お願い』って?」

 

かおり「へへ。それはね―――――」

 

かおりは、自分の『お願い』を母親、翌日には父親に告げて、両親からその『お願い』を了承してもらえた。

 

かおりの『お願い』―――――それは旅行の後半の舞台、函館で八幡達に大きな嵐を巻き起こす事になるのである。




以上、第11話でした。

かおりを無事助け出した八幡は、バスガイドさん達に何をお願いするのでしょうか?

では、また次回お会いしましょう!

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