やはり俺の青春ラブコメは続いていき、間違う   作:遊哉

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お久しぶりです
新作なんて、考える余裕はまだないけれど
いまだにこの作品を読んでくださる方に向けて、一色いろはの誕生日記念企画

結婚後のアフター作品です


おはようございます

私の朝はアラームをかけた時間の少し前に起きるところから始まる。

起きて時間を確認すると、アラームの5分前である。また今日もアラーム前に起きてしまった。

 

どうも、身体がこの時間に起きることを覚えてしまったらしい。

横を見ると、最愛の人はまだ夢の中だ。

 

ここ最近、仕事が忙しいらしい。

今もぐっすり眠っている。

どんな夢を見ているのだろうか……ほかの女の人の夢だったら……なんか嫌なので、夢の中で私が出るようにオーラ的な何かを送る。この人のせいでアニメに影響されることが多くなった気がする。

すると、夫の表情が若干、苦しそうになった。

ハッハーン、さてはいろはちゃんがプリキュアの格好で急に出てきてびっくりしてますね。

 

この人と結婚して、まだあまり月日は経っていない。まだ新婚ホヤホヤである。今なら……いや、もはや結婚前からでも「新婚さん、いらっしゃいませ~」の番組に出れるくらいにはラブラブであると私は自負してる。

 

とりあえず、鳴りそうなアラームを切り、夫を起こさないようにそっとベットから出る。我ながら完璧な忍び足。寝室のドアを閉め、リビングを通り、シャワーを浴びるために洗面所に向かう。

 

脱衣所で服を脱ぎ、そのまま洗濯機へgo!

ついでに昨日の夫のYシャツも洗濯機で一緒に洗っておこう。

 

夫のYシャツをつかみ、洗濯機に入れようとすると、夫のにおいが鼻の下を横切る。

周りを見る、当然だが誰もいない………ちょっとくらい良いよね………うん

 

夫のYシャツを顔の近くに持ってきて、においをかぐ。

 

「はふぅ……先輩の匂いだぁ~」

 

トランスすること約1分。

正気に戻り、慌てて洗濯機に入れ、洗濯機を動かす。

 

危なかった。

付き合った頃の気持ちを忘れないのはいいことだけど、結婚してまで、こんなことではすはすしてしまうのはマズい。しかも今の私、全裸だし……。

 

お風呂場で、シャワーのノズルを回し、頭に水をかける。

シャワーは当然だが、最初はお湯が出てこない。だが、やらかしそうになった頭を冷やすにはちょうどいい。

 

あぁ……また先輩とか言っちゃった。はぁ、昔のくせはいつまで経っても抜けない。

いや、頑張ってはいるんだけど、どうも……こう先輩は先輩というか……あぁ、うまく表現できない。

 

一体、誰に言い訳をしてるんだと言いたくなる。お湯が出できたところで、シャンプーを出す。

すると、シャンプーの出が悪い。あちゃ、切れてきちゃった。今日、買って帰らなきゃ……。実はこのシャンプー普通のシャンプーより、200円ほど高いのだ。リンスも同じく。

 

実は、夫と結婚して、日用品の買い出しの際に、駄々をこねたのだ。

 

【回想】

 

「なんで、そんな高いの買うんだよ……こっちの安いのでいいじゃねぇか。」

 

「先輩、いやあなた……わかってないですねぇ。いいですか、これからは私の夫としてこういうところから、高級感を持ってほしいのです。」

 

「たかが、200円ごときで高級感って………で、本当のところは?」

 

うぐっ……。

 

「いつも使ってるやつなんです……。あんまり使ってるやつ変えたくないなぁって。はは、冗談です……節約しなきゃですしね。」

 

そういうと、先輩は納得した顔をして、私が戻そうとしているシャンプーとリンスを私からとった。

 

「なるほど、お前の髪、いつも良い匂いしてると思ったけど、これだったのか。というか、いつも使ってるなら、先に言えよ。それが理由なら最初から文句言わねーから。そういうのはちゃんと言ってくれ。これからそういう関係なんだから………分かったか?」

 

そういうと、頭を撫でてくる先輩

 

「ふぁ……い。」

 

とろけそうだった。

 

 

【回想 終】

 

ということがあって、我が家はこのシャンプーになりました。あの時、先輩の顔赤かったな……私はゆでだこみたいに赤かったけど。あぁ、本当先輩は私のこと好きすぎでしょ。私は大好きすぎだけどね。

 

残ってるシャンプーで髪を洗い、シャワーで流していると、備え付けのデジタル時計が目に入る。

そろそろ、いい時間かな。

これからご飯とお弁当作んなきゃいけないし。

 

他の作業を行い、お風呂場から出る。

タオルで身体を拭いた後、頭に巻き、服を着て、キッチンに向かう。

 

とりあえず、おかまを開ける。

よし、タイマーをセットしておいたから、ご飯は炊けてる。

朝ごはんは夫がシャワー浴びてる間に軽く作れるから、この時間はお弁当を作る。買ってもらったエプロンを着て、キッチンに入る。ちなみにオレンジ色のエプロンで、初デートで買ってもらった宝物です。

 

昨日の晩御飯のついでに作ったミニハンバーグを出す。

昨日の晩御飯はひき肉が安かったので、ハンバーグでした。余ったハンバーグ用のお肉を小さく形を整えて冷蔵庫に寝かしておいたんです。朝の作業を少なくするために晩御飯を作ってるときも次のことを考える。これが大事。これができる女、否、できる妻ってやつです。ハンバーグの焼き加減をみつつ、次の作業へ

 

冷蔵庫からミニトマトとレタス、卵を2つ出す。レタスは1枚取って、トマトと一緒に水に漬けて放置、卵を割り、醤油と砂糖を入れ、かき混ぜる。我が家の卵焼きは砂糖入りで作る。理由は単純、先輩は甘いものが好きだからだ。これをしてる間にもハンバーグの焼き加減を見忘れてはならない。焦げたらおかずが冷凍のから揚げしかない。せっかく新婚なのに、そんなお弁当は味気ないので作りたくない。

 

ちなみにこの卵焼きの味付け、夫の好みの味付けにするのに、すごい卵を使ったのだ。

あの人、おいしいかどうか聞いても、基本的に「あぁ、うまいよ」しか言わないので、顔色を吟味してようやくこの分量にたどり着いたのだ。苦労の卵焼きである。

 

ハンバーグをひっくり返し焦げ加減を見る、よし大丈夫。

ハンバーグを焼いてる間に卵焼きが完成、お皿に乗せ、冷めるまで放置する。

 

ハンバーグが焼けたので、お皿に乗せ、お弁当箱を出す。

ご飯をお弁当の半分まで盛り、残りのスペースにおかずをつめていく。

今日のおかずはハンバーグ2つと卵焼きとミニトマト2つだ。お弁当の底にレタスを引いて、その上にハンバーグを乗せる。ソースはケチャップでいいかな。そして、卵焼きは多めに6つ、実は夫からのリクエストでお弁当の卵焼きの量を少し増やしてくれと言われている。ふっふっふ、努力の勝利。え、トマトですか? 好き嫌いは子供の教育によろしくないんですよ。

 

あ、お弁当のご飯にかける具材忘れてた。

一回だけ、さくらでんぶで、LOVEって書いたら、「やめてくれ、死ぬほど恥ずかしい」と言われてしまった。私の愛が否定されてしまったとあの時は嘆いたが、今考えるとやりすぎてしまった。次は海苔で挑戦しよう。

あ、おかかあった。よし、これで大丈夫。

 

お弁当箱にうまく敷き詰め、完成。

 

あ、そろそろ夫を起こす時間が近い。

髪、乾かしてこよ。

 

ドライヤーで髪を乾かす。うーん、ここはねてるのが若干気になるなぁ。

むむむ、我が髪とはいえ、抵抗するとは生意気な、むむむ。

なんとか、髪のはねを直し、いつものいろはちゃん完成。

 

そういえば、この前、夫にいつまで自分にちゃん付けしてんだって言われたんだよね。それで「私の心はいつまでも若いんですよぉ」なんて言ったら、鼻で笑われたので、その日の夕飯で生トマトだけ出してやったら、「ごめんなさい、私のかわいい新妻は一生若いままです」って言ってきたから許してあげちゃった。というわけでいろはちゃんはいつもの恒例時間にレッツゴーです。

 

時間はうん、4分ある。

いつもは5分なんだけど、はすはすタイムのせいで1分減ってしまった。

 

寝室にこっそり入り、夫が寝ている横にちかづく。せっかく整えた髪を崩さないように腕を両縦ひじにして、そこに顔を載せ、夫の寝顔を見る。

 

あぁ、うん、本当に幸せだなぁ

夫を起こすまでの残り時間を私はいつも、寝顔を見るために使っている。なので、寝顔を見る時間を増やすために、少し早起きになっているし、お弁当も手早く作れるように色々やっている。

 

なぜなら、この時間が今日を生きる活力と言っても過言ではないからだ。

 

ちなみに距離は少し離れたとこで見るようにしている。

一度、抱き枕にされたことがあって、慌てて抜け出そうとしたら「いろは」って言ってきて……多分、寝言だったんだろうけど、もう、こう胸がいっぱいになるくらい幸せだった。でも、あれされると、私もはすはすモードになるから、平日は基本、この距離にしている。休日は……てへっ!

 

 

あ、髪伸びてきてるなぁ……今度、切りに行かせなきゃ。多分、夫のことだから適当に1000円カットで済ませかねないし、ここは私が予約を入れとかないと。夫の身だしなみにもきっちりやる。さすが、私、出来る新妻。

夫の社会での評価がたかが身だしなみごときで下げられるのは嫌なのだ。もし、そんなことがないなら私はこんなことはしない。だって、浮気されるの嫌だもん。かっこよくなって他の女に浮気されたら、嫌だもん。まぁ、夫にはそんな甲斐性ないのはわかっているんだけど、押しに弱いタイプではあるので、そこが怖い。

 

まぁ、見た目ごときで寄って来るような女に私が負けるはずないですけどね。昔は私もそんなんでしたけど……。

 

この時間は私の朝の大切な時間で、そして大好きな時間の一つ。

夫の寝顔を見れるのは、私だけという特権……まぁ、子供とかできたらそういうのはないんですけど。いや、子供欲しくないわけじゃないよ。むしろ大歓迎。私は男の子がいいなぁ。でも、夫は女の子欲しがるだろうな。でも、まだその時じゃない。まだ、2人の時間を満喫したい。というかまだ独占していたい。

 

夫は基本的に誰に対しても優しいし、気を遣う。

上司からも頼りされてると聞いたし、仕事も丁寧だそうだ。

あんなに働きたくない言ってたのに、すごい人だ。

 

その誰に対しても優しくて、気を遣う夫が、私にだけ無防備な姿を見せてくれる。

私はそれがたまらなくうれしい。

 

長ったらしい話をしたけど、要するに、先輩の一番になれてうれしいということだ。

これからの人生は仕事ばっかりで嫌なことも多いけど、それ以上に楽しみなことも多くてたまらない。

ずっと一緒にいたい。

 

さて、残り1分を切ったので、ベットから降りて、身体を伸ばす。

夫は普通に起こしても、起きないのだ。布団を剥いでも起きようとしない。

この起きる、起きないのやり取りは毎朝やっていて、少しムカついた。

 

というわけで私は考えたのです。

いっそのこと、衝撃を与えてみるのはどうだろうかと、というわけで「いろはダイブ」行きます。

 

いろはダイブとは、愛情満点の一色いろは、改め、比企谷いろはのダイブアタックです。相手は確実に起きる。全然、起きることのなかった夫がこれで一発で目覚めます。もう、余裕です。若干、夫が苦い顔をしているのはスルーです。

 

髪が乱れるのはお構いなしです。

髪を乱れないようにしてたのは、夫が朝起きて、一番に見る私の身だしなみが整ってないのが嫌なだけです。

だから、夫を起こす際に、乱れるくらい、別にどうでもいいのです。

 

時間になり、ベットにいる夫に突っ込む。

ちょっと、浅かったかと思ったけど、私の最愛の人は目を開け、嫌そうにこっちを向いた。

 

「おはようございます。先輩! 今日も一日私のために頑張ってくださいね。ところでおはようのチューはいかがですか?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




まぁ、かなり甘めにしました

久しぶりに書いてて、楽しかったですw
新作はちょっと忙しすぎて、まだ余裕ないけど
また、俺ガイルで書こうかな?
それとも、fgoか?
すみません、気長にお待ち下さい
時間もないのに、ジャンルだけでもお悩み中です…
いっそ、アンケートでも取ろうかなw

では、いつもの謝辞を

こんな久しぶりな投稿読んでいただいて
ありがとうございました

次こそは新作の舞台でお会いしたいと
願ってます

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