やはり俺の青春ラブコメは続いていき、間違う   作:遊哉

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というわけで文化祭編始まります
今回も駄文ですが、どうぞ


19 本来、文化祭はお休みの日である 前編

【another view ?】

 

「ついに、このときが来ましたね。」

 

「えぇ、ようやく雌雄を決することができるわ。」

 

「あらあら、二人とも気合入ってるね、私も取りに行くけどね。」

 

「負けません! 誰にもヒッキーは渡さない。」

 

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ

後ろに四神でもいるのかと思うほどの強烈な殺気に空気が揺れる。

ここが公共の場所というのを考慮してくれないのかなぁ。あはは。

 

「ルールは文句ないですよね。」

 

「もちろん!」

 

「えぇ。」

 

「問題はないかな。」

 

「先輩をおびき出すのはどうするんですか?」

 

「それなら問題には及ばないわ。」

 

「教授に呼び出しをかけるように指示を出しておいたからね。」

 

「なんでそれができるのか聞かない方がいいですかね……あはは。」

 

「まぁ、資金提供をするって言ったら、普通にOKだったよ。」

 

「姉さん、それは言わなくても……はぁ……」

 

「まぁまぁ、そんなことで比企谷君呼び出せるなら安いもんだって。」

 

「まったく、それじゃあ、明日ね。」

 

「うん、また明日! 負けないからね~」

 

「恨みっこなしですよ~」

 

4人が解散した後、僕はこっそり顔を茂みから出した。

あの4人に話しかけようとしたら、大変なことを聞いてしまった……

 

「僕がどうにかするしかない! でもそのためには……」

 

スマホでアドレス帳を開けて、電話をかける。

 

「あ、もしもし……―――君? 僕、--だけど覚えてる? ……………」

 

【another view ? 終】

 

文化祭。

中学から大学までにかけて行われる秋のお祭りの総称。

しかし、その実態は休日なのはご存知だろうか?

特に大学生の文化祭は何もすることがなければ、行かなくてもなんの問題もない。

だから、比企谷八幡は文化祭で実行委員をやっているわけではないので行く必要がない……はずだった……。

 

「なぜに今日、教授からの呼び出しがかかるのか……しかも俺だけって……俺なんかしたかよ……」

 

なぜか教授から呼び出しをくらうとう謎の現象に頭を抱えつつも、大学に向かう俺……。

俺、やっぱり社畜向きな性格してんなぁ……いやいや、決心を鈍らせてどうする……。

 

専業主夫に俺はなる!

 

うん、心の中で決心を固める……どんなことをしてでも、この決心を鈍らせてはいけない。俺のアイデンティティーをこんなことで鈍らすなどありえないのだ。心の中で考えをまとめていると、大学の校舎が見えてきた。さっさと終わらせて、帰りますか。

 

 

「失礼しました………はぁ……」

 

教授に呼び出されたのに不在だったらしい……無駄骨である。教授が帰ってくるのは、文化祭が終わるごろらしい……。せっかく最近たまったアニメの消化の予定が台無しだ……。とりあえず、何処かのお店で時間でもつぶすしかないか。大学内は文化祭の影響でお祭り騒ぎである。まったく、居辛いことこの上ないすると、見たことあるような犬が俺にくっついてきた。あれ、この犬……どっかで見たことあるような……

 

「こら、サブレ! あ、ヒッキー見っけ!」

 

由比ヶ浜が現れた。

比企谷八幡はどうする……なんか嫌な予感がする……とっとと逃げるか……。

 

「ちょっと、なんで逃げようとするの?」

 

由比ヶ浜は俺の腕をつかんできた。

 

「あ、由比ヶ浜な……俺用事があってだな……というかなぜ……えーと……サボローだっけ?」

 

「それは塾のやつだ! サブレだよ……もう……別にサブレがいたらヒッキー見つけやすいかなぁとか思っただけ。」

 

俺を見つけるだと?

由比ヶ浜の何気ない一言に俺の生存本能が警報を鳴らし始めた。

 

「分かった、サブレだな、じゃあ俺は行くな……」

 

しかし、由比ヶ浜は腕を離そうとしない……。

 

「だから……私もヒッキーに用事があるんだ。実はねヒ「見つけましたよ!」ッキーと……って…いろはちゃん!」

 

一色いろはも現れた。

比企谷八幡はどうする……いや、だから逃げるしかない。

 

「おぉ、一色、それじゃ…」

 

すると、一色も由比ヶ浜とは反対の腕をつかんできた。

 

「先輩、どうして逃げようとするんですか?」

 

「いや、だから俺には用事が……」

 

「そんなの私が認めるわけありません。」

 

「なんで、俺の用事をお前が管理するんだよ……」

 

「というわけで先輩! 私と「ちょっと待ったー」結衣先輩! 邪魔しないでください!」

 

「先に見つけたのは私だもん、先に言う権利は私にあるもん!」

 

「そんなの関係ありませんよ、先に言った方が勝ちですもん! ねぇ先輩~」

 

「そこで俺に同意を求めるのはおかしいだろ。」

 

女性2人に囲まれて修羅場繰り広げている俺たちを見て、ギャラリーが集まりかけている。

これはマズい!

 

「そこで何をしているのかしら?」

 

すると、怖く、そして冷たい声が響いてきた

 

「「ゆきのん!(雪ノ下先輩!)」」

 

「あまり文化祭でのもめごとはよして頂戴。」

 

文化祭の実行委員のTシャツを着た雪ノ下があらわれた。

すると、ギャラリーに向かって、

 

「すみません、この人はいろいろな仕事を請け負ってまして、それでどっちの仕事を先にやるかでもめていただけですので、お騒がせしました。」

 

雪ノ下の言葉に納得したのか、ギャラリーは散っていく

 

「卑猥谷君、あなたという人は……ちょっと来なさい。」

 

「いや、だから……俺には用事が……」

 

「助けてあげたのだから正当な報酬が欲しいわ。」

 

「ぐ……確か「「ちょっと待った!」」に……」

 

「何かしら?」

 

「ゆきのん、抜け駆けは許さないよ。」

 

「そうです、順番は守ってください!」

 

お前、さっき順番否定してたよね……

 

「何か勘違いしているようだけど、ちょっとした文化祭の力仕事が残ってるのよ。せっかく助けてあげたんだから、それを少し手伝ってもらおうかと思っただけよ。私もまだ仕事中だからその辺は安心して頂戴。」

 

「うう……でも……」

 

「じゃあ私も!」

 

そう言って、食い下がる由比ヶ浜と一色、すると

 

「あ、サブレ!」

 

サブローが何か見つけたのかいきなり駆け出してしまった。

 

「あ、もう……ゆきのん、抜け駆け禁止だからね!」

 

そう言って、由比ヶ浜は走って行った。

 

「あの、一色さん!」

 

「え、どうしたんですか?」

 

何やら、エプロンをつけた同級生?らしき人が話しかけ始めた。

 

「実は、大変なことになっちゃって、早く来て!」

 

「え、ちょ……待っ……雪ノ下先輩、抜け駆けは許しませんよ! それと先輩、誘惑されたら許しませんから!」

 

一色は同級生だと思う方に強制連行されてしまった。

なんか、出来すぎで怖いんだけど……。

 

「それでは、比企谷君、行きましょう」

 

「おぉ……」

 

とにかく雑務している間に時間がくるだろう……。

 

 

「これを運ばなきゃいけないのよ」

 

雪ノ下に案内された部屋には大量の段ボール箱があった。

 

「え、これ全部?」

 

「まぁ、全部はやらなくていいわ、少しでも数を減らしたいの。」

 

「分かった、じゃあとりあえず……」

 

「その前に、比企谷君……」

 

「うん、なんだ?」

 

雪ノ下が急に近寄ってきたので、思わず後ろに下がるが、壁にぶつかる。

すると、雪ノ下が俺の顔の横にドンと音を立てるように手を出した。

 

これは……壁ドン! というかなんで壁ドン俺がされてんの……。

 

「比企谷君、お話しがあるのだけれど……」

 

「うん、わかったから、その手をはずそう。」

 

「ダメよ、逃げるでしょう、あなた…」

 

「いや、この状況怖いだけだから……マジで。」

 

「いや、この状態でやらないとダメなのよ……本に……話を逸らすのをやめなさい。」

 

お前……また変な本に手を出したのか……

 

「比企谷君、私と…「はーい、そこまで」姉さん!」

 

「おやおや、関心しないなぁ……職権乱用なんて。」

 

「そんなことしてないわ、ただ聞いてもらいたいことがあっただけよ。」

 

「比企谷君~ちょっといいかな?」

 

そう言って俺によりかかる雪ノ下さん

 

「私、比企谷君と一緒に……「そこまでよ、姉さん」…雪乃ちゃん今いいとこなんだけどなぁ。」

 

「私が先よ、姉さんは黙ってて。」

 

「そういうわけにはいかないのよ、私も譲るつもりないからね。」

 

うしろに虎と竜が見える……

今の内に逃げないと、大変なことに……

 

「姉さんと喧嘩なんて、久しぶりね。今回は私が勝たせてもらうわ。」

 

「へぇ、私に勝つつもりなんだ。」

 

というか、口喧嘩どころかリアルファイトになりそうなんですけど!

すると

 

「あーーーー、あれは雪ノ下家の母君ではないのだろうか!」

 

「「え!」」

 

突然の声に二人は声のした方を向く……なんだか分からんがチャンスだ!

今しかない!

慌てて扉のほうに走る。すると

 

「八幡! こっちだよ、早く!」

 

扉の外から手が出てきた、とっさにつかんで脱出する。

その手の正体は……

 

「久しぶり、八幡!」

 

「戸塚!」

 

そこにいたのは、愛しの天使、戸塚………と

 

「久しぶりだな、八幡よ。」

 

「誰だっけ?」

 

「はちえもーん!」

 

材木座だった。

 

 

 

「とりあえず、ここまで来れば安全だね」

 

あの後、走ってとりあえず休めそうなところに逃げてきた。

しかし、どうしてこの2人がここに?

 

「どうしてお前らここに?」

 

「八幡がピンチだからだよ、友達だもん、助けにくるよ。」

 

「うむ、八幡よ、感謝するがいい。」

 

「まぁ、一応お前にも感謝はしとくよ……さっきの声お前だろ。」

 

「フフフ、どうだ、我の演技は…」

 

「まぁ、それは置いといて、ピンチってどういうことだ? 確かにあれはピンチではあったが……」

 

「実は……」

 

 

すると、近くのTV画面にメインステージが映し出された。

 

「というわけで○○大学伝統のイベントに行きましょう!」

 

画面の向こうでは二人の司会者がステージの上で元気よくしゃべっている。

 

「「カップル選手権!」」

 

思考が止まった。

 

「こちらのイベントの説明をお願いします。」

 

「これはですね、名前の通り、カップルたちに壇上に出てきてもらって、イチャイチャしてもらいます。その中で一番のベストカップルが優勝となります!」

 

「非リア充が見たら死にたくなるようなイベントですね。」

 

「まぁまぁ、カップルには良いことがあるんですよ。」

 

「ほぉほぉ、それは何ですか?」

 

「なんとですね、この大会に出場だけでもしたら、そのカップルは絶対に別れないジンクスがあるんです! ちなみにカップルではなかったけれど、意中の異性を連れ込んで成功した例もあります!」

 

「えぇぇぇ! なんだって!」

 

「しかも優勝賞品は、1泊2日の温泉旅行つき! しかも~」

 

「まだ、あるんですか?」

 

「はい、このイベントはゲリラ参加型イベントなので、来場者も参加が可能なんですね。」

 

「え、このイベントそんなので成り立つんですか……」

 

「それがですね。毎年、願懸けみたいな感じで参加者が多い、目玉イベントなんですよね~」

 

「確かに……前年度は50組以上参加という記録がありますね。」

 

「というわけで最終日にぴったりなイベントというわけです! 今年も張り切ってまいりましょう!」

 

………なんとなく分かった気がする

 

「八幡、あの4人は八幡とあれに出たいそうなんだ……」

 

「しかし、リア充も大変だのう、4人から誘われるとは……」

 

「リア充じゃねぇ……どうすれば……」

 

多分、あの4人のことだから大学の出入り口は完全に封殺されている。

しかし、このまま大学内を逃げ切れるほど甘くはないだろう……。

というかあんな恥ずかしいの出たくねぇ!

 

「大丈夫だよ、八幡!」

 

そう言って、戸塚は手を差し出してきた

 

「僕にとっておきの作戦があるんだ!」

 

そう言ってウィンクをした……かわいい……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




というわけで戸塚、材木座登場ですね
こっからの八幡チームの巻き返しにご期待くださいw

まだまだアンケート実施中です、ご協力お願いします

それでは恒例の謝辞を
今回も読んでいただいてありがとうございました
これからも応援よろしくお願いします

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