笑顔仮面のサディストがダンジョンに潜るのは間違ってるっすか?   作:ジェイソン@何某

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 モチベーション維持のため、この話からは全体の文章を短くさせていただきます。何卒ご理解を…osz

 それに合わせてサブタイトルも『〇〇と〇〇っす』という形式ではなくしました。




第26話『上下関係っす』

 

 ―――ダンジョン・7階層

 

『ギィッッ!!?』

「キラーアント全撃破! あとはパープル・モスだけです、ベル様っ!」

「ふぅっ…!!!」

 

 ギチギチと不快な音を立て、やがて動かなくなったキラーアントを確認したリリルカが叫ぶ。その間にもベルは残りのパープル・モスを視認しており、やや離れた位置を飛んでいたその場所目掛けて一息に跳躍する。

 

 パープル・モスもまたベルを迎え撃つべく降下を始めんとするが、その前にベルは大きく左手を振るった。その手に握られていたもの…小石は正確に羽を捉え、目に見えて動きの鈍ったパープル・モスは呆気なく『ヘスティア・ナイフ』によって両断されるのであった。

 

 

「やった! ベル様流石ですっ!」

 

 ベルによって打倒されたモンスターの死骸を一か所に集めながらも、リリルカはそう心からの感嘆を込めた――ように見せた――声を上げる。

 そうするとリリルカの声に追随するようにして、先程までリリルカの隣に並んでいた女…ルプスレギナが拍手しながらもベルへと歩み寄っていく。

 

「ホントっすね。今日はまた一段と絶好調じゃないっすか」

「…ふぅぅぅ…ははは、リリもルプーさんも、恥ずかしいですよ…」

 

 荒れた息を整えたベルは、2人の言葉を素直に受け取り気恥ずかしそうに頬を掻く。周囲を警戒しながらも、リリルカはベルに対してなんとも単純なものだと内心で嘲った。

 この調子でおだてていけば、自分が目を付けた『あのナイフ』を容易く手にすることが出来そうだ。

 

 ただ、問題は…

 

 

 ――ビキビキビキ…!!!

 

『ギシュゥルルル!!! ギシャアァァァッッ!!!』

「きゃあっ!!? ベル様っ! ルプス様っ! また産まれました!!」

 

 未だ満足にモンスターの解体も出来ていない状況下での追加戦闘。壁に亀裂が走る音が響いたその時点で、ベルとルプスレギナは既に行動に移っていた。

 

「これでも、くらえっ!!」

『ギジュッ!!?』

 

 真っ先に生顔を出したキラーアントに対し、ベルは思い切り地を蹴って飛び蹴りを放つ。キラーアントの首があらぬ方向へと曲がり、プラプラと脱力した頭を揺らす姿はちょっとショッキングだ。

 

 そうして最初の1匹を仕留めた間に生み出されたキラーアントとニードルラビットの群れに対し、ベルはキラーアントを最優先にして安定した立ち回りで各個撃破を進めていた。

 

 その間…

 

「……」

 

 リリルカは、モンスターの解体作業を進めながらもちらりと隣に視線を向ける。そこには、小さく笑みを浮かべたままベルの戦いの様子を眺めているルプスレギナが立っていた。

 

 こうして3人でダンジョンに潜ってから今の今まで、ずっと彼女はこうだ。戦闘が始まると、何故かすべてをベルに任せて、自分と並んで後方に待機している。

 

「……あの、ルプス様?」

「うん? どうしたっすか?」

 

 『周囲の警戒は私がするっすよ』という言葉もあり、モンスターの解体にほんの少しだけ意識を割けるのは正直にありがたいのだが、それ以上にやり辛いったらない。

 下手なことを突っ込んで機嫌を悪くさせてしまってはこの後の()()がやりにくくなってしまうという危険はあるが、リリルカはやはり尋ねてみた。

 

「いえ、その…リリは戦闘面ではロクにお役に立てないサポーターなので、こうして後衛にいるわけですが…ルプス様は、戦いの全てをベル様にお任せしてしまって、よろしいのですか…?」

「あぁ…まぁ、私も前衛タイプではないっすからね、もっぱら中衛で前衛を抜けた敵の迎撃と前衛の支援を担当してるんっすよ」

 

 自らを“中衛担当”だと告げたルプスレギナ。

 だったら“後衛”の自分の横にいるのはおかしいだろうがと叫びたくなるのをグッと飲み込み、『そうですか』と笑顔で返す。

 

 

 …口では納得したように告げたものの、リリルカとしてはルプスレギナの行動は、自分の監視の為なのではないかと疑っている。

 

「(まったくもって面倒な…()()()()友好的に接してくる分、下手な態度もとれませんね…)」

 

 中央広場(セントラルパーク)で出会った時の異常な隠遁術めいたものといい、この不気味な態度といい…やはり、ターゲットを失敗したか。

 

 

「あ~あぁベルっち…キラーアントが壁にめり込んでるじゃないっすか…ぷぷっ」

 

 そうだ、見てみろあのキラーアントを。アレなんて、『魔石を取ってもらう』という口実で気を逸らしている間にナイフを盗む絶好のチャンスじゃないか。

 

「全くもう、ベル様はお強いのに、凄いのかどうなのかよくわからないですね。あはははっ」

「うぅっ…2人とも笑わないでよぉ…」

 

 本心はおくびにも出さず…というか、実際面白い光景だったのでルプスレギナに釣られる形でリリルカも笑う。ベルは恥ずかしそうに情けない声を上げるも、やがては自身も交じって暫し3人で笑い合う。

 

 それから立ち上がったリリルカは、自身がモンスターの解体に使用していたナイフをベルに差し出し、壁に埋まったキラーアントの胴体を切り落としてほしいと頼んだ。勿論ベルのナイフを盗んだりはしない。万が一、億が一、兆が一に2人きりになれて、同じような状況がこの先起きた際にも同じことを頼み、こうして彼にとっては慣れないナイフを使わせるのに違和感を持たせないためだ。無論、こういったことが多く起こりすぎると、此方が渡したナイフの扱いにも慣れてしまうという場合もあるが。

 

 苦労しつつもベルが切り落としたキラーアントの胴体を、ベルに返してもらったナイフでリリルカは手早く解体していく。その様子をまじまじと眺めていたベルとルプスレギナは、何方ともなく感嘆の声を上げた。

 

「はぇ~…凄い早いっすねぇ…」

「うん、僕とルプーさんだと、2人掛かりでももっと時間が掛かりますよね」

「ふふ…リリにはこれくらいしか取り柄がありませんから」

 

 告げられた言葉が本音なのかどうかなど、リリルカにはどうでも良かった。自らを卑下し、さらに本来ならばこれほどの数のモンスターを1人で撃破して見せたベルを持ち上げたかったところだが、それが戦いに参加しなかったルプスレギナの不興を買うと厄介なのでやめておく。

 

「そんなことないよ。僕が戦っている間に、リリは周囲の警戒や、足場確保のために倒したモンスターの回収もしてくれてたし…」

「ベル様、サポーター如きにはそんなフォローは必要ありませんよ」

「えっ…」

「……」

 

 淡々と作業を続けながら、リリルカはベルの言葉を小さく鼻で笑い、自嘲する。ピシリと固まったベルと、腕を組み黙って耳を傾けるルプスレギナに視線は向けず、モンスターの解体を進める手を休めることなく語る。

 

「サポーターなどと呼べば聞こえはいいですが、所詮は冒険者様に寄生するただの荷物持ち。直接モンスターと対峙することは冒険者様に全て丸投げし、安全な場所で雑用を行い、大金を稼ぐ冒険者様の“食べ残し”を得る、いわばコバンザメのような存在なのです……あぁ、それではコバンザメに失礼ですかね」

 

 ダンジョンに潜っている、その時点でリリルカも立派な冒険者と言えるだろうに、彼女は“冒険者”の枠組みに“サポーター”は入らないと思い込んでいる。『そんなことは…』と口を開きかけるベルであったが、間髪入れずになおもリリルカは言葉を紡ぐ。

 

「そんな役立たずであるサポーターと、直接危険の目の前に身を置く冒険者様との間には、はっきりとした“上下関係”が必要なのです。だからこそ、リリは冒険者様には絶対に“様”を付けますし、極力リリの事は呼び捨てで呼んでほしいのですが…」

 

 ちらとルプスレギナを見るリリルカであるが、聞けば彼女は神以外の誰であろうと基本的に“ちゃん”付けらしい。それはそれで傲慢な冒険者らしいと、リリルカは歪んだ捉え方をしていた。

 

「勿論、ベル様やルプス様がそういったものをお気になさらない方々なのは、会ったばかりのリリにもよく分かっています。ただ、もしお2人がリリを褒めてしまい、リリがお2人に気安く接したとして、それを他の冒険者様が見たらどう思うでしょうか。…間違いなく、『分を弁えない生意気な奴』というレッテルが貼られます。そうなればリリは今後誰にも雇ってもらえなくなる可能性が高いです。ですから…リリを助けると思って、間違ってもリリを…サポーターをご自身と同列に扱ってはいけませんよ」

 

「「……」」

 

 諭すような口調で告げられた、あまりにも後ろ向きな言葉。愕然とした様子のベルに加え、先程から無言を貫いているルプスレギナでさえ複雑そうに眉を顰めている。自分たちだけの問題ではなく他の冒険者の問題とまで言われてしまった以上、彼女の言葉を否定することは出来なくて。

 

「…わかったよ、リリ」

 

 気落ちしたように頷くベルに、リリルカはわざとらしい満足げな笑みで応え、目の前にあるパープル・モスの解体を終える。

 

 

「…それにしても、お二方ともまだまだ駆け出しの冒険者だとおっしゃましたが、本当なのですか? あの数のモンスターをお1人で倒したベル様もそうですし、ルプス様の装備も、とても駆け出しの方の物とは…」

 

 疲れた手を軽く振って休ませながら、話題は2人の素性へと移る。正直言って、これは本心からの疑問だ。ベルの強さもそうではあるが、ルプスレギナの装備に関する疑問も一緒に晴らしておきたかった。新米冒険者という言葉が嘘にしか思えないほどの超級の装備。あれには話題としてあげない方が不自然だろう。

 

 

「んー…確かに1人で倒すことは出来たけど…でも、全然楽勝ってわけでもなかったでしょ?」

「それは、まぁ…あの数を相手にしたのですから、当然ですよ。普通あれほどの数、駆け出しの冒険者様なら少なくても3人はいないと厳しいと思うのですが…」

「…3人、いるでしょ?」

「いや、ベル様……わざと言ってますか?」

「え?」

 

 まずリリルカの疑問に答えたのはベルだった。リリルカの発言に一応は頷いたものの、今よりもさらに高みを目指している彼は決して慢心はしていない。それは確かに高尚なのだろうが、お陰様でリリルカの言いたいことが伝わらない。なんともズレた発言にジト目になるリリルカであったが、ベルは困惑したように狼狽するだけだ。

 

 

「私の装備はさる御方(おんかた)より御下賜頂いた至上の一品。その価値は、私の命よりも重いっすよ」

 

 はぁと諦めたように溜息を吐いたところで、今度はルプスレギナが己の装備である聖杖とメイド服について、リリルカの疑問に対する答えを話す。『さる御方』と明確な名前は明言しなかったが、その口ぶりから察するに2人が所属している【ファミリア】の主神から与えられたものという訳ではなさそうだ。

 

「はぁ…命よりも、ですか?」

「命よりも」

 

 とはいえ、ルプスレギナの言葉にリリルカは幾分胡散臭そうに眉を顰めざるを得なかった。確かに一級品なのは認めるが、聊か大袈裟すぎはしないかと。訝し気にオウム返したリリルカに、ルプスレギナはその瞳をじっと見据えてさらに復唱する。その眼が本気であることを悟り、リリルカは僅かに圧倒された。

 

「っ……そう、いえば…ベル様のナイフも、とてつもない業物のようですね」

 

 そんな動揺を隠すようにして、次に話題が向いたのはベルが腰に装備している『ヘスティア・ナイフ』だ。先ほど、壁に埋まったキラーアントを切り落としてもらっていた最中にも間近で見させてもらったが、漆黒に染まったその短刀の鞘には大陸1の鍛冶師(スミス)系ファミリアと称される【ヘファイストス・ファミリア】のブランドの証である『Hφαιστοs』のロゴが刻まれていたのを確かに確認している。

 

 そういったもの(ブランドのロゴ)の見当たらず出自の不明なルプスレギナの装備と比べれば、ブランドの証がある分ベルのナイフの方が価値はあるのかもしれない。

 

「そのナイフも、ルプス様と同じ方から頂いたのですか?」

「ううん。このナイフは神様に…僕たちの【ファミリア】の主神様に貰った物なんだ。なんでも友達の神様に頼み込んで作ってもらったって言ってたけど…」

「ヘスちゃんも無茶したっすよね」

「あはは、そうですね」

 

 リリルカのこの疑問は尤もである。【ヘファイストス・ファミリア】のロゴが刻まれた武器など、レベル1の…それも、駆け出しの冒険者が買えるものではない。故にリリルカはあの武器もルプスレギナの言う『さる御方』とやらに貰ったのだと当たりを付けたが、ベルはそれを否定した。

 彼らが所属している【ファミリア】の主神…こんな駆け出しの冒険者に、【ヘファイストス・ファミリア】の武器を…顔を見合わせて苦笑し合うルプスレギナとベルを見ながら、リリルカは心中に渦巻いた暗い感情を必死に抑える。

 

「そう、ですか……良い神様なのですね」

「うん。大恩ある大事なヒトなんだ」

「私も、お慕いしてるっすよ」

 

「……」

 

 リリルカの僅かな動揺を悟られることはなく、ベルは胸元に手を置き、ルプスレギナは何故か笑みを堪えながらも、しかし確かな信愛を込めて肯定した。

 ジクジクと胸の奥が痛むような感覚を誤魔化すべく、ベルが最後に仕留めていたニードルラビットに少し強めに力を込めてナイフを突き立てる。魔石が埋まっているギリギリ外側に突き立てたナイフをぐりぐりと魔石の形に沿うように動かして刳り出せば、程なくしてニードルラビットの死体は灰へと還る。

 

 

「……さて、十分な魔石も集まったことですし、今日のところはここまでにしましょう、ベル様、ルプス様」

「…えっ、もう? 僕としてはまだまだ大丈夫なんだけど…」

「そうっすね。リリルカちゃんも、疲れてるようには見えないっすし…」

 

 八つ当たりをしても心が晴れることはなく、つい早口になってしまったことを頭の中で反省する。

 小さく深呼吸し、予定よりも早めに切り上げる理由を尋ねてきた2人に、リリルカは先ほどまでパープル・モスが落ちていた場所を指差して

 

「疲れとは関係ない話なのですよ。ベル様は今日結構な数のパープル・モスを倒されましたよね? パープル・モスの最大の脅威は毒鱗粉。どれもこれもすぐに撃破なさっていたので1匹1匹の撒き散らす鱗粉の量は大したことはなかったでしょうし、毒自体も即効性の物ではありませんが…何度も浴び続けて、それを放置すれば『毒』の症状が発生してしまうんです」

 

 冒険者としては『ギルド』で、もしくは自身の身をもって学習すべきことである。それを知らないとなると、やはり2人が駆け出しの冒険者というのは本当なのだろうか…まったく、見た目や実力、知識などにムラがありすぎて、どうにも判断が出来ない。

 解毒薬も切らしている――勿論嘘だ――と眉尻を下げて伝えれば、ベルとルプスレギナはなるほどと頷き、互いに向き合う。帰り道の相談だろうかとリリルカは眉を顰めるが、次に起こった出来事に、彼女は目を見開き驚愕することになった。

 

「そういうことなら…ルプーさん、お願いできますか?」

「ういうい、お安い御用っすよ。 《大治癒(ヒール)》」

 

「………えっ?」

 

 今日のところはこれで引き揚げ、作戦を考えるか手を引くかじっくり考えよう…そう考えていたリリルカの思考が、目の前の光景にピシリと凍り付く。

 背負っていた聖杖をベルの頭上に掲げたルプスレギナが魔法名と思わしきものを呟くと、ベルの体が一寸淡い光に包まれ先ほどまでの戦闘で頬などに出来ていた傷が綺麗さっぱりなくなったのである。

 

「これで大丈夫っすね」

「…ぇ、いや…で、ですが…毒は…?」

「私の回復魔法は、状態異常も治癒できるんっすよ」

 

 雇った身とはいえ違う【ファミリア】の…しかも警戒しているであろう相手に対してなんてこと無さそうに告げられた重大情報。

 魔法や戦闘力などの情報を、他の【ファミリア】に極力秘匿するのはこのオラリオでは常識だ。

 

「ル、ルプス様っ! ダメですよ、他【ファミリア】所属のリリにそんな重大情報を教えては!!」

 

 原因を作ったのは自分だが、声を張り上げてここは強く注意をする。はっきり言って何かの嫌がらせなんじゃないかと今のところリリルカは疑っていた。

 

 ルプスレギナは丸い目をぱちくりと瞬かせ

 

「……あ、やべっ」

「……あっ…」

「……」

 

 しまったという2人の反応を見てこの時ばかりは、冒険者の言葉を基本的に信用していないリリルカでも『本気で言っている』と理解してしまった。

 顎が外れるのではと見ていて心配になるほどに愕然としているリリルカに珍しくも狼狽えたルプスレギナは、暫し腕を組んで考え込むような動作を見せて。

 

「……うん。ドンマイドンマイッ!」

「いやいやいやいや、それは無理」

 

 輝くほどの笑顔で開き直るものだから、この時ばかりは上下関係などを放り捨ててツッコミをいれてしまった。

 

 

「……まぁ、アレですね…取り敢えずは、聞かなかったことにします。どの道、ルプス様の魔法についてリリが知っていたとしても、誰も信用しないでしょうから」

 

 そもそもこんな情報を話す相手もいないし、リリルカはこの時点では知らないが、ルプスレギナが治癒魔法を使えるヒーラーであることは『ギルド』に冒険者として登録した際、書類に記載してしまっているので意外と知られていたりもする。他の【ファミリア】でより詳細を知っているのは今のところは【ロキ・ファミリア】ぐらいのものではあるが。

 

「あっはは…申し訳ねっすよ」

「まったくです……」

 

 少々バツが悪そうに笑いながら後ろ髪を掻くその姿にもう一度だけ文句を零す。

 なんにせよ、アレ(治癒魔法)のせいで早めに撤退することは出来なくなってしまった。こうなればヤケだ、この2人には最後までしっかりと稼いでもらい、最初の契約通り、その稼ぎの3割…いや、4割は分捕ってやるとしよう。

 

 

 

 

「……それにしても、驚きました。“治癒魔法”というだけでも希少なのに…ルプス様はそれを“無詠唱”で唱えられるのですね」

「うん? 私、普通に詠唱してたっすよ?」

「えっ」

「えっ」

 

 




 

【リリルカの隣を陣取るルプスレギナ】
 善意8割監視2割です。
 リリルカは監視10割だと思っています。

【装備への執着心】
 ここは完全に()()()ルプスレギナの影響を受けてます。

【リリルカ、ルプスレギナの魔法を知る】
 今日のうちに『仕事』は無理と判断して、作戦を練るべく撤退しようと目論んでました。
 結果、この世界では超級に希少なルプスレギナの魔法を知ることに。ストレスで胃がヤバイ。

※烏瑠様、誤字報告ありがとうございますosz

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