そのガチャ運をどうして前世で発揮出来なかったのかと(泣)   作:ふれんちとーすと

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6.ガチャにおいて課金とか無課金とかなんて関係ない・・・羨ましいものは羨ましいのだ。

 

 

最終日。

それは、別れの響き。

 

最終日。

それは寂しくも感慨深い日。

 

「さて、帰りますよあなた」

 

「あぁ・・・帰ろう」

 

とりあえず、項垂れてる父さんの背中をさすって励ます。

 

この後の予定としては、お土産をホテルにて購入したのでそれを持って新幹線に乗り帰る。それだけだ。

 

新幹線に乗って早々、父は疲れた様子だった。

 

「それじゃ・・・お父さんは少し疲れたから寝る・・・・」

 

「おやすみ父さん・・・」

 

誠に不憫な父親である。

因みに、母さんはそんな父さんに凭れかかりすでに寝ている。

その後ろの座席で、僕は外を眺めていた。

 

色々あって行けなかった所が多かったのが残念ではあったが、楽しかったと思う。

 

また来たいな・・・今度はもうちょっとまともに観光したいな・・・。

 

もうすぐ発車・・・いよいよお別れという時だった。

 

駅のホームに九重ちゃんが見えた。

九重ちゃんはこちらを見つけたと同時に走ってきて近い距離で手を振っている。

 

なんでいるのか分からなかったけれど・・・ちょっと嬉しかった。

 

口パクでまたね、と言ってくれてるようだからこちらも口パクでまたねと返しておく。

 

何処かおかしくて二人で笑い出してしまい、最後に軽く手を振ると新幹線は走り出した。

次来る時が楽しみになった。

 

 

 

家には昼頃に着き、僕はイッセーにお土産を渡す為にいつもの公園に向かった。

荷解きとか手伝おうとしたんだけど、大丈夫だから遊んでらっしゃいと言われてしまった。

 

どうやら、仕事関連で色々あるらしい。

邪魔にならないようにしようと思い、僕は表に出た。

 

もし、イッセーが居なかったらお土産は新学期に渡して駄菓子屋にガチャを回しに行くつもりだったのだが・・・

 

「普通に誰もいない」

 

仕方ないか・・・そう思って行こうとした時だった。

 

その時、突然周りの景色が変化した。

 

気がつくと、周りの色が混沌とした暗さを帯びており、空は混沌としたような色合いになっていた。

 

「初めましてだね♫」

 

声の聞こえた方に振り向くとそこには・・・

 

 

黒髪のツインテールでピンクの衣装に身を包んだ魔法少女が!

 

 

・・・・・・・思わず二度見してしまった。

 

 

「・・・・・どちら様ですか?」

 

「私?私は魔王のセラフォルーレヴィアタンだよ☆」

 

そういうと彼女はポージングしながら

 

「レヴィアたんって呼んで・・・ねん❤︎」

 

・・・・・・・・・

 

「可哀想に・・・・・」

 

きっと魔法少女になり切り過ぎて・・・・

 

「ちょ!?なんでそんな可哀想な人を見る目で見てるの!?本当なのに〜!?」

 

・・・・いやいや。

 

「そんな格好で魔王・・・・ないです」

 

「ちょ!?だからそんな目で見ないでよ〜!?」

 

とりあえず・・・

 

「あ、帰りますね」

 

「え?ちょ!?待って〜!話くらい聞いて〜!?」

 

その後・・・

 

「・・・・・で、お話とは?」

 

「はぁ・・・はぁ・・・ようやく聞いてもらえる〜・・・さて高槻要一君・・・・」

 

 

悪魔になってみない?

 

 

この後、問答無用で帰宅しようとしたのは言うまでもない。

 

 

果たしてセラフォルーは要一を味方に引き込めるのか!?(フラグ)

 

 


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