そのガチャ運をどうして前世で発揮出来なかったのかと(泣)   作:ふれんちとーすと

3 / 31


※誤字修正及び手直ししました 5/24


3.ガチャでの爆死は日常茶飯事である。

 

「・・・・・なぁにこれぇ」

 

「・・・・誰だお前は!」

 

「あ、気づかれた」

 

まあ、思いっきり喋っちゃったしね。気づかれるよね。

なんか刀持ってる人達が一斉にこっち向いて睨みつけてきてる。

 

あれ?そんなに怖く感じない?

 

 

「・・・・なんだガキか」

 

「とっとと口封じしておけ」

 

あ、なんかこっち来た・・・刀を振り上げて・・・冷静になってる場合じゃねぇ!?

 

「うわぁ!?」

 

「グヘェ!?」

 

びっくりして叫んだらなんか相手倒れた・・・・。

・・・・・気のせいかなんか風の音がするんだけど。

 

「もしかして風王結界かこれ?」

 

でも、剣なんて持ってないし・・・

 

ふと手元を見ると、約束された勝利の剣持ってた。

え?お前勝手に出てくるのか?

 

もしかして、呼び出して殴って気絶させた感じか?

 

「おい!あの小娘ただもんじゃないぞ!やれ!」

 

メッチャ目を付けられてるじゃないですかヤダー!?

こういう時はどどどどどうすれば!?

 

黒服の人達が斬りかかろうと迫ってきてるし!?

 

・・・・・・・あ。良い方法あった。

 

僕は地面に振り被るように構え

 

「爆ぜよ!風王結界!」

 

風王鉄槌を放った。

 

地面に当たると荒れ狂った風が黒服と一緒に僕を空へと打ち上げた。

 

僕を?

 

「落ちるー!?」

 

よし!もう一回!もう一回風王鉄槌を!

 

風が渦巻き始めたので今度は軽く・・・クッション代わり程度に・・・

 

「せいや!」

 

ちょっと思ってたより強めに威力が出た。

なんか降臨するみたいに地面に着地した。

 

こうクッションでぼよんからのゆっくり落下みたいにって思ったのに・・・

 

 

というか普通にこういう事出来るって認識し始めてる時点でもう俺には戻れないんだなぁ・・・。

そう思った。

 

〜ひめじま あけの 視点〜

 

「わぁ・・・おかあさん・・・あのこすごくきれー・・」

 

「そうね・・・すっごく綺麗ね・・・!」

 

おかあさんがわたしを優しく抱きしめてくれてる。

あの子がこわい人たちをやっつけてくれた!

おかあさんを・・・わたしをたすけてくれた!

 

おとうさんが帰ってきたらいっぱいおはなしするんだ!

 

空からおりてきたキレーな子が助けてくれたって!

 

〜視点終了〜

 

 

ふぅ・・・と息を吐くとなんかお二人さんがメッチャこっち見てた。

 

・・・・・・・・面倒事になる前に逃げよう。

 

「それでは皆様よいお年を!」

 

僕は躊躇わず風王鉄槌をまた地面に当たるように打ちそのまま空へと飛びあがって一気に階段を下って逃げた。

 

後ろから

 

「ま、待って!?」

 

「まってー!?」

 

って聞こえるけどこれ説明出来ないしね。

逃走一択だね。この手に限る。

 

というか、身体が風王鉄槌の威力とか加減とかどうすれば良いか分かってるみたいに簡単に調節出来る。

 

空を飛ぶのって気持ち良いんですね。

そう思いながら、僕はイッセーと遊んでる公園まで飛んで行き人が居ないことを確認して降りた。

 

「ん〜♫空が思いの外楽しかったなぁ・・・さて 帰るか」

 

そう呟いて僕は家路についた。

 

 

その日、家に帰るとそこには

 

「逃げろ要一!」

 

「父さん!?一体どうし・・・」

 

そこに居たのは・・・

 

「おかえりなさい要一♫今日の晩御飯はカレーよ〜♫」

 

そこにはダークマターを装備した母親の姿が・・・

 

 

そこから先の記憶が良く思い出せないが、僕は誓った。

この家の食卓は僕が守る!

 

 

その後、料理雑誌を見ながら料理を猛特訓している要一の姿が台所にあったとかなかったとか。

 

 

果たして要一は己が胃を守る事が出来るのか!?(フラグ)

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。