そのガチャ運をどうして前世で発揮出来なかったのかと(泣)   作:ふれんちとーすと

20 / 31


身の程知らずって怖いですよね(´・ω・`)


※一部誤字訂正と表現を訂正いたしました。



18.詫び石でも石は石さ。さあ、回せよ。

 

 

 

あの戦いが終わり、一誠達は祝勝パーティーするらしい。

 

僕は家の都合と言って断った。

 

 

 

家に着いた時、

 

 

「おかあさん・・・」

 

「ジャック!」

 

とりあえず、泣いてる子を軽く抱きしめ頭を撫でてやる。

 

「ごめん・・・なさい・・・役に・・・立てなくて・・・」

 

泣きそうなのを我慢しながら、謝る彼女を優しく撫でる。

 

「君は何も悪くないよジャック・・・よく頑張ったね」

 

「ふぇ・・・おかあさん・・・!おかあさん・・・!」

 

泣いてるジャックが泣き止み、疲れて寝てしまうまで僕は彼女を撫でていた。

 

 

 

「ジャンヌ・・・ジャックを頼む」

 

「はい・・・任せてください」

 

幸せそうに寝てしまったジャックをジャンヌに預け、僕は服をいつものジャージ姿だけれどマフラーに使っていたのを手に巻く。

 

「ランサー!」

 

「応」

 

表に出てランサーを呼ぶ。

ランサーは、出てくると同時に焼き鳥の刺客を投げて捨てる。

 

「・・・・何を・・・する気だ・・・」

 

怯えている奴らを締め上げ、僕は言った。

 

「貴様らの主人の元へ連れて行け」

 

無言で首を縦に振っているのを確認すると、ランサーを連れて僕は焼き鳥の根城へ向かった。

 

 

 

 

ライザーside

 

 

「くそっ!くそっ!クソが!」

 

負けたのが悔しくて、俺は一人部屋にこもっていた。

慢心していた所為で勝てなかった!

 

なんと情けないことか!

こんなに悔しいことがあっただろうか。

 

正々堂々戦い・・・敗北した。

慢心し、調子に乗っていたのが酷く情けない。

すると、部屋の扉を開け父が部屋に入ってきた。

 

「ライザーよ・・・」

 

「父上・・・一体何をしに来たのでしょうか?」

 

「・・・・すまない!」

 

父は俺の前で土下座した。

何が起きたのか、一瞬理解出来なかった。

 

「何故・・・何故謝るのですか!父上!」

 

「こういう事ですよご子息」

 

そこには、フェニックス家の誇るエージェント達が自分達に刃を向けていた。

 

「何の真似だ・・・貴様ら!」

 

「良い加減、あなた達に従うのはうんざりになりましてね?」

 

奴の後ろから俺やレイヴェル、父や兄上や母の顔をした奴らが現れた。

 

俺にはわかる、こいつらは偽物だ!

長年過ごした家族を見間違う訳がない!

 

「この際ですからそのままそっくり入れ替わろうと思いましてね?貴方を取り押さえたら全員揃って入れ替わってもらおうかと」

 

奴らが俺に迫ってくる。

 

「俺は・・・俺は・・・!!」

 

「そういや、貴方に勝利した一般人だったか?奴らもエージェントにより連れてこられるだろう!彼には少し役にたってもらう!そして!また代役を入れ替えていき・・・私達が頂点に立つ」

 

俺は炎で周りに撒き散らす。

 

「何のつもりですかなライザー様?」

 

「・・・・お前らに家を渡してなるものか!家族は俺が守る!」

 

その時だった。

 

「そういう事だったのか・・・」

 

「つまり、有罪なのはそっちのって所か」

 

声が聞こえた。

 

瞬間、魔法陣が開きそこからエージェント達が転がり出てきた。

 

そして、青タイツの男と金髪のあいつが現れた。

 

 

 

「まあ、とりあえずそいつら潰すから僕らの事黙っといてね?」

 

「え?」

 

彼奴は青タイツの男と一瞬でエージェントの前へ移動し

 

「「ぶっ飛びやがれ!!」」

 

奴等を外へと叩き出した。

 

ボーッとしてはいられない。

俺は父上を助け起こすと、眷属達の元へ急いだ。

 

 

sideout

 

 

とりあえず、下手人が奴ではなくこのよく分からん奴だと分かったので

 

「ランサー・・・僕はこいつをやる・・・そっちの任せても良いか?」

 

「へっ・・・任せときなマスター・・・美味しいとこ譲んだからバッチリ決めろよ?」

 

「応・・・じゃあ」

 

「「行くぜ!!」」

 

 

ランサーside

 

「相手は一人だ!囲んでやってしまえ!」

 

複数人に取り囲まれる。

あぁ・・・こういうのは久々だな。

 

「んじゃまぁ、ぶちかますかねぇ!」

 

二人の男がナイフ片手に前から突撃するが、

 

「甘っちょろいな」

 

紅い槍で一人を往なし、もう一人に引っ掛け二人が重なると同時に槍の刃先で斬り飛ばす。

 

そして、背後から迫って来た男を斬り飛ばした勢いでそのまま回転し弾き飛ばす。

 

「テメェら・・・あんまり古参兵ナメてると・・・死ぬぜ?」

 

マスター・・・やるからには決めろよ?

そして俺は、また一人眼前に迫る奴をまた薙ぎ払い斬り飛ばした。

 

 

sideout

 

 

 

「高々人間風情が・・・よくも我等の邪魔を・・・!何が目的だ!」

 

目的?そんな物決まってるだろ?

 

「ウチの子に手を出して泣かせたり、襲撃して来たり・・・頭に来ない訳ないよね?」

 

「はっ!人間風情が!何時までそんな減らず口を!」

 

奴が何と言おうとも関係ない。

 

「ぶっ飛ばす」

 

「え?ぐふぉおおお!?」

 

風で一気に加速し顔面を殴り飛ばす。

 

「貴様!よくも!?ぐふぉおおお!?」

 

起き上がった瞬間殴り飛ばす。

 

「くそっ!やめっ!ぐふぁ!?」

 

何も聞かない。ぶっ飛ばす。

 

「舐めるなぁ!・・・!?」

 

炎を打ってきたので風で吹き消す。

 

風が強くなっていき嵐の様になっていく。

 

頭の中に声が響く。

 

『貴方が何の為に戦っているか・・・忘れてはなりませんよ?』

 

風が身体に馴染んでいく。

 

「お?マスター!全力全開か?」

 

黒鎧を身に纏い、槍を天に掲げる。

 

「お前は僕の逆鱗に触れた」

『貴様は我が逆鱗に触れた』

 

「『覚悟は良いな?』」

 

「待て!助けてくれ!頼む・・・なぁ!助けてくれよ!」

 

「なら・・・ちゃんとウチの娘に謝れ・・・良いな?」

 

「は!はい!」

 

背を向け去ろうした時、

 

「馬鹿がぁ!死ねぇ!」

 

小刀を片手に突っ込んでくる。

 

『最後の慈悲を無為にする愚か者め』

 

「最後のチャンスは要らないか」

 

「何!?うわぁ!?ぐほっ!?」

 

空中からラムレイが現れそのまま蹴り飛ばす。

 

「さて・・・終わりにする」

 

「ひっ!?に、逃げ!」

 

地べたを這う様に逃げようとするが、思った様に動かないらしい。

 

「聖槍、抜錨」

 

「あ・・・ぁぁ・・・」

 

怯えている。が、どうでも良い。

 

「突き立て!喰らえ!十三の牙!」

 

「やめてくれぇぇぇえええ!」

 

最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)!」

 

「うわぁぁあ!?」

 

最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)は奴の傍を抜け空に消えていく。

 

「ごぼ・・・ごぼ・・・」

 

「貴様など殺す価値すらない・・・虫ケラが」

 

それに、僕の目的はジャックが受けた苦痛への仕返し位だからね。これだけ強烈なトラウマを与えれば心は完全に折れるだろう。

 

ランサーの方も終わったらしく、積み上がったエージェントの山を背にニヤリと笑ってきた。

 

 

 

暫くすると、ライザーが父親と僕らの前に現れた。

さて・・・どうやって帰ろう。

 

 

そんな考えで大丈夫か?

 

 


▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。