そのガチャ運をどうして前世で発揮出来なかったのかと(泣)   作:ふれんちとーすと

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逆鱗に触れし者よ
知るが良い

龍の怒りを




17.至高のガチャ結果・・・それは信じ続けた者にのみ訪れる一瞬の奇跡

 

 

 

 

 

 

声のする方へ、僕等が向かおうとした直後だった。

 

『マスター』

 

脳に直接、ジャンヌの声が響き止まってしまう。

 

「要一?どうしたんだ?」

 

「ごめん一誠、先に行っててくれ」

 

「・・・・分かった 早く来いよ?」

 

渋々といった具合で一誠が走り去るのを確認した後、僕は会話を始めた。

 

『どうしたの?ジャンヌ?』

 

『襲撃者です・・・全員捕縛したのですが・・・』

 

歯切れが悪そうなジャンヌに僕は恐る恐る聞いた。

 

『・・・・何があった?』

 

『・・・1つはこの人達がフェニックス家のエージェントである事、1つはジャックが彼等に話を聞こうとした瞬間に・・・』

 

『した瞬間に?』

 

『・・・・・心無い悪口を言われ泣いてしまいました』

 

・・・・・・・・は?

 

ジャックside

 

おかあさんの役に立ちたい・・・この人達から話を聞けば良いみたい。

 

ジャンヌおかあさんも忙しそうだし、私が頑張らないと!

 

「ねぇねぇおじさん達・・・」

 

「くっ!?なんだこのガキは!」

 

・・・・頑張らないと!

 

「おじさん達は・・・」

 

「フェニックスにこんな事してタダで済むと思っているのか!馬鹿め!」

 

頑張ら・・・ないと・・・!

 

「おじさん達はなんでこんな事したの?」

 

「お前に言う筋合いはないぞ!消えろ!高々"あの程度の人間"に従う貴様らに!言う筋合いなどないわ!」

 

・・・・・!!

 

「・・・おかあさんを悪く言うな!」

 

「母親?は!あんなチビの弱そうな奴が母親!傑作だな!」

 

「おかあさんを・・・ひぐっ!悪く・・・言うなぁ・・・」

 

「は!何を泣いている?高々この程度で泣くなどお前の母親の技量もしれたものだな!」

 

「ひぐっ・・・悪く・・・言うなぁ!!!」

 

おかあさんを・・・悪くいうなぁ・・・!!

 

「ジャックちゃん!?あなた達一体何を!?」

 

涙が止まらないよ・・・おかあさん・・・

 

ごめんなさい。役に立てなく・・・ごめんなさい・・・

 

sideout

 

『という事がありまして・・・』

 

『・・・そいつらはどうなった?』

 

『ランサーが黙らせました』

 

『・・・・分かった ありがとうジャンヌ・・・ジャックを頼むね』

 

『かしこまりした・・・マスター』

 

 

・・・・・・・

 

「・・・・・・ライザー・・・フェニックス・・・!!」

 

体の周りを暴風が渦巻き始める。

 

「・・・貴様ら・・・タダで帰れると思うな・・・!」

 

嵐が吹き始める。

 

 

「ライザー・フェニックス・・・・貴様だけはぁ・・・!」

 

何が共鳴して魔力が今まで出した事がないレベルで吹き荒れる。

 

その時、横に怒りを目に宿した一誠が歩いてきた。

 

 

一誠side

 

要一と別れてから、俺はひたすら敵を探していた。

 

すると、空の上から小猫ちゃんが降ってきて慌てて抱きとめた。

 

「小猫ちゃん!一体どうして・・・!!」

 

「・・・ぐっ・・・イッセー先輩・・・ごめん・・・なさい・・・!」

 

彼女は泣きながら謝り始めた。

 

人質になってしまい、部長を呼び出す餌に使われてしまったのを。

 

その後、部長へ不意打ちを兼ねた爆炎で攻撃して来たのを我が身を盾にしたけれどそのままここまで吹き飛ばされてしまった事を。

 

アーシアが巻き込まれてリタイアした事を。

 

そして・・・

 

「ごめ・・・ひぐっ・・なさい・・」

 

彼女は謝りながら・・・ただただ泣きながら消えそうになっていた。

 

「・・・・後は俺に任せてくれ・・・な?」

 

「・・・お願い・・・します・・・先輩・・・部長・・・を」

 

そのまま、小猫ちゃんが消えていきライザーの駒達が消えるのに紛れてアナウンスが流れた。

 

 

・・・・確かにそういう戦法もあるのかもしれない。

 

・・・・それでも俺は許せない。

 

俺は前へと歩く。

 

前方に怒っている要一がいた。

 

気持ちはおそらく同じ、願いは一つ。

 

「行こう・・・要一」

 

「あぁ・・・やるぞ一誠」

 

俺たちは決戦へと足を進める。

 

sideout

 

 

とりあえず、僕はあの子と・・・ジャックと出会ってまだ間もない。

 

でも、おかあさんと慕ってるあの子はいつも嬉しそうでいつも楽しそうだった。

 

あの子が泣いたと聞いて怒りで頭が沸騰するほど、僕も大事に思っていたらしい。

 

僕と一誠がライザーがいる所へ向かう。

 

風王鉄槌(ストライク・エア)で僕が飛ぶのと同時に一誠の手を掴み飛び上がる。

 

遠くで朱乃さんと祐斗が足止めしているのが見えた。

二人とも一瞬、こちらを見つめる。

 

後は頼む、そう言ってるようにも見えた。

 

僕らは軽く頷くとそのまま、ライザーに向かって飛んで行く。

 

 

「終わりだリアス!果てるがいい!」

 

「・・・・まだよ!私はあの子達を信じてる!私が諦めたらそれが無駄になるわ!」

 

「ならば真に果てよ!消え・・・」

 

一誠が横に入り込み、全力で上へと殴りあげる。

 

「ぐぉ!?に、人間!?」

 

そして、僕がそれに合わせて風王鉄槌(ストライク・エア)を合わせて真上へ吹き飛ばす。

 

「ぐ!?何をする気だ貴様ら!?」

 

「何をするかって?」

 

「何をする気だと?」

 

「「貴様/お前をぶっ飛ばす以外にやる事があるか!」」

 

魔力が凄い勢いで上昇していく。

 

「なんだこの魔力は!?なんなんだ貴様らはぁ!?」

 

「テメェに言う筋合いはねぇ!喰らいやがれぇ!」

 

『complete・・・release to Longinus!!』

 

「貴様だけは・・・お前だけは許さない!絶対に!吹き飛べぇ!風王鉄槌(ストライク・エア)!!!」

 

二つの魔力が混じり合い、ライザーに向かっていく。

 

「やめろぉ!?やめろおおおお!このライザーがぁぁぁあ!」

 

嵐に巻き込まれ、ライザーがいた所は暫くの間強大な魔力の渦で微塵に砕かれ続け、暫くした後ライザーの敗北がアナウンスで流れた。

 

 

 

魔王side

 

 

「えへへ・・・流石だなぁ☆」

 

「・・・・・セラフォルー、あの子は一体・・・」

 

彼女は、うっとりとした顔で

 

「私の好きな人❤︎」

 

 

その日、サーゼクスがあのセラフォルーに男の影が!?と叫び氷魔法をかまされたのは言うまでもない。

 

 

要一の今後や如何に!?(フラグ)

 

 


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