そのガチャ運をどうして前世で発揮出来なかったのかと(泣)   作:ふれんちとーすと

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14.ガチャでもだけど物欲センサーマジでどうにかして(懇願)

 

 

 

 

 

 

 

数日後、僕の生活は前とはガラッと変わった。

 

 

 

「行くぜぇ!マスター!」

 

「ハァァァ!ハッ!」

 

最近は、学校終わりにとある廃工場にてクー・フーリンと打ち合いをしている。

 

因みに僕が頼んだ。

何故かというと、僕には圧倒的に戦闘経験が不足しているからだ。

 

魔王・・・あの人はまだ本気を出してはいなかった。

今の僕では、まだ自分の得た力を使いこなすことが出来ない上に、下手をすれば次戦った時に敗北する。

 

なら、やる事は一つだ。

 

 

「足元がお留守だぜマスターッ!」

 

「クッ!?ヤァ!」

 

「チッ!?やるなマスターッ!」

 

強くなるしかない。

 

 

足元を掬われながら、風で相手を弾きながら体勢を整える。

 

「さぁ・・・行くぜマスターッ!」

 

「あぁ!来い!ランサー!」

 

その後、二人して動けなくなりジャンヌにお説教されたのは別のお話。

 

 

 

 

『・・・・・お母さん・・・直ぐ会いに行くからね♫』

 

 

 

 

 

次の日、部室へ行った時だった。

 

 

「すいません遅れまし・・・た?」

 

其処には、炎を纏った金髪のお兄さんがいた。

そして、イッセーが顔を押さえ溜息を吐いているのも見えた。

 

「む?こいつもリアスの眷属か?」

 

「違うわよ・・・なってくれたら嬉しいけれど」

 

なんか部長も疲れた顔で対応してるし、みんな顔が何処か疲れている。

部長の隣にいる銀髪のメイドさんは、目を閉じているが状況を全て察しているかの様に一切動こうとはしない。

こいつは、元気そうに品定めする様な目でジロジロ見てくる。

少し、イライラする。

 

「あの、僕の顔に何か?」

 

「・・・・人間にしては良い顔だな」

 

・・・・・ゾワッときた。

 

「僕、男なのでそういう趣味ないですけど?」

 

「・・・お前生まれてくる性別間違えてないか?」

 

「初対面の人にいきなり失礼では?」

 

「まあいい・・・リアス、君が婚約の話を受けなければ俺は君の眷属全て燃やしてでも君を連れて行くぞ」

 

炎が溢れ出し、火花が散る。

イライラし過ぎた所為もあったのは認めるけど、予想外だった。

 

「無礼者め、恥を知れ」

 

後でイッセーから聞いたが、声色が低く瞳の色が金色になっていたらしい。

 

僕は、そのまま地面を強く踏みつける。

 

 

瞬間、風が炎を掻き消した。

 

「「「「!?」」」」

 

その場の僕以外の人達が僕を見ている。

 

「貴様!ライザー様に無礼だぞ!」

 

棒を持った女の人が、それをこちらへ向けてくる。

 

「先に"私"に無礼を働いたのは其奴だが?貴様の目は節穴か?」

 

「ふ!」

 

こちら目掛けて棒が放たれる。

確実に、私の心臓を穿つ様に。

 

 

 

だが

 

「鈍い」

 

「な!?」

 

棒を躱し、首元にギリギリ当たらない位置に手刀を構える。

 

「話し合いもろくにできぬのか?」

 

「・・・・・」

 

女は黙ったまま俯いた。

 

「くはははは!面白い!面白いぞリアス!良いだろう!来週のレーティングゲームにおいて、そいつらも参加することを認めやる!」

 

「彼等を巻き込まないでちょうだい!彼等は私の眷属じゃあないのよ!?」

 

部長が僕らを庇おうと前に踏み出した、そんな部長を止める様にイッセーが背後から声をはりあげる。

 

「部長・・・俺は別に大丈夫です!俺もこいつを殴らなきゃ気が済まない!要一はどうする?」

 

参加したら平穏に戻れなくなる気がするから断ろうと思ったけれど、

 

「・・・・・・・・・」

 

塔城さんがこちらをじっと見つめている。

 

「・・・・・・」

 

塔城さんがこちらをじっと見つめている!

 

「分かった、僕も行くよ・・・強くないから期待しないでね?」

 

木場君がそれはないって顔してこちらを見てるのはスルーね。

 

その後、一週間後に部長がライザーと戦う約束をしてその日は解散となった。

 

話し合いが終わり、帰り道にて僕は呼び止められた。

 

「お待ち下さい」

 

銀髪のメイドさんが其処にいた。

 

「何でしょうか・・・えっと・・・」

 

「グレイフィア・ルキフグスと、申します」

 

彼女はそうなると軽くお辞儀をした。

 

「・・・・・高槻要一です、で何の御用ですか?」

 

彼女は顔を上げると、真剣な眼差しでこちらを見据える。

 

「・・・・・単刀直入に申し上げます、あなたは何者ですか?」

 

「僕は・・・・」

 

ある意味解答に困る。

仕方ないので適当に答える事にした。

 

「僕は僕であるが故に僕ですよ」

 

僕はそう言って帰ろうとした時だった。

 

「その印は一体・・・」

 

「え?」

 

令呪が・・・光ってる?

 

その場に魔法陣が形成されていき、銀髪の少女がその場に姿を現した。

 

「アサシン。ジャック・ザ・リッパー。

 よろしく、おかあさん」

 

 

え?この状況どうすんの?(フラグ)

 

 


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