世界が終わりなんて間違っている 第一章   作:showt

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第八話   新たな仲間

 声がした後、少し慌てるような形でトイレから飛び出てきた人物を見た。

 

 

???「きゃあ! やっぱ違った。やつらだったぁあああ!」

 

 

バタン! ガチャ

 

 

 出てきた人物は俺の顔を見てトイレに戻っていき中に入ると、鍵までして閉じこもってやがる。

 

 

 

八 幡「はぁ……相模……人の顔を見てトイレに逃げるとかトラウマものだぞ……」

 

戸 部「ぷっ! マジやっべーっ。ヒキタニ君ゾンビに間違えられてるし! うけるっしょー!」

 

八 幡「うっさい戸部。だまれ!」

 

 

 さっきの相模の反応を見ていた戸部が追い打ちをかけてくる。

 

 

八 幡「ということで俺はやつらじゃないから出てきて大丈夫だぞ。相模」

 

 

 そして恐る恐る出てきて俺ら二人を見まわしてくる。そして大丈夫と確認できたのだろう。

 ほっと一息入れた後

 

 

相 模「二人は無事だったんだぁ」

 

戸 部「相模さんも無事だったん。今までよく無事だったねぇ」

 

相 模「このコンビニうちがバイトで働いてるとなんだけどぉ。バイト前に買い物してたら変な人が来て店長に襲い掛かってきてぇ……うち怖くなってずっとトイレに逃げ込んで籠ってたから……」

 

八 幡「外に逃げようと思わなかったのか?」

 

相 模「外に出ようとはしたんだけどぉ……出ようとしたらずっと店長襲っていた人が店内うろついてたしぃ」

 

八 幡「それで出るに出られなかったていうことか…」

 

戸 部「でもよくずっとトイレに隠れていたね。お腹とかすいたっしょ」

 

相 模「それはバイトに早く着いたから何か食べようと買い物していた時だったから、変な人が来た時にかごごともってトイレに……」

 

八 幡「なるほど。ということはいま世界中でこんなことになっているって知らないのか?」

 

相 模「え……ここだけじゃなかったんだぁ」

 

 

 本当に知らなかったらしく世界中がこんな風になっておびえてしまっている。

 流石にここに置き去りにするわけにもいかず、

 

 

八 幡「お前これからどうすんの?」

 

相 模「どうすればいいのかわかんない。家に電話したけどつながらなかったし……途中で電池切れたから使えなくなっちゃったし……ふたりは今何してんの?」

 

八 幡「俺ら学校に立て籠もっているんだけど、食料とかの調達でいろんなとこにまわっているんだよ。もしお前に行く場所がないなら付いてくるか?」

 

相 模「でも……うちぃ」

 

戸 部「そうしなって。相模さん」

 

八 幡「相模。先に言っとくが家族に連絡が取れないって言ったよな? 俺らはあの日の放課後、学校でやつらに襲われた。で今校内で生存が確認できたのは十二人なんだよ。あの時校内にかなりの人がいたにもかかわらずだ。そして生き残った十二人が家族に連絡を取ろうとしたけど連絡が取れたのはごくわずかだ」。それくらい今絶望的な状況だ。あの日やつらが来たことによりもうこの世界はもう終わりに向かっているのかもしれない。だが生き残ったメンバーで助け合いこの先も生きていかなくてはいけない。それには人数が少しでも多い方がいい。だからお前がもし行く当てがないなら……」

 

相 模「わかったけど、もし家族に連絡が取れたら家族も避難してきていいの?」

 

八 幡「あぁ……今回も食料とかの調達のほかに連絡が返ってきていた由比ヶ浜のお母さんの救出も兼ねている」

 

相 模「……わかった。お願い」

 

八 幡「じゃあ早く資材を調達してみんなと合流しようぜ。相模も日持ちのする物を中心に集めてくれ」

 

 

 相模の説得に成功し、コンビニの中から食料なども調達するとコンビニの外を警戒する。周りにはゾンビの姿もなくバスの様子も大丈夫のようだ。

 戸部と相模を呼び

 

 

八 幡「相模。やつらは音に反応して襲ってくる。あのバスまでなるべく音を立てずに走りみんなと合流するけど大丈夫か……」

 

相 模「うん……大丈夫だと思う」

 

八 幡「じゃあ戸部。俺とお前で両側を警戒するけどいいか?」

 

戸 部「りょーかい!」

 

八 幡「それじゃあサン・二・イチのカウントダウンでゼロになったらバスまで走るぞ! サン・二・イチ・ゼロォ!」

 

 

 俺と戸部は相模を守るように真ん中にすると両側を警戒しながらバスへと向かう。近づいていくとバスから確認できていたのかバスのドアが開いていく。

 まず相模をバスの中に乗せ、周りを警戒しながら調達した食料の入ったかごを中に入れていく。

 そして最後に俺が乗り込もうとした時……

 

 

結 衣「ヒッキー! あっちの方からなんか自転車を漕いでくるんだけど……あれって」

 

 

 由比ヶ浜の言葉に指をさされた方を向くと確かに自転車でこちらに向かってきている。

 それも見知った顔だ。

 

 

八 幡「材木座の野郎も生きていやがったか……一人でも男手が多いとこれから助かるだろう。戸部、あいつを助けるから援護を頼む」

 

戸 部「でもー、後ろにたくさんゾンビ達引きついて来てない?」

 

 

 戸部の懸念している通り材木座の後ろの方はゾンビ達がついて来ている。材木座自身も長い間自転車を漕ぎ続けていたのかあまりスピードが出てない。このままではいづれ力尽きゾンビ達の餌食となってしまうだろう。

 

 

 

八 幡「だがあいつの馬鹿力はこれから動くにしても少しは役立つだろう。引き入れた方が得だろう」

 

戸 部「りょーかい。んじゃやりますか~」

 

 

 そういうと戸部は俺の隣に立った。

 

 

八 幡「先生。材木座を乗せたらすぐに発進する準備をお願いします」

 

 

 先生に次の行動を伝え今必死に自転車を漕いでやってきているあいつに

 

 

八 幡「材木座ぁああ! こっちに来い!」

 

 

 材木座がこちらに気付いたのか向かってくる。

 

 

八 幡「こっちまで来て自転車降りたら、自転車をやつらに投げつけろ! それで時間稼げる」

 

材木座「あいわかったぁあああ!」

 

八 幡「材木座が乗ったらすぐにバスに入るぞ」

 

戸 部「オッケー」

 

 

 見る見るうちに材木座が近くなってくる。俺は緊張のため武器を持つ手が汗で濡れている気がする。

 そして材木座が急ブレーキをして目の前に立つと

 

 

八 幡「今だ。やつらの先頭にいるやつの上半身めがけて自転車を思いっきり投げつけろ!」

 

材木座「うおりゃあぁー! 材木座ぁクラッシャー!」

 

 

 どこかで聞いた技の名前を叫びながら結構重そうな自転車を投げつけた。

 先頭にいたゾンビに当たりその周りを巻き込みながら倒れていく。

 

 

八 幡「材木座・戸部はやくバスに乗れ!」

 

 

 やつらが倒れたのを確認すると材木座・戸部の順で乗り込んでいく。

 

 

結 衣「ヒッキーも早く!」

 

 

 俺もバスの入口にある手摺に手をかけ、足を乗せた瞬間に先生に向けて

 

 

八 幡「早く出してください!」

 

平 塚「わかった!」

 

 

 車が発進すると同時に入口を閉める。数体近くまで来ていたらしく引いてしまったが無事駐車場から脱出することができた。

 

 

材木座「はぁ……はぁ……。助かったぞ。八幡」

 

 

 今まで自転車を漕ぎ続けていたためか息切れしながら礼を告げてくる。

 それを見た俺はかごの中にあったコーラのペットボトルを材木座に投げてよこした。

 

 

八 幡「とりあえず飲め。話は後だ」

 

材木座「すまん。グビグビッ……ゲホッゲホッ」

 

 

 息切れしていた時にコーラを飲んだためむせたようだ。もちろんコーラを選んだのはわざとだが……

 

 

結 衣「さがみんも厨二も無事でよかったねぇ」

 

相 模「うん。結衣ちゃんたちこそ」

 

結 衣「私たちはみんな一緒だったから大丈夫だったんだけど……」

 

 

 生存者が見つかったことにみんなの表情は明るい。ただ一色が相模を見た瞬間何かに気付き、表情が変わった気がしたが……。

 しばらくして飲み物を飲んで材木座は一息ついたらしいので

 

 

八 幡「よくお前も無事だったな」

 

材木座「はっはっはっは! われに不可能はない!」

 

八 幡「いや……それはどうでもいいから」

 

材木座「うむぅ……二日前の夕方、我はすぐに家に帰っていたのだが周りが騒がしくなってな。家に引きこもっていたんだが、食料があまりないことに気付いてな。食料を求めてやってきたらやつらに見つかって追われていたっていうことだ。あいつらそんなに早いわけではなかったがだんだん数が増えて危ないっと思った時に八幡に声をかけられたってわけだ!」

 

八 幡「そうか、俺たちは学校を拠点にしているんだがお前もくるか?」

 

材木座「このままじゃ何もできないままだったからな。喜んでその提案受けようぞ! 八幡」

 

八 幡「あぁ……ひとつ言っとくがやつら音に反応するからあまり大きな声出さない方がいいぞ」

 

 

 そういうとビクッと体を震わせ周りを見る。

 

 

八 幡「なんにしても食料が無くなってたんなら腹減っているだろ。コンビニから基本日持ちがするものを回収してきた。その中に賞味期限ぎりぎりのパンとかもあったからそれを喰っとけ。相模もあそこに籠っていたならあまり食事できなかったろ」

 

 

 相模がいたことでコンビニから回収できるものが増えみんなの移動中の食事の分も回収してきたため、賞味期限ぎりぎりだがパンなどの主食も手に入っていたのだ。

 由比ヶ浜と今まで話ていたらしいが、俺の言葉に

 

 

相 模「あ、ありがとう……」

 

 

 とつぶやきながら食事を開始するのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     ~     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 材木座と相模の食べているときに一色がこちらにやってきた。

 

 

いろは「せんぱい。いいんですか?」

 

八 幡「なにがだ」

 

いろは「相模先輩って確か先輩ともめてたって人でしょう?」

 

八 幡「何で知ってるんだ」

 

いろは「結衣先輩たちに聞いたことがあるんですよ」

 

八 幡「まぁ大丈夫だろう。あいつなりに変化はあったみたいだしな」

 

いろは「はぁ……まぁせんぱいがそういうならいいんですけどね」

 

 

 あまり納得のいってない表情でそういうと後部座席の方に戻っていった。

 

 

 

≪いろは視点≫

 

 はぁせんぱいも人がいいなぁ

 とりあえず

 

いろは「結衣先輩。結衣先輩。ちょっと話が……」

 

 

 手招きしながら結衣先輩を呼ぶとその特徴的な胸を揺らしながらやってくる。

 うらやましくないんだからっと心の中で強がっている。

 

 

結 衣「なに? いろはちゃん」

 

 

 私は後部座席の方にいる相模先輩に聞かれないよう声を落としながら

 

 

いろは「結衣先輩。せんぱいと相模先輩って大丈夫なんですか?」

 

結 衣「いやぁ……いろいろあったけど大丈夫だと思うよ」

 

いろは「相模先輩って文化祭のことでせんぱいのこと嫌っていたでしょ」

 

結 衣「まぁそうだけどいまは大丈夫なんじゃない?」

 

いろは「はぁ~またせんぱいの周りに女の人が増えるのかぁ」

 

結 衣「さがみんは大丈夫だと思うよ」

 

いろは「結衣先輩って恋愛で好きの反対は嫌いだと思ってません?」

 

結 衣「ち、違うの?」

 

いろは「好きと嫌い確かに対局ではあるんですが、恋愛ごとに関しては適応されないんですよ。嫌っていた人の一面を知って好きになるとかよくあるじゃないですか? だから恋愛ごとに発展するにはどっちかである必要があるんですよ。だから恋愛ごとに関しては好きと嫌いの逆側は無関心だと思うんですよ。まずのその人に関心がなければどちらにもなりませんし」

 

結 衣「へぇ~」

 

いろは「だからせんぱいを嫌っていた相模先輩はこれから可能性があるってことなんですよ。たしかに昨日せんぱいたちが一階に物資を取りに行ったときに法律が機能しなくなったら重婚もできるから共闘しませんか? って四階の片づけしながら先輩方に言いましたよ。でもあまり増えすぎると二人でいられる時間とか減っちゃうじゃないですか」

 

結 衣「そ、それは大変だぁ」

 

 

 本当に気付いてなかったらしく今頃になってあたふたしている。

 

 

いろは「せんぱいが知らないところで結構モテていたのは知ってますが限度ってあると思います。なので相模先輩の動向を見張っていてください。最悪の場合、葉山先輩か戸部先輩をけしかけ……」

 

結 衣「わかったよ。最後の方あまり聞こえなかったけどさがみんのこと私見てるね!」

 

 

 そういうと結衣先輩は相模先輩の所に戻っていったのであった。

 

 

 

≪いろは視点終了≫

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

     ~     

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 時間はすでに朝の九時を回っていた。バスは駅方面に向かって走っている。途中乗り捨てられた車とかがあったりしたが比較的大きな道を通っているため通行できなくなるってことはなかった。

 由比ヶ浜の家は駅方向にあるため、もし早い時間帯に来ていたら生前の行動を取ったゾンビ達に出くわしていたかもしれない。

 出会うゾンビ達もそこまで多くなく振り切ることが可能だった。

 そろそろ由比ヶ浜の家があるマンションに着く頃、由比ヶ浜にはメールをしてもらい迎えに行くことを伝えてもらった。

 

 マンションに着くとバスには先生・一色・小町・相模を残し、残りのメンバーで由比ヶ浜の家に向かう。

 エレベーターを開けるとゾンビが出てきたが一体しかおらずそこまで苦労することなく倒すことができた。

 そして由比ヶ浜の家がある階に着き廊下を確認するとやはり数体のゾンビがうろついている。

 ゾンビを見て緊張のためか誰かがカタンという音を立ててしまった。その音に反応したゾンビ達がこちらにやってくる。

 しかし一体一体のゾンビの距離は離れていたため対処することは容易だった。

 その中で驚いたことに材木座にバットを持たせて戦わせたのだが、野球選手がインハイの球を打つときのようにスイングすると頭から上が廊下を飛び出てマンションの外へ吹っ飛んでしまった。

 こいつ……本当に刀持たせたら剣豪将軍になれんじゃねぇの? と思ってしまう。

 

 廊下のゾンビを駆逐し終わると由比ヶ浜の家のインターホンを鳴らす。

 少し間が空き、覗き口からこちらを確認したのか由比ヶ浜のお母さんが出てきた。

 

 

結 衣「ママ! よかったぁ」

 

結衣母「あらあら。結衣ちゃんも無事でよかったわぁ」

 

 

 感極まって抱き着く由比ヶ浜を抱きしめる由比ヶ浜母(言いづらいので次から結衣母)。

 再会の邪魔をして悪いと思いつつも

 

 

八 幡「すみません。そろそろ移動したいと思うんで持っていく荷物を」

 

結衣母「あらあら~ヒッキー君も久しぶりね。結衣を守ってくれてありがとね」

 

八 幡「いえ……それより荷物を」

 

結衣母「大丈夫? 結構多くなっちゃったけど。結衣のも用意したわよ」

 

八 幡「じゃあ。重いものは材木座が持ちますんで。俺と戸部が周りの警戒をします。やつら音に反応するんで気を付けてください。特にサブレ」

 

 

 そういうとうなづいてくれた。

 来る途中に倒していたこともあって廊下からエレベーターまでは何事もなく進むことができたが一階に降りた時に思わぬアクシデントに襲われる。

 来た時にはいなかった大量のゾンビ達がマンションの駐車場に集まっていたのだ。しまったと思いつつバスを見るがバスの周りにはいない。

 一ヶ所に集まっているようでよく見ると血の跡がある。

 まさか誰かがやられたかと思いつつやつらから見えないよう隠れつつ先生にメールを送ることにした。

 

 

八 幡【先生。駐車場にゾンビがたくさんいるみたいですけどみんな無事ですか?】

 

平 塚【みんな無事だ。ただ見ての通りやつらが集まってきてな】

 

 連絡を待っていたのかすぐに返事が返ってきた。

 皆が無事だと知り安堵していたが疑問に思い次のメールを送る。

 

八 幡【なにがあったんです? もしかしてバスを見た誰かがバスに行こうとして途中でやられたんですか?】

 

平 塚【いや…そうじゃない。いきなり何か飛んできてな。その音に反応して寄ってきたんだ】

 

 返事を読むと心当たりに気が付いた。そう……某剣豪将軍がフルスイングして飛ばした首の存在に……

 材木座をにらみつつ、つぎの行動に移らなければバスの中の皆が危なくなってしまうかもしれない。

 何かないかと考えているとポケットの中にある存在に気付く。

 そして思いついた事をメールで送りタイミングを合わせてもらうことにした。

 

 

ヒュン! カラン コロコロ コロ コロ

 

 音に反応するなら違う場所に音で誘導すればいい。

 コンビニで食料を回収した際、ポケットにマッ缶を入れていたのだがそのあと出てきた材木座の登場で存在を忘れていたのだ。

 すぐさまマッ缶を飲み干し、少し下り坂になっているバスとは逆の方に向かって投げて誘導したのだ。

 下り坂をゆっくり音を立てながら転がる空き缶にゾンビ達は反応し追うことになる。

 

 ゾンビ達が十分に引きつられていることを確認しバスへ向かうのだが、遅れてやってきたのか一体だけ俺たちとバスの中間にいたのだ。俺はそれを確認すると加速しゾンビとの距離を詰める。

 至近距離になった瞬間横に体を動かしフェイントをかけ頭の側部を上からたたきるけるように武器を降ろす。一発で仕留めれたらしく崩れ落ちていく。

 倒れた時の音に焦ったがゾンビ集団との距離も遠く、かつ近くに空き缶の転がる音で気付かれていなかったみたいだ。

 

 その後は無事みんなバスの中に入れたが今、エンジンをかければ明らかに空き缶よりこっちに来てしまうことが明白だ。

 少しの間周りを警戒しつつも休憩を入れることとなった。

 

 

八 幡「由比ヶ浜。ここからホームセンターとデパートどっちが近い?もちろん広い道を使ってだが」

 

結 衣「うーんとね。ほーむせんたーの方が近いよ」

 

八 幡「じゃあ次はホームセンターだな。道順を先生に教えておけ」

 

結 衣「うん! わかった」

 

 

 先生の所に行く由比ヶ浜を見つつ、俺は少し窓を開け空き缶が転がる音を確認しながら見張りに着くのであった。

 

 

 

 

【ただいまの生存確認人数15人と1匹】 このことは世界中で起きているらしいんだ


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