ハイスクールD×D 『本物』を求めた赤龍帝 作:silver time
友人「バカな……お気に入り1000突破だと……?」
友人B「有り得るのか?こんな駄文が……」
silver「だ、駄文ちゃうわ!」
友人C「お前とは、もう一緒にやれんよ……」
silver「なんでや!?」
友人D「画面から、光が逆流する……ギャアァァァァァァァァァァ!!」
silver「なんでさ!?」
友人E「エヴァグリイイィィイン↑」
silver「壊れた!?」
友人F「イカレてるよ、お前」
友人G「僕からすればイカレてるのは全部だ、silverの」
「お前ら酷すぎだろ!終いには泣くぞ?」
友人「イヤ、だってさ」
「「「「「「「お前が書いたSSがこんなに読まれるわけがない」」」」」」」
silver「もういい……言葉など既に意味を成さない……」
皆様、ありがとうございます!
「…ふわぁぁ……んっ、あぁぁ~」
今は誰も居ない図書室で一人、比企谷は読書に励んでおりだらしない欠伸をしていた
「最近は急ぎの仕事とかが回されてこないせいか、暇なことが多くなったな……」
慣れ始めた
元々常日頃から働きたくないと言っていた比企谷にとってはまさに最高の職場だ
「さてと、今回はどんな本をご所望かな……」
伝記モノの棚まで歩いて行き棚に陳列されている本を物色していく。最近よく此処に通うどう見ても小学生位にしか見えない少女の為だ
最初は偶然なのか、それとも監視していたのか、恐らくは後者だろうが、そんな感じで比企谷にさり気なく近付いてきたのだがクラスメイトともしないような話題であっさりと意気投合し、以来かなりの頻度で図書室に通うようになった
(にしても、やっぱグレモリーの奴は俺を警戒してるんだろうな……確か塔城もオカルト研究部に属してたはずたから、最初ここに来たのは監視のためか)
手に取った本を眺めながらそんな疑問を頭に浮かばせた。グレモリーからすれば突如として現れた比企谷の存在はイレギュラーであり、同時に敵か味方かも判別できない不穏分子なのだろうと
(ま、グレモリーの手に余るような事が起こらなけりゃ問題ないだろ。余程のことが無い限りは)
そう頭の中で結論付けづつ、比企谷はそもそも
▼
「は?護衛?」
時間は遡ること去年の一月あたり、冥界のグレモリー領、グレモリー邸に比企谷は居た
比企谷の対面には貴族が身に付けるような衣服を纏った紅い髪の男性と、男性の斜め後ろには如何にも従者のように彼に付き従う銀髪のメイドが居た
冥界を束ねる四大魔王、サーゼクス・ルシファーとその妻であり最強の女王、グレイフィア・ルキフグスである
「護衛というよりは、見守っていて欲しいんだけどね」
「それ、俺を態々雇う必要あんのか?」
「付け加えるならばリアス様、及びソーナ様の手に負えないと判断した場合に、八幡様には問題の解決をお願いしたいのです」
「グレイフィアさん……俺一応人間だって事わかってますよね?」
「ええ、存じております。
「……なんかニュアンスに違和感を感じますが」
この時、比企谷はグレモリー家、シトリー家の両家とパイプを持っており、よく両家の抱えた問題を解決したりと専属の何でも屋のような事をやっていた
その経緯は後々に明かすことにするが、ある事件の際にソーナを助けたことがきっかけである。ちなみにリアスはソーナが誘拐されかけた事しか知らず、比企谷の事は聞かされていなかった
「つーか、確かソーナとリアス・グレモリーは今駒王にいるんだったよな?俺にまた駒王に戻れと?」
「嫌なのかい?君の故郷じゃないか?」
「……なんというかな、上手くは言えないが俺の個人的な事情がな……」
「……嫌なら、この話は無かった事にするよ。流石に、君には何度も世話になっているからね。僕達も、セラフォルー達も」
強制はしないと、サーゼクスは暗にそう言ってくれた。勿論、これを受ける必要はどこにも無い
だが
「いや、その話受けよう」
「……良いのかい?」
「いつかは帰ろうとは思っていたんだ。まあ、少しばかり面倒事があるが。それに依頼なら貰うものはしっかりと貰うからな」
きっかけはどうあれ、自分の故郷に戻れるのだ。今までいつ戻ろうかと悩み、明日にしよう、いやまだ帰るべきではないと何度も思った
「……やはり、八幡様ならそう仰られると思っておりました」
「コレが俗に言う捻デレという物なのかな」
「オイ待て、何処でそんな言葉を聞いたサーゼクス」
「ええ、捻デレでしょうね」
「グレイフィアさん!?」
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事の発端を思い出していると図書室のドアが開かれた音が聞こえてきた
「あ、もう時間か……」
急いで、受付まで戻ると意外な来客があった
「あっ、比企谷」
「……兵藤か」
「ちょっ、なんだよその嫌そうな顔は!?」
「いつもの自分の行動と初対面の俺に言った言葉を思い出してみろ」
「好きなエロ本が何か聞いただけじゃねぇか。それの何がダメなんだ?」
「ダメだコイツ、早くなんとかしないと」
図書室を訪れたのは変態三人組の一人、『この世すべての性欲』こと兵藤一誠だった
普段から少なくとも笑顔の絶えないヤツだが、今この時は違った
「……なんかあったのか?」
「え?」
「いや、なんかいつもより顔が暗いと思ってな……」
変態と罵られてはいるが、毎日を心から楽しんでいるいつもの兵藤からは想像がつかない程の暗い顔、というよりは心此処に在らずといったようなものだった
「……なぁ、今からちょっと話せるか?」
「――変な男に殺された?」
「ああ、紺色のコートを着た男になんか光で出来た槍みたいなので腹を刺されて…」
「こうして生きてるじゃねえか。夢見が悪かっただけだろ」
「それにしては、妙に現実感があったけどな」
またもや体育館裏、大抵の学園モノだと不良の溜まり場以下略な場所にて兵藤のとんちんかんな話に耳を傾ける比企谷
「それじゃあ、その後起きた場所は?」
「家だけど」
「夢オチだなそれは。よくある話でつまらん」
「ひでぇなオイ!」
態々ここまで連れてきて何かと思えばただの夢オチの話にウンザリして、比企谷はすぐさま立ち去ろうとした
「あっ、でも殺された後にグレモリー先輩が見えたような……」
「…っ!?」
瞬間、比企谷は歩みを止め兵藤へと向き直った
「……グレモリーだと?」
「ああ、最後にグレモリー先輩の姿が見えた気がしたんだが……って、どうせ夢なら揉んどけばよかった!いや、死にかけてたけど……」
「……起きてから何か違和感は無いか?」
「違和感?んー……そういや、何時もよりも身体がだるいような……あーでも日陰とかにいると楽に、それどころか体の調子がすこぶる良かったな」
比企谷はモノクル越しに目を険しくし、確信した。兵藤は悪魔になったのだと
「……比企谷?なんか顔が怖いぞ」
「いや、何でもない。それとやっぱ夢オチだろうよ」
改めて、比企谷はこの場を後にしようとした
「あー、それとだ兵藤」
そして、忠告する
「帰りは気をつけろよ。ここのところ物騒だからな。」
▼
「……どうなっている!?」
「あー、ありゃ完全に悪魔になってるな」
夜の駒王町の上空、正確には民家の屋根の上に闇に紛れた二つの人影が存在していた
「確実に殺したはずだ!なのに何故!?」
「いつもの似非紳士のような口振りはどうしたんですかい?ドーナシークの旦那。って言うかちゃんとトドメ刺さなかったからでしょ、カンペキに」
いつもの通学路を通る兵藤を睨みつけ激昂するドーナシークと、ソレを適当にあしらいながら件の少年を見ているフリード
「くっ、まさかこのような事になろうとは……」
「しかしどうするんで?多分アレ悪魔に転生してますよね?しかも十中八九グレモリーかシトリーのクソ悪魔の眷族っすよ。こうなったら堂々と手出しすんのはマズイんじゃないっすかねー」
儀式を進めている彼らにとって障害となりうる物を予め排除したつもりだったが、逆に自分の首を絞める結果に終わってしまった
「……いや、こうなったらグレモリーとその眷属に察知されないように動くしかないな」
「それなら最初からそうしとけよ……」
「何か言ったか?フリード」
「何でもありゃあせーん」
それじゃあお先にと民家の屋根から飛び降りたフリードと兵藤を依然を睨みつけ、
次にあった時に殺してやると呪詛を吐き、空へと飛び立った
いよいよ……次回には一誠が……オカ研と合流する……
するはず……
合流させたい……
ドーナシークが一誠の死に執着してるのは自分の頭の中の計画が狂ったことに怒りを覚えたという勝手な理由です