学生のときはわざとそういう行動をした覚えがあるなあ・・・(笑)
今ですか?秘密ですw
生徒会室をあとにした私たち3人は生徒会のこととかを林崎くんに聞いたりしながら雑談してた。
私はこれから練習のためにB高校へと行くんだけど、せっかくだし林崎くんを誘うことにした。
「ねぇねぇ、今日もこれからB校で練習するんだけど時間大丈夫だったらどうかなって」
私はとにかく意識しないよう心掛けていたけど、麻由美ちゃんがそれを見てニヤニヤニヤニヤしてたからたぶんめちゃくちゃ意識してたんだと思う。
「大丈夫だよ。この後は用事ないし。ってか今まで行けなくてごめん」
「良かった!って、そんなの気にしなくていいよ!忙しいのは知ってるし・・・」
「これからはなるべく行くようにするね」
「ありがとうっ!」
私と林崎くんがそんな会話をしていたら今まで黙ってた麻由美ちゃんが。
「オフタリさ~ん!私もいるのにそういう空気作っちゃダメだなあ~!」
そう言われた私はハッと気がつく。
「ち、違うの!その、麻由美ちゃんを無視しようとして2人だけでわかる話をしたわけじゃないからっ!」
私はそう言い訳をしたが、どうやら彼女が思っていたことは違ったみたいで・・・。
「あらん!無自覚とはねぇ~!林崎くんはどうなの~?」
優美に聞いても聞きたかった答えが聞けなかった麻由美は攻撃の矛先を圭へと向けた。
「いや、その、気を付けます・・・」
「ふ~ん、こっちは自覚あるみたい~!」
「そう言う会話は2人の時でね~!あ、じゃあ私は自転車だからバイバ~イ!頑張ってね!」
「うん、バイバイ!部活頑張るよっ!」
私は麻由美ちゃんに対してそう返答したが、麻由美ちゃんは「そっちじゃないんだよなあ」とか言いながら自転車置場へと向かって行った。
???そっちじゃないってなんのことだろう?と思ったので林崎くんにそのまま聞いてみた。
「まあ、気にしなくていいんじゃない?」
と濁された。
そう言う空気・・・?そう言う会話・・・?あ・・・。
麻由美ちゃんが言った意味がようやくわかった私はその場で真っ赤になってしまった。
× × ×
B校へ着き、まず演劇部の部室へと向かったが、私が元に戻るのに少し時間がかかっちゃったため、着いたときには部室に人はおらず練習場所である体育館のステージへと2人は移動しちゃっていた。
私たちは体育館へ移動し、ステージ横から美結ちゃんへ声をかける。
「美結ちゃん、ごめん遅くなっちゃった」
こちらに気がつくと軽く手を挙げて挨拶される。
「こんにちは優美ちゃん。ううん、大丈夫だよ・・・って今日は林崎くんも来てくれたんだ」
「竹下センパイ、林崎センパイ、お疲れ様です!」
隣にいた村崎くんも私たちに挨拶をする。
「村崎くんもこんにちは!」
「どうも。あんまり参加出来なくてごめん」
ちなみに亜由美は今日も台本をせっせと書いてます。
「いえいえ。少しでも来てくれるだけで嬉しいよ。1人増えるだけでも即興とかちゃんと出来るから嬉しい」
落ち着いてそう話す美結に、優美は自分も少しは見習わないとと思った。
「そう言えば大会出場が決まったんですよね!今日美結センパイから聞きました!」
そう、村崎くんの言う通り、私たちの合同での大会出場が決まった。
亜由美は最初にB校へ行った次の日に早くも大会への申し込みをしに行った。聞いた話になるけど、最初は「うまく出来るの?」とか「練習どうするの?」とか言われたみたいだけど、昨日2回目に行ったときは色々過去の大会とかほかの部活の資料を持って行ったみたいで、あっさりオーケーが出たとのこと。さすがだよね(笑)
「そうそう!最初から亜由美なら大丈夫とは思っていたけど、実際決まったらホットしたよね」
私がそう言うと林崎くんと美結ちゃんも思い思いの言葉を口にする。
「ホントあの子凄いわ・・・将来めちゃくちゃ大物になってそうだ・・・」
「前からそうだったんだよね。なんか全然変わってないみたい」
飽きれるような口ぶりの林崎君に、ふふふと笑いながら話す美結ちゃん。それを見た村崎くんも言葉を口にする。
「なんか小松センパイってホント凄い人なんですね~!なんか憧れるな~!」
「あ、ムラくんもしかしてあゆちゃんのこと気になったり?」
そんなことを話してた村崎くんにすかさず美結ちゃんが反応!おっとりしてるけど、やっぱりそういうのは好きなんだね。女の子だもんね。
「え!?違いますよ!?1人の人間として尊敬してるだけです!」
村崎くんはそう話してはいだけど、多少動揺がたあったのか早口で話していた。
「ホントに?」
「本当です!そもそもまだ1回しか会ってないのにそんなことわかりませんから!」
確かにその通りではある。私だって初めて会った時から林崎くんを好きになったわけではない。それに私は恋をしたことがなかったから、麻由美ちゃんに言われてそれが恋だってことに初めて気がついた感じだったから。
村崎くんのことはわからないけど、これから何度も会っていくうちに私みたいになる可能性もあるよね。
でも亜由美と村崎くんか~!意外とお似合いかも?村崎くんが尻に敷かれそうかな?(笑)
「そっか。でももし気になるようになったらいつでも言ってね。優美ちゃんも協力してくれるよね?」
「うん!亜由美今フリーだから大丈夫だよっ!」
私はノリでそう言う。
「だから違って言ってるじゃないですか~!」
でもぶっちゃけここまで人から言われちゃうと嫌でも意識しちゃうよね。
「もう!からかわないで下さい!」
「じゃあ練習始めようか」
まだ騒いでる村崎くんを無視して美結ちゃんはそう私たちに声をかけた。
「美結センパイヒドイっ!・・・林崎センパイ、どう思います!?センパイは味方ですよね!?」
美結ちゃんに無視された村崎くんは林崎くんへと助けを求めたけど・・・。
「じゃあまずは腹式呼吸からかな?」
まさかの無視!さすがの村崎くんも諦めたみたいで腹式呼吸を始めた。でもよくみたら溜め息だったかも!?(笑)
× × ×
練習が終わり帰宅途中、今は林崎くんと2人で丁度電車に乗ったところである。
「なあちょっと聞いてもいいかな?」
2人になったとたん、林崎くんはなにやら私に質問をしてきた。
いきなりなんだろうと思いつつもダメという意味もないので、うんいいよ、と答えた。
「いやね、なんで梅田さんの応援演説をやろうと思ったのかなって。梅田さんは小松さんに頼めなかったから、って言ってたけどキミはやりたいって言ってから」
意外な質問だった。あんなやりとりの中で彼はそんなことを考えていたなんて思っていなかった。
理由はあった。ただ麻由美ちゃんを助けたいってのもあったけど、私としては別の理由もあった。特に言えないような理由ではないため私は彼に話すことにした。
「亜由美に断られて麻由美ちゃんが困ってたっていうのももちろんあるんだけど」
「うん」
「少しでも、少しだけでもそういうのに関わっていきたいなあって思って」
「そういうのって・・・生徒会選挙にってこと?」
林崎くんはなんで?って顔になってる。確かにこれだけじゃよくわからないよね。
「いやね、林崎くんが生徒会入ってて、それで麻由美ちゃんも生徒会役員になって・・・なんか私は置いて行かれちゃうような気がして・・・少しでも林崎くんに関わりたかったっていうか・・・」
言ったあとにだんだん恥ずかしくなっていった。直接的には言ってないけど、麻由美ちゃんに嫉妬心があって私は彼を独占したいって言ってるようなものだもん!
当然、彼にもそれは伝わってしまったようで・・・。ちょっと顔が赤くなって下を向いている。
「そう、なんだ・・・」
「うん・・・」
2人で俯き、少し沈黙の時間が訪れた。どうしようどうしようと私が考えていると林崎くんは顔を上げ、笑顔で告げる。
「なんていうかね、そう思ってくれて普通に嬉しかったよ。最近前よりも話す機会減ったし・・・もしかしたらキミの気持ちが変わっちゃったらどうしようって思うときもあったからね」
「・・・でもそう思ってくれるってことは待っててくれてるってことだもんね」
私もさっき恥ずかしいこと言ったけど、それよりも更に恥ずかしいセリフを笑顔でサラッと言ってる林崎くん。なんかまた更に好きになっていくような気がするなあ。
「うん!当たり前だよっ!」
彼の笑顔につられれたのと、彼から言われたことで私も笑顔でそう答えた。
気が付くともう私が下りる駅に電車は着いていた。
「じゃあまた!」
「うん、また」
私は少しだけもやもやしてた気持ちが晴れた上に、改めて彼のことが好きになったことでついついスキップして帰ってたら、途中で足がもたついて転んで恥ずかしい思い(何があったかは絶対言えない!)したのは誰にも秘密なんだよっ!
これからですが、ちょっと投稿ペースが鈍くなるかもしれません・・・。仕事とかが忙しくなるとかではなくて、単純にネタが思いつかないだけですけど(笑)
まあ、そんなこといいつつも出来れば次は週半ばまでには投稿したいと思ってます(^^ゞ