ソードアートオンライン ater & violaceus(一時休載中) 作:Nyan0726
まず、投稿遅くなってすみません。
そして、
ついにこの日がやってきました。前期中間試験です!
試験勉強…やらないと…
でも、手が勝手にパソコンに伸びていくからしょうがないね。
それでは、どうぞ!
「それでは、我ら月夜の黒猫団に、乾杯ッ!」
「「「「乾杯ッ!」」」」
「そんでもって、命の恩人、キリトさんとユウキさんに………乾杯ッ!」
「「「「乾杯ッ!」」」」
「「か、乾杯……」」
俺達は少し前、モンスター相手に苦戦していたギルド『月夜の黒猫団』を助けた。
そのお礼にとギルドマスターのケイタに誘われ、今、こうして黒猫団の皆と酒(この世界では未成年でも飲めるが、酔えない。)を飲み交わしていた。あ、ちなみにユウキのグラスにはジュースが入っているぞ。なんでかって?だってこいつ酔うんだもん。システム的に無理なはずなのに、酔うんだもん。
「ありがとう。」
「サンキュー!」
「助かったよ。」
「ありがとう。本当にありがとう。」
「いや…そんな……」
黒猫団の皆が次から次へと俺達にお礼を言ってきた。
「すごい怖かったから…助けに来てくれた時、本当に嬉しかった……」
黒猫団唯一の女の子。モンスターに攻撃するときも目を瞑っていたので、本当に怖かったのだろう。
「ところで……キリトさん、ユウキさん。」
リーダーのケイタだ。
「大変失礼かと思うんですが、お二人のレベルって今どれくらいなんですか?」
どうしようか。本当の事を言ったら、あまりよく思われないかもしれない。しかし、嘘を言うのも気が引ける。う〜ん、どうしよう………
(……聞こえますか…キリトよ……今…あなたの心に…直接…呼びかけています……)
(ユウキ!?……どうやってんだ?)
(実はねぇ〜……ボクにもわかんないんだ。なんか口を開かずに話せないかな〜と思ったら出来た。)
なんつー無茶苦茶な奴だ…システム超えすぎだろ。
(まぁ、いいか。で?なんだ?)
(どうせキリトの事だから、本当の事を言うか嘘をつくか迷ってるんだろうな〜って。)
(!?なんで分かるんだよ!エスパーか!?)
まぁ、テレパシーじみた事ができる時点でエスパーみたいな物か。うん。
(まぁ、それは置いといて。ボクは本当の事を言った方がいいと思うよ。)
(なんでだ?いろいろ言われそうじゃないか?例えば、『そんな高レベルの奴がなんで、こんな低い層にいるんだ!』とか。)
「キリトさん?」
(確かに言われるかもしれない。でも、嘘をついて同レベルだと思われると頼られやすくなるでしょ?その時に皆がピンチになったらどうするの?)
(どうするって……もちろん助けるけど。)
「キリトさ〜ん。」
(本当に助けられる?キリトは上位のソードスキルを使えないんだよ?)
(ぐっ……確かにそうだな)
「キリトさ―ん!」
「うぉっ!」
「大丈夫ですか?」
「あ、あぁ。大丈夫だ。」
「やっぱり言えないですよね……」
「いや、答えるよ。俺のレベルは40だ。」
「ボクは今、39だよ。」
「すごっ!ちょっとあなた達に頼みたいことがあるんですけど……」
「敬語はやめにしよう、ケイタ。」
「そう…そうか。じゃあ、キリト、ユウキ。こいつサチって言うんだけど、
「何よ、人をみそっかすみたいに。いきなり敵の真正面に立って攻撃を受けろって言われてもおっかないよ。」
「でも、1番生存率が高いのは
確かにそうだ。戦闘においてダメージディーラーよりも
でも、敵の攻撃を受け続けるからサチみたいな怖がりな人には無理だと思うけどな。
「わかった。やってみるよ。」
「ありがとう。」
「ただし、1週間だけだ。俺達も攻略組だ。あまり長く前線を離れるわけにはいかない。」
「1週間もやってくれるなら十分だよ!じゃあ、1週間よろしく。キリト、ユウキ。」
「「「「「「よろしく〜。」」」」」」
数日後、俺達は大きいカマキリの様な敵を倒していた。サチの方はというと………
「キャァァァァ!」
……あまり上手く言っていない。やっぱり、敵を怖がってしまっている。
まぁ、HPが0になるだけで実際に死んでしまうのだから仕方ないといえばしかたないんだけど…
「サチさん、一度下がって!」
ユウキはそのままカマを切り落とし、攻撃を跳ね返してメイス使いのテツオとスイッチ。テツオはカマキリを倒し、レベルアップした。
「よし、そろそろ休憩しようか。」
ケイタが言った。
休憩中、俺はケイタと二人で話していた。
ユウキ? あいつは黒猫団の皆と仲良くおしゃべりしてるよ。
「キリト。サチの転向、どう思う?」
「やっぱり、サチに前衛は難しいと思うよ。ケイタ、誰か前衛ができる人をギルドに新しく入れるってのはダメなのか?」
「うーん……実は、もうやったんだよね。勧誘。でも…」
「誰も入ってくれなかったと。」
「うん……」
「んー…他の人を前衛に転向させるのはどうだ?」
「やっぱりそれしかないか。サチ以外で前衛に転向させるとしたら誰にがいいと思う?」
「ダッカーかな。今から転向させると大変だろうけど、狩りはずっと楽になると思う。」
「そうか、ありがとう。」
「あとは、サチに生産職になってもらうっていう手もある。パーティーメンバーが一人減る分、テツオも楽になると思う。」
「なるほど!早速、今日の夜提案してみるよ!」
「あぁ…」
「ねぇ、キリト。もう一つ聞いてもいいかな?」
「なんだ?」
「攻略組と僕たちの違いって何だと思う?」
「うーん、情報の量かな。攻略組には効率の良い狩場やらクエストとかを独占してるやつが多いし。」
ちなみに情報を独占しているのは、主にキバオウ率いる『アインクラッド解放軍』だ。
まったく、βテスターが情報を独占するのを批判してたのはどこのどいつだよ……
「そうか…僕はね、意志力じゃないかと思ってるんだ。」
「意志力……?」
「そう、仲間を…いや、全プレイヤーを守ろうっていう意志の強さ。僕らはまだ守ってもらう側だけど、気持ちじゃ負けないつもりだよ。もちろん、仲間の安全が第一だ。でも、いつかは僕らも攻略組の仲間入りをしたいって思ってるんだ。」
攻略組の仲間入りか……そうだな。黒猫団の皆が攻略組に入ったら、今の攻略組の閉鎖的な空気をどうにか変えられるかもしれない。………って、あれ?いつの間にかユウキ達が結構近くまで来ていた。その中からダッカーが近づいてきて…
「よっ、リーダー。かっこいい~!」
「なんだ?俺たちが聖竜連合や血盟騎士団の仲間入りってか?」
「いいだろ。目標は高く持とうぜ。まずは全員Lv.40な。」
「えー、皆に重大な発表があります。なんと、今回の狩りで20万コル貯まりましたー!」
「「「「おぉーーー!」」」」
「そろそろ、俺たちの家を買うのも夢じゃないな。」
「サチの装備整えたら?」
「そう、もう一つ、そのことで話があるんだけど……キリト、ユウキ。席をはずしてくれるかい?」
「あぁ。」
「ええっ!なんで!?」
あっ………ユウキに説明するの忘れてた……
ユウキのことだからきっと、仲間外れにされたと思って駄々こねるんだろうなぁ…(´Д`)ハァ…
説得………は面倒だから、強制連行。
「ユウキ~行くぞ~」
と言いつつ俺はユウキの口を押さえ、無理やり引っ張って自分たちの部屋へ連れて行った。
「ん゛ん゛ん゛ーーーーーーん゛っ!!」
部屋についたので口を押さえていた手を離した。
「なにするのさーーーーっ!!!」
うおっ!危ねっ!カップを投げるな!もの投げる度に投擲スキルが発動するんだから!
「お前、俺を殺す気か。」
「いや、そんなつもりは…」
「で?なんだ?」
「だって、理由を言わずに席をはずせって言われても、仲間外れにされたとしか思えないよ!」
「それは、ごめん。俺がお前に説明するのを忘れてた。」
「ふーん、まぁ、いいや。で、あっちでは何話してるの?」
「サチの転向について。だからきっと、黒猫団の皆だけで話したかったんだろうな。」
「なるほど……具体的には?」
「俺が提案したのは二つ。ダッカーが前衛に転向するか、サチが生産職になるか、だ。結果、どうなるかは知らない。」
「まぁ、遅くても1か月後にはわかるんじゃない?」
「ユウキ、メタい。」
お疲れさまでした!
やっぱり、文章を書くのは苦手です。今回は地の文が少なすぎたかなーと思っています。
もう6月です。ついこの間までは桜を見ていたのに…
時がたつのは早いですね。
それでは、ご意見、ご感想、アドバイスなどお待ちしております。
To be continued…