ソードアートオンライン ater & violaceus(一時休載中)   作:Nyan0726

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すみません!投稿、結構遅くなっちゃいました!

一応言い訳をさせてもらうと、
まず、部活の遠征がありました。
そして、新学期のテストがありました。
さらに、まだテストが残っています。

以上の理由により遅くなりました。申し訳ありません。



まぁ、つまらない話もこの辺にして、

それでは行きましょう!


004《攻略会議》

第1層迷宮区のマッピングが終わったボク達はレベル上げの為にモンスターを狩っていた。

 

ボクは視界の端に居る細剣使い(フェンサー)さんが気になっていた。なんで気になるかって?だって、ソードスキルがあまりにも速すぎるんだもん!

 

「どうした?」

 

キリトに声をかけられた。よっぽどボクは細剣使い(フェンサー)さんの事が気になってたみたいだね。

 

「いや……あの細剣使い(フェンサー)さんが気になって……」

 

「なんで?」

 

「速過ぎない?」

 

「あぁ……確かに速いな……剣先が見えない。」

 

ボクでもあんな速くできないよ…

 

「でも、あれはやり過ぎだな。下手したら集中力が切れて倒れるぞ……」

 

「だね。ちょっと注意してくるよ。」

 

そう言ってボクは目の前の細剣使い(フェンサー)さんに近寄り、声をかけた。

 

「そんなに無理してると倒れちゃうよ?」

 

「アナタには関係無い。」

 

「でも……」

 

「いいから、ほっといて。」

 

キツい口調で追い払われちゃった……その後細剣使い(フェンサー)さんはまた敵へと向かおうとしたところで床にドサッ!!と倒れ込んだ。

いつの間に隣に来ていたキリトが言った。

 

「全く、言わんこっちゃない……」

 

「言ったのボクだけどね。」

 

「……………」

 

「……………」

 

「………まぁいい。ユウキ、運ぶぞ。」

 

「え?どうやって?」

 

「二人で持ち上げるつもりだったけど………一応それ以外の方法もあるぞ。」

 

「……その方法って?」

 

「寝袋に入れて引きずる。」

 

「よし!二人で持ち上げよう!それがいい!そうしよう!」

 

うん。人を引きずるなんてあり得ないよね!

 

「お、おう」

 

 

 

 

 

 

「あれ……私……どうして……」

 

「お、目が覚めたみたいだね。おはよう。」

 

「あなたは………?」

 

「ボクはユウキ!そっちの木に寄りかかってる人はキリトだよ。」

 

「よ、よろしく」

 

このコミュ障め……緊張し過ぎだよ。

 

「私はアスナ。よろしくね。………それで、私はどうしたの?」

 

「倒れたんだよ。迷宮区の中で。そのままにしてたら危ないから二人で持ち上げて外に運びだしたんだ。」

 

「………そう。ありがとう。」

 

おっと、そろそろ会議の時間だね。街に戻らなきゃ。

 

「それじゃあ、無理はしないでね。」

 

「あなた達どこへ行くの?」

 

この人は会議の事を知らないのかな?教えてあげよう。……と、思ったけどキリトが言おうとしてるからいいや。

 

「街で会議があるんだ。第1層攻略会議。」

 

「でも、まだボスの部屋は見つかっていないんじゃ……」

 

「ボク達がこの前見つけたんだ。」

 

アスナは目を丸くさせていた。

 

「どうだ?アンタも一緒に行くか?」

 

「えぇ……お願いするわ。」

 

 

 

 

 

街の噴水広場には色んな人が居た。サボテンみたいな頭の人。青い髪の毛の人。黒色でガタイの良い人。全員合わせて40人に少し足りないくらいかな?

 

「はーい!それじゃあそろそろ、始めさせてもらいまーす!」

 

さっきの青い髪の毛の人が大声を出した。あの人がリーダーなのかな?

 

「俺は、ディアベル。職業は…気持ち的に騎士(ナイト)やってます!」

 

SAOに職業システムなんてねぇだろ~

ホントは勇者って言いてぇんだろ

ワハハハ!!

 

「先日、とあるパーティーがあの塔の最上階でボスの部屋を発見した!」

 

空気が変わった。

 

「俺達はこの第1層のボスを倒し、このゲームがいつかはクリアできるってことをはじまりの街で待ってる皆に伝えなくちゃならないそうだろ!皆!」

 

拍手が鳴り響いた。すごいね…………どこぞのコミュ障(キ リ ト)にはこんな事出来ないだろうな~

 

「よし。じゃあ、先ずは皆パーティーを組んでみてくれ。ボスと戦うには単なるパーティーじゃ駄目だ。いくつものパーティーを束ねてレイドを作るんだ。」

 

それをディアベルさんが言い終わる時には大半の人がパーティーを組み終わっていた。

 

「どうする?キリト?」

 

「まぁ…この三人でいいんじゃないか?」

 

「アスナは?」

 

「それでいいんじゃない?」

 

「じゃあ、キリト、パーティー招待よろしく。」

 

「ヘイヘイ。」

 

キリトとアスナはウィンドウを操作して、ボクは無事、" Asuna " がパーティーに入って、視界の左上にHPバーが追加された事を確認した。

 

「それじゃあ、改めてよろしく!アスナ。」

 

「えぇ。こちらこそ、よろしく。」

 

すると、タイミングよくディアベルさんの声がかかった。

 

「そろそろ、組み終わったかな?それじゃあ……「ちょお待ってんか!」

 

席の後ろの方にいたサボテン頭の人から声が上った。その人は段を駆け降りディアベルさんの居る場所に辿り着いた。

 

「わいはキバオウってもんや。」

 

キバオウさんと言うらしい。……関西弁わかりづらいからやめてくれないかな?

 

「ボスと戦う前に言わせてもらいたい事がある。」

 

何を言うんだろう。ボクは早く攻略会議を進めて欲しいんだけど…

 

「こんなかに今まで死んでいった2000人に詫び入れなあかん奴がおるはずや!」

 

「キバオウさん。それは元βテスター達の事でいいのかな?」

 

「決まってるやろが!あんのβ上がり共はこんのクソゲームが始まった途端、右も左もわからない初心者(ビギナー)達を見捨ててダッシュで【はじまりの街】から消えよった。奴らはウマい狩場やらボロいクエストやらを独り占めしてジブンらだけ強うなって、その後はずぅーっと知らんぷりや!そいつらに土下座さして、溜め込んだ金やアイテムを吐き出してもらわな、パーティーメンバーとして命は預けられんし、預かれん!」

 

流石に、イライラした。命の恩人をそんなふうに言われたら当然だ。

 

「発言いいかな?」

 

「誰や!」

 

「ボクは、ユウキ。キバオウさん、あなたは考えは元βテスター達のせいで2000人が死んだって事で間違いないよね?」

 

「そうやろが。」

 

「ボクは、元βテスターの人にこの世界での戦い方を教わったし、1回命を助けられた事もある。それからはずっと行動を共にしてきたけど、危なそうな人を見かけたら助けてた。元βテスターでもあなたが言うような悪い人ばかりじゃないんだよ。」

 

「かもしれんが………」

 

「後、これ以上、あの人の事を悪く言うのであれば…………絶対に、許さない。」

 

ボクは、ほんのちょぴっとだけ怒気を含めて言った。

 

「俺も、発言いいか?」

 

次に発言したのは両手斧を装備したナイスガイだった。

 

「俺は、エギルだ。キバオウさん、あんたもこの本は持ってるだろ?道具屋で無料配布されてるからな。」

 

エギルさんが出したのは情報屋《アルゴ》が書いたガイドブックだった。………ちょっと待って。無料配布?僕達500コルも払ったよ?どういうこと?

 

「このガイドブックは俺達が次の村につくと必ず道具屋に置いてあった。流石に情報が早すぎないか?」

 

「だったらなんや!」

 

「このガイドブックの為に情報を提供したのは元βテスター以外にあり得ないって事だ。」

 

「ぐっ………」

 

「いいか、情報は誰でも手に入れられたんだ。それなのに、多くの人たちが死んだ。その失敗を踏まえて、俺達がどういうふうにボスに挑むのか。それがこの場で論議されると、俺は思っていたんだがな。」

 

キバオウさんは何も言わずにエギルさんを睨んでいた。少しして、一番近くの席に座り込んだ。

 

「よし、じゃあ、再開していいかな。」

 

ディアベルさんは少しだけ間をおいて話した。

 

「ボスの情報だが……実は先ほど例のガイドブックの最新版が配布された。」

 

周囲がどよめく。

 

「これによるとボスの名前は【イルファング・ザ・コボルトロード】そして、【ルインコボルド・センチネル】と言う取り巻きがいる。ボスの武器は斧とバックラー。4段あるHPバーの最後の1段が赤くなると曲刀カテゴリのタルワールに武器を持ち替える。とのことだ。このガイドブックは例によって例の如く道具屋で無料配布されているから細かい所は個人で確認してくれ。」

 

そろそろ終わりかな?

 

「攻略会議は以上だ。最後に、アイテム分配についてだが、金は全員で自動均等割り、経験値はモンスターを倒したパーティーの物、アイテムはゲットした人の物とする。異存は無いかな?」

 

皆、頷いた。

 

「よし、では、明日の朝10時に出発する。では解散!」

 

 

 

 

 

「そういえば、二人は何処の宿に泊まってるの?」

 

アスナが聞いてきた。

 

「とある農家の家の2階だよ。」

 

ボクが答え、キリトがそれに付け加えた。

 

「80コルで景色が良くて、牛乳飲み放題、風呂付き。」

 

その途端、アスナが神速でキリトに迫っていった。

 

「今……なんて言った?」

 

「は、80コル……?」

 

「その後。」

 

「景色が良い……?」

 

「その後!」

 

「牛乳飲み放題?」

 

「いや、どう考えてもお風呂でしょ。だよね?アスナ?」

 

全く、キリトは本当に女の子の事がわかってないんだから!

 

「え、えぇ。……じゃなくて!この世界にもお風呂があるの!?」

 

「うん。あるよ。どうせだったら来る?」

 

「いいの?」

 

すっごいアスナの目がキラキラしてた。

そうだよね。臭いが無いとはいえ、1ヶ月もお風呂に入らないのは辛いよね。

 

「もちろん!いいよね?キリト?」

 

「あぁ、いいぞ。」

 

そう言い、ボク達は借りてる家へと歩き始めた。

 

 




毎度、ご愛読ありがとうございます。

今回は今までとは違い、ユウキ目線で書いてみました。
やっぱり、文章を書くのは難しい。どうやったらうまく書けるんですかね?

次回はいつになるかわかりません。一応、遅くても2〜3週間後には上げるつもりです。

(´Д`)ハァ…誰か宿題代わりにやってくれないかな……

それでは!ご意見等々お待ちしております!

To be continued…

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