これまでのお話
《登場人物~原作との変更点重視》
・万事屋
坂田銀時…万事屋社長。今は甘党天然パーマだが、攘夷戦争の時には白夜叉と呼ばれた英雄であった。
攘夷戦争に参加した目的は、自分を拾ってくれ、自分たちを守るために連れていかれた姉・吉田葵を救うため。そして、家に残した弟・吉田蒼汰と師・吉田松陽を守るため。
が、攘夷戦争にて葵が敵として現れ、絶望するも、松陽の言葉で葵を信じ続ける。おかげで決別せずに済んだ桂と高杉から、葵が生きてることが判明。どうにかして救い出そうとしている時に、鈴蘭太夫の依頼を受けることになった。
・鬼兵隊
高杉晋助…鬼兵隊総督。幼い頃、村でグレていたところを松陽と葵に拾われ、門下として迎え入れられた。叶わない松陽と葵のことを敬愛しており、特に、母親のような役割を果たしていた葵のことは目標と同時に守りたい対象でもあった。
攘夷戦争後、鬼兵隊を解散させずに、国家をつつく形で葵の情報を収集。桂と協力し、葵が生きていることを突き止めた。
また、国家をつつく上で真選組とも対峙するが、高杉自身の実力と真選組に所属する蒼汰の力で逃げ続けている。蒼汰には、感謝している。
桂小太郎…必要な時のみ、鬼兵隊と組む。それ以外は大抵、エリザベスとともに行動している。幼い頃は、有名な家の息子だったが、高杉についていく形で松下村塾に迎え入れられる。松陽と葵を尊敬している。
攘夷戦争後は、基本的に高杉と同じ。桂の部下が撮ってきた葵の写真から、葵がカメラに気づいていることに気づき、葵自信が生きていることを銀時に伝える。
こちらもまた、真選組とは上手くやりあっている。
・真選組
吉田
姉や兄のように慕っていた者達が、自分を守るために攘夷戦争に出たことを受け、違う形で葵を助けるために新選組に入隊。父・松陽の虚としての力を受け継いでいるのか、とても強い。
入隊したての頃、ある事件で土方に忠誠する形で、土方の下で働くことになる(現代編【吉田蒼汰】をご覧下さい)。
真選組と兄たちの間でうまく生きてる。それについての幕府への報告も、蒼汰に一任されるなど、信頼は高い。
潮屋みどり…幕府から派遣された真選組の監視係。沖田総悟によく似ている。
信頼できる人物かは、未だによくわかっていないが、土方が幕府の情報を流せるかと問うた時に、出来ると即答したり、万事屋が江戸城に乗り込むきっかけにもなった鈴蘭太夫の情報をすぐに集めてきたりと、少しずつ信頼はされている。また、その能力から相当力がある人物だと思われている。
・松下村塾
吉田
地球からの転生者。本作品の主人公。地球で両親に殺され、神様から転生を提案される。生前読んでいた漫画から、銀魂を選ぶ。特典として①原作知識の所持②弟が欲しい、後付けで③剣術の腕をもらう。よって、松陽の娘として生まれたのは、偶然。娘なので、松陽によく似ている。銀時のことを戦場で拾ったり、高杉や桂を松下村塾に迎え入れることに貢献した。
生前受けてこなかった愛情を、松陽の妻・春香に注がれ、蒼汰をうむと同時に亡くなった春香の代わりに、同じように蒼汰に愛情を注ぎ育てた。
大切な父と弟を守るために、松陽を生き残させることが重要だと考え、松陽の身代わりを務めることにする。
それによって、幕府に連れて行かれ、攘夷戦争にて銀時たちと対峙、実力差を見せつけ、彼らを絶望させるまで追い詰めた。
桂たちに見つけられるつい最近まで消息不明だった。
吉田松陽…娘・吉田葵、息子・吉田蒼汰。
松下村塾の講師。葵の中の虚の存在に気づき、原作では銀時に渡されていた刀を葵に託し、「大切なものを守る時だけに使う」という葵の言葉に満足した。葵が代わりに連れていかれているため、今も生存。松陽がいながら攘夷戦争の英雄たちが仲違いすることはないので、三人が協力し合うままでいれるのは、松陽の影響。また、葵の姿を戦場で見て絶望した三人を復活させたのも松陽の言葉による。
今は、江戸の端に住んでおり、たまに帰ってくる蒼汰から話を聞いている。
《あらすじ》
攘夷戦争から10年。その世界では、
父は失われるはずだった人生を生き、
弟は本来存在しない世界を生き、
離れるはずだった英雄たちは、共にはいなくとも、繋がって生きた。
……そんな“銀魂”の世界。
そんな世界を作った人物、吉田葵を探し続けて10年。ようやく見つけた、そんな矢先に起きたのは、鈴蘭太夫からの依頼。
そこで待ち受ける運命とは……。
ぜひ、最初から読んでくださいな。