誤字はない……はず。違うことも書いていない……はず。
ちなみに小次郎と沖田は日本英霊大好きーズである。彼等は日本英霊を過大評価し過ぎなのだ。
例えば沖田は弁慶がぬら孫の黒田坊みたいな事を出来ると思っていたりする。
弁慶がんば。
俺は運命というのを信じてみたい。というか信じていかないとやってけない。ここで生きるにはある程度の精神強度と楽観的思考が必要不可欠であるからだ。
今こうやって佐々木小次郎をやっていることもそうだが、目の前にステナ組がいることもそんな類の運命なのだろうと信じたい。
まあ、十中八九神様の悪戯の類なんだろうがな!
アーネンエルベ。正直小次郎にとってはカニファンでの印象が強くネコアルクが
電気を極力付けずに窓から差し込む陽射しに、照らされた西洋風味溢れる店内とクラシックな雰囲気は何処が落ち着いていて大人っぽい感じであった。もちろんネコアルクなど影も形も存在しない。
余談だが沖田はこんな感じのカフェには生前含め入ったことがないそうだ。……いや待てここはアーネンエルベだぞ?気づいているよね?
「ほう……。異国の風流もなかなか……」
小次郎はそんな感じで物珍しげに店内を見回す。余談だが転生前の高校三年生であった青年時代にもこういう類いの店には入った事はなく、というかそもそもな話型月厨にそんな経験を求めてはいけないのだ。
まあ沖田は違ったようだが。
「私久しぶりにこういうの入りましたよー」
「ほう、そうであったか」
「小次郎さんは行かなかったんですか?」
「アニメイトや即売会なら行ったな。うん」
「おぅふ……。私は友達と入りましたねこういう所」
「私は友人と行くのはコミケかコンサートと決まっていたからなぁ……」
「そんなの行ってたんですか?私はそういうの行きませんでしたよ」
「そうだったか」
ステナ組を背後に二人はそんな会話を交わす。ちなみに後ろからは現在進行形でセイバーの警戒心バリバリな視線が送られてきているが、この間合いは小次郎と沖田の必殺である距離であったのに加え、そもそもな話抜刀術の心得もある沖田にこの距離で勝とうとするのが間違いだというのを知っている二人が思わず失笑してしまいそうになったのは決して悪くないだろう。
「いらっしゃいませー。人数は……五名様ですねっ。じゃあこちらのテーブル席にどうぞ」
「あっ、ありがとうございますね」
アーネンエルベで働くバイト店員である茶髪の少女、比々乃ひびきのはにかみながらの接待を受けながら一行は店内の真ん中らへんにある六人席へと進んだ。小次郎は無意識のうちのスニーキングをしながら店内を進み気配を探る。カウンターでは緑髪ツインテールの少女――というかアレは十中八九桂木千鍵だろう――が皿を拭いており、他の店員の姿は無かったがどうやら奥の厨房にまだ一人いるようだった。多分その気配はマスターのジョージその人で間違いはないだろう。客席には三人おり……というかシエルさんと志貴じゃん。あれ、なんで埋葬機関の代行者いんの?
というかあともう一人、両儀式ィ……。
「…………沖田」
「…………ええ、あれは触れない方が良いでしょうね。特に両儀式はめんどくさそうです。勝てるでしょうが」
「いや、シエルの方は?」
「……考えちゃいけないんですよ。ええ」
「……そうよなぁ……」
別に即戦闘、となる訳は無いのだろうがやはり相手の素性を知っているとなると戦う前提で考えてしまう戦闘狂見まごう二人の思考ルーチンはかなりヤバかった。
多分事情を知っている者が見ればドン引きすること間違いないだろう。
まあこの場にそんな人間はいないのでツッコミなど起きることなくそれらの会話は終わりテーブル席へと小次郎沖田に向かい合ってステナ組が座る形で落ち着いたのだった。
「さて、改めて聞くけど貴女、沖田総司であってるのよね?」
「ええ、ちゃんとモノホンですよ。あ、なんなら羽織り出しましょうか?」
「いいわよ別に。嘘つく意味なんてないしね。……というか女だったのね、沖田総司って……」
「ふっふーん」
薄い反応だがそうやって返されるのは何処か気分が良かったのだろう。沖田は鼻歌でも歌わんばかりのテンションで胸を張って得意げに笑った。
……目の前に女のアーサー王がいるのだが……衛宮士郎と遠坂凛は真名を知らないみたいだししょうがないか。そのせいでか気持ち少しセイバーが頬をふくらませているように見えるのはきっと気のせいではないだろう。
「でもさ、二人は英霊なんだろ?」
「ああそうよなぁ、多分」
「ええ、宝具だってありますし英霊ですよ。……あれ?でも霊体化出来ないから受肉してる事に……?」
「あー、いいわよそこら辺は。私達が知りたいのは貴方達が聖杯戦争に参加している英霊か否かって事だけだしね…………お得意さんを無下に扱うとか出来ないし……」
無意識か意識してかは分からないが私欲に思考を回している遠坂凛に、案の定苦笑して視線を交わしているセイバーと衛宮士郎の姿はきっとデフォルトという認識でオッケーなはずだ。
それにしてもと小次郎は考える。衛宮士郎と遠坂凛、そしてセイバーで外出していたのはいつぐらいだったかなぁと。
「時にセイバーよ。あの女狐めはもう倒したのか?」
「キャスターか?いや、まだ倒してはいないが……」
「という事は前期ですね」
「それにエンカウントすらしていない。十中八九、十話かそこら当たりだろう」
「?」
小次郎と沖田の単語を極力渋った会話に首をかしげるセイバー。あぁっ、今アホ毛が跳ねた。
ちなみにエンカウントとはキャスターとエンカウントすることであり、セイバーを失っていないこの状況から前期かつ外出するほど好感度が上がってきている状況から
終盤であると仮定、つまり十話あたりと推理したのだった。
そしてこれらをUBWと仮定した上となると……。
「そうそう済まぬな。デート中であったのだろう?え?衛宮士郎よ」
「なっ!?」
「ああー!そこだったんですか!ハイハイ把握しましたよ私」
うん!これから
「それにしてもお主らも酔狂よのう。わざわざ声をかけるなど。もし、私が本物だとしたらどうするつもりであったのだ?」
「なに、その時は容赦なく斬るまでです」
セイバーが間髪入れずそう言ってくる。だけどね奈須氏も言ってるけど型月世界で一位二位を争う剣技を持つ佐々木小次郎からしてみれば平地こそ自らの力量を存分に発することが出来る空間であり、もし本物の佐々木小次郎とあの場で当たっていたらほぼ確実にセイバー、君は死んでたよ?そこら辺分かっている?
ただでさえ幸運と直感があったから燕返しは避けれたもののアレが佐々木小次郎にとっての全てでは無いのだから。
佐々木小次郎の場合アキレウスと同等までいく俊敏値をお持ちになっているためその真価が発揮されるのは必然的に平地となるのだ。いや真面目にあんな段差のある場所で戦えたことを感謝した方がいいぞ?
あと周知の事だがあの時小次郎が戦って燕返し×4出してたら確殺っていうか瞬殺?出来てました。
「慢心はいけませんよセイバーさん。あの時戦っていたなら貴女は確実に負けていましたから」
「なんだと?」
セイバーがギロっとその端正な顔立ちで睨み殺気を振ってくるが沖田はそんなもの我知らずといった具合でスラスラと続ける。
「佐々木小次郎というのは全英霊の中でもトップに立つ程の剣技を持っていますから。平地でぶつかろうものなら瞬殺と言わずとも確殺間違いなしです」
「ちなみにだが私はあの佐々木小次郎よりもっと強いぞ。多分」
淀みなく答えられ、なおかつ嘘の色の見られないそれに思わず唾を飲むステナ組。
「まあお主らが生きていられるのは偶然の奇跡が重なった故のモノだということよ。精精、佐々木小次郎が門から離れられない事に感謝することよな。でなければ今頃殺されているぞ?セイバー、お主も含めてな」
たとえ【直感A】を持ち奇襲が効かないとしてもそれは当人だけに限ることである。霊体化出来れば話は変わるだろうがそれが出来ないセイバーにマスターの隙をすべてをフォローするなど到底不可能であり隙は必ず発生してしまう事間違い無い。そんなもの良い的でしかないだろう。
まあ佐々木小次郎がそんな暗殺などするわけが無いのだがな!
「さて、では我らはそろそろ行くとしよう。予定も詰まっているのでな」
「それじゃあまた会いましょう。生きていればですけど」
最後に沖田が盛大な皮肉をかましてから二人は席を立った。
ちょうどそこに銀のトレイに五つのコーヒーカップを乗せた比々乃ひびきが通りかかる。きっとそのコーヒーらは今から配膳しようとしていたものだろう。
「あれ?もうお帰りに?」
「ああ。だからその二つのカップは下げておいてくれて構わんよ。では行くか、沖田」
「そうですね。それじゃあひびきさん、また」
「あ、はい。あっ、ありがとうございましたーっ」
小次郎達は辛辣とも言える言葉をステナ組に投げかけた後嵐のように去っていった。なんかめんどくさくなりそうな気がしたのもそうだがあまり原作キャラとの接触は控えたかったというのが実情というとろだろう。今でさえきっとキャスターに補足されているのだろうのだから。
「あの人綺麗な人だったよねー」
「そうかぁ?まあお前が言うんならそうだったんだろうけど」
「一緒にいた人も男前だったよ?」
「わ、私はそんなの別に興味ねーし」
「あっははぁ、頬が赤いぞぉ。このこの」
「なっ、ち、近いって!?」
「チカちゃんかわいー。……あれ?でも何で私の名前知ってたんだろ……?」
新都を歩く。相変わらず和服姿な二人に視線は突き刺さるがやはり気にすることは無く、それに応じて自分らが夫婦だと見られていることもやはり知ることは無かった。
二人が目指すのは新都の中にあるヴェルデというショッピングモール施設の一つだった。ホームセンターは無いが他はだいたい揃っているのでここに来ればだいたい何とかなるものである。もちろんホームセンターで買える類いを除いてだが。
その後に目指すのはもちろん図書館だ。そもそもな話、ヤマタノオロチの伝承を調べるためにこちらに来たのだから当たり前と言えば当たり前だろう。というかそっちが本命である。
「毎回の事ですけど冬木来ると転生前を思い出しますよね」
「誠にな。……今頃fate/goはどんなイベントしているんだろ……ヤバイスマホ買っとこうかな」
「あー確にそれ気になりますね!でもこの世界にfate/goなんか無いですよ。あったとしてもあちら行ってどうやってやるんですか」
「そうよなぁ……」
ヴェルデの中は大型ショッピングモールによくある明るい照明に照らされた多層構造をしており、エスカレーターで移動するソレの建物の真ん中には大きな吹き抜けが存在していて開放感が幾分と割増となっていた。脇を見ればエレベーターもちゃんと完備していて手摺もそこらかしこに見える事からバリアフリーはカンペキと言えよう。
そして店内の様相相応に人々は活気付いており、それこそ家族連れからカップルまで年齢層は多岐にわたっていた。
一階となるワンフロア全てが食料品を扱う店で占められているため小次郎達が上階に上がる事は無かったが、その内行ってみたいと思った小次郎であった。
「あっ、あきたこまちですよ。でもコシヒカリも良さそうですね」
ハイカラな和装少女がカートを押す姿は何処がシュールだったがそこは指摘しない方がいいのだろう。まず指摘したとして押すのが小次郎に変わるだけであり小次郎が押す方がシュール極まりなかったからだ。
考えてみて欲しい。刀背負った佐々木小次郎がショッピングモールでカートを押す姿を。
それならばまだ桜セイバーがカートを押す姿の方が絵になるしこっちの方が雅があるだろう。
まあ荷物持ちは殆ど全て小次郎がやるのが普通なので自らの仕事をやってると思えば済む話しか。
「浅漬けの元も買っちゃいましょうか」
ちなみに竹林にある日本家屋にはぬか床があるのだが……食事の類いは大方沖田が仕切っているので意見しない方がいいのだろうなと独りごちる小次郎であった。
その後、味噌や醤油、塩なども加え香辛料や調味料をカートへ放り込んでいく沖田。ちなみに肉類は幻想種から獲れるし野菜は農園から採れるのでモーマンタイ。更に時々身体に作物をぶら下げているポケモンみたいのもいるので困ることは無いので購入はやはりしなかったりする。
「あ、納豆買っておきますか?」
「納豆か、ならば滑茸も買わぬか?」
「いいですねそれ!滑茸ですか、盲点でしたよ」
余談だが二人に嫌いな食べ物の類いは存在しない。転生前はあったのだが幻想種の中にはバナナのような果実を付けているくせにバナナを食べてみれば柿の味だったというパターンが多くありその中には嫌いだったものもあった為自然と慣れてしまったのだ。
ちなみに小次郎が転生前に嫌いだったのは牛乳と海老で沖田は昆布と人参である。
「お値段、三万と八千二十円となります」
「はいはい」
三万円超、そんな値段になるまで買う奴などやはり珍しいのか周りのご婦人方が目を丸くしておらっしゃる。ちなみにだが会計の大体の割合を食っているのは米であり現実七つも沖田は買っていた。持つのは小次郎だが。
「私は袋持つので頑張って下さいね小次郎さん―――あ、マイバッグあるので大丈夫です」
「おうよ」
そんな連携プレーな会話に周りのご婦人方が黄色い声を発したり『ああいうのをお似合いさんっていうのねぇ』とか言われて会話のダシにされているのにも、やはり二人が気づくことは無いのだった。
図書館についたのは既に四時が回った夕暮れ前の時間であった。まだ日は沈んでいないものの、沈むまでそう時間はかからない筈だ。そしていざガラス製の自動扉に貼ってあった時間表を見れば五時になると閉館してしまうそうだったのでギリギリセーフといった具合だろう。また明日出直すとかにならなくて良かったと二人が内心安堵の息を漏らしたのは言うまでもない。
「荷物お願いしますね。私は探してきますので」
「承った」
図書館の真ん中当たりにあった読書スペースの一角、かなりの大荷物(大体が米)を持ったまま探すのもなんだと思った二人は二手に分かれて片方がヤマタノオロチの伝承を探る事にした。そして探す係は沖田となり残ったもう一手となった小次郎は荷物番をする事になったのだった。
「…………」
しかし、それにしても暇である。
時折子供のはしゃぎ声なども聞こえるが前提としてここは図書館であるため会話などは一切なく他の人間の会話に耳を傾けて暇つぶしするなどという事も出来ない。しかし荷物番を任されたからにはここを離れることは出来ず結果暇を持て余す事になった小次郎であった。
物干し竿の手入れでもしようかなぁと考えてみるがここで抜刀しようものなら銃刀法違反で警察が飛んで来る事間違いなしだろう。逆に抜刀しなければこのご時世であるからして少し噂話などになるだけであり話の種となるのが関の山だったりする。神秘も薄れるとこういう所で便利なんですね。
しかし本当に暇だなぁ。
自分は一応は佐々木小次郎の姿をしているんだしもっとステナ勢が接触してきてもいいはずなんだが…………お?
「さて、いるのは分かっているぞ。そろそろ出てきてみるのはどうだ?」
小次郎はふと探った中にあった
するとどういう事か、数秒の時間を空けて金の粒子を伴い一人の男が小次郎の前へと姿を表した。
長身な体躯に白髪の髪、そして焼けた肌色と鷹の双眸を連想させる瞳を称えた男の名は英霊
「―――ふん。その様子、どうやら凛達に話していたことは嘘ではないようだな」
「なに、これも虚言かもしれぬぞ?」
「……私を余り甘く見ない方がいいぞ、アサシン。そのくらいは見抜ける」
「私はアサシンでは無いのだがな……。しかし甘く見ない方がと?もしやお主の固有結界のことか?エミヤシロウ」
「ッ!?」
ああ、ヤバイ弄るの楽しいわコイツ。そんな風に思った小次郎は多分全面的に悪いと思う。
「貴様、何故それを―――!?」
「フッ、何をそこまで慌てている?ああ心配しなくてもいいぞ、知っているのは私と沖田だけだろうからな」
やっべぇーよ。たのすぃーわコイツ。
しかも小次郎と沖田からしてみれば神秘の秘匿とか知ったこっちゃないのであちらから襲いかかって来てくれればまさに役得という奴である。そんな彼の内心を知れば誰だって世界は理不尽で出来ていると理解するだろう。そんな理解誰一人として欲しい者はいないだろうが。
そしてそんな空間に一冊の本を携えながら割り込む影が一つ。もちろんそれはハイカラな和服を纏った沖田であった。
「小次郎さーん。ありましたよー……ってあれ?エミヤさんじゃないですか。もしかしてこれから殺るんですか?だったら私も混ぜてください!あ、でも羽織り出すのでちょっと待ってて下さいね」
「……君も戦闘狂の類いなのか……」
「なっ!?失礼な!別に私は戦闘狂じゃないですよっ、小次郎さんは別として。ただ自分の力を試したいだけです。まあ勝つ自信しかありませんがね!」
「あと少しで一人で殺れたのに……くそっ」
「ふっふーん。独り占めとか誰がさせるものか」
今にも刀を抜かんばかりの二人だったが一方のエミヤは沖田の登場に毒気を抜かれたのか戦闘する気配は無かった。二人がかりとなると絶対に負けるしかないだろうという予想もそうだったが長年の勘から小次郎一人としても勝てる気配がなかったのも相まり、というかそもそも戦う気は無かったのもあっただろうが既に投影していた干将莫耶すら消していた。
「……私に戦う気は無い」
そしてそう言って手を上げる始末である。その顔に皮肉気な笑みがあるのは最早デフォルトなのだろう。
「「えー〜〜……」」
そんなエミヤに罵詈雑言の篭った目を向けて不満タラタラな表情をしてそう言う二人がいるのもまた仕方がない事だった。
尚、エミヤが「勘弁してくれ……」と空を仰ぎ気味に呟いたのは割愛とする。
あの後エミヤはわざわざ戦闘をふっかけられるなどたまったものじゃないと言った案配でそくささと霊体化して出ていってしまった。現在二人は戦えなかった事に不燃焼爆発しそうな勢いである事は言うまでもないだろう。
まあ何とか取り直したのだが。
そして二人は後でクー・フーリンでも捕まえてこの不完全燃焼感を消そうと心に決めると改めて沖田の持ってきた『日本神話とか古事記の全て』という本を捲ることにしたのだった。
「おー。色々ありますけど……あ、ありましたよ!『八岐大蛇と須佐之男命』ですって」
「うむ、これよな!」
そんな感じで目次から入った該当ページを開き、それらを読んでいく小次郎と沖田。だがその表情は読むにつれて唇の端を引き攣らせたり脂汗を垂らしたりと段々とヤバイものとなっていく。
それもそのはず。だって須佐之男命って八岐大蛇を戦って殺したのでは無かったのだから。
ちなみに須佐之男命は八岐大蛇に酒を飲ませて酔わせた隙に切り刻むことで勝利しました。ヘラクレス的な英傑だと思っていた二人の落胆具合と凄く、更には結局『酒に弱い』という弱点しか知れなかった事です。知れたけど酒のまして討ってもつまらないー。
二人は悪くない。むしろ須佐之男命が不甲斐ないのだ!