こぶさたです。
体育祭と定期考査の2週間前のストレスで死に掛けた肉体と精神の回復の為温泉に行って執筆しました。
これだけ待たせて平均字数より1000文字近く少ないですが「読んでやんよ」という方はどうぞ。
やほーミツだよ。
というか誰に挨拶してるんだろうね。
ようやく三人以外にも言ってくれる子が居て安心したよ。
ただ.....そのなんだろうね......余りにも片手間で済むような物ばっかりで......僕要らない子かな?
....いまは取り敢えず最初の2人の分を済ませようか!え!?泣いてる!?そんな事ないよ!?
ソ....ソンナコトナイヨー(´;ω;`)ウゥゥ
....やろうか。
しっかりプランは考えているのだよ、むふん(`・ω・´)
ゼロ君の蓄電器は前レイス君に貰ったまま倉庫の肥やしになってたジンオウガの蓄電殻で作った篭手を渡すつもりだよ。
レイス君がそこそこ前にとある人と生首?と狩ったジンオウガの素材で使わないからって渡されたんだよね。
商隊に渡してもよかったんだけど....今はレートが低いからって言われて、そのまま置きっぱなしだよ。
トール君用の鋼糸を依頼したときついでに依頼しておいたから。
まあ、あとは蓄電毛で刺繍をするぐらいかな。
すごい長いって訳じゃないからそこまで刺繍できる訳でもないけど、色をうまく使えば綺麗に....出来るといいな....
善は急げ、早速始めようかな。
買っておいた花から染料を取り出して毛を染色して糸として纏めて....割と時間掛かりそうだね。
でも単調作業の繰り返し、好きだよ。
だんだん結果が見えてくるのが楽しいんだよね。
........あ、色変えないと。
染料、先に用意しておくんだった。いまのところコレしかしてないよ。
終わりも見えてきたから刺繍に入らないとなあ。
今、染色始めてから何時間経ったんだろ。
染色に時間を掛け過ぎた........
お菓子も作らないとだし急がないとね。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
さて、もはや言うまでもないだろうが。
刺繍をされた篭手は一対の翼が描かれ、ライゼクスの複雑な紋様を映し出していた。
そんな売りにでも出してみればとんでもない値段が付くであろう、作品を完成させた時には。
「........夜中じゃないか......」
どっぷり日は暮れ丑三つ時であった。
正直丑三つ時になるまで集中できるその集中力は主に全国の受験生やらが欲しい物ではあるが。
そんなミツさんは、結構辛い単調作業を終え......菓子作りに取り掛かっていた。
どんな物かと思案し、既に以前見かけていた楓から手に入れたメープルシロップが料理場にたんまりと用意されていた。
そしてそれで何を作るかと問われたならば、答えよう。
それは.........プリンである。
たかがプリンと侮ってはいけない、プリンは基本的におやつとしておそらく多くの人が幼少期食べた事があると思う。
だがしかし、カフェなどのメニューにプリンが入っている事は割と多いのではないだろうか。
それは何故か?そうッ!それはつまり万人に愛され食された嗜好品としてプリンは君臨しッ!
単純にコスパも良く作り易いからであるッ!
今回使うメープルシロップがよく合うというのも有るが、ミツさん。
ノエル一人だけは......とかいう考えに至り、村の全員に作るという思考である。
いくら作りやすいとはいえ1人で村人全員、普通に考えたら疲労で倒れる。
恐らくシロップの甘い匂いで嗅覚も働かなくなる。
だがそんな物は知らぬ存ぜぬ顧みぬゥッ!とでもいうかの如く。
それはもう、良い笑顔で、手際良く人数分のプリンを作って行く。
若干肌がつやつやしているのは気のせいではないだろう。
プリンは幾つかが焼きプリンになっており、労力も跳ね上がっている。
しかしッ!このお母さん、根本的に誰かに尽くす事に喜びを感じる。
ワーカホリックといっても過言では無い、主にヒキコモリやらNEETには眩し過ぎる性格である。
さあ、また考えてみよう。そんな性格の人がこの規模で料理をしている。
「うん、こんな物かな!」
皿で敷き詰められた卓上、そしてこのお母さんやりやがった。
序でにとでも言わんばかりに大鍋で人数分の料理を作り出し、キッチンアイルーの心をへし折り治しッ!
満面の笑みで料理を追加していく。
もう、この人だけでいいんじゃないかな。村の全員がそう思い、その甘ったれた思考をゴミ箱にシュゥウウッした。
だがそれでもッ!味は落とさず人数分有る、チートスペック?
何言ってんだおめ、絶対不可避の
卓上の料理に狂喜乱舞するアイルーと大型2人&ひんぬー古龍。
そして何故か別の場所に居るは、ゼロとノエル。
どこに居るかと聞かれればミツさん宅なのだが、ガチャリと扉を開き現われましたるは我等がミツさん。
料理のために着替えたであろう割烹着を着て、2つの箱を手に持ちゼロとノエルに近づく。
「ごめんね、待たせちゃって配膳に時間掛かっちゃって....」
ああは、と苦笑しながら2人に箱を手渡す。
中身はもうお察しであろう。
「お、おお.....」
「これまた凄い.......」
感嘆の声を漏らす2人、「ど、どうかな.....?」とおずおずと問うミツさん。
ゼロに渡された箱には例の篭手が、ノエルにはケーキが渡されていた。
夫と子供にプレゼントを渡す若妻に見えるが恐らくそれは錯覚である。
ケーキはロールケーキのような物で、ノエル....つまりディノバルドの尻尾を作っていた。
主に「どうやってこんなの作ったし」とか言いたい事はあるだろう、しかしこれは仕様です。
仕様だからね、仕方ないネ。
ゼロはその篭手を着け、電気を流し電力を溜めてみていたり。
ノエルは無邪気に興奮している。
「2人の分は別に作っておいたんだけど、どうかな.....」
「お姉ちゃん......嫁ぐのは何時なの?」
「嫁がないよ!男だよ!?」
「普通にこれを用意出来た嬢がすごい.......コレG級なんてもんじゃねえぞ......」
ノエルの言葉で主に性別に突っ込むミツさん、それでも笑いながら相手をする辺り。
どこまでいっても善人とやらに分類される人格者なのだろう。
そしてその様子は、秋も終わりかけ肌寒い中でも春の如き暖かさだった。
あうあうあ~\(^p^)/