渓流暮らしの泡狐竜   作:狐火(宇迦之御魂)

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この世界は異世界、良いね?
これを今回、忘れずに読んでください。

この世界は異世界。
大事なことなので2回言いました。


ミツさんの影響力はチート

前回のあらすじッ!

 

ミツさんとロリと何か赤いのが現代にダイビングしてきたよ!

そんで有象無象の飴に群がる蟻みたいなオタクどもが反吐がでる様な視線をミツさんに送ったから避難したんだってさ。

避難した先でミツさん達を撮影したがるおにゃのこが来て情報と交換する事になったよ!

以上!前回のあらすじッ!

 

「あらすじになってないよ!?」

 

「ミッちゃんどうしたんじゃ?」

 

「あ、ごめんね。何かが頭の中に流れてきて......」

 

地の文に突っ込みいれてきたミツさん流石っす。

だがどうでもいい、ミツさん一行は少女に自分達の居る国。

その国の情勢などを聞き出していた。

 

「成る程....此処は地球という星で、その中の日本という国.....ねぇ。どれ一つとして聞いた事がないなぁ。」

 

「マジカヨォ......異世界人とか本当に居たのね、いやでも人じゃないし....異世界獣?」

 

「獣というか竜なのだがな。」

 

「とりあえず、目先の目標として衣食住.....だね。」

 

暫しの沈黙.......少女が口を開く。

 

「アテ.......あるの?」

 

余りに現実的で、死に直結する様な事実が3人に叩き付けられる。

3人の脳裏に考えたく無い未来が浮かび顔に影が射す。

 

「......ウチ来る?一応一人暮らしだし、経済的余裕もある方だし異世界の話も聞きたいから。」

 

「.....妾は古龍で食事も睡眠も必要とせん、だからせめて2人だけは頼めないじゃろうか?」

 

「我も、自分でどうにかする。だから母様だけでも頼む。」

 

「いや、3人とも良いけど。家の部屋空いてて勿体無いしね。」

 

その後、3人共迷惑は掛けれないなど色々有ったが。

他に衣食住の突破口を見つける事が出来ず世話になる事になった。

しかしこの3人なら山とかに籠もれば普通に生活出来る気がするのは気のせいだと思う。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ほいほい、着いたよー」

 

少女が乗ってきていた車で少女の家に向い。

30分程乗り、少女の家に着いた.....のだが。

 

「大きい......ね。」

 

なんかテンプレ転生物に出てくる貴族の豪邸みたいな屋敷に着いた。

そしてちらほらとメイドや執事服を着た様な人間も居る。

 

「ウチ、金だけはあるからアキバでメイド、執事喫茶の人ヘッドハンティングして雇っちゃったぜ★」

 

「そんな軽く言う事でも無かろうに......」

 

オタクに金を持たせたらこうなる。

廃人御用達のリンゴの書かれたカードも買い放題である。

DMMで.comなカードも買い放題。

これを許してなる物か。

 

「僕達も世話になるだけじゃダメだし、何かできる事は無いかな?」

 

「うーん、なんか有る......って、まだ名乗って無かった。私は(まとい) 亜魅(あみ)まあよろしく。」

 

「そういえばこっちは苗字があるのが基本だったね、じゃあ僕もこっちに合わせて玉藻(たまも) 美津(みつ)。宜しくね。」

 

「では我は陽炎(かげろう) 東冶(とうや)で。こちらでしか使わんので適当だが、宜しく頼む。」

 

「む?名前を作る流れかぇ?使用人の者と親睦を深めようとしておったのに、まあ良いかの...では妾は霧雨(きりさめ) 晴嵐(せいらん)と名乗るとする。」

 

各々、即興で名前を作り。

それを名乗った。

 

「それと、その和服は目立つから着替えないと.....」

 

「あ、それなら大丈夫だよ。」

 

そうミツさんが言うと、3人の服が変形。

ミツさんと陽炎は執事服に、晴嵐は白いワンピースの様な物に変わった。

 

「.......質量保存の法則仕事しろ......そしてグッジョブこの世の天国だ。」

 

「......男物を初めて着た気がするよ....」

 

「この服、隠せないのじゃが.......」

 

その時点で服装について色々感想を述べたりする3人に。

イイ笑顔で倒れる纏が居た。

 

その後、纏が復帰して。

多少の違和感は有れども、アキバなら基本一切の問題は無いから。

と、再び現代に最初降り立った場所へ向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「.......目線ヤバいってこれ......」

 

「何か、ミッちゃんに対して舐め回す様な視線を感じるんじゃが。」

 

「.....ちょっと殺して来m「陽炎さんやめて!?」

 

ミツさんは無邪気な子供の様に目を輝かせ凄い凄いと感動している中。

残りの3人がこの世の汚れを表しているかの様である。

ミツさんだけ贔屓してるって?

 

.........黙れ小僧。

 

「それにしても凄いね、ドンドルマだってこんなに発展してないよ。」

 

「中世ヨーロッパぐらいの技術だっけ?なんかそういう意見新鮮だなー」

 

そんな会話をしながら移動している時。

一行に近付く物が居た。

 

「すいません、少し時間宜しいでしょうか?」

 

声を掛けて来た者の話を受け。

付近の喫茶店に入り話を聞く。

 

そしてそれを要約すると。

『貴方達(ミツさん&陽炎&晴嵐、亜魅は上の中ぐらいなのです。)とモデル契約をしたい。』そんな感じだった。

履歴書?戸籍?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

黙れ小僧。

 

まあ、丁度3人共何か仕事を探していていた中の誘いだった為。

その誘いを受け、モデルになり。

一週間後.........

 

「こっち居たぞ!」

 

「マジか!サイン!サインはよ!」

 

なんか別の意味で結局追われてた。

ちなみに晴嵐だけ子供雑誌だったという事にひっそりと涙を零したのは近所の冷蔵庫が爆発した事ぐらいどうでも良い。

まあミツさんからの一言と晴嵐がブチギレた為普通にモデルになったのもどうでも良い。

 

「君ら、どうすんのこれ。どうすんのコレェエエエエエ!」

 

「逃げろ、潰される。というか焼いて良いよな、というか焼く。」

 

「外に出る度これでは真面に生活出来んぞ!」

 

基本現代に慣れていない3人に着いて行っている纏も追われている中。

ミツさんだけは.......

 

「危ないから押さない様にね......はい、仕事とか頑張ってね。」

 

追ってくるファンを全て捌いてた、一人一人対応しながら。

神対応乙っす。

 

「あの人可笑しいよ!なんであの数普通に捌いてんの!?」

 

「ミッちゃんに常識を求めるでない、普段から多人数の相手をしている結果がアレじゃて。」

 

「ちょっと援護に......」

 

「駄目だコイツら!思考回路がミツさん一択だ!」

 

陽炎がターンを掛けてミツさんの元に急行。

それに釣られたのか晴嵐までもが逆走。

纏は飛び込む勇気が流石に無いのか戻らなかったが。

 

プチイベントみたいになって自治体の人が駆り出されるハメになったらしいよ(他人事)

 

最終的にミツさんが過半数を捌き何とか4時頃に事が収まったそうな。

 

「死ぬ.......これは死ぬ....生きてきた中で一番辛い.....」

 

「人間の波に酔った......えらく昔にジャギィ数千匹が一斉に移動した時を見たような気分の悪さを感じたんじゃが.....」

 

「二人ともお疲れ様、それと纏ちゃんも列の整理ありがとうね。」

 

何時の間にやらミツさんがコーヒーを買ってきており。

3人に渡すというブラック企業に欲しい人材に成り三人が小破ぐらいにまで復活。

晴嵐だけイチゴ牛乳だったのは優しさで良いのだろう。

 

「なんでこの人一番働いてたのにこんなにピンピンしてるの.........」

 

「うん?なんでと言われても、僕達の為に来た人も居たしやっぱり応えてあげたいから.....」

 

「女神だ.....女神が降臨した......どこからその優しさが溢れるんだ.....」

 

「ミッちゃんの実力はこんな物じゃ無いぞ......あの時のミッちゃんは凄かったの.....」

 

「何した!この人何したの!」

 

何かミツさんの逸話がまた増えそうな状態だが。

ミツさんの一言でまた全員が走る事になった。

 

「ねえ、入金されたお金......というか銀行閉まっちゃうけど......」

 

「「「あっ......忘れてたァアアアア!」」」

 

一応、纏もマネージャーとして就職したので入金はされている。

そして銀行の終了が5時で現在が4時半.....残り30分である。

全力で銀行へ、なんとか間に合い入金された分を下ろした......直後。

 

銀行の入り口で発砲音が鳴った。

 

「テメーら!動くんじゃねぇ!」

 

「この鞄にありったけ金を詰めろ!今すぐだ!」

 

テンプレ強盗が来たってさ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「こんなテンプレあるんだ........」

 

安定で手足を縛られ動けない人質(笑)のミツさん一行。

 

「ん?そこの3人......話題になってるモデルか.....」

 

「話題かは知らないけど、モデルはモデルだよ。」

 

そう答えたミツさんを舐め回す様に視線を送り一言。

 

「まあ、ヤるには丁度いいかもなw」

 

そう言った瞬間、陽炎と晴嵐の目付きが変わる。

人質達の手足を縛っていた縄が風切り音と共に切れ、陽炎が鳩尾に蹴りを入れる。

蹴られた強盗は倒れ込み銃を手離し、晴嵐が奪い取った。

 

「テメェら!何してる!動くな!」

 

強盗がその異変に気付き、手に持つアサルトライフルを向けて撃とうとしたが。

 

「ハジキ人に向けるな!暴発したらどうする!」

 

踵落としで銃を奪い、マガジンを外し鈍器として強盗の制圧を行う。

その中でミツさんは人質の避難誘導、外に居る警察隊の突入の援護。

これにより、事件発生から1時間程で鎮圧された。

 

4人の活躍により損害は強盗が最初に放った1発による屋根の穴だけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『モデルとマネージャー達が強盗鎮圧!』

 

「もう本当にどうするよコレ。」

 

「嵐が過ぎ去るのを待つしか無いじゃろ。」

 

「嵐を司る古龍がそれを言うと皮肉でしか無いな。」

 

「僕達、戻れるのかな.......」

 

なんだかんだで現代に馴染んではいるが、彼等は異端者であり。

龍界において、ユクモ村の駐在ハンターの活動意欲の元が無くなりハンターが消えれば。

ユクモ村はモンスターに蹂躙され消え去る。

 

ゆけむり村においてはミツさんに依存しきっており。

既に活動停止、その変化は大きい。

 

このまま龍界へ帰還出来なければゆけむり村、ユクモに待つのは『滅び』あるのみ。

この3人がどうなるか........それは誰にも見えぬ物也.......




最終回.......近いですかね。

というか、これ書き上げた日に佐世保海上自衛隊資料館行ったんですが。
本職の方々の多い事多い事、写真撮って貰えば良かった.....
話も聞いときゃ良かった.......(海上自衛隊志望)

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