渓流暮らしの泡狐竜   作:狐火(宇迦之御魂)

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以前のアカでだーれも反応しなかったので書きます。
今回のミツさんと新キャラの食べ物の会話。

カップルの会話にしてみてください。


喧嘩で相手を泣かすと負けになるのは世界の摂理

......あ、何だか僕から始まるのが久しぶりな気がする。

やほーミツだよ。

 

ロッド君、村に慣れてるのかな。

あんまり女の子を誑かすのは感心しないよ?

さっきもノエルに説教されたばっかなのに、懲り無いなぁ....

 

む、誰かな?

今、僕にだけは言われたく無いって言ったのは。

思いっきり締め上げるよ?(要は抱きしめるって事だぉ。by.狐火)

 

「このっ!くそがッ!」

 

「.......陽炎何やってるの?」

 

「あ"?あ、母君これはですね!やけに電力の強い雷光虫が多いので駆除をですね。」

 

「それなら手伝うよ?」

 

雷光虫は多過ぎるとあの子が来た時厄介だからねぇ.....

というか、電力が強いって...それもう来てるじゃ無いか......

嗚呼....また、追い返さないとな。

なんでこんな事になるかなぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

???side

 

あの野郎....野郎?野郎か?

まあいい。数ヶ月振りに踏む渓流の地、返して貰う!

俺のテリトリーだった場所から追い出そうとし、返り討ちにされ。

幾度と無く挑み数年.......

 

極限化の力を得た今、負ける道理は無いッ!

......勝てる。多分勝てる。

いやだって、アイツの周りの奴ら怖いし。

 

獣人とかそんなに強く無いのになんでアイツらあんな強いの?

最初の時は......岩を叩き落されたっけな.......

あ、思い出したらイライラしてきた。

 

今度こそ、俺が勝ってここを取り戻してやる.....

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ミツside

 

あの子が来たからには、皆を外に出無い様にさせないと。

 

「陽炎、村全域に屋内から出無い様通達をしてくれないかな。勿論君達も。」

 

「何故ですか?」

 

「村の子に聞くといいよ、雷光虫は僕がやっておくから。」

 

「え?あーはい、解りました。」

 

_____行ったね。これで問題無く戦える。

あ、そういえば。件の子を言ってなかったね、さっきから言ってる子は。

ジンオウガのロゥロゥ、元々は渓流に居たんだけど。

僕に襲い掛かってきて返り討ちにしたら消えちゃって、それ以来偶に追い返す事になったんだよね。

 

雷光虫の集まりからして、近いね。

村に被害が来る前に離さないと....

 

 

 

 

 

 

「やあ、久しぶりじゃないか。」

 

「ああ、そうだな。お仲間さんに辞世の句は伝えてきたか?」

 

「ふふっ、残念ながら未だ死ぬ予定は無いよ。」

 

「ああそうかい、なら....俺が死の予定を刻み込んでやるよ!」

 

ロゥロゥの遠吠を合図に、両者の間が一瞬で広がる。

ミツは泡を大量に浮かばせ、ロゥロゥは電力を溜め出す。

 

「掛かってこないのかい?君から仕掛けた癖に。」

 

「んだと?だったらお望み通り、ぶっ殺してやるよ!」

 

極限化で、攻撃も防御も格段に上がった身で。

駆け出し、ミツに爪での斬撃を叩きつける。

だが、その攻撃は直前に撒き散らされていた泡で滑る事で不発に。

ミツからの水ブレスを受けて終わった。

 

「走ったら転けちゃうよ?いつもの事だけどね。」

 

「テメェ.....」

 

極限化によって威力が半減された水ブレスを問題無い様に言い放ち。

雷球での攻撃に転じる。

無論、ミツは攻撃に移ろうとした瞬間に高速で滑って移動し。

撹乱、雷球の狙いを大きくブレさせる。

全弾が外れ、一部は泡を通してロゥロゥに電撃が来る始末である。

 

「ほらほら、しっかり一撃も当たって無いよ?」

 

「黙りやがれ!」

 

そして、超帯電状態に移行。

何発もの雷球と雷撃が繰り広げられる

 

_____が、同じ結果に。

強烈な電撃が戻ってきた事で若干怯んだ瞬間、ロゥロゥにミツの尻尾叩きつけが頭頂部に炸裂。

脳震盪を起こし、更にふらつく。

その隙に、ミツは攻撃強化を施し空に跳び上がりプレスで攻撃をする。

 

「この.....野郎.....」

 

「相変わらず、君は威勢だけだね。そんなので勝てるとでも?実力と伴った発言をね?」

 

ミツの煽りでロゥロゥが怒り状態に、極限化のオーラが異常に高まった電力で弾け出す。

 

ロゥロゥはG級のそれもかなりの特殊個体でもある。

そして、強化されたサマーソルトで怒りに任せ叩きこもうとミツに攻撃したが。

 

______そこには何も居ず、背後から空中で無防備なその体を吹き飛ばされた。

水に近い泡によって位置が見つけ辛く。

 

更に、滑液の匂いで本体の居場所は見つけ辛いどころか、不可能に近かった。

そして、起き上がったロゥロゥからミツは離れていき。

川に飛び込み上流に登って行った。

 

ロゥロゥは、それを愚直に追い続けた。

 

「待ちやがれ!」

 

「............」

 

上流にある滝をミツはそのまま泳ぎ登り、ロゥロゥとの距離を更に引き剥がした。

そして、滝を登った先の盆地に再び対峙した_____

 

「そろそろ、諦めたらどうだい?」

 

「今度こそ......テメェを打ち負かす!」

 

「......ふーん。」

 

その、どうでもいいといった感じの物言いで。

ロゥロゥの怒りのボルテージが上がって行く。

対し、ミツは静かに佇み相手の出方を見る。

 

そして、ロゥロゥが再び攻勢に出て大きく動き雷球を放つ。

だが、ミツは静かに滑って移動。

その後全ての攻撃を躱す。

 

攻勢に出続けたロゥロゥは疲労が溜まり、息が荒く涎が垂れていた。

 

「ふぅ......君は何時になったら諦めてくれるのかな?」

 

「ハァ....ハァ....テメェを....倒すまでだッ!」

 

「へぇ、じゃあ、終わろうか。」

 

言い終わった途端、疲労しまともに動けなくなって来ているロゥロゥへと。

ミツがまた、跳び上がり月を背にしてロゥロゥに尻尾を叩きつける。

 

刹那、大地が割れ先程まで居た場所が崩れ始める。

そして、ミツは叩きつけた勢いで尻尾を跳ねさせ崩れてい無い場所に飛び乗り。

ロゥロゥは戻れずそのまま落ち、姿を消した。

 

「君はずっとここに居なかったからね、ここに出来た空洞を知ら無いのも当然か。そんな怒りに任せた攻撃が使えるのは自分が確実に相手より優位な時か、相手の装甲が硬すぎる時ぐらいだよ。知性在りしと称すなら、智恵の限りを尽くしなよ。」

 

何に言うでも無く、そう呟きその場所から立ち去った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まーた負けたか。上がるのどんだけ苦労したと思ってるんだ。腹立つから次は人型で襲撃してやる。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あーもう、血の気が引くよ。

ただでさえ雷撃は苦手なのに更に強化するなんて、対処するの大変なのに....

一撃貰えば終わるんだよ?

 

とりあえず、撃退はしたし。

ようやく食べられる!

むむっ?何が食べられるだって?良いだろう!教えてあげようでは無いか!

 

それはだね、この油揚げだよ!

ただの油揚げと侮るなかれ、厳選に厳選を繰り返したガマの油とユクモ村の豆腐で出来た代物なのだ!

 

なかなかに手に入れるのが大変だから、月に一度のお楽しみだよ。

しかも、今回はガマの油をテツカブラ亜種のG級個体。

豆腐はユクモ村で最近始めた新しい農法で出来た大豆で出来た豆腐。

初めて食べるし、手に入れるのにすっごく苦労したからね!

 

苦労して手に入れたこの油揚げをようやく食べられるんだ。

よし!既に作っておいた麺を茹でて、この油揚げを入れて。

苦労の末、遂に食べれる!

きつねうどん、きつね!きつね!

 

「いただきm「さっきの仕返しだぁああああ!」

 

ミツさんの家の窓から、人型になったロゥロゥが飛び込んできて。

ミツさんに攻撃するつもりだったのだろうが、攻撃は外れ。

机に乗る美味しそうな匂いを立ち上げ。

黄金色に輝く油揚げが入ったきつねうどんを叩き飛ばした.......

 

「はっ!直撃はしなかったが次こそ......は....?」

 

意気揚々と飛び込み、また攻撃をしようとミツさんを見たが。

そこには、戦闘中....いや、油揚げを食べれると笑顔で喜んでいた姿は無く。

膝から崩れ落ち。

うどんの入っていた筈の、割れて中身諸共混ざり合い最早食べれるものでは無いどんぶりだったモノを虚ろな目で見ていた。

 

そして。

 

「.....何やってんだよ。」

 

「.....何ヶ月も前から....苦労して漸く手に入れて...食べれる所だったのに.....」

 

「.....んなことは、どうでも良い。今度こそ勝つ。」

 

「........どうでも...良い?」

 

「そりゃ、俺には関係無いしな。」

 

「ッ!僕の....僕が守ってきた大事な物をぐちゃぐちゃにしてどうでも良い!?」

 

「.....はっ!?」

 

「初めて.....だったのに.......誰にも渡さずに、守ってきたのに.....君はそれを壊してどうでも良い!?」

 

「ちょっ!おまっ!誤解生む様な言い方すんな!」

 

涙目で叫び出す。

 

お店の人にしたくも無い女性物の服を着せ替えさせられてでも、仕入れて作ってもらって。

買う分のお金を6ヶ月の間も普段のを我慢して、漸く...漸く食べる所だったのに....

 

「どうせ君はまた!僕の弱味だなんだ言って僕の大事な物を滅茶苦茶にするんだろう!」

 

「いやしねぇよ!」

 

そしてその頃家の外では。

 

「......ok、抹殺要因として十分だ。突入!」

 

陽炎を主としてロゥロゥの抹殺をしようとしていた。

 

「うおっ!?なんだテメェら!」

 

「殺す。塵も残さず殺してやる。」

 

「百回は切り刻んであげるよ!」

 

「シンプルに怖い!やめろ!やめろぉおおおおおお!」

 

ロゥロゥが担がれ、アイルーに渡され拷問への入り口に差し掛かった。

 

「やっと、やっ、と買えたのに....あ"あ"ぁああああ!」

 

さっきまでは涙目だったのが、もうガチ泣きのエリアに来ていた。

最近は不憫な事ばかり起きている。

主人公の定めだろうか。

 

「6ヶ月も油揚げ...ひっぐ、我慢して漸、えっぐ、く買えたのに何でこんっ!なことばっかり......」

 

きつねうどんの残骸を泣きながら叫ぶ。

どれだけ楽しみにしていたのか。

 

「もう、いやだよぉ......」

 

「嬢.....油揚げ、今度買ってきますよ。」

 

「あれはっ!期間限定のプレミア品だったっ!んだよ!」

 

「なんとかしますから、今は今までので我慢してください。お願いしますから。」

 

「えぐっ.....本当に.....ひっぐ、用意できるの....?」

 

「大丈夫ですから。取り敢えず今は我慢してください。」

 

最近、ミツさんは不幸が祟って幼児退行化しているのでは。

そんな時、ロゥロゥはゆけむり村の全勢力あげての苦行を受けていた。

とりあえず、そんな物書いたら読者様のSAN値が全て消え失せますのでここではお知らせいたしません。

 

まあ、少なくとも旧支配者のキャロルは流れるかもですが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オマケと称する脅迫

 

「と言う訳で、その油揚げを作ってもらおうか。」

 

「だから、あれはもう作らねえって言ってんだろうが。」

 

「.......ふむ、では仕方無いお前が材料のガマの油を何時も頼んでいるハンターには二度とここに渡さ無い様言っておくか。」

 

「はあ?何言ってんだ。」

 

「よう、オヤジよ。あの油揚げ、今すぐ作れるな?材料すり替えたりしてんだから。」

 

「ハンターさん!?何言ってんだかさっぱり.......」

 

「良いから、客を騙して不埒な行いをした事を村全域に広めるぞ。」

 

「は、はいぃい!」

 

後日、ミツさんが改めてきつねうどんを食べ、それはもう柔らかい笑みを浮かべてゆけむり村の住人全員が貧血になったり。

 

ユクモ村の駐在ハンターが余りにも出血し過ぎてとんでもない騒ぎになったりしたそうだ。




主にきつねうどんの下り、男女の会話に変えてみてください。

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