渓流暮らしの泡狐竜   作:狐火(宇迦之御魂)

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自分は基本何でも受け付けます。
ギャルだけは勘弁。


幼い男の娘は、ロリかショタか。

.......あれ?もう始まってるの?

やっほーノエルだよ!

むふふー今回は私からのスタートなのだ!

 

お姉ちゃんは陽炎がまたぷんすこメーター貯めた所為で不貞寝してるよ。

陽炎は本当にアレだね、思った事を全部言うよね。

まあ、子供だから仕方ないかー

 

ん?今私も子供だろって思ったでしょー

ちっちっ、それが残念ながら陽炎の方が年は下なんだなー

私達みたいな大型は成体になるのは早いんだよ。

 

陽炎は割と成熟してるっぽいけどアレでもまだ産まれて2年なんだよね。

私はもう5年は生きてるよ。人の年齢で表すと私は12ぐらいで陽炎は17ぐらいかな?

まあ、ここから何十年も寿命はあるんだけどね。

 

今はお姉ちゃんのほっぺたをぷにぷにして遊んでる。

すっごいモチモチなのに男なんだからもったい無いよねぇ。

 

「あ..........ノエル、何してるのかな......」

 

「お姉ちゃんがもちもちなのが悪いっ!」

 

「それは責任転嫁が過ぎないかなっ!?」

 

私は悪く無い、そのもちもちのほっぺたで私を誘惑するのが悪いんだ。

 

「......まあいいか、ちょっと魚獲ってくるよ。」

 

「行ってらっしゃーい。」

 

昨日、ナバルデウスとかヤマツカミなんて馬鹿げたものを食べてたのに。

魚飽き無いのかな?

 

というか、ナバルデウスとヤマツカミを獲ってきたゼロと陽炎がおかしい。

ゼロに至ってはなんで深海まで潜ってナバルデウスなんて巨体をあっさり倒せるかな...

というより、どっちもどうやって持って帰って来たのさ。

美味しいけど、あれに疑問を抱けなかった私も私だよ。

 

「ただいまー」

 

はやーい、さっき出てから一分だよ?

はっやーい。ここ、こわい!

 

「お姉ちゃんドキドキノコ食べちゃって、はい。」

 

人型だと魚が獲り辛いから元の姿に戻ってるんだって。

そして、いつも通りに人型になっ.......て.....

 

「.......あれ、なんか目線が低い様な...?」

 

「...ッ!一大事だぁあああ!」

 

「ノエルどうしたの?」

 

「誰でもいいから早く来てぇええええ!」

 

結論から言おう。

ミツさんがショタになった。以上!

 

「で、何なのさこれ。」

 

「僕が聞きたいよ、少し前に容姿で散々遊ばれたのにまたこんな事に.....」

 

普段の容姿と違って、3,4歳ぐらいのお嬢様。

みたいな感じになっているミツさん、またまたぷんすこメーターが溜まらないか主に陽炎がヒヤヒヤしている。

 

お嬢様っていうのはほぼ変わらないだろう、というのはこの場に居る全員の意見である。

 

「呼ばれてないけどジャジャジャジャーン、お前らさドキドキノコの効果解ってるか?」

 

「何処から湧いたGOKIレイス、ドキドキノコはモンスターが人型になれるものだろう?」

 

「おう、その呼び方やめぇや陽炎。ドキドキノコの効果ってさ、色んなものからランダムで変わるんだぞ?」

 

「ということは.....つまり。」

 

「うん、ランダムでショタ化の効果になってこの結果....ということだな。」

 

ドキドキノコは人が食べれば、腹が減ったりふくれたり。

はたまた、体力をなくしたり回復したりと。完全なる謎なのだ。

それをモンスターが食べた結果など知られている訳もなく。

 

ただ単に、今まで普通に人型になれていたのは単純にそうなる確率が高いか。

若しくは、選択肢が少ないから。

まあそんな理由なのだ。

それが偶々ショタ化になった。それだけである。

 

「うぅぅ.......でも、人型にはなってるんだから良いんだよ!」

 

「ん、何やってるのニャ?」

 

「あ、ホール君どうしたの?」

 

「?.......ああ、御袋かニャ。」

 

姿は全く違うのに解るコイツら、そこに痺れる憧れるゥ!

 

「そうだよ、というかそろそろ御飯だから手伝うよ。」

 

「無理しなくていいニャよ、御袋。」

 

「無理なんてしてないよ!」

 

さて、ここでちょっとした話なのだが。

このゆけむり村、かなり広い。

そして、小さな子供というのは少し歩くだけでバテる。

仕方ないのだが、そして今のミツさんは子供。

 

これから導き出される結論とはッ!

 

「うぐっ.......疲れた....ぁぅ......」

 

「いやほんと、無理しなくていいニャ。」

 

こんな事だ。声帯はしっかりしてて話せる、ご都合主義は健在なのだ。

そして、ミツさんの身長、現在アイルー並みである。

しかし、人間の足腰は鍛えなければそりゃあ脆い。

子供となれば尚更で。

 

「自分で歩くから大丈夫だよ。」

 

「これ以上母君が歩いたら本当にやばい事になるので駄目です。」

 

「公開処刑に等しいニャ、コレは。」

 

足が腫れ出してしぶしぶ陽炎に抱かれるミツさん。

ここで良からぬ想像をした人はゆけむり村住人の制裁が待ってるぞ。

 

「陽炎に抱っこされて真っ赤になってるミツちゃん、かーわいっ。」

 

レイスは制裁されました。

陽炎の抱っこで公開処刑といっても、過言ではない状態のミツさん。

頑張れ明日はあるさ。

 

そんなこんなで調理場まで着いた事には着いたが。

さて、ここからも問題は山積みである。

 

「嫌だっ!これ以上恥をかいてたまるもんか!絶対にやるんだ僕は!」

 

「ちょっ!本当に止めてください!そんな小さな体で包丁なんて使ったら怪我します!」

 

中学生ぐらいの力になったり、手の大きさになったとしても食材によっては切るのが難しい。

で、今日のメニューは魚の刺身や肉じゃが、その他諸々で。

例えば、魚の盛り合わせで大根があるだろう。

大根は、物によっては中々刃が入らなかったりする。(作者だけ?)

 

まあ、そんなのを小さな子供の力でやったりしたら。

 

スパッ!

 

「......」ふるっふるっ

 

「ぁあああ!危なっい!だから母君無茶しないでください!」

 

まず、根本として包丁が大きすぎるのだ。

普段と使い勝手が違うのに、普段と同じ様にすれば事故り掛けるのも当たり前で。

そしてなんとか、陽炎やホールの支えで怪我なく料理は出来たが。

普段と違い、不恰好になってしまった。

 

「..........ッ」ぷるぷる

 

「母君、仕方ないです。仕方ないんですから、落ち着きましょう。本当に、そんな泣きそうな顔しないでください。」

 

「いや、見た目は仕方ないとして味はいつも通りの美味しさニャんだけども......」

 

この日、食事の時間ずっとミツさんは、子供がお手伝いしてくれて親が褒める時の様な視線を受けたらしい。

レイス曰く『あの顔は一生物、なんか凄いイジメかっ!って叫びたかった。』らしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「..............」

 

「.....母君?」

 

「.......が.....いな......た...よ.....」

 

「あのー....母君?」

 

「僕が一体何したって言うんだ!うぅぁああああああああ!」

 

「うぉっ!?は、母君!一旦落ち着いて!泣き止んで落ち着いてください!」

 

「あー陽炎がお姉ちゃん泣かしたー」

 

「ちょっ!?ノエル殿!?これには理由がっ!」

 

「嬢、泣き止みぃな。男ならそんな泣くもんちゃうやろ。」

 

「あっうぁああ、トーッ!ル!それっは、僕は男じゃないとでもっ!言いたいのかなあっ!」

 

「えっ!?そんな意図ないって!嬢ホンマ落ち着けって!」

 

「うわぁぁあぅあああああん!」

 

阿★鼻★叫★喚★

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぐすっ.....ぅっく.......」

 

「ほら、お姉ちゃんもう泣き止んで、ね?」

 

「.....ひっく......僕は....普段通りっ....してたっ、だけなのにぃ......」

 

「うんうん、解ってるから、もう泣き止んで。それと、外野2匹?弁明は。」

 

「もう....んなもん持っとらんわ....一因なったのは事実や....」

 

「我も、その様な事せぬ。母君に責は無し、全ての責は我にある。」

 

人型の肉体年齢が近めのノエルの活躍によって、ミツさんの落ち着きは結構戻った。

精神は肉体に引っ張られるとはよく言った物である。

 

外野呼ばわりの2人、トールは微妙なところだが。

陽炎に至っては完全なるとばっちりだ。

そして、それを認めてしまうのもどうかという物だ。

 

「....ひっく...もう、寝る....ぐすっ.....」

 

「う、うん、気を付けてね?」

 

「気を...付けっるも、何も、無いっ....」

 

そして、寝床へ向かい数十歩歩き......こけた.....

 

「おっ、お姉ちゃん....大丈夫...?」

 

「....ッ!もうっ!いやだよこんな体ぁあああ!ぅぁぁぁあ!」

 

「こ、こけたぐらいだから大丈夫って、うわっ!なんか凄いザックリ逝ってる!」

 

「何!?医者!医者呼んでコィイ!」

 

「すぐ呼んでくる!その間頼むわ!」

 

「僕っは!うぁ、何もしてなっいのに!」

 

「お姉ちゃんは悪くないから!泣き止んで!?」

 

「ッぁあ!あぁ!ぁああ、あああああああああっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当に悪かったよ!」

 

あの後、医者に傷を治してもらってから宥めて、次の日になったら元に戻ってたそうで。

 

今は迷惑を掛けて申し訳ない。

と、ミツさんが謝っているが。

素直にミツさんを悪と出来れば話は早いのだ。

 

しかしまあ、ここの奴等がそう簡単に認める訳も無く。

互いに謝り合う。相変わらずの意味不空間である。

 

「それにしても、お姉ちゃんもあんなに泣くんだね。」

 

「ノエル!?」

 

「いやー、不謹慎かもしれんが正直ミツさんがあそこまで魅了的に見えたのは今回が一番だわ。」

 

「レイス君!それはどういう意味かな!?」

 

「嬢はもう無意識に相手を誘惑してるとしか思えないのだが。」

 

「ゼロ君...君達は本当にもう....ヤケ食いしてやる!」

 

そして川に向かって魚を獲るために、竜に戻る。

魚を獲って食べたら、戻ってきてドキドキノコを食べる。

あれ?なんかデジャヴ。

 

「.....あ、あれ?また目線が低い様な.......」

 

「.......嬢、何も思わない方がいいかと。」

 

「あ、ああ、嬢。嬢は何も気にしないで良いんや.....」

 

再びぃいい、ショタ化★

 

「う、うー!もう嫌だ!何でこんな目にっ!ああっ!あぁああ!」

 

「落ち着いてください母君!」

 

「この溢れ出るデジャヴ感、レイスだっけか、どう思う?」

 

「ごめん、もうミツさんの泣き顔で俺のバトルタワーがマジヤバイ。あと可愛いです。」

 

「そこの2人手伝えやぁあああ!あとレイス!お前後で〆たるからな!」

 

一応、凄いデジャヴ感漂う状況で宥める事に成功したが。

このショタ化、永続的に続く様でこれからも三度、四度とショタ化して人型になるのを。

 

この時はこの場に居る、いや、全ての者が思いもしなかった..................




この回地味に4000文字あった。
こう、復旧させてて思う。

どんな心理状況でこんなの書いてたんだ.....と。

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