【凍結】ひとりぼっちのせんそう   作:帝都造営

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今日はひな祭りである。まあ世間はそんな様子じゃないが……まあ私には関係ないことだ。実際情報源として役立てる期間は終わったし、そもそも謎が少ない時点で活躍の場はなかった(沖縄を占拠した武装勢力の解明は仕事ではないからだ)。
仕事が終われば後はのんびり休むのみ。さっさとお雛様を仕舞おう。
不肖青葉、これでも、お雛様を仕舞いそびれることで嫁に行き遅れるなんて事態は避けたいのである。
嗚呼、なんだかんだでもう数年で30かぁ……。いやいや、まだ二十の春は終わらない!
青葉よ乙女であれ!なんてね。

馬鹿なこと書いてないで旅支度でもしますか。仕事が終わったと言ってもそれは一つの仕事が終わっただけ。次の仕事は久々の満州、精々楽しみませんとね。


03_接触《サイカイ》

 ――――西暦2022年3月3日。千葉沖――――

 

 

 

 データリンクを行った『彼女』は自身の居場所を把握していた。

 

 確かにデータリンクから既に数十時間が経過している。だが航海術というのは数世紀という長い歴史を持つ実用的な学問だ。ある時刻での自身の正確な位置さえ把握できれば、まず自身の位置を見失いことはない。

 まあ流石に水平線の向こうは見えないため、目指すべき第二機動艦隊の実際の位置は分からないのであるが……『彼女』だって伊達に随伴艦を二十年務めてきたわけではない、確認した航路と位置情報から予測する限り、母港の呉に向かっていないことは明確だった。

 

「やっぱり……隔離されているわよね」

 

 そう『彼女』はひとりごちる。言葉を使うというのは不思議なもので、頭でだけ理解していた事柄が身体中に広がっていくのを感じる。こういうのを……虚無感というのだろうか。

 

 とにかく、いかなきゃいけない。

 

 ただそれだけだった。『彼女』を動かす衝動は、ただそれだけだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――西暦2022年3月3日。宮城沖――――

 

 

 まずその“異変”に気付いたのは、金剛型巡洋艦「鳥海」であった。

 

 そもそも第二機動艦隊は今現在も輪形陣を組んでおり、配置も第二種戦闘配置と気を緩めたわけではない。そのため現在も灯火管制が敷かれており、見張り員もある程度は配置されていた。

 いつの時代も役に立つのは己の感覚のみ。歴戦の金剛型の実力をもってすれば、その「十何ノットで追尾してくる浮遊物」を発見するのにたいした時間はかからなかったわけだ。

 

 

 

 そして、それは即座に伝達される。

 

「……浮遊物?」

 

 数分も経たぬうちにその情報は第二機動艦隊を率いる片桐海軍少将へともたらされた。しかし彼はオウム返しに部下の報告を確認するだけ。

 

「それだけか」

 

「はい、我が艦隊の後方三キロ、相対二ノットで接近中です」

 

 それもそうだ。これだけの情報で対策が決まるはずもない。

 

「……ふむ、分かった。報告ありがとう。下がり給え」

 

「はっ」

 

 というか普通に考えれば、たかが「浮遊物」程度を発見しただけで報告が上がるはずもないのである。片桐は部下が礼をして下がり、扉が閉まったのを確認すると振り返る。

 

「戦闘配置は出さない、ひとまずは傍観だ。異存はないな?」

 

 片桐の目線の先に控えているのは平垣参謀長。すぐさま頷くことで肯定する。

 

「雷の被撃沈にも関わらず、時雨は無事だった。これは間違いなく雷単艦で攻撃を行ったからでしょう。海鳥(Q-14)が攻撃を受けたのも音響弾を投下したため……無闇な手出しは危険です」

 

「よし」

 

 そして片桐は壁の受話器へと手を伸ばす。

 

「私だ……司令部要員を集めろ、五分以内だ」

 

 カチャリとプラスチックの触れ合う音。壁から手を離した片桐は、椅子にどかりと座った。

 

 

「……平垣、お前はどう思う?」

 

 片桐はその問いを平垣参謀長へと投げかける。この部屋には片桐と平垣の二人だけ。ついさっき淹れたばかりの珈琲の香り漂う司令室。

 平垣はため息ひとつ。それから軍帽を僅かにずらし、それから言った。

 

「具体的とも言えない報告……鳥海は先日の事変で気がたっており、正常な判断が出来ていない……そう考える」

 

 普通なら、そう付け加えた平垣。やはり片桐同様深刻な顔つきだった。

 

 

 整理しておこう。

 

 先日、沖縄県に謎の武装勢力が殺到した。

 殺到とは文字通りの殺到であり、遺された映像には海岸を多い尽くさんばかりの異形の軍が上陸を仕掛ける姿が映されている。

 その数と巨体をもってしてやつらは現地の守備隊を圧倒。沖縄本島を隅から隅まで歩き回り……百万人を蹂躙した。これも文字通りの蹂躙である。人口・非人口物に構わず体当たりをかまし、そして多くの犠牲者を飲み込んだ。

 

 ……そして何よりも衝撃的であったのは、この惨劇が繰り広げられたのが「沖縄」という場所であったことである。

 沖縄は日本が東南アジア条約機構と共に推し進める反共政策の要石(キーストーン)であり、そこにはレーダーサイト、大規模通信傍受施設、戦略爆撃機基地、ICBM施設……とにかくそういう場所なのである。

 

 だからこそ、そこには万単位の地上戦力が展開していたのである。常々コマンド攻撃を警戒している沖縄がまさか準備不足であったはずがなく――――それは正規軍の完全敗北を意味していた。

 

 犯行声明もなし、一体どこから持ち込まれたのか、やつらは自律兵器なのかそれとも生物なのか……それすらも分かっていない。そんな異常事態が起きているのだ。

 

 

 しかも第二機動艦隊はその異常の渦中にある。

 

「鳥海も、このニ機艦に雷と同じ運命をたどって欲しくないのだろう……だから丁寧に報告してくれた」

 

 あくまで冷静に、状況判断を行う片桐。平垣は珈琲を一気に煽ると、さも苦そうな顔をする。

 

「……それは私だって同じです、ですが」

 

 そこで言葉は止まり、口ごもる平垣。

 

 口ごもるのも当然だった、なんせ――――

 

 

 

「――――ああ、()()()()

 

 

 

 あくまでも冷静に、そう冷静に。ゆっくりとそう言う片桐。

 

 沈黙が流れる。二人は沖縄の件を事前に知っていた。片桐からその情報を聞かされた平垣は第二機動艦隊の、日本を守る矛の参謀長として尽力した。

 

 平垣の表情がまた歪む。そうだ。いかに彼が尽力しようと結果はこうだ。彼は押さえきれぬと言うように空になったステンレスのコップを握り締めると、力強くゆっくりと机に押し付けた。

 

 次に浮かぶ感情は、焦り。

 

「なあ片桐、本当に保坂長官を信じていいものだろうか?」

 

 保坂長官というのは、もちろん連合艦隊司令長官である保坂秀樹海軍大将のことである。

 それを聞いた片桐は、即答せず椅子に座ったまま。

 

「分からん」

 

 それから一瞬。

 

「……保坂さん自身、分かってないのかもしれん」

 

「……」

 

 もの言いたげに片桐に視線を注ぐ平垣。片桐はそれに応じない。

 

 

 

 というよりか、応じようがなかったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 ――――西暦2022年2月11日。広島――――

 

 

「……今、なんと?」

 

 呉。それは日本を代表する海軍都市。瀬戸内海という波の穏やかな恵まれた海に育まれたこの街で、片桐は遥々横須賀より出向いてきた保坂と向かい合っていた。

 

 会議や査問といった類ではなく、両者の間には穏やかな雰囲気が流れている。保坂(ほさか)秀樹(ひでき)連合艦隊司令長官と片桐吉次(よしつぐ)第二機動艦隊司令には親密な付き合いがあった。片桐は保坂の妹と結婚しているのだ。それゆえ、二人は義理の兄弟であることになる。

 だから、二人の間に穏やかな雰囲気が流れるのは当然だった……つい数瞬前までの話だが。

 

 

 凍りついた部屋。保坂は食事から目を離し、目を見開いた片桐を見据えた。

 

「そのままの意味だ。3月の1日、沖縄県は大規模攻撃にさらされる」

 

 固まってはいたが、片桐はことの重大性を即座に理解していた。彼が自分にこの案件を託そうとしているのも。

 

 だがしかし、頭は全くついてこない。

 

 大規模攻撃はいい。いやよくはないのだがこのご時世ならよくあることだ。東西宥和の時代とはいうが、それは冷戦が大国同士の緊張にすり変わっただけのこと。そもそも冷戦時代だって幾度とない戦乱に核保有国たる我が国は巻き込まれてきたではないか。

 

 だがしかし、どうしても分からない。

 それは攻撃目標が沖縄であるということ。日本本土への攻撃など、70年代の樺太以来である。加えて樺太には資源があったが、沖縄には資源などない。あるのは堅固な要塞と、万単位の陸軍、さらに同盟諸国の遠征軍も少なからず駐屯している。

 

 

 押し黙った片桐。保坂は片桐に酌を注ごうとする気配を見せ、辛うじて応じた片桐を見据えつつ言った。

 

「沖縄を攻めるなんて、百害あって一理なし……君もそう考えていることだと思う」

 

 僕もそうだ。片桐を先回りするような保坂の発言。

 

「……」

 

 片桐は次の言葉を待つ。

 

「だが疑いようもない……これは本物だ」

 

 そう言ってファイルを鞄より出す保坂、誰にも見られることがないように厳重に守られているのだろう。その革製のファイルは厳重に閉ざされ、数カ所が結ばれて開かないようになっている。

 まあ結ばれているとは言えど所詮は紐。簡単に開くのだろう。

 

 ……それでも、これが物語ることの重大性は、片桐に開くのを躊躇わせるのには十二分だった。

 

 

「……」

 

 片桐は無言で保坂を見上げる。やはり無言で頷く保坂。

 

 開けろ、そして読め。そう言っていた。

 

 

 

 

 

 

 

 ――――西暦2022年3月3日。宮城沖――――

 

 

「……保坂さん、いや保坂長官からこの話を聞いたのは最近のことだ」

 

 司令室に流れた重たい沈黙を、押しのけるように片桐は口を開く。

 

「彼は言った。沖縄を防げれば状況は改善すると」

 

 分かるかね、片桐は平垣を見据える。

 

「我々は、恐らく保坂長官のいう惨劇を止められる最良の方法で失敗した」

 

 片桐はそれだけ言って視線を逸らす。その先は丸窓だった。艦である以上その窓は小さく、そこに既に日が沈んでしまった真っ黒な水平線とほの暗い空が同居している。

 

「……想定を超える事態だった。仕方がない」

 

 平垣がそう言えば、片桐はにわかに振り返る。口調も唐突に激しくなる。早口にまくし立てる。

 

「仕方なかったで済まされないのが軍組織だろう、我々は現に失敗したんだ。沖縄で一体何人の犠牲者が出た。確かにこの艦隊は数千人、希望的にいうなら万の人を救っただろう。だが我々は人を運ぶ輸送船なんかじゃない。国民を守る盾だ、国民が避難しなくてもいいようにするための組織だ」

 

「片桐、落ち着け」

 

 平垣は宥めるようにゆっくり言う。彼自身、落ち着いているかと言われればそれは嘘だろう。だがしかし、目の前の片桐は司令である。この艦隊を率いる長である。こうして激しい口調となるのは目の前にいるのが平垣()()だからだろうが……彼がこうして感情を顕にするのも珍しい話だった。

 

 

「……すまんな、少し取り乱した」

 

「いやなに、これも参謀の仕事だ……同期のよしみとも言う」

 

 平垣は小さく笑った。片桐は目配せだけで感謝の意を示す。

 

「で、だ……平垣参謀長、保坂長官の話が正しいとして、まずこの状況の異常性を挙げてくれ」

 

 そして艦隊司令は状況を解決すべく参謀長と動き出した。艦隊の女房役である参謀長はもちろんそれに応じる。

 

「鳥海の報告通りならばその『浮遊物』というのは常に海上に浮いているということでした。ですが”情報”では『水上型』の出現は沖縄以降、それも”X-Day”の直前だということでした」

 

「……その”X-Day”の直前が今という可能性は?」

 

 片桐はその信じたくもない可能性を口にした。

 

「考えにくいとは、思いますが……」

 

 平垣も口ごもる。考えにくい。というよりか、考えたくないのが実際のところだった。彼らが口にする『X-Day』というのは、内容を知る者には重く深く突き刺さる言葉だ。

 

 これを防ぐことが出来なければ大変なことになる。それこそ、沖縄で繰り広げられた以上の惨劇が。

 

「……沖縄は防げなかった。なら既に、保坂長官のシナリオからは外れているはずだ」

 

 思えば、あまりに情報は薄いものだった。しかし情報源がどうであれ密命は下された。第二機動艦隊は沖縄に展開し、やつら……あの化物と対峙した。

 そして負けた。

 

 

 よく言われる話であるが、戦争においての予定が予定として成立するのは一回目の作戦までである。それ以降の作戦はその前に起きた戦闘結果――――敵軍に与えた損害や、自軍の被害――――を元にして立てられるし、そもそも勝てるかなんてやってみなければ分からないのだ。

 

 

 だから保坂長官も沖縄以降のシナリオをハッキリ持っているわけではないのだろう。

 しかしだ。彼だってビジョンは持っているはず。ある程度の流れは見えているはずだ。

 

 そして彼は第二機動艦隊()()()()()と判断したはずなのだ。

 

 

 だがその予測は外れた。完敗だ。なにか大きな問題があったわけでもなし、守備隊の展開が間に合わなかったわけでもなし。

 

 それはつまり保坂長官の予測が、つまり片桐と平垣に共有されているこの情報自体が間違っているということである。

 

 

「ですが司令、それならなぜ攻撃を受けないんです?」

 

 ”情報”によれば沖縄を引き金としてやつらの行動は活発になるとされている。それならば大型空母である日向型が攻撃の対象とならないはずがないわけで、追尾してくるだけというのもおかしい話だ。

 

 

「分からん」

 

 だがこちらから手出しをする訳にもいかない。Q-14や「雷」が証明してくれた通り、攻撃を仕掛ければ反撃を受ける可能性が高くなる。これ以上艦艇を失うわけにはいかないのだ。加えて今は夜。艦載機を放つにはある程度のリスクがあるし、「鳥海」の報告があるまで気付かなかったとは余程の小目標ということである。有効打を与えられるとは思えない。

 

 

 少し考えた片桐は、腕時計を確認すると口を開いた。

 

「考えていても仕方がない。司令部にいくぞ」

 

「……分かりました」

 

 そうして司令室を出る二人。扉を開けるとそこに、向こうから走ってくる人影が。

 

「司令!」

 

「そんな慌ててどうした」

 

 平垣が伝令に落ち着くよう言う。だが伝令の眼は見開かれ、走ってきた以上に呼吸は荒れている。一体何があったというのか。

 

 そんなことを冷静に分析できたのも伝令が口を開くまで。次の瞬間に平垣の眼は見開かれ、片桐の表情はより一層重苦しいものとなる。

 

 

「ふ、浮遊物から――――発光信号が!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

「一体全体どういうことだっ!」

 

 司令部に入るなり耳に入ってきたのは罵声である。もちろんその主は航空参謀だった。

 

「津島、落ち着け」

 

 平垣は一応宥めるが、その程度で収まるならそもそも怒鳴ってなどいないだろう。

 

「落ち着けるものですかっ! 参謀長、あなたは状況を知らんからそんなことが言えるのです!」

 

「……私も参謀長も話は聞いているよ」

 

 片桐が割って入る。

 

「で? 状況は」

 

「はっ」

 

 応じたのは航海参謀だ。

 

「『浮遊物』は現在、「鳥海」後方300m地点にて我が艦隊に張り付いております。相対速度はきっかりゼロです」

 

 きっかりゼロ。ということは『浮遊物』はこちらの速度に合わせているということだ。

 

「それと先程から同一の発光信号を「鳥海」へと送っています……和製モールスに直すならば、”ワレイカツチ”と」

 

 通信参謀が言葉を繋ぐ。

 

「”我、雷(ワレイカツチ)”……か」

 

「ありえない……司令、これは雷への冒涜ですよ。断固無視すべきです」

 

 津島航空参謀の意見は最もである。「雷」は4000tの駆逐艦だ。駆逐艦と聞くとついつい小型の艦船と認識しがちではあるが、その実4000t”も”あるのである。立派な大型艦……とまでは言えないが、少なくともレーダーにも引っかからないほどの小型ではない。というか軍用レーダーになれば木造の漁船だって見逃さないのだ。

 

 

 「雷」の幽霊。

 

 そんな馬鹿げたことを喉の奥に引っ掛けた片桐は、もちろんそれを口に出さない。彼の持論によれば幽霊というのは人が見る記憶の片鱗であり、そのキッカケ自体は科学的に説明のつくものだ。

 つまり今第二機動艦隊は「雷」の幽霊を見ているわけだが、それは沈んだ「雷」の記憶を思い起こしているだけであり……そのキッカケの発光信号は科学的でなければならない。

 

 しかしどうして、自然が和製モールスなど理解するというのだろう。

 

 

「それに司令、『浮遊物』は我が艦隊にしっかりとついて来ています、しかも全く同じ速度で。もしも沖縄から追尾してきたのであれば相当な速さであってしかるべきで、即ちあれには速度を調節する能力があるということです」

 

「つまり何がいいたい」

 

 事細かに『浮遊物』を分析する航海参謀に食って掛かる航空参謀。航海参謀はそちらの方へ向き直り、はっきりと言い切った。

 

「沖縄のやつらとは根本的に違います。それが言いたいだけです」

 

 

 

 片桐は何も言わずに押し黙っていた。この事態は全くの想定外であるし、また対応を協議するほどの余裕も時間もない。

 

 つまり、次の瞬間には決断を下さねばならなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 自身の名を明かし、そして祈るように待つ。

 

 『彼女』にとってはこれが最初で最後の希望だ。そして『彼女』が恐れるのは拒絶されることではない。

 拒絶されるのは当然の対応。だがそれで祖国が自身と同じ運命を辿ってしまったら?

 

 それはもはや『彼女』の存在意義を根本から否定することである。

 だから祈るしかない。どうか、話を聞いてくれと。

 

 

 そして――――回答はもたらされた。

 

 前方の「鳥海」より発光信号の返信。それは『彼女』と同様に平文だった。

 

 

 

 そうして『彼女』は、永久の別れと思われた自艦隊(かぞく)との再会を果たしたのである。

 


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