エンデュミオンを一から見直してるんですけど、レディリーってたまにシャーロットの友利の声に聞こえるから、調べてみると佐倉綾音でしたね……あと、小野寺妹か
ガチャ
玄関のドアの開く音が聞こえた
「「っ!!?」」
二人は振り返ると、そこに居たのは
「女性の声が一人増えているからまさかと超思っていましたが」
「まさか、裸で居るとは恐れ入ったって訳よ」
全くの無表情の絹旗と呆れ顔のフレンダだった
俺と当麻と土御門は俺の部屋の前にいる。ついでにこいつらも飯を俺んちで食おうとなった
「ああ～遊んだ遊んだ………………あれ?おかしいな……自分の部屋入るのに何でこんなに手が震えるんだ?」
待って、よく見たら玄関のドアすっごい歪んでない!!?何かの淀んだオーラが滲み出ているんですけどォォォ!!!!
「……当麻、すまないが手が震えて上手くドアノブを掴めないから開けてくれない?」
「え!?何で俺が……」
「いや、たのんます」
「分かったでせうよ」
当麻は俺んちのドアを開けたが
「っ!!!!?」
中で何かを見た瞬間残像を残す程のスピードでドアを閉めてしまった
「な…何んで閉めるにゃー」
すると、当麻は震えながらも辛うじて喋る
「女の子コワイ」
くそ!!!行くしか無いのか!!!
「彩人いっきまーす!!」
俺は意をけっしてドアを開ける
「「（超）おかえり（なさいです）なんだよ」」
インデックスと絹旗が黒いオーラを発していて、アリサとフレンダが隅に避難していた
「なぁにこれぇ」
とりあえず全体的に落ち着いて皆で飯を食う事になった……人数が計算外だったけど
「にしても彩人の家に今流行ってる歌手の鳴護アリサが居るなんて……青ピが知ったら発狂するぞ」
「だから呼ばなかったんだよ」
「賢明な判断だぜい」
「そうです!!彩人!!その女は何で彩人の家に超居るんですか!!!」
「ん?ん～やむ終えない事情で少しの間の居候になってるんだ」
「え!?…本当ですか?」
「は…はい、本当です」
「て言うか、あなたには関係無いことかも」
「ﾁｯ…相っ変わらず私をイラつかせるのが超得意なクソシスターですねェ……」
お、おや?また空気が悪くなってきたぞ
「そう言えばフレンダが何でここに居るんだ?」
「ん?…麦野から逃げ切る為の隠れ家の確保的な訳よ!!」
「おいこら巻き込むんじゃねぇよ」
下手すると部屋が焦土になっちまうぞ
と、何だかんだ皆で楽しく飯を食った
「にゃー俺達は帰るぜい」
「飯をただで食わしてくれて上条さんは本当満足ですよ」
「私達も超帰りますね」
「まぁまぁだった訳よ」
「じゃあフレンダは次からは超来ないで下さいね」
「嘘です!!すごく楽しかったです!!!」
「最初からそう言えば良かったんです」
最後まで騒がしく、帰っていった
「じゃあ上条さんはここで」
当麻は彩人の隣の部屋な為直ぐ部屋に入っていった
「さってと」
土御門はいつものふざけた口調ではなくいつになく真剣な口調で絹旗達に振り返る
「一体どういうつもりだ?お前達''裏''の住人が''表''の住人である彩人の部屋に上がり込むなんて」
「それはこっちにも超言える事ですけど?あなたみたいな汚れた人間が彩人と友情ごっこをしてるなんてちゃんちゃらおかしいですね」
「まぁまぁ二人とも、少しは落ち着くって訳よ」
「「黙れ」」
「はい!!」
フレンダは二人を何とか諌めようとするも二人の剣幕にビビってすぐに引いてしまう
「…はぁ…こっちはこっちで忙しいってのに……いいか、彩人は強いからゴタゴタに巻き込まれてもどうにか出来るが、幻想殺しは巻き込むな」
「私はそんな奴に興味は超ありません…………行きますよフレンダ」
「あ、うん…じゃあねっ」
最後にフレンダはウインクして帰っていった
「……はぁ……ねーちんも荒れてるし…疲れるぜい」
土御門もぼやきながら帰っていった
「明日?」
「うん…オービット・ポータルの人と契約の話とか…」
「ん～そう言うのって男の俺が行かない方が良くないか?」
「え?う～ん…あんまりそういうのは気にしないんだけどな～」
「遠くから見とくさ……他に頼れそうで、付いていってくれる人は居ないのか?」
「う～ん……」
「なるほど……美琴か…良い人選だな…って言うか知り合いだったんだな」
俺は約束通りアリサを遠くから見ている。付き添いに選んだのは美琴だったようだ。他3人付いてきてはいるが
さて、俺もオービット・ポータル社に行くか
「ふ～ん…あんな衣装で歌うんだ…何で美琴達も一緒に舞台に上がってんだ?」
そんな風に眺めてると、いきなり後ろから声をかけられる
「よぉ!!親友!!久しぶりだな!!」
「あん?…おお!!軍覇か…久しぶり…」
「しかしお前、アイドルなんかに興味あったか?」
「厳密にはアイドルじゃ無いんだが……別にアイドルには興味はねぇよ。ただ、あの子は知り合いだから見に来たんだよ」
「ほーん」
「おめぇこそこんなところで何してんだよ?」
「んあ?ああ…オービット・ポータル社の筋トレ用具はなかなか質が良くてな、買いに来たんだ」
「は?…オービット・ポータル社って筋トレ用具なんかも作ってんか?」
「俺からしちゃ宇宙エレベーターを造っているって知ったのが昨日だぜ」
「昨日!!?」
こいつモノホンのバカだ!!!
「ハァ……ん?」
ふと、観客の中に明らかに怪しい黒いローブを身に纏ったシャットアウラが居た
あ…怪しすぎる!!!
シャットアウラはそのままどこかへ行ってしまう
「見たか?」
「ああ…怪しい奴を絵に書いたような奴だったな……ある意味根性あるぜ」
「俺は後を追う……おめぇはここにいろ」
「おいおい…そりゃーねーだろ!!明らかに何かあるだろ!!それをみすみす逃すはずねーよ」
「俺一人で問題無い……それに嫌な予感がするからおめぇはここに残ってほしいんだよ」
「……ﾁｯ……しゃーねーな!!さっさと行ってこい」
「ああ」
俺はシャットアウラの後を追い、地下に向かった
地下に鳴り響く爆発音
そこにはシャットアウラと白い線が所々入っている黒い戦闘用スーツ着、マントを羽織った男と戦闘していた
最初の内は互角に戦っていたが、男の蹴りがシャットアウラに直撃してから、完全に形勢が男に傾いた
今まさに男が止めを刺そうしている
「介入するか……」
俺は男の後ろに素早く回り込み、男を蹴り飛ばした
したらなんと男の上半身と下半身が分断してしまった
「は!!?…めっちゃ手加減したぞ!!!」
だが、切断面を見てみると血や内臓は出ておらず、土みたいな接合部分が浮き出ていた
「……何だ人形か…」
「貴様は……」
「よっす」
「何故貴様がここにいる」
「悪いけど後を付けさせてもらいました」
「何だと!!?貴s!!?…………何だ!!?」
シャットアウラは俺に文句を言おうとしたのか分からないが、何か言いかけてる途中に、通信が入ったようだ
「…………何!!!?爆弾だと!!直ぐに退避しろ!!他のユニットは鳴護アリサを誘導するんだ!!」
「爆弾だと!?」
おいおいマジかよ……
すると間もなく爆音と衝撃が建物全体に響く
「何故!?…!!?奴め!!!!」
シャットアウラがさっき吹き飛ばした男の方を向く。俺もつられて見ると、
「…野郎……してやられたぜ」
男の手にはスイッチ的な物が押された状態で握られていた
そうしてる内に爆音は響く
「くそ!!俺の嫌な予感はよく当たるなぁ!!!占い師にでもなってみるか畜生め!!!!」
おっと…こんな事してる暇は無いんだった
「さて、さっさと上に行きたいんだが…シャットアウラは自力で脱出……」
「くっ!!…足が……」
「……は無理そうだな」
ここもヤバそうだな
俺はシャットアウラの元へ駆け寄っていった
被害は表の舞台でもあった。
舞台の備品やら鉄柱などが落ちてきたり、崩れたりしてきていた
「爆発……黒子!!!」
「はいな」
黒子は素早くテレポートし、初春と佐天を避難させる
美琴は落ちてくる鉄柱からアリサを咄嗟に庇う。しかし……
「数が多い!!!全部は無理よ!!!」
このままじゃ死人が!!!!……
美琴が諦めかけるが、何か不思議な力によって鉄柱の軌道がそれたように見えた
まぁ…
「すごいパーンチ!!!!!!」
結局はその後の圧倒的な暴力によって瓦礫、鉄柱、ガラス片全てが壁ごと吹き飛ばされてしまい、分からなかったが……
「安心しな手加減してやったぜ」
ナンバーセブン降臨っっっっ
「あ!!あんたはナンバーセブン!!!」
「オッス第三位…怪我は……見たところ無いようだな」
「何でこんなところに……」
と、ここで黒子がテレポートしてきた
「皆さんジャッジメントですの!!怪我をした人はいませんか!!!?」
奇跡的に全員無事のようだった
「……」
皆が助かった喜びを分かち合っている中、アリサだけが複雑そうな顔をしていた
「あんた…たまたまここに居合わせたの?」
「いや…親友が嫌な予感がするからここにいろってな…本当に当たるとわな」
「え!!?あいつ来てるの!!どこ!!!!」
美琴は急にキョロキョロしだす
「さぁな…怪しい奴を追っていったから…」
「お姉さまこちらの手伝いを…あ!?貴方はいつかの!!?」
「え!?…黒子こいつの事知ってんの?…」
「ええ…つい最近柊さんと共に大暴れして河川敷を消し飛ばしてましたわ」
「……あんた達何やってんのよ……」
地下
「ふぅ～……大丈夫か?」
「ああ…すまない」
俺は駆け寄った後、俺達の所に落ちてくる瓦礫だけを狙って破壊しまくった
「どうだ…足は大丈夫そうか?」
「ん、問題ないぞ…つっ!!!?」
シャットアウラは足を動ごかそうとしたが、結構な痛みで咄嗟に痛がってしまう
「無理そうだな」
俺はシャットアウラをおんぶして歩き出す
「な!?や、やめろ!!!下ろせ!!」
「怪我人は静かにね…怪我に響くから」
「くっ!…好きにしろ」
しばらくの間無言が続くが、ふと、シャットアウラが口を開く
「上の奴等は心配じゃないのか?」
「心配さ…でもおめぇをほっぽって行くほど人でなしでは無いぞ」
それに、と続け
「予防策は張っていたからな」
「…………ふん、そうか良かったな死者数は0だぞ」
「おお……あんだけの爆発だったからさすがに何人かは覚悟したぞ…………まるで奇蹟だな」
本来俺は奇蹟なんて信じないんだがな…
俺の呟きを聞いた途端シャットアウラの腕にすんごい力が入って俺の首を絞める
「私の前でその言葉を口にするな!!!偶然の結果がたまたまその方向に向いただけだ…あるのは量子力学的な偶然の連鎖と都合の良い結果を求める人のいびつな欲望だけだ」
くっくるしぃぃぃぃぃ……
「わ…わか…っ…た……から…ちか……ら…を…ぬ……いてぇぇぇ……」
「…人は怠惰で愚かだ。都合の良い見えざる手など存在しない」
「はぁ～苦しかったぁ～」
この男。全く人の話を聞いていない
何とかして俺達は地下を脱出することに成功した
アリサは一人、大画面モニターで今日の出来事いのニュースを眺めていた
アリサの頭に人々が絶えず言う奇蹟という言葉が響く
やがて、アリサは座り込んでしまう
「おい大丈夫か?」
アリサの元に彩人がやってくる
「彩人君……」
噴水のある公園
「なんか変だよね…本当に奇蹟があるなら、そもそもあんな事故は起こらないんじゃない…って」
「まぁそうだわな」
「……分からなくなってきちゃった……前にも大きな事故にあったらしいし」
「らしい?」
「私…3年より前の記憶が無いの」
この名前も施設の人から貰った名前で、記憶も家族との繋がりもアリサには無かった…。
何も無い自分…だけど彼女は、「歌を歌う」という行為で楽しさと安らぎを知ったようだ
だから歌い続ければ、いつか自分が無くした何かを取り戻せる…そう思い続けているようだ
「そうか…ならなおさら前に進み続けなければな」
「うん」
次の日、アリサのファーストライブが開催されていた
観客は満員で大盛り上がり、ライブは成功と言えるだろう
インデックスとアリサはお祝いで飯を食いに行ってる
俺は色々とやることがあるため遠慮しておいた
「いやー、よりによってあの子とは……流石あややぜよ」
「おめぇの言い方に何となく悪意が入ってるのはわかった……で?アリサは何で狙われているんだ」
「あの子は聖人…もしくはそれと同等の力を持っている見なされているからです」
すると突然横合いから別の人の声が俺の問に答えてくれた
「火織…」
「ご無沙汰してます…………鳴護アリサは暫定で第9位。完全に覚醒すれば、私の力を上回る可能性も…」
「聖人ねぇ……確か聖人って世界で20人も居ないんだろ?」
「はい…圧倒的な力を持つがゆえに存在そのもの少数なんです」
「クッハハハハ!!!!……全員余すところ無くバチバチに闘いてぇ!!!!」
「私はもう闘いたくないです……通常聖人だと、飛んできたビル程度なら痛くも痒くも無いんですが……貴方の拳ほんっっっっっっっとうに痛いんですから!!!!!」
あのクールで大人っぽい火織が頬を押さえながら涙目で嘆いてくる
「ククク……俺だって右腕泣きそうな位痛かったんだから」
「それ私の死力を尽くした最強の技をたった右拳一つで相殺したからでしょう!!!!」
「……え?ねーちんそれはマジかにゃー?」
「本当です」
「恐らくあの時の俺のパンチは地殻変動を引き起こし、星を揺るがす程の一撃だったな…」
「……聞くのが怖いんだが……それは全力か?」
土御門が恐る恐る聞いてくる
「残念ながら全力じゃない…………もしスピード、力共に全力を出したら……」
「「ゴクリ」」
「もしかしたら日本列島を少しずらせるかもね」
「「ひぃ!!!」」
あらら土御門と火織がすっかり怯えちゃった
「おほん……話を戻すぜい。鳴護アリサが聖人だと言うのはあくまで推測…証明も何もされてないにゃー」
「土御門…貴方の見解は?」
「どうだかな～、そもそも聖人の定義も曖昧だし～、ねーちんが色々細かく隅から隅までずずずいーっと調べさせてくれたら…」
土御門の言葉に火織は豊満な胸を押さえながら恥ずかしがる
相変わらず仕草一つ一つがエロいな～
「じょ、冗談ではありません!!!後彩人!!その不埒な視線をやめなさい!!!」
「悪い悪い。目の保養にしてたわ」
「まったくもう……」
「それが何であれ学園都市はあの子の資質や能力を解剖学的に解明して利用したいらしいぜよ…………特にあのロリっ娘社長はな」
しばらくの間沈黙が続く
そんな中、俺の携帯がなる
「もしもし……わかった。俺が追う」pi
高速道路
とある外車の中
「あのぉ～師匠?」
「うん?」
「車に中でタバコはダメですの…背が伸びなくなりますので」
「構わないよ。背は十分に伸びたからね」
「ちっがうのです!!私がですの」
ステイルは何の気なしにサイドミラーを見ると、追跡者を発見する
「来るぞ!!!」
追跡者は黒鴉部隊
ステイル達と黒鴉部隊のカーチェイスが始まった
黒鴉部隊の連携のとれた攻撃によりステイル達は苦しむが、トンネルを入った所でジェーンがルーンをばらまき、ステイルが魔女狩りの王<イノケンティウス>を発動する
それによって黒鴉部隊はシャットアウラ以外やられてしまう
しかしシャットアウラも反撃といい、レアアースを弾き出しそれにワイヤーをあて爆発を引き起こして、ステイル達の外車を吹き飛ばしいて横転させた
ステイルは避難出来たが弟子3人とアリサはそのまま下敷きになってしまった
シャットアウラが追い付き、ステイルと対峙する
そこに、空から何かが飛来してきた。そこから……
「よぉ…待たせたな」
巨大な爆音と粉塵を巻き上げながら彩人が出てきた
エンデュミオン。クライマックスについて色々考えついて、逆にどれにしたら良いか迷うわ