とある最強の正体不明(コードアンノウン)   作:まゆげ剃り機

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どうも、まゆげ剃り機です。

虚数学区篇やってく内に風斬が好きになってしまいました

ではでは、暇潰しに見ていって下さい

-追記

大幅修正しました。


第三十一話

瞼に溜まった涙を拭い、目の前の暖かな希望へ眼を向ける

 

「くっ!!エリス!!」

 

エリスが再び腕を振るおうとするが、一瞬で崩れる

 

「エリス!!?」

 

「ハァ....ハァ....彩人速すぎだぜ....」

 

ゴーレムを崩したのは当麻の幻想殺し<イマジンブレイカー>だった

 

「ちっ!!幻想殺し<イマジンブレイカー>!!!!」

 

シェリーは一瞬激昂するが、すぐに意識を切り替えシェリーは術式を描く。

 

眩い閃光と共に作り直されたエリスがまた彼等の前に立つ

 

「うふあはは!喜べ化け物。この世界も捨てたものじゃないわね、そういう馬鹿が二人程いるんだから」

 

「いーや、まだ居るぜ」

 

その言葉を放つと同時その場に多方向から強烈な光が射しこむ。

 

警備員<アンチスキル>。彼等とて無傷ではない、それでも彼らは死地の危険に臆することなくそこに立つ

 

「……どう、して……?」

 

その光景を見て不思議そうに呟く氷華

 

「アホか....あの人達にとって助ける対象は助けを求めたら人間だろうが化け物だろうが関係無く助けちまうんだよ......俺や当麻も含めてな」

 

『人では無い』氷華を、そんなことはどうでもいいと彼は受け入れていた

 

「さてと....氷華.......おめぇの住んでいるこの世界には、まだまだ救いがある事を見せてやる」

 

「ああ......そして教えてやる!お前の居場所(げんそう)は、このぐらいじゃ簡単に壊れはしないって事を!!

 

俺と当麻が宣言する

 

石像の後ろに隠れたシェリーは怒り告げる

 

「エリス――ぶち殺せ、一人残らず!」

 

それを合図に戦闘再開。

 

俺達は後ろから来ていた二人の警備員<アンチスキル>の盾により弾かれた銃弾からまもられていた

 

「....愛穂ちゃん…怪我は?」

 

「こんぐらいはへっちゃらじゃん....それよりお前達は怪我ないじゃん?」

 

「へーきっす....それよりこの人大丈夫っすか」

 

もう一人の警備員も女性なんだが、なんと言うか......頼りない

 

眼鏡をかけてる巨乳なで童顔な女性は震えていた

 

「ひぃ~とんでもない化け物ですぅ~」

 

「しっかりするじゃん!!」

 

警備員が撃ち込む弾丸により削れ剥がれ落ちてゆく石像は表面。

 

「『神の如き者(ミカエル)』『神の薬(ラフアエル)』『神の力(ガブリエル)』『神の火(ウリエル)』!四界を示す四天の象徴、正しき力を正しき方向へ正しく配置し正しく導け!!」

 

しかし、馳せるオイルパステルの術式円陣は輝き、石像の剥がれ落ちた部分が再生し始める

 

「ここまでは、予想通りってトコだな」

 

しかし、そんなことは想定内、彼等は今、足止めにすぎない命懸けの攻防を仕掛けている。

 

「柊、少年、本当にやる気なの?怖気づいたって言っても誰も咎めないじゃん?」

 

黄泉川愛穂は問う

 

「本来なら、俺が終わらせたいんだが......当麻がどうしてもあの女をぶん殴りたいて言うから......全く女を殴りたいとか....当麻君は鬼畜だね」

 

「ちげーよ!!変な事言うなよな!!誤解されちまうだろうが!!!............とにかく術者は俺が殴る....彩人は俺が走り出した時に一緒に来てゴーレムを引き付けてくれ」

 

「おk」

 

そのやり取りに氷華と愛穂先生が驚愕する

 

「待って......だめ、です!......これじゃ、絶対、助からない......っ!そんなの......そんなの......いや、です!私......っ!」

 

「正気じゃん!!!?危険すぎる!!!」

 

「やるしかないんだ....それに....あんなノロマの攻撃なんか当たらねぇよ......安心しろ......おめぇを一人になんかしねぇよ」

 

「......帰って......くる?」

 

潤んだ瞳ですがるように見上げてくる

 

「ああ......おっし、サクッと終わらすぞ」

 

告げるカウント0と同時、静止する弾幕、それを合図に当麻は力一杯地面を蹴り加速する

 

対峙する石像は地面に拳を振り下ろすが

 

「うるせぇから少し止まってろ!!!!」

 

彩人が拳を受け止め固定する

 

その際とてつもない衝撃音が響くが無視する

 

彩人のおかげで当麻はシェリーのもとまでたどり着けた

 

同時。再開される銃弾の嵐

 

「おっと」

 

俺は元の位置に戻った

 

「彩人君大丈夫!!!?」

 

戻ってすぐに氷華が駆け寄ってきた

 

さっきの攻撃で俺のYシャツが吹き飛び体がむき出しになったが

 

ダメージは全く無かった

 

「ああ、全く問題ない」

 

それを聞き氷華は安堵した

 

「よ......よかったぁ~~」ヘナヘナ

 

へたりこんでしまった

 

すると、急にエリスが崩れ落ちた

 

「!!?銃撃やめるじゃん!!」

 

銃撃が止み、しばらくして当麻が出てきた

 

「....穴を作って逃げられたか......」

 

「ああ......だけど府に落ちねーんだ、風斬はここにいるのに何で逃げたんだ?」

 

「....あいつの目的を知ってるか?」

 

「え?......戦争の火種が欲しいって....!!?まさか....」

 

「氷華じゃなくても良いって訳だ....すると残りはインデックスか....」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……あっついね」

 

「……そうね」

 

インデックスと美琴は猛暑の中彩人達をずっと待っていた

 

「て言うか、あんたのその服は何なのよ?このクソ暑い中そんな....」

 

「あまり気にした事ないかも」

 

「ふぅ~ん....にしても遅いわね」

 

「....うん....何かあの魔術師、ひょうかを狙っていたみたいだし、術式もロンドン仕込みの匂いがしていたし......本当に何も無ければ良いけど......」

 

「ん?氷華ってのは一緒にいた女の子の事?」

 

「うん............彩人が家に連れ込んできたのが最初の出会いなんだよ......」

 

「......ほ~う....連れ込んできた....ねぇ~..........うん?......ちょっと待って!......その言い方だと....何?....あんた達一緒に住んでる......訳?」

 

「当然かも」

 

(ど、どどどど同棲......!!!)

 

「うう。心配かも心配かも。あんな所に女の子が置き去りにされているのも心配だけど、薄暗闇の中で彩人と女の子を二人きりにさせているのも心配かも....て言うかひょうか、明らかにあやとに気があるんだよ......」

 

「..........どうでも良いけど、アイツの身の安全は心配しない訳?」

 

「それはあり得ないんだよ....だって、前に私に言ってくれたんだよ..........戦いに行くのは許してくれ....その代わり....何があってもお前の元に帰って来るって....」

 

「ふ~ん」(う…羨ましい~....私にも言ってもらいたぃ~でも、私はプロポーズっぽい事言われたもんね~)

 

すると、スフィンクスが急に暴れはじめインデックスの腕からするりと抜けて行ってしまった

 

インデックスはその後を追う

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

-------地下街

 

 

「何で地下街の閉鎖が解かれないんですか!!!?」

 

「地下街の管理とうちらとは管轄が異なるじゃん」

 

「当麻…一回落ち着こう」

 

管轄が違うため情報伝達が延滞し許可が降りるまで時間が掛かるらしい

 

どうにかしてこの底が見えない穴から降るしかない。その方法を思考する当麻

 

「…....当麻……」

 

「何だ?」

 

「そろそろ俺も暴れてぇわ」

 

「落ち着けェェェ!!!!早まるな!!!」

 

当麻はガシッとしがみついてくる

 

「…....チっ」

 

一先ず諦める

 

「とりあえず穴から魔術師を追おう…………彩人さんお願いします」

 

「はよ」

 

俺達が穴から落ちようとした時声がかかる

 

「待ってください!!......私も..........私も連れてってください」

 

「却下」

 

「早い!!!……彩人君....お願い!!......私は彩人君救われた!!私が醜い化け物で世界に居場所が無いって絶望した時も彩人君は私を受け入れてくれた!!......私の希望になってくれた!!だから今度は私が彩人君を助けたいの!!!」

 

......驚いた......氷華って引っ込み思案なタイプだからこんなに感情を表に出さないと思ってたんだけどな

 

つーか......俺の事褒めすぎじゃね..................正直照れたわ......

 

 

「......氷華……おめぇの気持ちはすごい伝わったよ」」

 

「なら!!?」

 

「でも駄目なんだよ」

 

「ど、どうして!!?」

 

「それでも俺は大切な友人に傷付いてほしくねぇからだよ」

 

「っ!!…」

 

「フフ…安心しろよ…絶対に戻ってくるから」

 

「…絶対……戻ってきてね…約束だよ」

 

「ああ、極めて了解」

 

 

 

 

そして、二人で穴に落ちた

 

 

 

 

 

疾走のさなか、咄嗟に崩れ落ちてきたコンクリートの柱、笑囁の声が闇の中から響く。

 

その声の主、シェリー・クロムウェルを睨み当麻は理解不能な彼女の思考を問う

 

 

よし、ここなら平気だろ

 

 

「魔術師さん悪いけど俺たちはここでのんびりしてる暇はねぇのよ」

 

「だから?行かせると思ってるの?」

 

「行けるさ…………当麻……ここは任せるわ」

 

「え?おい!!」

 

俺は片膝をつき拳を地面につける

 

ゆっくりと足に力を入れる

 

少しして地下内が小さく揺れ始める、地面に落ちてる小さい小石が少しずつ浮いていく

 

やがて揺れが大きくなる

 

「な!!?…なんなの!?この揺れは」

 

「インデックス……今行くぞ」

 

轟!!!!

 

という音と共に彩人の姿が消え、とてつもない衝撃が地下鉄道内を軋ませる

 

そして真上にはぽっかりと穴が空いていた

 

「…………ハッ!!?マズイ!!!!このままだとエリスが禁書目録を殺す前にエリスが壊される!!」

 

シェリーは後を追おうとするが

 

「行かせるかよ!!!」

 

当麻素早く回り込む

 

「さて、さっさと終わらせるぞ魔術師さんよ」

 

「チッ」

 

シェリーはエリスを自動制御に替える

 

最後の戦いが始まる

 

 

 

 

 

 

「こらっ!!」

 

暴れるスフィンクスを捕まえた後、震えるマンホールに目を落とす。

 

と、突如。岩が集まり腕と成しインデックスを襲う。驚くインデックス、だがすぐさま魔術師の顔に―

 

『インデックスの目が、音もなく静まる。

イギリス清教第零聖堂区「必要悪の教会(ネセサリウス)」禁書目録として膨大な知識が意識の底から浮上する。一瞬すら待たない内に情報は整理され、彼女の目の前の敵の正体を浮き彫りにしてしまう』

 

「基礎理論はカバラ、主要用途は防衛・敵性の排除、抽出年代は十六世紀、ゲルショム=ショーレムいわく、その本質は無形と不定形、オリジナルにイギリス清教術式を混合、言語系統はヘブライから英語へ変更、術式の構成から自動制御ではなく遠隔操作・・・それならば―」

 

インデックスは魔術も使えなければ超能も使えない。故に膨大な知識のみを武器に彼女は戦う。

 

ゴーレムが腕を振り上げインデックスに振るう、が、

 

「T.T.T.R.(右方へ歪曲せよ)」

 

一言告げると、石像の一撃はぐにゃりと軸道を曲げ、あらぬ方向へとその一撃を繰り出す。

 

強制詠唱(スペルインターセプト)――

『原理は簡単、魔術の命令とは術者の頭の中で組み立てられる。ならば術者の頭を混乱させる事ができれば、その制御の妨害も可能だ。例えば頭の中で一から順に数を数えている人のすぐ耳元でデタラメな数字をささやいてカウントをメチャクチャにしてしまうように』

 

しかし

 

「さばくだけじゃ……足りない!」

 

次第にさばけなくなる

 

「!!?」

 

そこで、インデックスはボルトを見つける

 

「自己修復術式を逆算、その周期はおよそ三秒ごと。逆手に取るなら・・・・今!!」

 

石像に向け投げ放つボルト。一度石像の足に当たり跳ね返ると、磁石に吸い寄せられるように石像の体に飲み込まれる。瞬間、石像の右足首の動きが止まる。

 

『これも強制詠唱と仕組みは似ている。この石像は周囲にあるものを利用して、自動的に体を構成したり修復する機能を持つ。ならば逆に、体の構成に必要のないもの――というより、阻害するものを投げてしまえば自浄・修復機能を逆手に取る事もできる。ちょうど骨折した腕を固定もせずに放置しておくと、変な形で固まってしまうように。』

 

「いけるかも」

 

と思った次の瞬間にインデックスは石像の地面を蹴る震動で吹き飛ばされていた。

 

次の攻撃が来る、すぐさま強制詠唱。だが、その言葉には何の効力も生まれなかった。

 

「ま、ずい……かも!遠隔操作から自動制御に変更されてる……割り込めないっ!」

 

インデックスの強制詠唱は術者あってのもの、術者を離れたもう騙すことができない石像はその拳を空高く振り翳す。絶体絶命の最中、彼女は彩人の名前を呼ぶ。

 

しかし、インデックスの手では攻撃を止める事が出来ない

 

「あやと……来て……」

 

エリスの腕が降り下ろさる

 

 

瞬間

 

インデックスの50メートル後方から轟音が響く

 

「え!?…あ……」

 

現在絶体絶命のピンチなのにインデックスはエリスから視線を反らし振り向く

 

そこに居たのは

 

「…やっぱり来てくれた…あやと!!」

 

50メートル後方のクレーターから彩人が出てくる

 

「インデックス……助けに来たぞ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いやー何かあれですわ…....原作よりも風斬が心が強くなっていて、もう完全にメインヒロインですわ

さて、次の話でアニメ一期が終わりますね。

早く二期を書きたいですね


へへ、誰を堕とそうか(ゲス顔)

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