ふと気付いたんですけど、ハーメルンのとあるの小説で風斬篇ってなかなか見たこと無いですよね
「行くぞエリス…無様で滑稽なキツネをかりだしましょ」
シェリーはゴーレムを伴い氷華を追う
「氷華......くっ......あの三角柱は何なんだよ............」
「彩人!!とりあえず後を追うぞ」
「!?‥ああ、そうだ「prrrr」!!?......誰だこんな時に‥小萌先生?....pi....もしもし」
『あ!!やっと繋がったのです。姫神ちゃんがずっと連絡とりたくて何度も電話していたのです。先生からも大事な話があるのです』
「先生......俺はいまそれどころじゃないんd『らしくないですね柊ちゃん』....何?」
『どういう情況か先生には詳しく分かりません......ですが、切羽詰まっている事は何となく分かります』
「....だったら何z『ですが!柊ちゃんは今までどんな逆境にぶつかっても飄々とし余裕な態度で乗り越えてきたのではないですか?落ち着いて下さい。柊ちゃんが焦っても事態何も良くなりませんよ』!!?....すみません少し頭が冷えました....本題をお願いします」
『姫神ちゃんから聞いた風斬氷華さんについてです』
『どういうわけかわかりませんが学校の周囲の防犯カメラには風斬氷華さんの姿は全く映っていなかったのです。
風斬氷華さんにはAIM拡散力場が深く関わっていると思われるのです。
あくまで推測なのですけど生体電気の発生とそれに伴う磁場の形成、酸素の消費と二酸化炭素の放出など人間を形作っているデータは全て揃っていたとしたら。
そこに、人間がいるということになりませんか?学園都市には様々な能力者がいて、常に無意識の内に微弱な力を放出しています。
それが幾つも重なりあって、一つの意味を成すとしたら――それらが風斬氷華さんを作ってしまっているとしたら――』
小萌先生は告げる、風斬氷華は人間ではなくAIM拡散力場という物理現象の産物だと。
「なんだ……それ……そんなひどいことって、」
思わず唸る当麻、が、
「それが、どうした」
俺の声に力がはいる
「彩人?」
『柊ちゃん?』
当麻と小萌先生が同時に聞き返す
「............人間に必要な要素を兼ね備えていたとしても、やっぱ氷華は人間じぇねぇ......けどな....そもそも人間だからとか人間じゃないからとか....そんなもん心底どうでも良い......あいつはもう俺の友達だ‥大切な奴だ......だから、俺は氷華を否定しない!!!!例え人が作り出してしまったただの現象だったとしても....せめて俺だけはあいつの事を、あいつ自身を見ていくつもりだ!!!!!」
俺は自分の考えを誰かに言うんじゃなく、まるで自分に言い聞かせるかのように吐き出した
『うふふ、それでいいのです!!先生はまっすぐな方向に育ってくれる子羊ちゃんは大好きなのですよぉ』
「....そうだな彩人......…触れれば消えてしまうような幻想にすぎなくたって、あいつが消えていい理由にはならねーよな!!!」
『くれぐれも大事なお友達を泣かさないようにしてくださいね!!それではなのです!!!』ブチ
「....さて、行くか......」
「ああ!!」
大切な友達を救うため、二人は再び戦場に足を踏み入れる
暗い地下街。氷華のうめき声が響いていた
氷華は自身の体の破壊された部分を修復していた
そこで、巨大な足音と天井が削れる音と共にエリスとシェリーがやって来た。
「うふふふ....何なのかしらね…虚数学区の鍵と言われてたからどんなのかと思っていたら......正体はこんなもんかよ..........こんなモノを大事に抱え込むなんざ科学ってのは狂ってるよなぁ?」
「どうして!!‥何でこんな酷い事を!!?」
シェリーの行動に氷華はたまらず叫ぶ
「えぇ?なにぃ?ひょっとしてあなた自分が死ぬのが恐いとか思っちゃう人かしら....おい‥いい加減に気付きなさいっての............テメーがまともなな人間なはずがねーだろーが」
「え?....あ…ああぁ......」
氷華は目に見えて狼狽える
「なぁに真っ青な顔してんだよ....ほぉら」
それと同時にチョークを振るう。それに反応したエリスは腕を振り上げ壁を壊す
「私があなたにしてる事ってこの程度の事でしょう?」
シェリーはニヤリと嘲笑う
エリスの腕は壊した壁の瓦礫を使い修復されていく
「これでわかったでしょ?....あなたはエリスと同じ化け物......お前の居場所がどこにも無いって事が....」
非情な現実に氷華は涙を流す
「泣くなよ化け物....あなたが泣いても....気持ち悪いだけなんだし」
シェリーがチョークを振るい、エリスが氷華に殴りかかる
何を思った所で、もう遅い。
氷華には逃げ場などない。隠れる所なんてない。自分で自分の正体も分かっていないような、こんな醜い自分を温かく迎えてくれるような、そんな楽園はこの世界に存在しない。
温かい世界にいたかった。誰かと一緒に笑っていたかった。一分でも良い、一秒でも構わない。
少しでも穏やかな時間が過ごせるならば、死にもの狂いで何にでもすがりたかった。
けれど、結局・・・彼女がすがって良いものなど、何もなかった・・・・・・・・・・・・
でも、それでも本物の暖かさを知ってしまった氷華は諦めきれなかった。だから、願う
(どんなに私が醜くい化け物だったとしても、やっぱり生きていたい!今日みたいに皆で遊びたい!…あなたの温もりを…また感じたい!!!............だから............お願い!!............)
「助けて彩人君!!!!!!」
彼女はぎゅっと両目を閉じ、あらんかぎりの声で願う
これから襲い来るであろう、地獄のような激痛に身を固めていた・・・・・・・そして、その拳が着弾した場所がはぜた
しかし
(あ......れ....?痛く......ない....何で?‥それに何だろう?............すごく......暖かくて....落ち着く)
氷華は恐る恐る目を開けるとそこには
「遅くなって悪かったな....氷華」
自分が誰よりも来ることを願ったとっても大切で特別な人が穏やかな笑みを浮かべて自分を抱き抱えていた
「彩......人....君..........信じて....いたよ....来てくれるって....」
氷華の目にはさっきまで流れていた涙とは全く違う涙があ浮かんでいた
今回は切りの良いところで終わらせたので短めです。
書いてて思ったんだが何かもう風斬がヒロインで良い気がする。