久しぶりの投稿です。
しばらくは投稿し続けられると思います。
工事中鉄骨丸出しのビル内で彩人と魔術師は対峙していた
「なぁ魔術師さんよ…何でそのイケメン君に変装なんかしたんだ?御坂に近づく為か?…俺の記憶が正しければ御坂は魔術とは関係ねぇと思うが?」
「......ふっ貴方は貴方自身の立場が解って無いようだ....」
「あん?」
「貴方は10万3000冊の魔導書を占有している。さらには魔術師やLevel5など多種多様な人材が貴方の仲間になっているじゃないですか......」
「......」
「貴方の勢力はもう無視出来ない程強大になっているんです」
魔術師は自分の目的を語る
「自分の狙いは貴方一人ではなくあなた達全員なんです。そして私はその内の誰かに成り代わり内部から崩壊させるつもりだったのですよ」
「そうか」
「ええ、そうです。ですがこの海原光貴の顔は割れてしまいました......ですのであなたの顔でも貰いましょうか!!!!」
魔術師は黒曜石を構え光りを打ち出す
「よっと」
俺は難なくかわす
光りが当たった鉄骨は一瞬にしてバラバラになった
俺は光りを避け鉄骨に隠れながら距離をあける。あの程度の攻撃なんてどうとでも対処出来るが、気になる事があり、それを聞くまではまだ倒さない。
(にしても、あの魔術......黒曜石に何かの光りを反射させその光り打ち出す。打ち出した光りは当たった対象をバラバラにする......か)
この力は恐らくアステカ神話の 『トラウィスカルパンテクウトリ』をもとにしているのだろう
史実だと『トラウィスカルパンテクウトリ』はアステカの破壊神。 金星と災厄を司る神で、それが投げる燃える槍(光線)は“金星の光を浴びた者全てを殺す”と書かれている
(それは置いておいて....)「おい!」
「何ですか?」
「聞かせろ....おめぇの御坂に対する気持ちは偽物なんか?」
「偽物じゃ駄目なんですか?............偽物が御坂さんを守ってはいけないんですか?」
さっきの光りで鉄骨に影響が及んでしまったようださっきから鉄骨が降ってくる
「......」
「自分だって!!!本当はこんな事したくなかった!!!でも、貴方達は危険だと上が判断してしまったから!!!....貴方がもっと穏便だったら!!危険が無いと報告が出来たら!!おとなしく引き下がれたのに!!!御坂さんを騙すなんてしなくてすんだのに!!!!!!」
魔術師は愛する人を守れない悔しさ、愛する人と敵対してしまった哀しさ、それをさせる原因を作ってしまった俺への怒り、それを全部乗せ魔術師は吼えた
「..........やっぱ、おめぇは本気で御坂が好きなんだな」
「ええ、ですが自分は貴方達の敵になってしまいました」
それを期に魔術師の攻撃の苛烈さが増す
鉄骨の降ってくる量が増えてきた
「たく…あいつ何処に行っちゃった訳?」
美琴は自分とのデート(?)をほっぽり出した彩人を探していた
「あ~~もう!!!1日位我慢して付き合いなさいよ!!あのバカ!!......!?」
と、嘆いている美琴は近くのビルから大きな音が響いている事に驚愕した。いや、美琴だけでなく他の人も気付いている
「おい......なんだよこの音」
「あ、ああ、なんかヤバそうじゃね?」
そんな中美琴はどうしようもなく気になり、そのビルへ向かった
「ハァ......ハァ......報告通り....ハァ......化け物ですね」
そこには息も絶え絶えで倒れている魔術師と
「......」
全くの無傷で魔術師を見下ろす彩人がいた
「くっ!!......何なんですか貴方は....金星の光りを真っ向から砕くなんて」
「何でも何もただ俺は殴って砕いただけだ」
「......はは......何でもありですか......」
魔術師は力無く笑った
と、そこで鉄骨がかなり数で降ってきた
激しい落下音が響き、粉塵がまう
「......どうして..................どうして自分を助けたんですか......」
そこには、倒れている魔術師を庇うように鉄骨全てを受け止めてる彩人がいた
「おめぇが俺の事をどう思っているか分からねぇけどよ....俺はおめぇの事を気に入ったんだよ」
「......ハハ......敵いませんね......一つお願いがあります」
「何だ?」
「守ってもらえますか?…御坂さんを…」
攻撃の再来を予期し彼は問う
「いつでも、どこでも駆けつけて彼女を守ってくれると、約束してくれますか?」
本当は自分がやりたかった夢を、他の何者かに明け渡すという重み
「ハッ!......そんなもんおめぇに頼まれるまでもねぇよ......あいつもあいつの大切な人も俺が守ってやる!!............ま、あいつはそんな柔じゃねぇと思うがな」
「......まったく最低な返事だ」
と魔術師は倒れたまま苦笑して、呟いた
御坂は鉄骨の後ろに隠れながら彩人達のやりとりを聞いていた............顔を真っ赤にして、
(あいつはそんなつもりで言った訳じゃないのに....分かってるのに......)
「勘違いだって分かってんだけど。紛らわしいのよ、あの馬鹿」
激しい動悸を抑えながら、美琴は呟いた
久しぶりの投稿で結構内容忘れてて焦りました(笑)
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