とある最強の正体不明(コードアンノウン)   作:まゆげ剃り機

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どうも、まゆげ剃り機です

今回で本当にオリジナルの話はおしまいです

-追記

修正しました。


第二十四話

 

「まず聞きたいのは『虚数学区・五行機関』についてだ」

 

「無数の能力者が発生させるAIM拡散力場の集合体そのものだ」

 

「違うそういう事じゃねぇ、もっと深く知りてぇんだ」

 

「ふむ......『虚数学区・五行機関』は人工的な異世界である。」

 

「それはどんな世界だ」

 

「異世界の物理法則を現実に無理やり適用する事で発動する魔術は、 虚数学区の中では「魔術的法則」を書き換えられたような状態になってしまう。今までの方法で使おうとすれば暴走して自滅してしまう。 そして超能力者には何の影響もない。 

もっとも今は未完成で、学園都市内部でも魔術を使うことはできるがね」

 

「満足かい?」

 

アレイスターは少し笑みを浮かべながら聞いてくる

 

「ああ、じゃあ『ローマ正教の闇』は何だ?」

 

「.....」

 

「言っとくが俺は一言も質問は一つなんて言ってねぇぞ」

 

「..........『神の右席』だ」

 

「説明はよ」

 

「彼らは天使の中には『神』が紛れ込んでいるという思想の元、 

人間を縛り付ける『原罪』を消去し『天使』となるための法を求めている。最終目標は、神と同等の立場が得られる神の「右席」に座り、 

その力をもって更に別の存在『神上』に至ることだ」

 

「....メンバーは?」

 

「さぁね…調べてみれば良いんじゃないか?」

 

これは何を言っても言わない気だな

 

「..........分かった、もう聞くことは無い」

 

俺が淡希に連絡しようとケータイを取り出して、淡希に、メールを送る直前に

 

 

「......まさか、聞くだけ聞いて帰る訳では無いだろうね?」

 

アレイスターが遠回しに「質問答えたんだから今度は君の番だよね?」的な事を言う

 

「......俺はほとんど何も知らねぇぞ......」

 

「問題はない、質問は一つ........................君の力は何だ?」

 

「............ん~~、完全にこの世界から逸脱した力であり、この力を十全に使いこなせれば幻想殺しの本質さえ遥かに凌ぎ、聖書の神でさえ殺せる力かな」

 

それだけ言い俺はその場から消えた

 

 

 

 

 

 

 

 

「アレイスター、なかなかのイレギュラーが出てきたな、流石に滞空回線<アンダーライン>に気が付いていて、ちょくちょく破壊してただけの事はあるな」

 

脳幹がアレイスターをからかう

 

「............奴め幻想殺しの本質さえも感ずいていたか............統括理事会に繋げ」

 

「どうするつもりだ」

 

「......柊 彩人には今は手を出さん」

 

アレイスターが理事会と話をしてる時、エイワスはさっきの彩人の力について少し考えてた

 

「............あの力は少し我々に似ていたな」

 

エイワスの呟きは二人に聞こえていなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

ビルの外に出た彩人は太陽の眩しさに顔を歪ます

 

「......終わったわね」

 

外で待ってた淡希が俺に声をかける

 

「ああ、何とかな......危うく殺されそうになったけどな」

 

「ハァ......よく無事だったわね......」

 

「まぁな」

 

少し人気の無い所を歩いてると前からホスト風な男と派手なドレスの少女が歩いて来た

 

「よぉ」

 

いきなり馴れ馴れしく話しかけてきた

 

「あん?あんた誰だよ」

 

「俺か?俺は''垣根帝督''って言うんだ」

 

「!......第二位か......初めて見たな」

 

「う、嘘!何でこんな所に第二位!!?」

 

「へぇ、知ってんだ、まぁ良いや............用件はそのテレポーターを貸せって事」

 

「何故?」

 

「俺は理事長と直接話したいんだよ。それが終わったらテレポーターは返す」

 

「アホか......お前ら暗部だろうが、どう考えても無事で返す訳ねぇだろ」

 

 

 

「へぇ......やっぱ俺達が暗部だって分かったか」

 

「おめぇらから濃密な血の臭いがするし、明かに修羅場を経験してきた雰囲気がある…………一体何人殺したんだい?」

 

「さぁな覚えてねーよ」

 

「まだお若いのに……」

 

「いや誰目線だよ……無駄話はここまでにしようぜ…で? 貸してくれんのか?」

 

「断ったら」

 

「……そりゃしょうがねぇな」

 

やれやれと首を横に振りながら

 

「力ずくしかねーだろ」

 

途端、三対六枚の白い翼が垣根の背中から出現し三つの片翼を音速並の速さで彩人払いながらビルに叩きつけた

 

「あ、彩人!!」

 

「んじゃまぁ…協力してもらうぜ座標移動<ムーブポイント>」

 

「あんな風に啖呵きっていたのに…………以外と呆気なかったわね」

 

ドレスを着た女は少々がっかりしていた

 

しかし垣根は自分の能力を過信してろくに彩人の事を確認していなかった

 

故に

 

いきなり横から翼をぶち破り伸びてきた手に反応出来なかった

 

「あっ!!ガッ!!!!」

 

伸びてきた手は垣根の顔をかなりの力で鷲掴みしてきた

 

「自分の能力に自信があるのは良いんだけどよぉ…せめて慢心位は捨てとけよ」

 

「くぁ!!何…故生き…て…る」

 

「あん?あんなへなちょこ攻撃が効くかよ」

 

「うっそ…あの攻撃を食らって無傷だなんて……」

 

「見本見してやるよ……壁に叩き付けるのはな……こうやってやるんじゃボケェェェェェェェ!!!!!」

 

俺は顔を鷲掴みしながらマッハ20のスピードで窓のないビルまで跳び、そのまま

 

「フォラ!!!!!!」

 

「オッッバァァァァ!!!!!!」

 

顔面を叩きつけた

 

「お前の敗因はな……相手が俺だった事だよ」

 

そのあとすぐ回収し元の場所に戻った

 

「....」ポカーン

 

一緒にいたドレスの少女はあまりの光景に唖然としてしまっていて

 

「うわぁ......第二位死んだんじゃないの....」

 

淡希はドン引きしていた

 

「で?そこの少女もやるか?」

 

「!!」ブンブン

 

少女は首を思いっきり横に振った

 

「そう....淡希行くぞ」スタスタ

 

「え!?ちょ、ちょっと待って!えーと....まぁ頑張ってね」タッタッタ

 

そこには呆然とするドレスの少女とボロッボロの垣根がいた

 

 

 

 

 

淡希と別れた後のは帰り道にふと反対側の歩道を見ると、この前ぶつかって倒してしまった女の子がこちらを見ていた

 

(え?何?何で見てるの?....意味分からん)

 

すると遠慮がちにだが手を振ってきた

 

そんなフレンドリーな間柄じゃ無いんだがな

 

(......まぁ良いか)

 

俺も一応小さく手を振り、そのまま前を向いて歩いていった

 

 

 

 

 

 

「手............振ってくれた......やっぱり、私が見えるんだ............ずっと探してて良かった......」

 

 

「もっと近くに行って話したい............もっとふれあいたい......」

 

 

 

 少女は初めて満たされてさらにその先を求めて始める

 

 




これでオリジナルの話はおしまいで、次から原作に戻ります......が、度々オリジナルの話をいれます。


何か風斬さんヤンデレっぽくなっちまったァァァァァ!!!

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