とある最強の正体不明(コードアンノウン)   作:まゆげ剃り機

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どうも、まゆげ剃り機です。

年内最後の投稿です

暇潰しに見てください。


----追記

大幅修正させていただきました。


第十九話

 

俺と当麻は自分の部屋で夜空を眺めていた

 

「まさか土御門が魔術師だったなんて....」

 

それは先ほどの場面に戻る

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なぁ...土御門も魔術師なのか?」

 

「ん?そうだぜい」

 

土御門はなんでもないような口調で答える

 

「ま、待ってくれ!お前学園都市に住んでいるじゃねーか!!」

 

当麻は大きな声で叫ぶ

 

「恐らく工作員かなんかだろう?」

 

俺がすかさず言う

 

「正解だにゃー」

 

と、ここで静観をしていた神裂が喋り出した

 

「おほん......とにかく。御使堕し(エンゼルフォール)を発動させた術師は貴方達の近くに潜んでいる可能性が高い。

儀式場についても然り。ここは暫く行動を共にし、敵の目的及び出方を探らせてもらいます。」

 

神裂が提案してきたが、当麻は反論する

 

「ちょっと待ってくれよ、俺は今久しぶりに家族と一緒にいるんだ。旅館には俺の両親や従妹が、」

 

「その両親や従妹が貴方には然るべき姿に見えていますか?」

 

「っ...わかった」

 

 

 

 

 

 

 

「......俺は何となく気づいていたけどな」

 

「まじか….………なぁ、ずっと気になっている事があるんだけどよ……」

 

「あん?何だよ?」

 

当麻が何か言おうとするが、タイミング悪く土御門がやって来た

 

「何やってるんだ?」

 

「お喋り」

 

「そうかい…で?何か話してたんじゃないのかにゃー」

 

「ああ、当麻続きはよ」

 

「あ、ああ…そのな…正直朝から色々な事がありすぎて、視野が狭まってたと言うのか気づかなかったて言うのか………大事な事いい忘れてた…」

 

俺と土御門は顔を見合わせ、首を傾げる

 

「えーと…そのぉ……父さんだけ見た目が変わっていませんでした!!本当すみません!!」

 

 

カチン

 

 

一瞬にして空気が凍った

 

……おいおい、まじか…

 

「そりゃあねーだろかみやん…」

 

「おめぇはバカか?」

 

「もう本当にごめんなさい!!」

 

呆れた…本当に…

 

「…ふぅ…まぁいいぜよ 術者が解ったし結果オーライだにゃー」

 

「まぁ、そうだな…今から何かすんのか?」

 

俺の問いに土御門は首を横に振りながら

 

「いいや…明日にするさ 術者が解ってるならどうとでも出来るにゃー」

 

「そうか、今日は疲れたからよかった~」

 

当麻はう~んと言いながら伸びをする

 

 

ふと、気になった事があった

 

「なぁ?なんでお前ら無事なんだ?」

 

「ん?ああそれは俺達はギリギリ防御魔術を発動出来たからだ、だが不完全でな、精神は守れたが外見は違う人に見えるんだにゃー。俺はアイドルの一一一<ひとついはじめ>でねーちんは......」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一階の客間では当麻の家族と神裂とミーシャがいた

 

「いやー当麻の友達は個性的だね」

 

「ねぇねぇ‼おにーさんかっこいいね‼赤髪ロングでくわえ煙草なんて」

 

「あらあら、それに目元のバーコードもオシャレね」

 

「それで、えーと....何でしたっけ?」

 

「......神裂です」ビキビキ

 

神裂の額には青筋が

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ぷふ....神裂はステイルに見えるのかよ....」

 

「にゃー傑作だぜい」

 

「ステイル?」

 

あーそうか、当麻は知らないんだっけ?

 

「て言うか、お前今魔術使ったって言ったよな?.......確か超能力者には魔術が使えないんじゃ......」

 

「そうだぜい、だからほら」

 

そう言う土御門はシャツをめくると肌が赤黒くなっていた

 

「っ!!?」

 

「...土御門…」

 

「もっかい魔術使っちまったら血管が破裂して確実に死んじまうわな」

 

と、そこにものすごい勢いで神裂が部屋に入ってきた

 

「……もう、耐えられません………」

 

かなりしんどかったようだ

 

 

 

 

 

 

 

 

俺と神裂は男湯の前にいる

 

 

 

「なんだよこんな所に連れてきて......まさか!?....愛の告白か」

 

「んな!!そんな訳ないでしょう!!何をふざけているんですか!!!」

 

神裂は顔から火が出るんじゃないかと思われる程顔が赤くなっていた

 

「はは、冗談だよ…んで?何よ」

 

まだ頬にほのかな赤を残しながら神裂は言う

 

「おほん、私は今は男に見えています だから女湯に居ると騒がれます かといって男の人に裸を見られたくありません...ですから貴方には見張っていてほしいのです」

 

「良いけどさ……俺が覗くっていうのは懸念しなくて良いの?」

 

「覗くのですか?」

 

神裂が半目で睨む。神裂の周りから怒気が滲みでてきている。

 

「いや、覗かない」

 

「なら大丈夫ですね」

 

神裂はそのまま風呂に入っていった。

 

しばらくして当麻と刀夜さんがやって来た

 

「あれ?こんなとこで何やってるんだ?」

 

「神裂が入ってるから見張り」

 

「え?......ああ」

 

当麻は察したようだが刀夜さんは知らないので

 

「神裂君が入ってるのか?良いじゃないか一緒に入ろうよ。君も」

 

((ま、まずい))

 

もし今入って行ってしまったら俺は............殺される!

 

「ま、待って父さん今入っちゃ駄目だ!!」

 

当麻が咄嗟に止める

 

「え?何でなんだい当麻?」

 

「えっと....その......彩人....」

 

......ここで俺にふるか......

 

「......神裂は............あそこが小さい事を気にしてるんだ......」

(ステイルすまん)

 

(ステイルェ)

 

「ええ!!?そうなのかい?......入らない方が良いのかな......」

 

流石の刀夜さんも顔がひきつってる

 

「そ、そうだぜ父さ......ってのわ!!!」

 

そこで当麻は俺と刀夜さんを巻き込んでスッ転んだ......扉を破壊しながら

 

不幸な事に......いや、この場合は幸運か?扉の先には裸の神裂が着替えようとしていた

 

「「......」」サァ

 

「やぁ、神裂君、すまないね騒々しくて」

 

「......」

 

神裂は七天七刀を手に持ち構えた......ってやべぇ!

 

「ひ~!!」ダダダ

 

まず当麻が逃げ出し

 

「す、すまない神裂くん!!!!」スタコラ

 

次に刀夜さんが逃げ出し

 

「....バイビー」バヒューン

 

最後に俺が逃げ出す

 

そのすぐ後ろに七閃が過ぎ去った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ハァ......ハァ....」

 

「大丈夫ですか?刀夜さん」

 

俺と刀夜さんは近くの公園のベンチに座ってる。当麻とは途中ではぐれてしまった

 

「いやービックリしたね」

 

「そっすね」

 

 

........................。

 

 

二人の間に沈黙が続いた

 

(刀夜さんが術者なんだよな…)

 

そんな風に考えていると刀夜さんが急に話かけてきた

 

「いやー、いつもありがとうね当麻と一緒に居てくれて」

 

「....いえ、当麻には俺も世話になっています」

 

俺は親の手前なので普段の当麻の不幸っぷりを濁した

 

「はは、そう言ってもらえて安心したよ......君も知っていると思うが当麻は生まれつき不幸だ」

 

「......」

 

刀夜さんはひどく哀しそうな顔をしている

 

「当麻が小さい頃何て言われたかわかるかい?......疫病神さ......私はどうする事も出来なかった......あの子に何もしてあげられなかった......私は父親しっかk「そんな事ありません」え?」

 

俺は我慢出来ず刀夜さんの言葉を遮る

 

「俺は当麻が学園都市に来て直ぐに知り合いましたが、今まで一度も貴方の事を悪く言っていませんでしたよ。」

 

俺の言葉に刀夜さんは驚愕していた

 

「......しかし」

 

「まだ、信じられませんか?......当麻は恥ずかしそうに言ってましたよ」

 

 

 

 

「俺は俺のためになってくれる親が居たことが数少ない幸運だな……って言ってましたよ」

 

 

 

 

 

 

 

「......そんな事が....」

 

刀夜さんは信じられないって顔をしていた

 

「ええ、あいつは貴方にとても感謝していましたよ、だから、父親失格なんて......悲しい事言わないでくださいよ」

 

あんたが父親失格なら......俺の親はなんだよ!!

 

「だから、ちゃんと話あってください」

 

「......わかった、当麻と話すよ......はは、まさか自分の息子の友達に励まされるなんてね....ありがとう、君に相談して良かったよ」

 

刀夜さんはどこかすっきりしたような顔をしていた

 

「いいえ、後は当事者同士で話してください」

 

「ああ、わかったよ............ん?あれは?」

 

刀夜さんは何かを発見したようだ。俺も見てみると

 

「!!?....流石当麻、歩くフラグ建築家の名は伊達じゃねぇな」

 

そこにはミーシャと当麻が二人で夜空を眺めていた

 

「ここは若い二人に任せようか」

 

「ハハ、そっすね」

 

俺達はそのまま旅館に戻っていった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あー、よく寝たわ」

 

 

昨日は帰った後特に何もせず寝た。青ピインデックスと同じ部屋でね

 

流石にインデックスがかわいそうだったからな、青ピの顔ですり寄って来るのが気味悪かったが

 

「インデックスはまだ寝てるか......?したが騒がしいな」

 

俺が下に行くと当麻と刀夜さんしか居なかった

 

「どうした?何かあったか当麻」

 

俺が声をかけると

 

「ん?ああ母さんとミーシャが家のドアを閉め忘れたかもしれないから一旦帰ったんだ」

 

「ふーん…ま、いいや…とりあえず土御門や神裂の所に行くぞ」

 

「え? あ…ああそうだな……」

 

(絶対忘れてたわな…こいつ…)

 

ま、良いかと思い歩きだす

 

 

 

 

 

 

俺、当麻、神裂、土御門は旅館の裏に集まっている。

 

「さて……術者が解ったと聞きましたが」

 

「ああ、かみやんの父だぜい」

 

「……そうですか…」

 

「で?どうするんんだ?」

 

「ん~…かみやんに任せるにゃー」

 

「な!?良いのかよ!!俺なんかに任せちまってよ!!」

 

「確かにおめぇは魔術に関しては俺よりも素人だ 普通に考えたら土御門や神裂に任せるべきなんだろうけどよ」

 

「はい…今回の術者はあなたのご家族です。ですからあなたの意見を無視して刀夜氏をどうにかしようとはさすがに…」

 

「ま、そう言う事だぜい」

 

「……分かった…俺、父さんと話がしたい」

 

「決まりだな」

 

意見がまとまった所で当麻は何かを思い出したようで少し焦り始めた

 

「どうした?」

 

「…実は」

 

当麻が口に出した言葉は驚きのものであった

 

御使堕し<エンゼルフォール>は未知の現象である 故に誰も概要を詳しく知らないはずである。

 

しかし、ミーシャは御使堕し<エンゼルフォール>は''未完成''と言ったらしい。

 

未知で詳しくは知られていない術式を何を以て''未完成''と定義したのか……

 

「……とりあえずあなたは刀夜氏の所に行きなさい」

 

「あ…ああ、分かった」

 

当麻は走って刀夜さんの居る部屋に向かった

 

「…ミーシャは今詩菜さんと当麻ん家に帰宅中だしばらくは帰って来ない」

 

俺は二人に報告しておく

 

「ああ……とりあえず俺達もかみやんの近くに行くぞ…何かあればその場で対応するぞ」

 

俺達も後を追っていった

 

 

 

 

 

 

それぞれが動きだし、

 

 

物語は加速していく

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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